まだ選手の出入りは終わってないけど…/原ゆみこのマドリッド
2019.08.17 13:00 Sat
「無駄に対策しなくて正解だったわね」そんな風に私が頷いていたのは金曜日、レアル・マドリーが今季のリーガ開幕戦で当たるセルタのエスクリバ監督のコメントを読んだ時のことでした。いやあ、今のところ、この夏、マドリーがただ1人、獲得したギャラクティコについて訊かれた彼は、「No tengo pensado nada especial desde el punto de vista individual para anular a Hazard/ノー・テンゴ・ペンサードー・ナーダ・エスペシアル・デスデ・エル・プント・デ・ビスタ・インディビドゥアル・パラ・アヌラル・ア・アザール(アザールを無力化するため、個人的な観点からは何も特別なことは考えていない)」と返答。これにはまあ、クリスチアーノ・ロナウドやメッシではなし、そりゃそうよねぐらいにしか、思わなかったんですけどね。
そんな状態ですから、金曜もどちらのチームで練習するのか、よくわからず。その確認の意味もあって、メトロのフェリア・デ・マドリッド駅から徒歩30分のバルデベバスまで行ってみたんですが、はい、2つあるロンドのグループのスペイン人選手がほとんどの輪に彼も加わっていましたよ。とはいえ、アメリカツアー中にケガをしたブライムが回復したことや、ジダン監督も「ベイルもハメス・ロドリゲスも今いる選手は全員、当てにしている」というのを有言実行していましたしね。それだけでなくバルベルデ、ミリタオ、ビニシウスでEU外選手の枠が一杯なのが災いして、その日の夕方頃になって発表されたビーゴ(スペイン北西部のビーチリゾート)遠征の招集リスト22人には入れず。
要は土曜にカスティージャで練習して、日曜午後6時から、来週末のリーガ2部B開幕を前に最後の親善試合となるブルゴス(2部B)戦に出場することになるのでは?いやあ、記者会見でジダン監督も「移籍市場が閉まるまで、どんなことでも起こりうるが、espero que se quede aquí progresando y jugando de inicio con el Castilla/エスペロ・ケ・セ・ケデ・アキー・プログレサンドー・イ・フガンドー・デ・イニシオ・コン・エル・カスティージャ(ここに残って成長して、まずはカスティージャでプレーすることを望んでいる)」と話していましたしね。
まあ、これにはエスクリバ監督も「2カ月も時間があったのにいささか、真剣さに欠けている。カルバハルが出るのと出ないのでは試合の準備の仕方が違ってくるんだから」と文句を言っていましたが、セルタもイアゴ・アスパスは今季も健在とはいえ、バレンシアから里帰りしたサンティ・ミナやフンカー、ウーゴ・マジョ、セルヒオ・アルバレス、オカイと現在、負傷者が多いですからね。土曜午後5時(日本時間翌午前0時)からのバリドスでの開幕戦、果たしてどちらが白星スタートを切ることになるんでしょうか。
そして同じ土曜午後9時から、ブタルケにオサスナを迎えるマドリッドの弟分チーム、レガネスはというと、いやあ、こちらは金曜もロケ・メサ(セビージャからレンタル移籍)のプレゼンがあったり、ナイジェリア代表CBのアワジエム(同ポルト)の加入が発表されたり、グンバウがジローナ(2部)に行ってしまったりと、まだまだ人事方面は大忙し。それでもペレグリーノ監督は「Hay una base del equipo del año pasado/アイ・ウナ・バセ・デル・エキポ・デル・アーニョ・パサードー(昨季のチームの土台がある)」と、7試合のプレシーズンマッチを無敗で終えたことに手応えを感じているよう。アラサーテ監督率いる、3年ぶりに1部に戻って来たオサスナも相当、張り切っているはずですが、シーズンが始まるのを今か、今かと待っていた地元のファンの前でブライトワイテやエン・ネシリがガンガン、ゴールを決められたらいいですね。
え、それより今週はバレンシアのロドリゴが妙なことになっていなかったかって?いやあ、月曜にいきなり、アトレティコ移籍の話が浮上した際には先週末のユベントスとのインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(夏の親善大会)で太ももを痛め、全治2週間になってしまったように、今季もジエゴ・コスタの負傷癖が心配だからか、モラタがプレシーズンマッチで全然だったせいなのか、いきなり最後の補強ターゲットがハメス・ロドリゲスやエリクセン(トッテナム)らの攻撃的MFから、FWになっていたのには私も違和感を覚えたんですけどね。翌火曜にはロドリゴがパテルナ(バレンシア近郊)の練習場に来たものの、ロッカーの荷物をまとめ、チームメートにお別れした後、メディカルチェックのためにマドリッドに向かったと報じられる急展開に。
