せっかく春が来たのに…/原ゆみこのマドリッド
2019.04.30 13:30 Tue
「今度こそ、ヒートテックはしまっていいわね」そんな風に私が顔をほころばせていたのは月曜日、今週の天気予報を見たところ、ずっと気温20度以上になる日が続くのがわかった時のことでした。いやあ、マドリッドは毎年そうなんですが、3月にはいい陽気の日が時々あり、その度、そろそろ冬のコートをクリーニングに出すべきかと悩むんですけどね。大抵、4月には揺り戻しが来て、先週ミッドウィークのリーガの夜試合では再びホッカイロが大活躍。とはいえ、もう月も変わりますし、何より火曜からはセマナ・サンタ(イースター週間)の連休が終わったばかりというのにPuente de mayo/プエンテ・デ・マジョ(5月の連休、1日のメーデーと週末を繋ぐ)が始まるとなれば、いよいよ冬服にお別れできそうだったから。
ただ残念なことに、折しも日本も10連休ということで、気候も良くなったし、マドリッド訪問中のファンがスタジアム観戦するのにいいんじゃないかと思ったものの、今や試合があるのは週末だけ。ええ、通常の年なら、5月のミッドウィークは兄貴分たちのCL準決勝で町が沸いていたりするものですが、何せレアル・マドリーもアトレティコも今季は16強対決で敗退してしまいましたからね。土曜にここ10年で8回目のリーガ優勝を祝ったバルセロナが水曜には1stレグでリバプールをカンプ・ノウに迎え、来週はアンフィールド遠征、更に5月25日にはベニト・ビジャマリンでのコパ・デル・レイ決勝と楽しみが続くのに比べると、あまりに淋しい気がしますが、こればっかりはねえ。
まあ愚痴っていても仕方ないので、とりあえず先週末のリーガの話をすると、マドリッド勢で最初にキックオフしたのはドシャ降りの雨だった水曜とはうって変わり、青空の下、ワンダ・メトロポリターノにバジャドリーを迎えたアトレティコ。そんな中、3月半ばから週1試合ペースが定着し、先週は珍しく立て込んでいたため、「el esfuerzo de Rodrigo el otro dia fue muy grande/エル・エスフエルソ・デ・ロドリゴ・エル・オトロ・ディア・フエ・ムイ・グランデ(先日のロドリゴの努力は凄く大きかった)」(シメオネ監督)という理由で彼を控えに、トマスを先発にしたのが良くなかったんですかね。
おかげで前半はウダウダしていた彼らでしたが、後半頭からトマスをロドリゴに代えると、10分後にはバレンシア戦同様、コレアを入れるためにフィリペ・ルイスを引っ込め、サウールを左SBに回したのがこの日は吉と出ることに。ええ、だんだんこのポジションの醍醐味を当人が覚えてきたか、左サイドからエリア内奥まで侵入するとクロスを供給。グリーズマンはこのボールに届かなかったものの、バジャドリーのCBホアキンがタイミングバッチリのヘッドでオウンゴールにしてくれたとなれば、他に大したチャンスもなかったアトレティコだけにどんなに助かったことか。
それどころか、40分にはミチェルのFKを空中戦で争った際にアリアスがボールを腕に当ててしまい、主審がVAR(ビデオ審判)のリプレーを見に行きながら、ペナルティではないと判断されるラッキーにも恵まれることに。いえ、水曜にはガメイロのシュートを肩に当て、パレホに同点PKゴールを献上する破目になり、終了の笛が鳴った後も審判に抗議していたサウールなど、試合後、「どういう時ペナルティになるのか、選手たちはわかっているのか?」と訊かれていましたけどね。
おかげでリーガ4連勝とし、その夜、ピッチに立つ前からバルサがリーガ優勝するのを阻止。ついでにラージョへの援護射撃の任務も無事果たすことができたアトレティコでしたが、やはり頼りにならなかったのは弟分仲間のレガネスで、いえ、同じく日がまだ燦々と降り注ぐブタルケでの試合、ほぼ残留の決まっている彼らがすでにバケーションを考え始めていてもムリはないんですけどね。降格を争っているチームの一角であるセルタもその中では上位陣にいるせいか、どちらもチャンスをほとんど作ることができない穏やかな展開でスコアレスドローとは困ったもんじゃないですか。
