ゴールが沢山、必要なのには理由がある…/原ゆみこのマドリッド
2019.08.02 14:00 Fri
「でも強いに越したことはないわよね」そんな風に私が相変わらず上から目線だったのは木曜日、午前5時までアトレティコの試合を見ていたため、正午近くに起床。アウディカップ(バイエルン主催の夏の親善大会)3位決定戦でフェネルバフチェ相手にハトトリックを達成し、この夏のレアル・マドリーを初勝利に導いたベンゼマのコメントをスポーツ紙で読んだ時のことでした。いえ、彼が「Voy a decir una cosa, esto se llama pretemporada/ボイ・ア・デシール・ウナ・コーサ、エスト・セ・ジャマ・プレテンポラーダ(1つ言っておくけど、今はプレシーズンって呼ばれているんだ)。リーガ開幕を高いレベルで迎えられるようにする時期さ」と、ここまでの親善試合で3敗1分けと振るわず、批判されっぱなしだったチームを庇う発言をしたくなる気持ちもわからなくはないですけどね。
そして緊張の水曜を迎えたんですが、奇しくもこの日はマドリッドの1部4チームが揃ってプレシーズンマッチをプレー。またしても朝9時30分にはシュダッド・デポルティバ・ブタルケのスタンドでレガネスと2部の弟分、アルコルコンとの試合を観戦した私だったんですが、ペジェグリーノ監督のチームは順調に調整が進んでいるよう。ええ、前半19分、昨季はそのアルコルコンでプレーし、この夏、レガネスに引き抜かれたFWファン・ムニョスのパスをロサレス(マラガから移籍)が決めて先制すると、39分にはマドリーからレンタル延長となったオスカルのゴールで2点差に。
アルコルコンがPKを失敗してくれたおかげもありましたが、後半もサビン・メリーノのアシストでアラナイスが加点し、3-0で勝利と1部4年目の見事な先輩っぷりを示してくれたんですが、私が家に戻ったところ、丁度、マラガ入団が決まった岡崎慎司選手(レスターから移籍)のプレゼンがネット中継(https://bit.ly/3311q2Z)されていたこともあり、ここで少し、今季は日本人選手が増えて、注目が高まりそうなリーガ2部の予定に触れておくと。
そして水曜夕方には前日、バイエルンに6-1と叩きのめされたフェネルバフチェとマドリーの3位決定戦が始まったんですが、また彼らは先手を取られてしまったんですよ。それも前半6分、ガリー・ロドリゲスにシュートを決められたんですが、とうとう、ベンゼマの当たり日がやって来たことに救われます。ええ、12分にはビニシウスのクロスを昨季後半、レガネスにいたCBディエゴ・レジェスがクリアできず、背後にいたベンゼマが同点弾を挙げると、27分にも今度はクロースのFKをヘッドで2点目を奪ってくれているんですから、助かるじゃないですか。
でもねえ、昨季終盤から続く、穴あき守備がほとんど改善されていないのが仇となったんです。34分にはディラルのシュートがオドリオソラに当たり、2日連続で先発したGKナバスを破ってフェネルバフチェも得点したため、2-2のスコアでマドリーはハーフタイムに入ったんですが、守りの緩さでは相手もどっこいどっこいだったのはラッキー。ええ、後半8分にルーカス・バスケスのクロスを再び、ベンゼマが頭で決めた1点は13分、昨季はレガネスで修行、レンタルが終わって帰って来たGKルニンの守るゴールをトゥファンがエリア外からのシュートで陥れ、3-3とまたリードがふいになってしまったものの、大丈夫。
ヨビッチ(フランクスルトから移籍)がケガでいなかったため、ベンゼマとCFを交代。アメリカツアー中は出番がなかったものの、このアウディカップでプレシーズンデビューしたマリアーノが残留アピールに努め、17分には自身のシュートは弾かれたものの、こぼれ球に詰めたナチョが押し込んで勝ち越し点をゲット。34分にも今度はルーカス・バスケスのシュートが弾かれたところにマリアーノが駆けつけてボールを押し込むと、最後は5-3でジダン監督が、「Lo que necesitamos es ganar un partido. Solo nos falta eso/ロ・ケ・ネセシタモス・エス・ガナール・ウン・パルティードー。ソロ・ノス・ファルタ・エソ(ウチに必要なのは試合に勝つこと。それだけが欠けている)」と言っていたプレシーズン初勝利を成し遂げられたのは良かったかと。