ただ、この情報、正確だったのは前半だけで、何故か当人は水曜にもパテルナに現れ、1人で練習。そして木曜からはチームに戻ってトレーニングしているとなれば、狐につままれたような気分になったのは私だけではなかったかと。いやあ、木曜夕方に記者会見を開いたアレマニー・スポーツディレクターによると、「クラブ同士の移籍合意はできていたが、選手がアトレティコと合意しなければならなかった」そうで、どうやらそれができなかったようで、マルセリーノ監督も金曜の試合前会見で、「Rodrigo fue un jugador que en un momento puntual estuvo traspasado/ロドリゴ・フエ・ウン・フアドール・ケ・エン・ウン・モメントー・プントゥアル・エストクーボ・トランスパサードー(ロドリゴは一時、移籍した選手だった)。クラブがそう伝えてきて、本人も自分にそう言った」と認めていたんですけどね。
結局、契約成立に至らず、ロドリゴ自身が練習に戻ることを希望したそうですが、向こうが相当バツの悪い思いをしている間、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場では、コレアのミラン行きが移籍金5000万ユーロ(約60億円)で決まらないから、この夏のアトレティコ補強祭りの仕上げができないと言われている当人など、毎日、元気いっぱいでセッションに参加していますからねえ。どちらにしろ、このコレアは昨季の最終戦で退場しているため、日曜のヘタフェ戦には出られませんが、ロドリゴの方は土曜のレアル・ソシエダ戦に先発するようです。
まあ、このワンダ・メトロポリターノで日曜午後10時(日本時間翌午前5時)にキックオフとなるアトレティコの開幕戦では、皆の注目がグリーズマン獲得にバルサが払った1憶2000万ユーロ(約142億円)とほぼ同額で加入した弱冠19歳のジョアン・フェリックスに集まるのは確実ですけどね。一方、兄貴分のホームを訪れるヘタフェはどうしていたかというと。これが実は、私もエチェイタ(ウエスカから移籍)の入団プレゼンを見るついでに覗いた水曜午前中の練習を最後に夏の間のセッション一般公開が終了。それを知ってか、知らずか、トレーニングを終えてコリセウム・アルフォンソ・ペレスにあるロッカールームに戻る選手たちはこの日もスダンドで見ていた50人程のファンにサインや写真を頼まれて、快く応じていましたが、プレゼンの後、スタジアムのホールに挨拶に出て来たエチェイタを待っているファンが4人しかいなかったのはとても気の毒だったかと。
今後は昨季後半同様、練習場にはアボナードー(年間チケット保持者)だけが入れて、マスコミへの公開は試合前日のコリセウムでのセッション10分間のみとなってしまったのは何だか、納得がいかないんですが、せめてもの慰みは今季の彼らはヨーロッパリーグに参加するため、少なくともグループリーグ中、3回あるホームゲーム分、見学の機会が増えたこと?いえ、これもマスコミ限定ですけどね。一般のファンの方々にとっての恩恵は9月から12月まで、火曜、水曜はマドリー、アトレティコのCLマッチ、木曜はヘタフェのELマッチとマドリッドでの平日サッカー観戦のチャンスが多くなったということでしょうか。
まあ、そんなことはともかく、このヘタフェ、シメオネ監督のアトレティコに相性が悪くて、ここ8年間、白星どころか、得点すらない状態なんですよ。とにかく点を取らないことには始まらないため、ホルヘ・モリーナ、マタ、アンヘル、エリック・ガジェゴの30代カルテットには金曜の夜、後半42分にサン・マメスのピッチに入り、2分後には見事なchilena(チレナ/オーバーヘッドシュート)で、バルサを1-0で倒す勝利のゴールを挙げた38歳のアスレティックのエース、アドゥリスを鏡にして、奮闘を期待したいところですが、さて。少なくともボルダラス監督もカルバハルと同じ累積警告になっていたマキシモビッチを起用できるようになったのは、ちょっと心強いかも。
そして最後に今週は火曜に香川真司選手のサラゴサ入団プレゼンがあったりして、日本代表選手が3人も集合したリーガ2部の日程にも触れておくと。まず、土曜午後6時(日本時間翌午前1時)から、岡崎慎司選手も招集リストに入ったマラガがラシンと対戦し、同日午後9時(日本時間翌午前4時)からはサラゴサがテネリフェをラ・ロマレダに迎えます。そして柴崎岳選手のデポルティーボは日曜午後6時から、ラ・コルーニャでオビエド戦なんですが、皆揃って、いい形でシーズンスタートを切れるといいですね。
