とうとう試合が始まる…/原ゆみこのマドリッド
2019.07.19 12:00 Fri
「クラブの人も面倒臭くなったのかな?」そんな風に私が首を捻っていたのは木曜日、先週はマドリッドのクラブの新入団選手プレゼンのため、ほぼ毎日、出ずっぱりだったのとあまりに対照的で何もなく、退屈していた今週、ようやくアトレティコでトリッピアーのお披露目があると聞き、いそいそとワンダ・メトロポリターノに向かったところ、プレス・コンファレンス・ホールの舞台に立った司会者が、「今日は新しい選手を2人、紹介します」とアナウンスしているのを聞いた時のことでした。
ま、そんなことはともかく、残念にも一足違いで火曜の夜にあったロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)でのキャンプ恒例、セゴビア(ローマ水道橋で有名な観光地)のレストラン、ホセ・マリアでのコチニージョ(子豚の丸焼き)ディナー(https://bit.ly/2JBZiqG)を逃してしまった、この2人の新戦力がどんな選手なのか、一応、説明しておくことにすると。プレゼンで最初に紹介されたトリッピアーはトッテナムから移籍金2200万ユーロ(約27億円)で獲得した右SB。クラブ史上、95年ぶりとなる2人目のイギリス人選手ということで、まだスペイン語も全然、話せないんですが、ファンフランの退団後、アリアスだけではちょっと心配だったポジションを、イングランド代表で昨年のW杯ベストイレブンにも選ばれた28歳が経験で補ってくれることに。
いやあ、当人にしてみれば、昨季はそれこそ、このワンダでCL決勝に挑み、リバプールにトロフィーをさらわれてしまっただけにいい思い出はないはずですけどね。今季は2度のCL決勝負けを経験しているシメオネ監督と共に初優勝を目指してくれるのでは?エルモーソの方はすでに何度かスペイン代表にも招集されている24歳のCBで、こちらはジョレンテ同様、RMカスティージャ(マドリーのBチーム)の出身。移籍金2500万ユーロ(約30億円)のうち、お隣さんに半額の1250万ユーロが渡るのは別として、当人は実家のあるマドリッドに戻って来られたのが何より嬉しかったよう。
だからって、プレゼン後、夕方のセッションでは2人共、早速、レギュラー組でpartidillo(パルティディージョ/ミニゲーム)をしていたっていうのも凄いですが、これでとりあえず、守備陣の補強が完了したアトレティコは金曜に地獄のLAキャンプを打ち上げ、この夏、最初の小手調べ、2部のヌマンシアとブルゴス・デ・オスナでのヘスス・ヒル・ヒル杯で土曜に実戦デビュー。いえ、まだ大物、ハメス・ロドリゲス(バイエルンへのレンタルが終わってマドリーに帰還)の獲得を狙っているなんて話はあるんですけどね。とはいえ、ここまで大量にメンバーが入れ替わったとなると、もうファンとしては、新チームがどんな感じなのか、早く試合で見せてもらいたいと思うばかり。
1憶2700万ユーロ(約154億円)で加入したジョアン・フェリックスもそうですが、順調にトレーニングを続けているジエゴ・コスタやモラタがグリーズマン(バルサに移籍)分のゴールを補ってくれるのかも気になりますしね。ヌマンシア戦の後はアメリカに飛んでインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(夏の親善大会)に参加、テキサスでのチバス戦、ニュージャージーでのマドリーダービー、オーランドでのMLSオールスターズ戦、そしてメキシコの弟分、アトレティコ・サン・ルイスとも手合わせてすることになっている彼らですが、その頃にはカリニッチやコレア、ビトロら、放出予定選手の行き先も決まっているのでしょうか。
