同僚ドルベリの高級時計を盗み解雇の元ニースFWがSNSで謝罪「嫉妬だった…」
2019.10.03 02:45 Thu
デンマーク代表FWカスパー・ドルベリの高級時計を盗み、ニースを解雇されたフランス人FWラミーヌ・ディアビ=ファディガ(18)が、自身の公式SNSを通じて謝罪を行った。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。
「まずこのクラブを愛するファンの人たちに謝罪したい。僕が14歳から在籍し、プロデビューを飾った中で多くの人がサポートと共に親切にしてくれた。彼らの多くは僕に対して強い失望を見せているし、自分には彼らに対して幾つかの説明を行う義務があると思っている」
「昨シーズンのリーグ・アンで子供のころから憧れていたこのクラブのユニフォームを着ることができて本当に誇らしい気持ちだった。だけど、不運なケガの影響で数カ月の離脱を強いられ、U-19チームの試合で受けたレッドカードがトップチームへの復帰をより遅らせた」
「彼の時計を盗んだことに明確な理由はなかった。おそらく、少しの嫉妬があったと思う。ピッチで戦い、彼とポジションを争うという正しいやり方ではなく、彼に対して愚かな反応を見せたと思っている」
「僕の行動は時計がほしかったという物理的な欲求ではなく、イライラや欲求不満、不信感によるものだった。18歳という年齢だけど、自分の年齢は関係ないと思っている。自分がカスパーに対してしてしまったことの責任を負いたい」
「カスパーを始め、ゼネラル・ディレクターのフルニエさん、パトリック・ヴィエラ監督、キャプテンのダンテさん、彼ら一人一人に謝罪した」
「同時にカスパーに対しての補償の責任を負い、すでにそれを済ませている。個人的に彼のニースと今後のキャリアの成功を心から祈っている。もしかしたら、いつか再び彼とピッチ上で再会することがあるかもしれないけど、今回の一件は単に悪い記憶として残ると思う」
「今、僕は自分が常に成功を求め心から楽しむことができた愛するクラブを去った。それは自分にとって考え得る最大の罰だと感じている。これまで自分を信じてくれたすべての人たちに感謝している。そして、いつかその人たちの考えが正しかったと証明できるような人間になりたいと思っている。また、自分にできる償いはフットボールのピッチでと考えている」
今回のディアビ=ファディガの声明が真実であるならば、常習的な窃盗癖とは異なり青年期特有の難しい精神状態によって引き起こされた事件と考えるのが妥当だ。
同選手が犯した罪は決して肯定できるものではないが、一度の過ちだけで1人の若者のすべてを否定することはあまりに短絡的だ。最後に語った自身を信じてくれる尊い人たちのためにも、一人の人間としても一人のフットボーラーとしても成長した姿を多くのフットボールファンに見せてほしい。
なお、ニース下部組織出身でフランスの世代別代表歴もある188cmの左利きの大型ストライカーは将来を嘱望される有望な選手でもあり、リーグ・ドゥ(フランス2部)のパリFCが、フリーとなった同選手を受け入れる見込みだという。
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ディアビ=ファディガは先月16日、トップチームの練習後に、ドルベリがロッカールームに保管していた7万ユーロ(約820万円)の高級時計を盗んだとして、今月1日にニースから解雇された。自身の愚行によって下部組織から在籍した愛するクラブを追われることになった18歳は、自身の公式SNSを通じて謝罪を行った。「昨シーズンのリーグ・アンで子供のころから憧れていたこのクラブのユニフォームを着ることができて本当に誇らしい気持ちだった。だけど、不運なケガの影響で数カ月の離脱を強いられ、U-19チームの試合で受けたレッドカードがトップチームへの復帰をより遅らせた」
「それは自分自身に精神的な影響を及ぼした。そして、自分自身の困難な状況は、カスパー(・ドルベリ)の成功やポジティブなオーラとハッキリと明暗を分けるものだった」
「彼の時計を盗んだことに明確な理由はなかった。おそらく、少しの嫉妬があったと思う。ピッチで戦い、彼とポジションを争うという正しいやり方ではなく、彼に対して愚かな反応を見せたと思っている」
「僕の行動は時計がほしかったという物理的な欲求ではなく、イライラや欲求不満、不信感によるものだった。18歳という年齢だけど、自分の年齢は関係ないと思っている。自分がカスパーに対してしてしまったことの責任を負いたい」
「カスパーを始め、ゼネラル・ディレクターのフルニエさん、パトリック・ヴィエラ監督、キャプテンのダンテさん、彼ら一人一人に謝罪した」
「同時にカスパーに対しての補償の責任を負い、すでにそれを済ませている。個人的に彼のニースと今後のキャリアの成功を心から祈っている。もしかしたら、いつか再び彼とピッチ上で再会することがあるかもしれないけど、今回の一件は単に悪い記憶として残ると思う」
「今、僕は自分が常に成功を求め心から楽しむことができた愛するクラブを去った。それは自分にとって考え得る最大の罰だと感じている。これまで自分を信じてくれたすべての人たちに感謝している。そして、いつかその人たちの考えが正しかったと証明できるような人間になりたいと思っている。また、自分にできる償いはフットボールのピッチでと考えている」
今回のディアビ=ファディガの声明が真実であるならば、常習的な窃盗癖とは異なり青年期特有の難しい精神状態によって引き起こされた事件と考えるのが妥当だ。
同選手が犯した罪は決して肯定できるものではないが、一度の過ちだけで1人の若者のすべてを否定することはあまりに短絡的だ。最後に語った自身を信じてくれる尊い人たちのためにも、一人の人間としても一人のフットボーラーとしても成長した姿を多くのフットボールファンに見せてほしい。
なお、ニース下部組織出身でフランスの世代別代表歴もある188cmの左利きの大型ストライカーは将来を嘱望される有望な選手でもあり、リーグ・ドゥ(フランス2部)のパリFCが、フリーとなった同選手を受け入れる見込みだという。
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