気の抜けない試合が続いている…/原ゆみこのマドリッド
2019.02.09 19:55 Sat
「まさか同調する人なんていないと思うけど」そんな風に私が肝を冷やしていたのは金曜日、マドリーダービーの日にネズミのぬいぐるみをクルトワに皆で投げてやろうという呼びかけがツィッターで出回っているという話をお昼のニュースで知った時のことでした。いやあ、先日は母国のメディアに「アトレティコ戦で物が飛んでくると思うか」と尋ねられて肯定。「それもモチベーションになる」と答えていたのを「翻訳の間違え」とレアル・マドリーがアラベスに勝った試合の後、懸命に言い訳していたクルトワだったんですけどね。
やはりアトレティコファンの中には面白くなく感じた向きもあったか、さりとてライターやペットボトルを投げては危ないですし、クラブが罰金を喰らってしまいますからね。昨年夏、クルトワのチェルシーからマドリーへの移籍が決まった際、ワンダ・メトロポリターノ正面の石畳にはめ込まれている100試合以上出場した選手の記念プレートにRATA(ラタ/ネズミ)と落書きされていたせいか、「イケアで1ユーロ(約125円)で買えるよ。ワンダに来る日に5万のぬいぐるみを投げなきゃ、俺たちは最低のファン」(https://bit.ly/2GwUt0U)とたきつけるとは、いやいや、フィギアスケートの羽生結弦選手の演技後にくまのプーさん人形で埋まるリンクじゃあるまいし、そんなことしたら、アトレティコの選手たちだって迷惑ですって。
え、大体がして直近の2シーズン、ホームのマドリーダービーで無得点(2016-17シーズンは0-3負け、17-18シーズンは0-0)のアトレティコなんだから、まずはクルトワの手を煩わせることができるかどうかの方が肝要だろうって?まあ、その通りで先週末のベティス戦でもゴールが決まらず、0-1で負けていたため、私も心配になり、金曜午前中にはマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場へ偵察に行ったんですけどね。モラタがチェルシーからレンタル移籍したとはいえ、ジェルソンがモナコに行ったため、トップチーム20人という少数精鋭体制は変わらず、ゴディンとサウールはケガが治って合流していたものの、ジエゴ・コスタ、サビッチ、そして400試合出場を達成したウエスカ戦で負傷して、リハビリが遅れているコケも不在とあって、グラウンドにいたプロの選手は17人だけ。
その人出不足を補うヘルプのカンテラーノ(アトレティコBの選手)が10人程いて、何せこのクラブ、マスコミが見学できるのは常に15分だけですからね。準備運動が終わるか終わらない頃には追い出され、私もコパ・デル・レイ16強対決敗退でミッドウィークに試合がなくなったのをいいことに、リーガ2部Bのスピードに合わせてノホホンと練習していないかどうか、確かめたかったため、顔なじみの記者たちと、去年の秋ぐらいから、敷地を囲む金網にビッチリ張られた目隠しカバーに隙間がないかと、外縁を一周してみたんですが…。
なかったです。”モノ”・ブルゴス第2監督が「Niko, bien, muy bien!/ニコ、ビエン、ムイ・ビエン(ニコ、とてもいいよ)」と褒めていたのはおそらく、カリニッチがシュートに成功したんじゃないかと推測するぐらいしかできず、もうこうなったら,シメオネ監督が記者会見で「Nos faltó profundidad y verticalidad ante el Betis/ノス・ファルトー・プロフンディダッド・イ・ベルティカリダッド・アンテ・エル・ベティス(ベティス戦では奥行きと縦の動きがかけていた)。明日はそれができるように期待している」と言っていたのに望みを懸けるしかない?
その後もベイルとは違い、「ルーカスはスペイン人選手の特徴として自分が一番評価する美徳を持っている。Es solidario y valiente/エス・ソリダリオ・イ・バリエンテ(連帯感があって勇敢だ)」とソラリ監督も言っていたように、守備にも精力的に動く彼のおかげでリーガ・クラシコではガンガン、上がっていたジョルディ・アルバに見せ場を作らせず。VAR(ビデオ審判)が入ったら危うかったオフサイドから、1対1でマルコムが撃ったシュートもGKケイロル・ナバスが弾き、ラキティッチのヘッドも枠に助けられ、0-1のまま、試合はハーフタイムに入ります。
でもねえ、後半12分にはローテーションの外れの方が出てしまって、いえ、もちろん近年の実績からすれば、マルセロが先発で今季、トップチームに上がったレギロンがマリアーノと共にスタンド観戦になってしまったのは仕方ないんですけどね。この日もブラジル人左SBの戻りが遅れ、ルイス・スアレスが撃ったボールはゴールポストに当たったものの、反対サイドにいた伏兵マルコムがノーマーク。そのシュートをゴール前にいたセルヒオ・ラモスも逸れると思ったか、体を張って止めに行かなかったため、1点返されてしまうとは、まったくもって悔しいじゃないですか。
え、それでも17分には前節のバレンシア戦で太ももを打撲、「状態は良かったが、チームの今後の予定を考えて危険を冒さないことにした」(バルベルデ監督)という理由でそれまでベンチにいたメッシが出場。同じぐらいの時間に投入して、1-1だったレガネスに3-1で勝った3節前の試合の二匹目のドジョウを狙ったバルサにマドリーは最後まで追加点を許さず、そのまま引き分けられたのはラッキーだったんじゃないかって?そうですね、偶然にもマルコス・ジョレンテの負傷交代も重なっていますし、ビニシウスの代わりに入ったベイルも残念ながら、違いを見せることができませんでしたからね。
