イタリアで2人目の新型コロナ感染者となったファヴァッリが隔離の苦悩を語る「精神的にとても難しい」

2020.03.20 15:13 Fri
Getty Images
イタリアのサッカー選手で2人目の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者とされているレッジャーナのMFアレッサンドロ・ファヴァッリが、感染時の状況を告白した。イギリス『BBC』が伝えている。
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ラツィオやインテル、ミランで活躍した元イタリア代表DFジュゼッペ・ファヴァッリを父に持つアレッサンドロ・ファヴァッリ。ピアネーゼのキング・ウドゥに次いで、新型コロナウイルスの感染者とされていた。イタリアでは、中国に次いで世界で2番目に感染者が多い国となり、死者の数は中国を抜いて世界で最も多くなっている。
ファヴァッリは、今年1月にイタリア北部を本拠地とするレッジャーナに加入。セリエC-Bで5試合に出場していた。

地元へ戻ったファヴァッリは、電話でインタビューに応じ、感染当時を振り返った。
「僕は3月2日の月曜日、気分が悪く感じ目が覚めた」

「熱があり、頭痛がして、目が燃えるように痛かった。夜中にすでに症状があり、寒さに震えていた」

「僕は疑いを持った。すでに、1月にインフルエンザにかかっていた。家族に電話をしたけど、みんな同じ症状だった。数日前に家族で優勝を共にしていたんだ」

「その時点で新型コロナウイルスはメディアですでに大きく取り上げられ、僕の地域では人々がすでに感染していたので、僕たちはみんな何が起きているのか分かったんだ」

就寝中に症状が悪化したファヴァッリだが、報道されているほどの悪い症状は出ていなかったという。

「発熱は37.8度を超えることはなかったけど、3日間それで過ごした。金曜日に検査キットを手にした時には、すでに調子は良くなっていた」

「痛みを伴う頭痛があったけど、それも長くは続かなかった。本当に怖いものはなかったし、それほど体調が悪いと感じたこともなかった。それよりも、僕よりも症状が悪かった親族の何人かが心配だった。おそらく、年齢とフィットネスレベルが違うからだろう」

陽性反応を示したことで、隔離されていたファヴァッリ。妻のミリアムさんとともに住んでいたが、自身は部屋から出なかったとのこと。妻が食事を作り、部屋の前に置いてくれていたようだ。

「ミリアムには症状はなかった。彼女に害を与えたくなかったんだ。食欲は問題なかったし、いつも食べることはできたね。ただ、味わうことも香りを感じることもできなかったけど、それは一般的なインフルエンザでも分かっていたんだ」

「陽性と判定されてから2日後と2週間後に検査をする。陰性になった場合は、数日後にもう一度検査して、結果を確認する必要があるんだ」

体調自体に問題がなかったと明かしたファヴァッリだが、精神面が最も苦しかったとのこと。それでも、周囲からの心配の声や励ましの声は大きな力になったと語った。

「孤立は精神的にとても難しい。より社会生活に馴染んでいた。僕は妻と住んでいるし、家族や友人がこの地域に住んでいる。毎日、チームメイトとトレーニングしているよ」

「ここ数週間、僕は今のチームメイトや元チームメイト、友人、監督、ファンから多くの愛情を受け取った。毎日僕に電話をかけ、何千ものメッセージを受け取った」

「全ての人ば、僕と僕の家族を心配していた。何人もの人が僕たちを気遣ってくれたのが嬉しかったね」

なお、イタリアでは、セリエAが7月までシーズン終了がズレ込む可能性を考えているとしている。

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