今季のプレミア全日程消化にFA会長懐疑的

2020.03.15 12:20 Sun
Getty Images
イングランドサッカー協会(FA)の人間も現時点でイングランドフットボール界の今季全日程消化に懐疑的な模様だ。イギリス『デイリー・メール』が報じた。

世界各国が様々な対策を講じ続けるものの、一向に終息が見通せない新型コロナウイルス感染拡大。FAは13日に緊急会議を開き、4月3日までプレミアリーグなどの全面延期を決定した。しかしながら、イギリス『タイムズ』によると、FAの会長を務めるクレイグ・クラーク氏はその緊急会議で、再開後の今季全日程消化に関して「非現実的」との見解を示したという。
イギリス政府のガイダンスによると、6月中旬まで新型コロナウイルス感染拡大のピークが達しない見通し。シーズン打ち切りとなれば、リバプールの30年ぶりとなるリーグタイトルや、昇格&降格組の行方も気になるが、プレミアリーグとしてもコマーシャル料や放映権料の7億5000万ポンド(約992億8000万円)におよぶ巨額収入をも失う恐れも出てくるとみられる。

また、イギリス『インデペンデント』によると、イングランドのみならず、欧州フットボール界全体でこの先も感染拡大が続いた場合を考慮して、少なくとも9月まで完全延期する可能性も含みを持たせているとのこと。ひとまず4月3日まで延期する形で手を打ったイングランドフットボール界だが、終息を見通せない現状から時間の確保に過ぎないとの見方もあるようだ。

なお、欧州フットボール界の中枢を担う欧州サッカー連盟(UEFA)は17日、55の加盟協会や欧州クラブ協会、国際プロサッカー選手会(Fifpro)の代表らによるビデオカンファレンスを予定。その会合で今夏のユーロ開催延期など様々な議題が挙がるものとみられ、欧州イングランドフットボール界にとっても、その話し合いでの決定が今後を左右しそうだ。

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