え、そうは言っても1年前までマドリーにいたクリスチアーノ・ロナウド(ユベントス)のようにベンゼマがシーズン中、何度もハットトリックをしてくれる訳ではなし、守備力の劇的向上も難しいというか、元々、マドリーはお隣さんのようにしみったれた1点を守って勝つチームではないですしね。ファンも毎試合、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を期待しているとなれば、結局、中国には行かないことになったベイルの再活用も考える必要があるんじゃないかって?いやあ、私もそう思うんですが、折しも前日、チームがトッテナムと戦っている時間、当人がマドリッド郊外のゴルフ場でコースを回っていたことが発覚。
おかげでフェネルバフチェ戦後のジダン監督の記者会見は、あまりに不謹慎じゃないかと、その件に関する質問でもちきりに。その場では「Veremos cuando volvamos, yo no le voy a prohibir hacer nada/ベレモス・クアンドー・ボルバモス、ジョー・ノー・レ・ボイ・ア・プロイビール・アセール・ナーダ(戻ったら見てみよう。私は彼に何をするのも禁じたりはしないが)」と答えるしかありませんでしたが、いやあ、もしや監督もベイルの趣味がゴルフではなく、スマホゲームや庭いじりといったマスコミの目が届かない、自宅でできるものなら良かったのにと思ってたりする?
まあ、どちらにしろ、この日、お留守番だったベイルとハメス・ロドリゲスは元より、ルニンにしろ、マリアーノにしろ、アリアンツ・アレナの2試合、どちらも後半に出場し、いい印象を残した久保建英選手も「Podria ser bueno que jugara en el Castilla y entrenara con nosotros/ポドリア・セル・ブエノ・ケ・フガラ・エン・エル・カスティージャ・イ・エントレナラ・コン・ノソトロス(RMカスティージャで試合に出て、トップチームで我々と練習するのもいいかもしれない)」という言葉はあったもの、全てはマドリッドに戻ってから決めるとしか、ジダン監督からは聞かれなかったですからね。最終的にチームがどんなメンバー構成になるかはまだ誰にもわからず。
とはいえ、彼らの次の親善試合は来週水曜、オーストリアで行われるレッドブル・ザルツブルク戦となるため、それまでにイロイロ、入りも出も動くんじゃないかと予想していますが、さて。その一方で、今週から、練習を始めたカセミロとミリタオ(ポルトから移籍)もその頃には試合に出る準備ができているかもしれないのは朗報ですが、負傷中のブライム、ヨビッチ、クルトワ、そして今季の大半をヒザの靭帯断裂のリハビリに当てることになったアセンシオがいないのはちょっと寂しいですね。
そしてもう1つの弟分、ヘタフェも兄貴分から遅れること1時間程、ムルシア(スペイン南部)のカンポアモールでの第2次キャンプ地で2部のアルバセテとの練習試合を行ったんですが、こちらはもちろんTV中継などはなし。結果も前半、先制された1点を後半残り1分に何とか、敵のオウンゴールで追いついて、1-1で終わったそうですが、ちょっと気がかりなのはこのプレシーズン、まだ彼らが勝ったのが昨季、2部Bに最速Uターンしたラージョ・マハダオンダだけということかも。
まあ、この金曜にはコリセウム・アルフォンソ・ペレスにセリエBのクロトーネを迎えての親善試合、来週も水曜は1部昇格組のマジョルカと、土曜には今季CL初出場するアタランタとの新チームお披露目試合が控えている彼らですから、ボルダラス監督もその辺でチーム力を上げていきたいという考えでしょうけどね。かなり気を引き締めていかないと、初っ端からワンダ・メトロポリターノで兄貴分の片割れ、アトレティコと激突する18日のリーガ開幕戦でこっぴどい目に遭うんじゃないかと、私が密かに憂慮しているのはどうしてかというと…。
