鹿島、伊藤が2ゴール先取も…ペッレ2発で追いつかれフェライニ擁する山東魯能と敵地でドロー《ACL2019》
2019.03.12 18:25 Tue
鹿島アントラーズは12日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019・グループE第2節で山東魯能(中国)とのアウェイ戦に臨み、2-2で引き分けた。
連覇を狙う首位・鹿島(勝ち点3)は5日に行われた初戦でジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)をホームに迎え、2-1で白星スタート。今節は、初戦の慶南FC(韓国)戦を2-2で引き分け、元イタリア代表FWグラツィアーノ・ペッレやマンチェスター・ユナイテッドから加入した元ベルギー代表MFマルアン・フェライニを擁する2位・山東魯能(勝ち点1)の本拠地に乗り込んだ。
9日に行われた明治安田生命J1リーグ第3節の湘南ベルマーレ戦を1-0で勝利し、リーグ戦初白星を手にした鹿島は、ACL連勝スタートに向けて湘南戦から先発メンバーを6人変更。GKクォン・スンテ、最終ラインに右から平戸、チョン・スンヒョン、犬飼、町田、ダブルボランチには三竿とレオ・シルバを配置した。右サイドに遠藤、左サイドに山口、ツートップにはセルジーニョと伊藤を並べた。
試合は立ち上がりからホームの後押しを受ける山東魯能の勢いにやや押し込まれる。鹿島のファーストシュートは8分、カウンターから永木のパスを受けたセルジーニョがボックス手前から左足を振り抜く。しかし、これはゴール右外へと外れた。
鹿島はその1分後にもレオ・シルバがミドルシュートを放つなど、徐々にペースを引き寄せる。すると10分、敵陣中央やや右でパスを受けた伊藤が相手にボールをカットされたが、セカンドボールを拾ったレオ・シルバが相手の股を抜く巧みなパスでボックス内へボールを送る。これに反応した伊藤が右足を振り抜き、冷静にゴール右へと突き刺した。
リードを2点に広げた鹿島だが、一瞬の隙から1点を返される。19分、ワン・トンに右サイドを突破されてクロスを許すと、ファーサイド深い位置からウー・シンハンに頭で折り返される。これがブロックしようと試みた三竿の手に当たってしまい、PKを献上。ペッレにゴール左へと突き刺され、2-1と1点差に迫られてしまう。
再び突き放したい鹿島はその後、山東魯能のサイド攻撃に苦しめられる時間帯が続く。36分には相手に左サイドからGKとDFの間に鋭いクロスを入れられる。ファーサイドのジン・ジンダオに押し込まれそうになるが、ギリギリのところで町田がクリアし、難を逃れた。
しかし前半残り5分を切ったところでついに同点に追いつかれてしまう。41分、右サイドからのクロスをニアサイドの選手が逸らすと、ペッレに収められる。一度はチョン・スンヒョンがシュートブロックするも、近くにいた相手が粘り、こぼれたボールをペッレにゴールへ蹴り込まれた。
2点のリードを追いつかれた鹿島は後半に入っても山東魯能のサイド攻撃に苦戦する中、51分に遠藤が敵陣中央右からのカットインから伸びのある強烈なシュートを放つなど、状況を打破しようと図る。54分には右サイドを突破したセルジーニョのクロスを、中央のレオ・シルバがボックス左に落とし、最後は山口がシュート。しかし、ここはGKワン・ダーレイの正面に飛んでしまう。
鹿島は61分、山口に代えて10番の安部を投入。すると70分、パスを受けた安部がボックス左手前から右足でボックス中央に浮き球のパスを供給。シュートチャンスかに思えたが、走り込んだ遠藤はシュートを撃たずにボックス左へのパスを選択し、伊藤が走り込んでいたが、相手DFに阻まれた。
後半、敵陣への侵攻回数が増えるも、決定的なチャンスを作ることができない鹿島。攻めあぐねていると80分、山東魯能に敵陣中央右からのFKをリュウ・ヤンにニアサイドでヘディングシュートを放たれるも、ここはGKクォン・スンテが正面でキャッチし、助けられる。
鹿島は終盤、平戸に代えて土居を投入し、途中出場の安部、安西と共に攻勢を強める。すると89分、途中出場の土居がボックス右に走り込み、伊藤からパスを呼び込むと、ゴール前にクロス。フリーのレオ・シルバが左足で合わせたが、わずかにミートせず、決めきることができない。