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ところが驚いたことに、折しもその日の午前中、私はバルデベバス(バラハス空港の近く)にマドリーの練習を見学に行っていたんですが、マスコミに公開される最初の15分間、普通にロンド(輪の中に選手が入ってボールを奪うゲーム)に加わっていたアザールがセッション中に左の太ももを負傷。ジダン監督は直後にあった試合前記者会見で、「Estoy contento con Eden/エストイ・コンテントー・コン・エデン(自分はアザールに満足している)」としか、言わなかったものの、家に着いてみたら、parte medico/パルテ・メディコ(医療報告)が出ていたって、いやもう、シラを切るのが上手いっちゃありませんって。え、そのロンドには久保建英選手も参加していたんだろうって?その通りで先週末のプレシーズンマッチではRMカスティージャ(マドリーのBチーム)のテネリフェ(2部)戦にも、トップチームのローマ戦に出ず、火曜はジダン監督のチームで練習。水曜にはラウール監督の下、クルトゥラル・レオネサ(2部B)との親善試合にフル出場して、うーん、この日は同じ18歳で、やはりカスティージャで修行する予定になっているロドリゴが太もものケガでいなかったせいもあるんでしょうかね。いくつか、久保選手に光るプレーはあったものの、放った3本のシュートは決まらず、チームも守備ミスから3-0で完敗してしまうことに。要は土曜にカスティージャで練習して、日曜午後6時から、来週末のリーガ2部B開幕を前に最後の親善試合となるブルゴス(2部B)戦に出場することになるのでは?いやあ、記者会見でジダン監督も「移籍市場が閉まるまで、どんなことでも起こりうるが、espero que se quede aquí progresando y jugando de inicio con el Castilla/エスペロ・ケ・セ・ケデ・アキー・プログレサンドー・イ・フガンドー・デ・イニシオ・コン・エル・カスティージャ(ここに残って成長して、まずはカスティージャでプレーすることを望んでいる)」と話していましたしね。
当人もまだ若い上、ここ2試合、マドリーにしては珍しい3人CB制になってしまったトップチームより、4-3-3でプレーするラウール監督のチームの方が活躍機会も多そうな気もしますし、そんなに焦ることはないんですが、この日の午後にはようやく、CSD(スポーツ上級評議会)がサッカー協会の昨季の最終戦でイエローカードが累積枚数に達した選手の1試合出場停止処分を帳消しにするという決定を承認。おかげでその該当者の1人だったカルバハルも晴れてセルタ戦に出場できることに。
まあ、これにはエスクリバ監督も「2カ月も時間があったのにいささか、真剣さに欠けている。カルバハルが出るのと出ないのでは試合の準備の仕方が違ってくるんだから」と文句を言っていましたが、セルタもイアゴ・アスパスは今季も健在とはいえ、バレンシアから里帰りしたサンティ・ミナやフンカー、ウーゴ・マジョ、セルヒオ・アルバレス、オカイと現在、負傷者が多いですからね。土曜午後5時(日本時間翌午前0時)からのバリドスでの開幕戦、果たしてどちらが白星スタートを切ることになるんでしょうか。
そして同じ土曜午後9時から、ブタルケにオサスナを迎えるマドリッドの弟分チーム、レガネスはというと、いやあ、こちらは金曜もロケ・メサ(セビージャからレンタル移籍)のプレゼンがあったり、ナイジェリア代表CBのアワジエム(同ポルト)の加入が発表されたり、グンバウがジローナ(2部)に行ってしまったりと、まだまだ人事方面は大忙し。それでもペレグリーノ監督は「Hay una base del equipo del año pasado/アイ・ウナ・バセ・デル・エキポ・デル・アーニョ・パサードー(昨季のチームの土台がある)」と、7試合のプレシーズンマッチを無敗で終えたことに手応えを感じているよう。アラサーテ監督率いる、3年ぶりに1部に戻って来たオサスナも相当、張り切っているはずですが、シーズンが始まるのを今か、今かと待っていた地元のファンの前でブライトワイテやエン・ネシリがガンガン、ゴールを決められたらいいですね。
え、それより今週はバレンシアのロドリゴが妙なことになっていなかったかって?いやあ、月曜にいきなり、アトレティコ移籍の話が浮上した際には先週末のユベントスとのインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(夏の親善大会)で太ももを痛め、全治2週間になってしまったように、今季もジエゴ・コスタの負傷癖が心配だからか、モラタがプレシーズンマッチで全然だったせいなのか、いきなり最後の補強ターゲットがハメス・ロドリゲスやエリクセン(トッテナム)らの攻撃的MFから、FWになっていたのには私も違和感を覚えたんですけどね。翌火曜にはロドリゴがパテルナ(バレンシア近郊)の練習場に来たものの、ロッカーの荷物をまとめ、チームメートにお別れした後、メディカルチェックのためにマドリッドに向かったと報じられる急展開に。