何だか、凄くいい感じなんですよ、このプレシーズンのアトレティコは。いやあ、水曜の深夜、午前2時からのMLSオールスター戦のキックオフを待っていたところ、雷雨で開始が30分遅れると聞いた時には寝ちゃおうかなと思ったんですけどね。40分程して始まった試合も先日のダービーとは順番を変え、先発組が控え選手とカンテラーノ(アトレティコBの選手)だったため、なかなかゴールは入らなかったんですが、イブラヒモビッチ(LAギャラクシー)やベラ(同)のいる敵の前線にも物おじせず、ルーニー(DCユナイテッド)の遠目からの一撃もGKアダンがそらしてくれましたし、守備だけは誰が出てもしっかりしているのは大いに褒めてあげていいかと。
おまけにハーフタイムの近づいた42分、エクトル・エレラ(ポルトから移籍)のパスをフベニルA(アトレティコBの下のチーム)から来ている19歳のリケルメがtaconazo(タコナソ/ヒールキック)で繋ぎ、マルコス・ジョレンテ(同マドリー)が先制ゴールを決めてくれたから、儲けものみたいな感じで嬉しかったんですが、ようやく後半10分にはシメオネ監督がレギュラー候補を投入。いえ、モラタがダービーで脚を痛めていたため、2トップはジエゴ・コスタと18歳のカンテラーノ、カメージョだったんですけどね。相手は即席のチームとあって、かなり遅い時間まで追加点がなかったのにはちょっと不満もあるものの、辛抱が報われたのは40分。
そう、別に試合に勝つのにそれ以上、ゴールはいらなかったアトレティコですが、こちらもまだ19歳ながら、この日もジョアン・フェリックス(ベンフィカから移籍)が1憶2600万ユーロ(約151億円)の値がついたタレントを見せつけてくれたんですよ!サビッチからボールをもらった彼は自分の前が空いているのを見て、エリア外から右足を一閃。それがGKの手を弾いてゴールになっているとなれば、同年代のカンテラーノたちは一層、やる気になる?それとも天賦の才の違いに絶望する?まあ、それはどっちかわかりませんが、ジョアンは私がようやく就寝できると気が抜けかけたロスタイムにも驚かせてくれて、今度はセンターライン前から敵ゴールに向かって走り出していたコスタ目掛けてロングパス。これをコスタがしっかり決めて、土壇場の3点目って、このコンビ、もしかして凄く効率がいい?
うーん、ジョアンも「Nos entendemos bien. Hablamos la misma lengua/ノス・エンテンデモス・ビエン。アブラモス・ラ・ミスマ・レングア(ボクらは互いによく理解できる。同じ言語を話すしね)」と言っていたように、ブラジル出身でポルトガル語ネイティブのコスタは地獄のLA(マドリッドから1時間の高原リゾート、ロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル)キャンプから、何かれとなく、彼の世話を焼いていましたからね。このまま、2人のコンビネーションが持続して、ゴールをガンガン入れてくれるなら、バルサに行ってしまったグリーズマンを思い出すファンは誰もいないかと。
この0-3の勝利でプレシーズン4試合を3勝1分けとしたアトレティコですが、まだ彼らはマドリッドに戻って来ず、次はメキシコの弟分、アトレティコ・サン・ルイスと土曜午後7時(日本時間翌午前2時)から親善試合。おそらくその頃にはモラタも治っているはずですし、来週の土曜、ストックホルムでユベントスに昨季のCL16強対決逆転敗退のリベンジを挑むインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(夏の国際親善大会)の最終試合では現在、暑いマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場で遅れてプレシーズンを開始したヒメネス、アリアス、トマスの3人も合流できそうとあって、シメオネ監督もますますレギュラーを選ぶのに苦労しそうですが…そう、プレシーズンって大いに夢を見ていい時期なんですよ。