そして予想通り、土曜最後の試合ではレバンテをメッシのゴールで1-0と破ったバルサが今季からの計らいでその場でサッカー協会会長からトロフィーを受け取り、カンプ・ノウが祝賀イベントで沸いているのをTVで眺めながら、その日は終わったんですが、意表を突かれたのは日曜の方。ええ、夜にはエスタディオ・バジェカスに行くことにしていたため、午後4時15分からのヘタフェのレアル・ソシエダ戦を近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に見に行くつもりはなかった私ですが、昼間にCL出場圏4位争いのライバル、バレンシアがエイバルに、セビージャがジローナに共に最小得点差で敗北したんですよ。おまけに柴崎岳選手が先発していたとなれば…。
うーん、こちらはVARに嫌われてしまいましたかね。私がお店に入った直後、前半21分にジェネがメリーノを倒してPKを献上、ウィリアム・ホセに先制ゴールを決められてしまったのは仕方ないんですが、そのウィリアム・ホセがエリア内でウーゴ・ドゥーロを倒しても何のお咎めもなしとは!その後、ヘタフェはホルヘ・モリーナを前半終盤から入れ、後半頭からアンヘルも出して、30代FWトリオで反撃したものの、8分にはオジャルサバルに追加点を奪われてしまってはねえ。28分にはGKルリにエリア内で思いっきり転がされながら、リピート画像検分をした主審がペナルティを取ってくれないというツキのなさもあり、結局、44分に途中出場のサム・サイスが1点を返しただけで2-1と負けてしまうことに。
え、でもヘタフェには2節前のセビージャ戦でVAR判定のハンドによって、2度もPKをもらえるラッキーがあったじゃないかって?いやあ、その通りでそれを思い出せば、2度に渡るペナルティスルーに抗議、退場させられてしまったボルダラス監督が、「自分は誰もがやるようにベンチから指摘しただけだが、está claro que el Getafe no puede estar donde está/エスタ・クラーロ・ケ・エル・ヘタフェ・ノー・プエデ・エスタル・ドンデ・エスタ(ヘタフェが今いるところにいられないのは明らか)」という主張はどうかと。
先日、ヒザの靭帯を断裂し、今季絶望となったアントゥネスなど、「Ya sé que muchos no quieren al Getafe en Champions/ジャー・セ・ケ・ムーチョス・ノー・キエレン・アル・ヘタフェ・エン・チャンピオンズ(大勢の人々がヘタフェがCLに行くのを望んでいないのはわかっている)。だったら、好きなチームを出して、もうリーガを終わらせればいい」と陰謀説をツィッターでぶちまけていましたが、いやいや。ライバルに差をつけるチャンスを失ってしまったのは残念とはいえ、セビージャと同じ勝ち点で4位、6位のバレンシアは3差という状況は変わっていないんですから、コリセウム・アルフォンソ・ペレスでの日曜のジローナ戦を始め、バルサ、ビジャレアルとの残り試合でいい結果を出せば大丈夫。ライバルたちだって、何があるかわからないんですから、決して希望は捨ててはいけませんよ。
そして幸い条件が揃わず、その日負けても即降格決定となるのは免れたラージョが兄貴分のマドリーに挑む試合が午後8時45分から始まったんですが、レンタル移籍のラウール・デ・トマスが契約条項で出せないパコ・ヘメス監督は、2016年の2部降格するシーズンには12得点と活躍しながら、1部復帰後、あまり出番がなかったかつてのエース、ハビ・ゲラをCFとして起用。この37才のベテランが崖っぷちのチームを引っ張り、前半23分にはゴール前でバジェホにペナルティを受けたと、その後のカウンターでベイルがGKアルベルトとの1対1に失敗した後、VARを見た主審が判定してくれるとは天は自ら助くる者を助くとはまさにこのことだったかと。
PKをエンバルバが決めて先制し、満員のスタンドも沸きに沸いたんですが、それでも普通でしたら、タレント豊富な選手が連なるマドリーの火力をラージョが耐え凌げるなど、何せシーズン前半には残り3分までバルサに勝っていながら、逆転負けした試合も私は見ていますからね。失点は時間の問題かと思いきや、とんでもない。いやあ、チームのここ8ゴールを1人で挙げているベンゼマが金曜に太ももを痛め、お休みしていたこと、ここ数試合、キャプテンのセルヒオ・ラモスがふくらはぎのケガでいないことなどが相まったんでしょうかね。
マリオ・スアレスやベベを始めとする相手の気迫のこもったプレーにセバージョス、クロース、モドリッチも中盤をコントローツすることができず、ベイルもマリアーノも不発。実際、あの温厚なジダン監督までが、「Fue todo malo. La actitud ni el juego/フエ・トードー・マロ。ラ・アクティトゥッド・ニー・エル・フエゴ(全てが悪かった。取り組む姿勢もプレーも)」と怒っていたように、GKクルトワがポソのシュートを2度に渡って防いでくれなければ、それこそスコアは1-0では収まらなかったかも。