一方、先週からカナダのモントリオールでキャンプを続けているお隣さんはどうしているのかというと。いやあ、あちらも6月中から、ヨビッチ(フランクフルトから移籍)、アザール(同チェルシー)、ロドリゴ(同サントス)、メンディ(同オリンピック・リヨン)と新入団選手のプレゼンが目白押しで、先日もミリタオ(同ポルト)のお披露目がサンティアゴ・ベルナベウであったんですけどね。最後の大物、ジダン監督ご執心のポグバに関してはマンチェスター・ユナイテッドが1億7000万ユーロ(約206億円)だの2億ユーロ(約242億円)だのと、移籍金を吹っかけて、徹底抗戦の姿勢を貫いているため、本当に来ることになるとしても今、しばらく時間がかかる気配。
それより大変なのは、ここまでマルコス・ジョレンテ、コバチッチ(チェルシーに完全移籍)、ラウール・デ・トマス(ラージョへのレンタルが終わり、ベンフィカへ移籍)、テオ(同レアル・ソシエダからミランへ)と前述のエルモーソの分で1憶3750万ユーロ(約166億円)までは売却益を上げたものの、それ以降が停滞。まだ目標額の3億ユーロ(約363億円)には程遠いとあって、月曜にはペレス会長が直々、キャンプ地に乗り込んで人員整理の陣頭指揮を執ることに。いえ、お兄さんのお葬式に一時帰国していたジダン監督がキャンプに再合流したのは火曜の練習からだったんですけどね。
翌日、練習場を借りているモントリオール・インパクトのホーム、スタット・サプトでの有料公開練習も20カナダドル(約1650円)の入場券は完売御礼。2万人のファンが詰めかけ、セッション後はグラウンドでのトレーニングには参加しなかったセルヒオ・ラモスまで、ファンサービスに精を出すなど、大成功に終わったんですが、現在30人近くいるトップチームの選手を25人に減らすまでにはまだまだ、長い道のりが待っているかと。
ええ、レギロン(セビージャにレンタル)、ジダン監督の次男、GKルカ(同ラシン・サンタンデール)の他、セバージョス、マジョラル、バジェホらU21ユーロ優勝のスペイン代表メンバーの貸し出し先も探さないといけませんしね。7月末にはコパ・アメリカ参加組も戻って来ますし、このままだと新入団選手の背番号も決められないのはマーケティング的に痛いかと。ちなみに最近の報道を見ていると、どうやら放出確定だったベイルはトッテナムからレンタルの問い合わせが来ている程度、更に当人の残留意志が固いため、動かない可能性が高くなっているようですが、今季はクルトワが第1GKと決まった後、移籍すると思われていたケイロル・ナバスもクラブとの退団条件が折り合わず、このまま残ることになるよう。
そこでフロントはイスコやアセンシオ、ルーカス・バスケス、マリアーノらにいいオファーが来ることを祈っているらしいんですが、とにかく頭数の多い前線は大変ですよね。おかげで今季こそ、トップチーム所属になるものと思われたビニシウスがRMカスティージャで登録されていたり、今季入団した1歳年下のロドリゴも同様。久保建英選手なんて、18歳なら制度的に可能ということでフベニルA登録になってしまいましたが、キャンプでは評価が赤丸急上昇中とはいえ、ジダン監督のチームでプレーする場合、彼には外国人選手枠というハンディキャップも。
ええ、昨季、RMカスティージャから昇格したウルグアイ人のバルベルデはもうすぐスペイン国籍が取れる見込みのようですが、ビニシウス、そして今季加入のロドリゴとミリタオもEU外選手ですからね。3人までしかプレーできないため、何だかややこしいことになりそうですが、今はただ、何の制限もないインターナショナル・チャンピオンズ・カップの試合がこの週末にはもう、見られることを喜ぶばかりかと。はい、木曜のセッションでモントリオールでのキャンプを終了する彼らは翌日にはヒューストンに移動。日曜午前2時(日本時間午前9時)という変な時間ですが、相手はバイエルンとなれば、夜更かしする価値はある?