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実際、彼らは先週末、ニュージャージーでのマドリーダービーで3-7とお隣さんにコテンパンにのされた後、マドリッドに帰京。バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場であった、唯一のセッションでGKクルトワが足首を痛めて離脱という不幸があったのみならず、火曜の夕方に中国の移籍市場クローズを控え、落ち着かなかったベイルもチームドクターと相談後、このミュンヘン遠征には加わらないことに。そんな中、迎えた準決勝トッテナム戦など、前半22分、敵のスローインを避けようと、ボールをライン際からマルセロが戻したところ、セルヒオ・ラモスの頭を越えて行ってしまったんですよ。それどころか、ハリー・ケインに先んじられ、GKケイロル・ナバスが破られてしまったから、さあ大変!その後も7度程、トッテナムのシュートをparadon(パラドン/スーパーセーブ)で防いだ彼こそ、今季の正GKはクルトワで決まりというクラブの方針に一石を投じていましたが、その日、先発したベンゼマは不発。後半に入ったロドリゴ(サントスから移籍)のゴールもオフサイドを取られ、その後、入った久保建英選手の2度に渡るシュートも決まらなかったため、結局、0-1で昨季のCL準優勝チームに負けてしまったんですが、このままプレシーズン未勝利が続いたら、開幕前にジダン監督が辞任してしまうんじゃないかと恐れたのは私だけではない?アルコルコンがPKを失敗してくれたおかげもありましたが、後半もサビン・メリーノのアシストでアラナイスが加点し、3-0で勝利と1部4年目の見事な先輩っぷりを示してくれたんですが、私が家に戻ったところ、丁度、マラガ入団が決まった岡崎慎司選手(レスターから移籍)のプレゼンがネット中継(https://bit.ly/3311q2Z)されていたこともあり、ここで少し、今季は日本人選手が増えて、注目が高まりそうなリーガ2部の予定に触れておくと。
現在、今年からマドリッドの2部の弟分に初めて加わるフエンラブラダでテスト期間を過ごしている加藤恒平選手に関してはまだ、結果がどうなるとも言えないんですが、一番手近では9月1日の3節にはラージョ・バジェカーノがエスタディオ・バジェカスに柴崎岳選手の移籍したデポルティボを迎えることになっており、11月3日の週末にある14節には郊外チームのフエンラブララがエスタディオ・フェルナンド・トーレスで対戦。マラガの方は11月17日の16節にアルコルコンのホーム、サント・ドミンゴを訪れ、あとは来年になるんですが、マドリッド観光を計画中のファンはちょっと覚えておくと楽しみが増えるかもしれません。
そして水曜夕方には前日、バイエルンに6-1と叩きのめされたフェネルバフチェとマドリーの3位決定戦が始まったんですが、また彼らは先手を取られてしまったんですよ。それも前半6分、ガリー・ロドリゲスにシュートを決められたんですが、とうとう、ベンゼマの当たり日がやって来たことに救われます。ええ、12分にはビニシウスのクロスを昨季後半、レガネスにいたCBディエゴ・レジェスがクリアできず、背後にいたベンゼマが同点弾を挙げると、27分にも今度はクロースのFKをヘッドで2点目を奪ってくれているんですから、助かるじゃないですか。
でもねえ、昨季終盤から続く、穴あき守備がほとんど改善されていないのが仇となったんです。34分にはディラルのシュートがオドリオソラに当たり、2日連続で先発したGKナバスを破ってフェネルバフチェも得点したため、2-2のスコアでマドリーはハーフタイムに入ったんですが、守りの緩さでは相手もどっこいどっこいだったのはラッキー。ええ、後半8分にルーカス・バスケスのクロスを再び、ベンゼマが頭で決めた1点は13分、昨季はレガネスで修行、レンタルが終わって帰って来たGKルニンの守るゴールをトゥファンがエリア外からのシュートで陥れ、3-3とまたリードがふいになってしまったものの、大丈夫。
ヨビッチ(フランクスルトから移籍)がケガでいなかったため、ベンゼマとCFを交代。アメリカツアー中は出番がなかったものの、このアウディカップでプレシーズンデビューしたマリアーノが残留アピールに努め、17分には自身のシュートは弾かれたものの、こぼれ球に詰めたナチョが押し込んで勝ち越し点をゲット。34分にも今度はルーカス・バスケスのシュートが弾かれたところにマリアーノが駆けつけてボールを押し込むと、最後は5-3でジダン監督が、「Lo que necesitamos es ganar un partido. Solo nos falta eso/ロ・ケ・ネセシタモス・エス・ガナール・ウン・パルティードー。ソロ・ノス・ファルタ・エソ(ウチに必要なのは試合に勝つこと。それだけが欠けている)」と言っていたプレシーズン初勝利を成し遂げられたのは良かったかと。
