【CLプレビュー】バルサの対レッズホーム初勝利か、リバプールがカンプ・ノウ無敗記録ストップか
2019.05.01 12:00 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、バルセロナvsリバプールが日本時間5月1日28:00にカンプ・ノウでキックオフされる。優勝を果たした2014-15シーズン以来の鬼門ベスト8突破を果たしたバルセロナと、昨季ファイナリストのリバプールによる、事実上の決勝戦とも評される優勝候補同士による注目の初戦だ。
バルセロナは、3年連続で敗退を強いられていた準々決勝でマンチェスター・ユナイテッドと対戦した中、初戦こそ過密日程の影響によって1-0の辛勝に留まったものの、カンプ・ノウでの2ndレグはFWメッシの2ゴールの活躍などで3-0の完勝。カンプ・ノウでのCL無敗記録を31試合に更新すると共に順当に準決勝へと駒を進めた。また、国内リーグでは積極的にローテーションを行った中、きっちり3連勝を飾り直近のレバンテ戦で2年連続26回目の優勝を果たし、シーズン3冠に向けて一つ目のタイトル獲得に成功。そして、今月25日にコパ・デル・レイ決勝を控えるものの、今後はCL一本に集中できる環境を整えている。
一方、リバプールは昨季のラウンド16に続き2年連続の対戦となったポルトに格の違いを見せ付け、FWフィルミノの2戦連続ゴールなどで2戦合計6-1の連勝で2年連続のベスト4進出を決定した。国内リーグでは消化試合数で並んだマンチェスター・シティに勝ち点1差で首位の座を明け渡したが、リーグ7連勝と圧倒的な強さをみせており、残り2試合での逆転優勝の可能性を残す。CL一本に集中するバルセロナに対して、リーグ戦にも全力を注がなければならない状況だが、MFチェンバレンやDFジョー・ゴメスら長期離脱組の復帰によって選手層は充実している。
両チームの通算対戦成績はバルセロナの2勝3敗3分けだ。2006-07シーズンのCLラウンド16で実現した直近の対戦では共にアウェイチームが敵地で勝利を挙げた中、2戦合計2-2で並ぶもアウェイゴールで上回ったリバプールが突破を決めている。なお、ホームで圧倒的な強さを誇るバルセロナだが、リバプール相手には2敗2分けと一度も勝利したことがない。また、両チームではバルセロナが公式戦22戦、リバプールが公式戦19戦と無敗を継続しており、今回の一戦でどちらかに土が付くかにも注目が集まる。
▽バルセロナ予想スタメン

DF:セルジ・ロベルト、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、アルトゥール
FW:メッシ、スアレス、コウチーニョ
負傷者:MFラフィーニャ
出場停止者:なし
スタメンに関しては右サイドバックの人選が唯一の注目ポイントだ。マネとの対峙を考えれば、スピードと対人守備で勝るネウソン・セメドの起用がベターだが、ホームで普段通りの戦いを強調したい場合は相手のプレスに対してもストレスなくプレー可能なセルジ・ロベルトを起用するはずだ。
▽リバプール予想スタメン
DF:アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、ミルナー
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:MFララナ、FWフィルミノ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはララナの欠場が濃厚だが、軽傷を抱えるフィルミノに関しても前日練習をこなしており問題なくプレーできる。
スタメンに関しては現状のベストメンバーを起用する可能性が高い。ただ、ヘンダーソン、ファビーニョの相棒に関してはミルナー、ワイナルドゥム、ナビ・ケイタと3通りの選択肢が考えられる。
★注目選手
◆バルセロナ:FWリオネル・メッシ
今回対峙するリバプールは前線からの連動したプレスに加え、今や世界最高レベルに達したDFファン・ダイク、GKアリソンと守備陣に好タレントを擁しており、その守備網攻略にはメッシと言えども一筋縄ではいかないはずだ。しかし、バルベルデ監督の温存策によって直近のリーグ戦2試合ではいずれも後半からの途中出場となっており、コンディションは万全だ。ファン・ダイク、アリソンの2選手が気になる一方、リバプールのサイドアタックに大きなアクセントを加えるロバートソンをいかに押し込んで守備に専念させるかも重要となる。
◆リバプール:DFヴィルヒル・ファン・ダイク
仮に、リバプールが今季2冠を達成してUEFAネーションズリーグでオランダ代表が初優勝を飾ることになれば、2006年のファビオ・カンナヴァーロ以来となるDFとしてのバロンドール受賞も夢ではない。その夢を実現するうえで最大の障壁が今回の対戦相手のバルセロナとなるはずだ。セルティック時代の2013-14シーズンのCLではカンプ・ノウでメッシ不在のバルセロナ相手に1-6の大敗を喫した苦い経験があるが、今回はメッシとの初対決が見込まれる中、守備の要として世界最高の攻撃陣を封じ込めることはできるか。
バルセロナは、3年連続で敗退を強いられていた準々決勝でマンチェスター・ユナイテッドと対戦した中、初戦こそ過密日程の影響によって1-0の辛勝に留まったものの、カンプ・ノウでの2ndレグはFWメッシの2ゴールの活躍などで3-0の完勝。カンプ・ノウでのCL無敗記録を31試合に更新すると共に順当に準決勝へと駒を進めた。また、国内リーグでは積極的にローテーションを行った中、きっちり3連勝を飾り直近のレバンテ戦で2年連続26回目の優勝を果たし、シーズン3冠に向けて一つ目のタイトル獲得に成功。そして、今月25日にコパ・デル・レイ決勝を控えるものの、今後はCL一本に集中できる環境を整えている。
一方、リバプールは昨季のラウンド16に続き2年連続の対戦となったポルトに格の違いを見せ付け、FWフィルミノの2戦連続ゴールなどで2戦合計6-1の連勝で2年連続のベスト4進出を決定した。国内リーグでは消化試合数で並んだマンチェスター・シティに勝ち点1差で首位の座を明け渡したが、リーグ7連勝と圧倒的な強さをみせており、残り2試合での逆転優勝の可能性を残す。CL一本に集中するバルセロナに対して、リーグ戦にも全力を注がなければならない状況だが、MFチェンバレンやDFジョー・ゴメスら長期離脱組の復帰によって選手層は充実している。
◆バルセロナ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽バルセロナ予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:テア・シュテーゲンDF:セルジ・ロベルト、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、アルトゥール
FW:メッシ、スアレス、コウチーニョ
負傷者:MFラフィーニャ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはラフィーニャを除く全選手が起用可能な状態だ。
スタメンに関しては右サイドバックの人選が唯一の注目ポイントだ。マネとの対峙を考えれば、スピードと対人守備で勝るネウソン・セメドの起用がベターだが、ホームで普段通りの戦いを強調したい場合は相手のプレスに対してもストレスなくプレー可能なセルジ・ロベルトを起用するはずだ。
◆リバプール◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽リバプール予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソンDF:アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、ミルナー
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:MFララナ、FWフィルミノ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはララナの欠場が濃厚だが、軽傷を抱えるフィルミノに関しても前日練習をこなしており問題なくプレーできる。
スタメンに関しては現状のベストメンバーを起用する可能性が高い。ただ、ヘンダーソン、ファビーニョの相棒に関してはミルナー、ワイナルドゥム、ナビ・ケイタと3通りの選択肢が考えられる。
★注目選手
◆バルセロナ:FWリオネル・メッシ