うーん、来週火曜のアーセナル戦、金曜のアトレティコ戦も幸い、スペインではRMTVが生中継してくれることになり、問題は時間だけなんですけどね。いえ、現在はバレンシア州のオリバ・ノバ・ビーチ&ゴルフ・ホテルでキャンプ中、昨季はトップチームのEL出場圏獲得に貢献しただけでなく、Bチームでも2部B昇格の立役者になりながら、今年も所属はBチームのままとなった19歳のウーゴ・ドゥーロの髪を先輩たちがメチャクチャに剃り上げてしまったビデオなどは出回っていたものの、土曜のイベリア・カップ準決勝、アルガルベ(ポルトガル南部)であるポルティモネンセ戦の中継があるかないかもわからない弟分チームのヘタフェや、この週末も土曜午前9時から、シュダッド・デポルティーバ・ブタルケで今季から2部の弟分となったフエンラブラダ戦を入場料無料で実施、でもマスコミには注目してもらえないレガネスなんかよりは全然、いい扱いなんですが、はあ。できれば、プレシーズンマッチはヨーロッパでやってほしいものの、兄貴分には兄貴分のマーケティング的都合があるんでしょうね。
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いやあ、確かに話の流れとしては、オフシーズンのかなり早い時期から噂になっていたエルモーソの方は火曜にはもう、すでに交渉がまとまり、数時間のうちに移籍決定のオフィシャル声明が出るだろうと言われていたんですけどね。ところがその夜、当人はルビ監督がベティスに河岸を変えた後、Bチームから内部昇格したダビド・ガジェゴ監督率いる新生エスパニョールのプレシーズンマッチ、ペララダ(3部)戦に出場。そうこうするうち、翌日には伏兵、トリッピアーの入団が先に発表されたため、木金連続プレゼンになるのかと思っていたところ、さすがに6月末から始まったマルコス・ジョレンテ(レアル・マドリーから移籍)を皮切りにフェリペ(ポルトから移籍)、エクトル・エレラ(同ポルト)、ジョアン・フェリックス(同ベンフィカ)、ロディ(同パラナエンセ)、サポンジッチ(同ベンフィカ)と、6回もプレゼンで祝辞を読んでいたセレソ会長もそろそろ、バケーションを取りたくなった?いやあ、当人にしてみれば、昨季はそれこそ、このワンダでCL決勝に挑み、リバプールにトロフィーをさらわれてしまっただけにいい思い出はないはずですけどね。今季は2度のCL決勝負けを経験しているシメオネ監督と共に初優勝を目指してくれるのでは?エルモーソの方はすでに何度かスペイン代表にも招集されている24歳のCBで、こちらはジョレンテ同様、RMカスティージャ(マドリーのBチーム)の出身。移籍金2500万ユーロ(約30億円)のうち、お隣さんに半額の1250万ユーロが渡るのは別として、当人は実家のあるマドリッドに戻って来られたのが何より嬉しかったよう。
実際のところ、彼にはゴディン(インテルに移籍)の抜けた穴を塞ぎ、更には契約が満了したフィリペ・ルイスが帰って来るという話も一向に聞かないため、21才と若く、しかもヨーロッパ初経験のロディだけでは不安だった左SBもカバーするという、今季からバイエルンの一員となったリュカと同じ役割が期待されているんですが、果たして両名共、シメオネ監督の高い要求にすぐに応えることができるのかどうか。いえ、体力的には一応、前者はリーガより早い8月9日のプレミアリーグ開幕、後者など、7月25日にあるヨーロッパリーグ予選2回戦を目指してプレシーズン練習を始めていただけに、あまり心配ないとは思いますけどね。
だからって、プレゼン後、夕方のセッションでは2人共、早速、レギュラー組でpartidillo(パルティディージョ/ミニゲーム)をしていたっていうのも凄いですが、これでとりあえず、守備陣の補強が完了したアトレティコは金曜に地獄のLAキャンプを打ち上げ、この夏、最初の小手調べ、2部のヌマンシアとブルゴス・デ・オスナでのヘスス・ヒル・ヒル杯で土曜に実戦デビュー。いえ、まだ大物、ハメス・ロドリゲス(バイエルンへのレンタルが終わってマドリーに帰還)の獲得を狙っているなんて話はあるんですけどね。とはいえ、ここまで大量にメンバーが入れ替わったとなると、もうファンとしては、新チームがどんな感じなのか、早く試合で見せてもらいたいと思うばかり。
1憶2700万ユーロ(約154億円)で加入したジョアン・フェリックスもそうですが、順調にトレーニングを続けているジエゴ・コスタやモラタがグリーズマン(バルサに移籍)分のゴールを補ってくれるのかも気になりますしね。ヌマンシア戦の後はアメリカに飛んでインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(夏の親善大会)に参加、テキサスでのチバス戦、ニュージャージーでのマドリーダービー、オーランドでのMLSオールスターズ戦、そしてメキシコの弟分、アトレティコ・サン・ルイスとも手合わせてすることになっている彼らですが、その頃にはカリニッチやコレア、ビトロら、放出予定選手の行き先も決まっているのでしょうか。