え、そうは言っても1年前までマドリーにいたクリスチアーノ・ロナウド(ユベントス)のようにベンゼマがシーズン中、何度もハットトリックをしてくれる訳ではなし、守備力の劇的向上も難しいというか、元々、マドリーはお隣さんのようにしみったれた1点を守って勝つチームではないですしね。ファンも毎試合、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を期待しているとなれば、結局、中国には行かないことになったベイルの再活用も考える必要があるんじゃないかって?いやあ、私もそう思うんですが、折しも前日、チームがトッテナムと戦っている時間、当人がマドリッド郊外のゴルフ場でコースを回っていたことが発覚。
おかげでフェネルバフチェ戦後のジダン監督の記者会見は、あまりに不謹慎じゃないかと、その件に関する質問でもちきりに。その場では「Veremos cuando volvamos, yo no le voy a prohibir hacer nada/ベレモス・クアンドー・ボルバモス、ジョー・ノー・レ・ボイ・ア・プロイビール・アセール・ナーダ(戻ったら見てみよう。私は彼に何をするのも禁じたりはしないが)」と答えるしかありませんでしたが、いやあ、もしや監督もベイルの趣味がゴルフではなく、スマホゲームや庭いじりといったマスコミの目が届かない、自宅でできるものなら良かったのにと思ってたりする?
まあ、どちらにしろ、この日、お留守番だったベイルとハメス・ロドリゲスは元より、ルニンにしろ、マリアーノにしろ、アリアンツ・アレナの2試合、どちらも後半に出場し、いい印象を残した久保建英選手も「Podria ser bueno que jugara en el Castilla y entrenara con nosotros/ポドリア・セル・ブエノ・ケ・フガラ・エン・エル・カスティージャ・イ・エントレナラ・コン・ノソトロス(RMカスティージャで試合に出て、トップチームで我々と練習するのもいいかもしれない)」という言葉はあったもの、全てはマドリッドに戻ってから決めるとしか、ジダン監督からは聞かれなかったですからね。最終的にチームがどんなメンバー構成になるかはまだ誰にもわからず。
とはいえ、彼らの次の親善試合は来週水曜、オーストリアで行われるレッドブル・ザルツブルク戦となるため、それまでにイロイロ、入りも出も動くんじゃないかと予想していますが、さて。その一方で、今週から、練習を始めたカセミロとミリタオ(ポルトから移籍)もその頃には試合に出る準備ができているかもしれないのは朗報ですが、負傷中のブライム、ヨビッチ、クルトワ、そして今季の大半をヒザの靭帯断裂のリハビリに当てることになったアセンシオがいないのはちょっと寂しいですね。
そしてもう1つの弟分、ヘタフェも兄貴分から遅れること1時間程、ムルシア(スペイン南部)のカンポアモールでの第2次キャンプ地で2部のアルバセテとの練習試合を行ったんですが、こちらはもちろんTV中継などはなし。結果も前半、先制された1点を後半残り1分に何とか、敵のオウンゴールで追いついて、1-1で終わったそうですが、ちょっと気がかりなのはこのプレシーズン、まだ彼らが勝ったのが昨季、2部Bに最速Uターンしたラージョ・マハダオンダだけということかも。
まあ、この金曜にはコリセウム・アルフォンソ・ペレスにセリエBのクロトーネを迎えての親善試合、来週も水曜は1部昇格組のマジョルカと、土曜には今季CL初出場するアタランタとの新チームお披露目試合が控えている彼らですから、ボルダラス監督もその辺でチーム力を上げていきたいという考えでしょうけどね。かなり気を引き締めていかないと、初っ端からワンダ・メトロポリターノで兄貴分の片割れ、アトレティコと激突する18日のリーガ開幕戦でこっぴどい目に遭うんじゃないかと、私が密かに憂慮しているのはどうしてかというと…。