ええ、窮鼠猫を噛むじゃないですが、おかげでラージョが勝ち点3を獲得できたんですよ。「一生、マドリーに勝つことはないだろうと思っていたが、ya me puedo morir tranquilo/ジャー・メ・プエド・モリール・トランキーロ(これで自分は穏やかに死ねる)」というパコ・ヘメス監督の言葉は大袈裟ですが、これでほんの少しだけでも残留の望みが出てきたのは良かったかと。うーん、残りはレバンテ、バジャドリー、セルタと直接対決ばかりで、現在残留ラインと彼らは勝ち点差6あるとあって、道のりはかなり厳しいんですけどね。この日見せた集中力と気合があれば、もしかしたら何とかなってくれるかもしれませんよ。
一方、また週1ペースに戻るとあって、水曜午後まで練習をお休みにしたマドリーはここ最近、レガネスと1-1で引き分けたのを皮切りに、ヘタフェとも0-0のドロー、そしてラージョには負けてしまうという、これじゃ兄貴分として、まったく威張れないという有様なんですが、試合後、チームバスにベイルが乗らず、空港に直行してしまったというのもあまりいい印象はなかったかと。うーん、前夜は宿敵のリーガ優勝が決まっていますし、これで2位のアトレティコとの差も勝ち点9に開いてしまいましたしね。サンティアゴ・ベルナベウにビジャレアルを迎えるこの日曜の試合もあまり期待はできないんですが、そろそろビニシウスが戻って来そうなのが唯一の楽しみでしょうか。
え、それでこの週末はアウェイとなるマドリッドの3チームの予定はどうなっているのかって?はい、金曜にはレガネスがサンチェス・ピスフアンに乗り込み、お隣さんのCL出場の野望を後押しすることになっており、土曜にはラージョがシュタット・デ・バレンシアで降格圏のすぐ上、勝ち点37で並ぶ3チームの1つ、レバンテとガチンコ勝負をした後、アトレティコはバルセロナでエスパニョール戦。彼らにはその次の週、ワンダでセビージャを撃破してヘタフェを、最終節にはレバンテ戦でラージョを援護射撃する任務もありますからね。それまで何とか勝ち運を保ってほしいものですが、果たしてどうなりますかね。
ただ残念なことに、折しも日本も10連休ということで、気候も良くなったし、マドリッド訪問中のファンがスタジアム観戦するのにいいんじゃないかと思ったものの、今や試合があるのは週末だけ。ええ、通常の年なら、5月のミッドウィークは兄貴分たちのCL準決勝で町が沸いていたりするものですが、何せレアル・マドリーもアトレティコも今季は16強対決で敗退してしまいましたからね。土曜にここ10年で8回目のリーガ優勝を祝ったバルセロナが水曜には1stレグでリバプールをカンプ・ノウに迎え、来週はアンフィールド遠征、更に5月25日にはベニト・ビジャマリンでのコパ・デル・レイ決勝と楽しみが続くのに比べると、あまりに淋しい気がしますが、こればっかりはねえ。
まあ愚痴っていても仕方ないので、とりあえず先週末のリーガの話をすると、マドリッド勢で最初にキックオフしたのはドシャ降りの雨だった水曜とはうって変わり、青空の下、ワンダ・メトロポリターノにバジャドリーを迎えたアトレティコ。そんな中、3月半ばから週1試合ペースが定着し、先週は珍しく立て込んでいたため、「el esfuerzo de Rodrigo el otro dia fue muy grande/エル・エスフエルソ・デ・ロドリゴ・エル・オトロ・ディア・フエ・ムイ・グランデ(先日のロドリゴの努力は凄く大きかった)」(シメオネ監督)という理由で彼を控えに、トマスを先発にしたのが良くなかったんですかね。
それどころか、40分にはミチェルのFKを空中戦で争った際にアリアスがボールを腕に当ててしまい、主審がVAR(ビデオ審判)のリプレーを見に行きながら、ペナルティではないと判断されるラッキーにも恵まれることに。いえ、水曜にはガメイロのシュートを肩に当て、パレホに同点PKゴールを献上する破目になり、終了の笛が鳴った後も審判に抗議していたサウールなど、試合後、「どういう時ペナルティになるのか、選手たちはわかっているのか?」と訊かれていましたけどね。