ただ、この情報、正確だったのは前半だけで、何故か当人は水曜にもパテルナに現れ、1人で練習。そして木曜からはチームに戻ってトレーニングしているとなれば、狐につままれたような気分になったのは私だけではなかったかと。いやあ、木曜夕方に記者会見を開いたアレマニー・スポーツディレクターによると、「クラブ同士の移籍合意はできていたが、選手がアトレティコと合意しなければならなかった」そうで、どうやらそれができなかったようで、マルセリーノ監督も金曜の試合前会見で、「Rodrigo fue un jugador que en un momento puntual estuvo traspasado/ロドリゴ・フエ・ウン・フアドール・ケ・エン・ウン・モメントー・プントゥアル・エストクーボ・トランスパサードー(ロドリゴは一時、移籍した選手だった)。クラブがそう伝えてきて、本人も自分にそう言った」と認めていたんですけどね。
結局、契約成立に至らず、ロドリゴ自身が練習に戻ることを希望したそうですが、向こうが相当バツの悪い思いをしている間、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場では、コレアのミラン行きが移籍金5000万ユーロ(約60億円)で決まらないから、この夏のアトレティコ補強祭りの仕上げができないと言われている当人など、毎日、元気いっぱいでセッションに参加していますからねえ。どちらにしろ、このコレアは昨季の最終戦で退場しているため、日曜のヘタフェ戦には出られませんが、ロドリゴの方は土曜のレアル・ソシエダ戦に先発するようです。
まあ、このワンダ・メトロポリターノで日曜午後10時(日本時間翌午前5時)にキックオフとなるアトレティコの開幕戦では、皆の注目がグリーズマン獲得にバルサが払った1憶2000万ユーロ(約142億円)とほぼ同額で加入した弱冠19歳のジョアン・フェリックスに集まるのは確実ですけどね。一方、兄貴分のホームを訪れるヘタフェはどうしていたかというと。これが実は、私もエチェイタ(ウエスカから移籍)の入団プレゼンを見るついでに覗いた水曜午前中の練習を最後に夏の間のセッション一般公開が終了。それを知ってか、知らずか、トレーニングを終えてコリセウム・アルフォンソ・ペレスにあるロッカールームに戻る選手たちはこの日もスダンドで見ていた50人程のファンにサインや写真を頼まれて、快く応じていましたが、プレゼンの後、スタジアムのホールに挨拶に出て来たエチェイタを待っているファンが4人しかいなかったのはとても気の毒だったかと。
今後は昨季後半同様、練習場にはアボナードー(年間チケット保持者)だけが入れて、マスコミへの公開は試合前日のコリセウムでのセッション10分間のみとなってしまったのは何だか、納得がいかないんですが、せめてもの慰みは今季の彼らはヨーロッパリーグに参加するため、少なくともグループリーグ中、3回あるホームゲーム分、見学の機会が増えたこと?いえ、これもマスコミ限定ですけどね。一般のファンの方々にとっての恩恵は9月から12月まで、火曜、水曜はマドリー、アトレティコのCLマッチ、木曜はヘタフェのELマッチとマドリッドでの平日サッカー観戦のチャンスが多くなったということでしょうか。
まあ、そんなことはともかく、このヘタフェ、シメオネ監督のアトレティコに相性が悪くて、ここ8年間、白星どころか、得点すらない状態なんですよ。とにかく点を取らないことには始まらないため、ホルヘ・モリーナ、マタ、アンヘル、エリック・ガジェゴの30代カルテットには金曜の夜、後半42分にサン・マメスのピッチに入り、2分後には見事なchilena(チレナ/オーバーヘッドシュート)で、バルサを1-0で倒す勝利のゴールを挙げた38歳のアスレティックのエース、アドゥリスを鏡にして、奮闘を期待したいところですが、さて。少なくともボルダラス監督もカルバハルと同じ累積警告になっていたマキシモビッチを起用できるようになったのは、ちょっと心強いかも。
そして最後に今週は火曜に香川真司選手のサラゴサ入団プレゼンがあったりして、日本代表選手が3人も集合したリーガ2部の日程にも触れておくと。まず、土曜午後6時(日本時間翌午前1時)から、岡崎慎司選手も招集リストに入ったマラガがラシンと対戦し、同日午後9時(日本時間翌午前4時)からはサラゴサがテネリフェをラ・ロマレダに迎えます。そして柴崎岳選手のデポルティーボは日曜午後6時から、ラ・コルーニャでオビエド戦なんですが、皆揃って、いい形でシーズンスタートを切れるといいですね。
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