一方、先週からカナダのモントリオールでキャンプを続けているお隣さんはどうしているのかというと。いやあ、あちらも6月中から、ヨビッチ(フランクフルトから移籍)、アザール(同チェルシー)、ロドリゴ(同サントス)、メンディ(同オリンピック・リヨン)と新入団選手のプレゼンが目白押しで、先日もミリタオ(同ポルト)のお披露目がサンティアゴ・ベルナベウであったんですけどね。最後の大物、ジダン監督ご執心のポグバに関してはマンチェスター・ユナイテッドが1億7000万ユーロ(約206億円)だの2億ユーロ(約242億円)だのと、移籍金を吹っかけて、徹底抗戦の姿勢を貫いているため、本当に来ることになるとしても今、しばらく時間がかかる気配。
それより大変なのは、ここまでマルコス・ジョレンテ、コバチッチ(チェルシーに完全移籍)、ラウール・デ・トマス(ラージョへのレンタルが終わり、ベンフィカへ移籍)、テオ(同レアル・ソシエダからミランへ)と前述のエルモーソの分で1憶3750万ユーロ(約166億円)までは売却益を上げたものの、それ以降が停滞。まだ目標額の3億ユーロ(約363億円)には程遠いとあって、月曜にはペレス会長が直々、キャンプ地に乗り込んで人員整理の陣頭指揮を執ることに。いえ、お兄さんのお葬式に一時帰国していたジダン監督がキャンプに再合流したのは火曜の練習からだったんですけどね。
翌日、練習場を借りているモントリオール・インパクトのホーム、スタット・サプトでの有料公開練習も20カナダドル(約1650円)の入場券は完売御礼。2万人のファンが詰めかけ、セッション後はグラウンドでのトレーニングには参加しなかったセルヒオ・ラモスまで、ファンサービスに精を出すなど、大成功に終わったんですが、現在30人近くいるトップチームの選手を25人に減らすまでにはまだまだ、長い道のりが待っているかと。
ええ、レギロン(セビージャにレンタル)、ジダン監督の次男、GKルカ(同ラシン・サンタンデール)の他、セバージョス、マジョラル、バジェホらU21ユーロ優勝のスペイン代表メンバーの貸し出し先も探さないといけませんしね。7月末にはコパ・アメリカ参加組も戻って来ますし、このままだと新入団選手の背番号も決められないのはマーケティング的に痛いかと。ちなみに最近の報道を見ていると、どうやら放出確定だったベイルはトッテナムからレンタルの問い合わせが来ている程度、更に当人の残留意志が固いため、動かない可能性が高くなっているようですが、今季はクルトワが第1GKと決まった後、移籍すると思われていたケイロル・ナバスもクラブとの退団条件が折り合わず、このまま残ることになるよう。
そこでフロントはイスコやアセンシオ、ルーカス・バスケス、マリアーノらにいいオファーが来ることを祈っているらしいんですが、とにかく頭数の多い前線は大変ですよね。おかげで今季こそ、トップチーム所属になるものと思われたビニシウスがRMカスティージャで登録されていたり、今季入団した1歳年下のロドリゴも同様。久保建英選手なんて、18歳なら制度的に可能ということでフベニルA登録になってしまいましたが、キャンプでは評価が赤丸急上昇中とはいえ、ジダン監督のチームでプレーする場合、彼には外国人選手枠というハンディキャップも。
ええ、昨季、RMカスティージャから昇格したウルグアイ人のバルベルデはもうすぐスペイン国籍が取れる見込みのようですが、ビニシウス、そして今季加入のロドリゴとミリタオもEU外選手ですからね。3人までしかプレーできないため、何だかややこしいことになりそうですが、今はただ、何の制限もないインターナショナル・チャンピオンズ・カップの試合がこの週末にはもう、見られることを喜ぶばかりかと。はい、木曜のセッションでモントリオールでのキャンプを終了する彼らは翌日にはヒューストンに移動。日曜午前2時(日本時間午前9時)という変な時間ですが、相手はバイエルンとなれば、夜更かしする価値はある?
うーん、来週火曜のアーセナル戦、金曜のアトレティコ戦も幸い、スペインではRMTVが生中継してくれることになり、問題は時間だけなんですけどね。いえ、現在はバレンシア州のオリバ・ノバ・ビーチ&ゴルフ・ホテルでキャンプ中、昨季はトップチームのEL出場圏獲得に貢献しただけでなく、Bチームでも2部B昇格の立役者になりながら、今年も所属はBチームのままとなった19歳のウーゴ・ドゥーロの髪を先輩たちがメチャクチャに剃り上げてしまったビデオなどは出回っていたものの、土曜のイベリア・カップ準決勝、アルガルベ(ポルトガル南部)であるポルティモネンセ戦の中継があるかないかもわからない弟分チームのヘタフェや、この週末も土曜午前9時から、シュダッド・デポルティーバ・ブタルケで今季から2部の弟分となったフエンラブラダ戦を入場料無料で実施、でもマスコミには注目してもらえないレガネスなんかよりは全然、いい扱いなんですが、はあ。できれば、プレシーズンマッチはヨーロッパでやってほしいものの、兄貴分には兄貴分のマーケティング的都合があるんでしょうね。
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