曰く、「Es polemica, un balon que da en la mano y la decision del arbitro es ver si es voluntaria o no/エル・ポレミカ、ウン・バロン・ケ・ダ・エン・ラ・マノ・イ・ラ・デシシオン・デル・アルビトロ・エス・ベル・シー・エス・ボルンタリア・オ・ノー(議論はあるよ。ボールが手に当たって、審判はわざとかどうか見て判断する)」と説明していたものの、そんなの当人は「La mano es involuntaria y por mi parte ya esta/ラ・マノ・エス・インボルンタリア・イ・ポル・ミ・パルテ・ジャー・エスタ(あの手は意図しないもの。ボクにとってはそれでお終い)」(アリアス)と言い張るのが普通ですからね。結局は運の問題なんじゃないかと思いますが、もちろん残留が懸かっているバジャアドリーがGKオブラクにセルジ・グアルディオラやオスカル・プラノがparadon(パラドン/スーパーセーブ)されただけでなく、この判定のせいもあって1-0と負けたと怒っていたのは当然だったかと。
おかげでリーガ4連勝とし、その夜、ピッチに立つ前からバルサがリーガ優勝するのを阻止。ついでにラージョへの援護射撃の任務も無事果たすことができたアトレティコでしたが、やはり頼りにならなかったのは弟分仲間のレガネスで、いえ、同じく日がまだ燦々と降り注ぐブタルケでの試合、ほぼ残留の決まっている彼らがすでにバケーションを考え始めていてもムリはないんですけどね。降格を争っているチームの一角であるセルタもその中では上位陣にいるせいか、どちらもチャンスをほとんど作ることができない穏やかな展開でスコアレスドローとは困ったもんじゃないですか。
そして予想通り、土曜最後の試合ではレバンテをメッシのゴールで1-0と破ったバルサが今季からの計らいでその場でサッカー協会会長からトロフィーを受け取り、カンプ・ノウが祝賀イベントで沸いているのをTVで眺めながら、その日は終わったんですが、意表を突かれたのは日曜の方。ええ、夜にはエスタディオ・バジェカスに行くことにしていたため、午後4時15分からのヘタフェのレアル・ソシエダ戦を近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に見に行くつもりはなかった私ですが、昼間にCL出場圏4位争いのライバル、バレンシアがエイバルに、セビージャがジローナに共に最小得点差で敗北したんですよ。おまけに柴崎岳選手が先発していたとなれば…。
うーん、こちらはVARに嫌われてしまいましたかね。私がお店に入った直後、前半21分にジェネがメリーノを倒してPKを献上、ウィリアム・ホセに先制ゴールを決められてしまったのは仕方ないんですが、そのウィリアム・ホセがエリア内でウーゴ・ドゥーロを倒しても何のお咎めもなしとは!その後、ヘタフェはホルヘ・モリーナを前半終盤から入れ、後半頭からアンヘルも出して、30代FWトリオで反撃したものの、8分にはオジャルサバルに追加点を奪われてしまってはねえ。28分にはGKルリにエリア内で思いっきり転がされながら、リピート画像検分をした主審がペナルティを取ってくれないというツキのなさもあり、結局、44分に途中出場のサム・サイスが1点を返しただけで2-1と負けてしまうことに。
え、でもヘタフェには2節前のセビージャ戦でVAR判定のハンドによって、2度もPKをもらえるラッキーがあったじゃないかって?いやあ、その通りでそれを思い出せば、2度に渡るペナルティスルーに抗議、退場させられてしまったボルダラス監督が、「自分は誰もがやるようにベンチから指摘しただけだが、está claro que el Getafe no puede estar donde está/エスタ・クラーロ・ケ・エル・ヘタフェ・ノー・プエデ・エスタル・ドンデ・エスタ(ヘタフェが今いるところにいられないのは明らか)」という主張はどうかと。
先日、ヒザの靭帯を断裂し、今季絶望となったアントゥネスなど、「Ya sé que muchos no quieren al Getafe en Champions/ジャー・セ・ケ・ムーチョス・ノー・キエレン・アル・ヘタフェ・エン・チャンピオンズ(大勢の人々がヘタフェがCLに行くのを望んでいないのはわかっている)。だったら、好きなチームを出して、もうリーガを終わらせればいい」と陰謀説をツィッターでぶちまけていましたが、いやいや。ライバルに差をつけるチャンスを失ってしまったのは残念とはいえ、セビージャと同じ勝ち点で4位、6位のバレンシアは3差という状況は変わっていないんですから、コリセウム・アルフォンソ・ペレスでの日曜のジローナ戦を始め、バルサ、ビジャレアルとの残り試合でいい結果を出せば大丈夫。ライバルたちだって、何があるかわからないんですから、決して希望は捨ててはいけませんよ。