結局、試合は2-2で終了。鹿島は2点差を追いつかれる悔しい結果となったが、敵地で勝ち点1をもぎ取った。
山東魯能 2-2 鹿島アントラーズ
【山東魯能】
ペッレ(前20、前41)
【鹿島】
伊藤翔(前10、前14)
連覇を狙う首位・鹿島(勝ち点3)は5日に行われた初戦でジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)をホームに迎え、2-1で白星スタート。今節は、初戦の慶南FC(韓国)戦を2-2で引き分け、元イタリア代表FWグラツィアーノ・ペッレやマンチェスター・ユナイテッドから加入した元ベルギー代表MFマルアン・フェライニを擁する2位・山東魯能(勝ち点1)の本拠地に乗り込んだ。
試合は立ち上がりからホームの後押しを受ける山東魯能の勢いにやや押し込まれる。鹿島のファーストシュートは8分、カウンターから永木のパスを受けたセルジーニョがボックス手前から左足を振り抜く。しかし、これはゴール右外へと外れた。
鹿島はその1分後にもレオ・シルバがミドルシュートを放つなど、徐々にペースを引き寄せる。すると10分、敵陣中央やや右でパスを受けた伊藤が相手にボールをカットされたが、セカンドボールを拾ったレオ・シルバが相手の股を抜く巧みなパスでボックス内へボールを送る。これに反応した伊藤が右足を振り抜き、冷静にゴール右へと突き刺した。
幸先良く先制点を奪った鹿島はさらに14分、右サイドでのパスワークからボックス右手前に持ち込んだ平戸がボックス内に絶妙なスルーパス。これにまたも伊藤が反応すると、飛び出したGKワン・ダーレイをあざ笑う右足チップキックで追加点を奪った。
リードを2点に広げた鹿島だが、一瞬の隙から1点を返される。19分、ワン・トンに右サイドを突破されてクロスを許すと、ファーサイド深い位置からウー・シンハンに頭で折り返される。これがブロックしようと試みた三竿の手に当たってしまい、PKを献上。ペッレにゴール左へと突き刺され、2-1と1点差に迫られてしまう。
再び突き放したい鹿島はその後、山東魯能のサイド攻撃に苦しめられる時間帯が続く。36分には相手に左サイドからGKとDFの間に鋭いクロスを入れられる。ファーサイドのジン・ジンダオに押し込まれそうになるが、ギリギリのところで町田がクリアし、難を逃れた。
しかし前半残り5分を切ったところでついに同点に追いつかれてしまう。41分、右サイドからのクロスをニアサイドの選手が逸らすと、ペッレに収められる。一度はチョン・スンヒョンがシュートブロックするも、近くにいた相手が粘り、こぼれたボールをペッレにゴールへ蹴り込まれた。
2点のリードを追いつかれた鹿島は後半に入っても山東魯能のサイド攻撃に苦戦する中、51分に遠藤が敵陣中央右からのカットインから伸びのある強烈なシュートを放つなど、状況を打破しようと図る。54分には右サイドを突破したセルジーニョのクロスを、中央のレオ・シルバがボックス左に落とし、最後は山口がシュート。しかし、ここはGKワン・ダーレイの正面に飛んでしまう。
鹿島は61分、山口に代えて10番の安部を投入。すると70分、パスを受けた安部がボックス左手前から右足でボックス中央に浮き球のパスを供給。シュートチャンスかに思えたが、走り込んだ遠藤はシュートを撃たずにボックス左へのパスを選択し、伊藤が走り込んでいたが、相手DFに阻まれた。
後半、敵陣への侵攻回数が増えるも、決定的なチャンスを作ることができない鹿島。攻めあぐねていると80分、山東魯能に敵陣中央右からのFKをリュウ・ヤンにニアサイドでヘディングシュートを放たれるも、ここはGKクォン・スンテが正面でキャッチし、助けられる。
鹿島は終盤、平戸に代えて土居を投入し、途中出場の安部、安西と共に攻勢を強める。すると89分、途中出場の土居がボックス右に走り込み、伊藤からパスを呼び込むと、ゴール前にクロス。フリーのレオ・シルバが左足で合わせたが、わずかにミートせず、決めきることができない。
結局、試合は2-2で終了。鹿島は2点差を追いつかれる悔しい結果となったが、敵地で勝ち点1をもぎ取った。
山東魯能 2-2 鹿島アントラーズ
【山東魯能】
ペッレ(前20、前41)
【鹿島】
伊藤翔(前10、前14)
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