何だか、凄くいい感じなんですよ、このプレシーズンのアトレティコは。いやあ、水曜の深夜、午前2時からのMLSオールスター戦のキックオフを待っていたところ、雷雨で開始が30分遅れると聞いた時には寝ちゃおうかなと思ったんですけどね。40分程して始まった試合も先日のダービーとは順番を変え、先発組が控え選手とカンテラーノ(アトレティコBの選手)だったため、なかなかゴールは入らなかったんですが、イブラヒモビッチ(LAギャラクシー)やベラ(同)のいる敵の前線にも物おじせず、ルーニー(DCユナイテッド)の遠目からの一撃もGKアダンがそらしてくれましたし、守備だけは誰が出てもしっかりしているのは大いに褒めてあげていいかと。
おまけにハーフタイムの近づいた42分、エクトル・エレラ(ポルトから移籍)のパスをフベニルA(アトレティコBの下のチーム)から来ている19歳のリケルメがtaconazo(タコナソ/ヒールキック)で繋ぎ、マルコス・ジョレンテ(同マドリー)が先制ゴールを決めてくれたから、儲けものみたいな感じで嬉しかったんですが、ようやく後半10分にはシメオネ監督がレギュラー候補を投入。いえ、モラタがダービーで脚を痛めていたため、2トップはジエゴ・コスタと18歳のカンテラーノ、カメージョだったんですけどね。相手は即席のチームとあって、かなり遅い時間まで追加点がなかったのにはちょっと不満もあるものの、辛抱が報われたのは40分。
そう、別に試合に勝つのにそれ以上、ゴールはいらなかったアトレティコですが、こちらもまだ19歳ながら、この日もジョアン・フェリックス(ベンフィカから移籍)が1憶2600万ユーロ(約151億円)の値がついたタレントを見せつけてくれたんですよ!サビッチからボールをもらった彼は自分の前が空いているのを見て、エリア外から右足を一閃。それがGKの手を弾いてゴールになっているとなれば、同年代のカンテラーノたちは一層、やる気になる?それとも天賦の才の違いに絶望する?まあ、それはどっちかわかりませんが、ジョアンは私がようやく就寝できると気が抜けかけたロスタイムにも驚かせてくれて、今度はセンターライン前から敵ゴールに向かって走り出していたコスタ目掛けてロングパス。これをコスタがしっかり決めて、土壇場の3点目って、このコンビ、もしかして凄く効率がいい?
うーん、ジョアンも「Nos entendemos bien. Hablamos la misma lengua/ノス・エンテンデモス・ビエン。アブラモス・ラ・ミスマ・レングア(ボクらは互いによく理解できる。同じ言語を話すしね)」と言っていたように、ブラジル出身でポルトガル語ネイティブのコスタは地獄のLA(マドリッドから1時間の高原リゾート、ロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル)キャンプから、何かれとなく、彼の世話を焼いていましたからね。このまま、2人のコンビネーションが持続して、ゴールをガンガン入れてくれるなら、バルサに行ってしまったグリーズマンを思い出すファンは誰もいないかと。
この0-3の勝利でプレシーズン4試合を3勝1分けとしたアトレティコですが、まだ彼らはマドリッドに戻って来ず、次はメキシコの弟分、アトレティコ・サン・ルイスと土曜午後7時(日本時間翌午前2時)から親善試合。おそらくその頃にはモラタも治っているはずですし、来週の土曜、ストックホルムでユベントスに昨季のCL16強対決逆転敗退のリベンジを挑むインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(夏の国際親善大会)の最終試合では現在、暑いマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場で遅れてプレシーズンを開始したヒメネス、アリアス、トマスの3人も合流できそうとあって、シメオネ監督もますますレギュラーを選ぶのに苦労しそうですが…そう、プレシーズンって大いに夢を見ていい時期なんですよ。
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