「コロナウイルスに感染してしまえ」イタリアの少年サッカーで人種差別発言
2020.01.29 20:56 Wed
感染者が日に日に拡大している新型コロナウイルスだが、イタリアでこれに起因した人種差別が起きてしまった。イタリア『スカイTG24』が報じている。
また、「最悪だったのは、審判と相手チームのコーチや監督が何も行動を起こさなかったことだ。無関心なことに私たちは恐怖すら覚える。我々は人種差別にノーと言い続ける」とチームは投稿した。
この一件を受け、ミラノ県チェザーノ・ボスコーネ市のシモーネ・ネグリ市長は「今回の出来事を知り驚いた。私は強く非難する。サッカー界に限らず人種差別を否定し、人種差別主義者と戦う」と話している。
PR
事件はミラノで行われた少年サッカーの試合で起きた。試合に出場していた14歳の中国系の少年が、対戦相手から「コロナウイルスに感染してしまえ」という暴言を受けたという。少年が所属しているクラブの公式Facebookによると、暴言を受けた少年は涙を流しながらピッチを後にし、ピッチから出たことをチームメイトに謝罪していたという。この一件を受け、ミラノ県チェザーノ・ボスコーネ市のシモーネ・ネグリ市長は「今回の出来事を知り驚いた。私は強く非難する。サッカー界に限らず人種差別を否定し、人種差別主義者と戦う」と話している。
暴言を吐いた選手はすでに謝罪しており、本人たちの間では解決しているとのことだが、14歳ともなれば善悪の判別はできるはず。一向に無くならない人種差別が生んだ悲劇。コロナウイルスの影響は、感染者とは別の形でもヨーロッパにまで波及してしまった。
PR
セリエAの関連記事
|