Getty Images
バルセロナの注目プレーヤーはエースのメッシだ。今シーズンのCLでもグループステージでトッテナム相手に2ゴール、準々決勝でユナイテッド相手に2ゴールを決めたメガクラックは、これまでアーセナル(9ゴール)、マンチェスター・シティ(6ゴール)、チェルシー(3ゴール)と対戦したイングランド勢からゴールを奪っている、イングランドキラーだ。ただ、唯一ゴールを決められていないのが、今回の対戦相手であるリバプールだ。現在、両クラブに在籍する選手で唯一2006-07シーズンの前回対戦に出場したメッシだが、その2試合ではゴールを決めることができなかった。今回対峙するリバプールは前線からの連動したプレスに加え、今や世界最高レベルに達したDFファン・ダイク、GKアリソンと守備陣に好タレントを擁しており、その守備網攻略にはメッシと言えども一筋縄ではいかないはずだ。しかし、バルベルデ監督の温存策によって直近のリーグ戦2試合ではいずれも後半からの途中出場となっており、コンディションは万全だ。ファン・ダイク、アリソンの2選手が気になる一方、リバプールのサイドアタックに大きなアクセントを加えるロバートソンをいかに押し込んで守備に専念させるかも重要となる。
◆リバプール:DFヴィルヒル・ファン・ダイク

Getty Images
リバプールの注目プレーヤーはディフェンスリーダーのファン・ダイクだ。昨冬にサウサンプトンからDF史上最高額でリバプールに加入したオランダ代表は昨夏加入の守護神アリソンと共にリバプールの泣き所だった守備を一転ストロングポイントに変貌させた。対人守備、カバーリング、空中戦、ビルドアップ能力とセンターバックとして非の打ち所がないうえに、その卓越したリーダーシップで周囲のパフォーマンスまで向上させる怪物ぶりだ。今や“ディフェンダー界のメッシ”とも評される偉丈夫は、DFとして14年ぶりにPFA年間最優秀選手賞を受賞するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。仮に、リバプールが今季2冠を達成してUEFAネーションズリーグでオランダ代表が初優勝を飾ることになれば、2006年のファビオ・カンナヴァーロ以来となるDFとしてのバロンドール受賞も夢ではない。その夢を実現するうえで最大の障壁が今回の対戦相手のバルセロナとなるはずだ。セルティック時代の2013-14シーズンのCLではカンプ・ノウでメッシ不在のバルセロナ相手に1-6の大敗を喫した苦い経験があるが、今回はメッシとの初対決が見込まれる中、守備の要として世界最高の攻撃陣を封じ込めることはできるか。
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