そして幸い条件が揃わず、その日負けても即降格決定となるのは免れたラージョが兄貴分のマドリーに挑む試合が午後8時45分から始まったんですが、レンタル移籍のラウール・デ・トマスが契約条項で出せないパコ・ヘメス監督は、2016年の2部降格するシーズンには12得点と活躍しながら、1部復帰後、あまり出番がなかったかつてのエース、ハビ・ゲラをCFとして起用。この37才のベテランが崖っぷちのチームを引っ張り、前半23分にはゴール前でバジェホにペナルティを受けたと、その後のカウンターでベイルがGKアルベルトとの1対1に失敗した後、VARを見た主審が判定してくれるとは天は自ら助くる者を助くとはまさにこのことだったかと。
PKをエンバルバが決めて先制し、満員のスタンドも沸きに沸いたんですが、それでも普通でしたら、タレント豊富な選手が連なるマドリーの火力をラージョが耐え凌げるなど、何せシーズン前半には残り3分までバルサに勝っていながら、逆転負けした試合も私は見ていますからね。失点は時間の問題かと思いきや、とんでもない。いやあ、チームのここ8ゴールを1人で挙げているベンゼマが金曜に太ももを痛め、お休みしていたこと、ここ数試合、キャプテンのセルヒオ・ラモスがふくらはぎのケガでいないことなどが相まったんでしょうかね。
マリオ・スアレスやベベを始めとする相手の気迫のこもったプレーにセバージョス、クロース、モドリッチも中盤をコントローツすることができず、ベイルもマリアーノも不発。実際、あの温厚なジダン監督までが、「Fue todo malo. La actitud ni el juego/フエ・トードー・マロ。ラ・アクティトゥッド・ニー・エル・フエゴ(全てが悪かった。取り組む姿勢もプレーも)」と怒っていたように、GKクルトワがポソのシュートを2度に渡って防いでくれなければ、それこそスコアは1-0では収まらなかったかも。
ええ、窮鼠猫を噛むじゃないですが、おかげでラージョが勝ち点3を獲得できたんですよ。「一生、マドリーに勝つことはないだろうと思っていたが、ya me puedo morir tranquilo/ジャー・メ・プエド・モリール・トランキーロ(これで自分は穏やかに死ねる)」というパコ・ヘメス監督の言葉は大袈裟ですが、これでほんの少しだけでも残留の望みが出てきたのは良かったかと。うーん、残りはレバンテ、バジャドリー、セルタと直接対決ばかりで、現在残留ラインと彼らは勝ち点差6あるとあって、道のりはかなり厳しいんですけどね。この日見せた集中力と気合があれば、もしかしたら何とかなってくれるかもしれませんよ。
一方、また週1ペースに戻るとあって、水曜午後まで練習をお休みにしたマドリーはここ最近、レガネスと1-1で引き分けたのを皮切りに、ヘタフェとも0-0のドロー、そしてラージョには負けてしまうという、これじゃ兄貴分として、まったく威張れないという有様なんですが、試合後、チームバスにベイルが乗らず、空港に直行してしまったというのもあまりいい印象はなかったかと。うーん、前夜は宿敵のリーガ優勝が決まっていますし、これで2位のアトレティコとの差も勝ち点9に開いてしまいましたしね。サンティアゴ・ベルナベウにビジャレアルを迎えるこの日曜の試合もあまり期待はできないんですが、そろそろビニシウスが戻って来そうなのが唯一の楽しみでしょうか。
え、それでこの週末はアウェイとなるマドリッドの3チームの予定はどうなっているのかって?はい、金曜にはレガネスがサンチェス・ピスフアンに乗り込み、お隣さんのCL出場の野望を後押しすることになっており、土曜にはラージョがシュタット・デ・バレンシアで降格圏のすぐ上、勝ち点37で並ぶ3チームの1つ、レバンテとガチンコ勝負をした後、アトレティコはバルセロナでエスパニョール戦。彼らにはその次の週、ワンダでセビージャを撃破してヘタフェを、最終節にはレバンテ戦でラージョを援護射撃する任務もありますからね。それまで何とか勝ち運を保ってほしいものですが、果たしてどうなりますかね。
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