幸い、クラシコ前の月曜には芸能人の彼女,ピラル・ルビオさんが出演するオルミゲーロ(バラエティ番組)にゲストとして呼ばれ、ギター演奏を披露するわ、踊るわ、6月15日に挙式することを発表するわとお楽しみだったセルヒオ・ラモスも2枚目のイエローカードをもらって退場、2ndレグ出場停止を免れましたしね。「Estuvimos mejor, tuvimos mas ocasiones que ellos, el empate no es justo/エストゥビモス・メホール、トゥビモス・マス・オカシオネス・ケ・エジョス、エル・エンパテ・ノー・エス・フストー(ウチの方が良かった。彼らよりチャンスがあったし,引き分けは妥当な結果じゃない)」(ルーカス・バスケス)という意見はあるもの、翻って「Fuimos superiores tras haber encajado el 0-1/フイモス・スペリオーレス・トラス・アベール・エンカハードー・エル・セロ・ウノ(0-1にされた後はウチが上だった)」(ブスケツ)という見方もできなくはなし。
一応、27日の2ndレグではサンティアゴ・ベルナベウで戦えて、0-0で勝ち抜けられるマドリーが若干有利ということになるかと思いますが、用心したいのは、「リーガとCLがより重要だけど、por mucho que queramos a veces tirar competiciones, nuestro ADN no nos lo permite/ポル・ムーチョ・ケ・ケラモス・ア・ベセス・ティラール・コンペティシオネス、ヌエストロ・アーデーエネ・ノー・ノス・ロ・ペルミテ(どんなに望んでも大会を捨てるのはボクらのDNAが許してくれない)」とピケも言っていたバルサのコパにおける優位性。ええ、これまでマドリーが19回優勝しているところ、向こうは30回、しかもここ4年連続王座についているとなれば、全然安心はできませんよね。
そして続く2日間、ダービーに向けてトレーニングしていたマドリーなんですが、実は木曜には10年前に健康問題で23歳の若さで現役引退、最近はマドリッド郊外にできた広州恒大のサッカースクールで中国人ユース選手のコーチをしているOBのデ・ラ・レッドとクラシコでも出番がなかったイスコの間で論争が勃発。というか、恒例のダービー前のイベントに出席した前者が、「El Real Madrid no espera a nadie/エル・レアル・マドリッド・ノー・エスペラ・ア・ナディエ(マドリーは誰も待たない)。全員が優秀だから、そのレベルに達しない者は他の選手に追い抜かれる」と言ったところ、後者がお得意のツィートで反論しちゃったんですよ。
曰く、「デ・ラ・レッドには同意するけど、他のチームメートと同じチャンスがないと状況は変わってくるんだよ」(https://bit.ly/2GkUJke)だそうですが、何せ当人が金曜のセッションで背中を痛め、早退してしまってはねえ。例のごとく、記者会見でイスコ関連の質問を複数受けたソラリ監督も「El trabajo del futbolista profesional es entrenarse al 100%/エル・トラバッホ・デル・フトボリスタ・プロフェシオナル・エス・エントレナールセ・アル・シエン・ポル・シエントー(プロサッカー選手の仕事は練習で100%出すこと)」と言っていましたし、まだ当分、彼の復権は難しいかも。ええ、ダービーが土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)と早い時間のため、金曜夜にバルデベバス(バラハス空港の近く)の複合練習施設で合宿に入ったメンバーの中にも太もものケガで全治4~6週間となったジョレンテ、バジェホと共にイスコの名前はありませんでしたっけ。
そしてこの週末、マドリッドの弟分チームたちの予定もお伝えしておくと、まずはダービー前、土曜午後1時から、ヘタフェがコリセウム・アルフォンソ・ペレスにセルタを迎えることに。いやあ、先週はコパ準々決勝2ndレグのバレンシア戦、リーガのレバンテ戦と2度もバレンシア(スペイン南西部)に足を運んだ彼らですが、今週は月火と休養した後、平常運転に戻り、丁度、水曜にはこの冬の市場で加入したフラミニ(フリー)、サム・サイス(リーズからレンタル)、マティアス・オリベイラ(アルバセテへのレンタルから復帰)の合同入団プレゼンがあったため、アジアカップ参加の日本代表から戻って来た柴崎岳選手の様子も確かめようと私も行ってみたんですけどね。
クラブのオフィシャルウェブの予定表(https://bit.ly/2UNBJxR)でセッションはCiudad Deportiva(シウダッド・デポルティーバ/練習場)となっていたにも関わらず、スタジアムの前を通ると元気のいい声が外にまで響いていたため、訊いてみたところ、中で非公開練習って、もうどうなっているのやら。おまけに特にpuerta cerrada/プエルタ・セラーダ(非公開)との記載がなくても今はアボナードー(年間指定席購入者)しか、練習場に入れないというのがデフォルトになってしまったようで、要は柴崎選手を見たくてヘタフェまで行っても機会は練習後、スタジアム併設の駐車場から出て来るのを待つか、試合でプレーする時しかないとは何とも世知辛い。
うーん、金曜の記者会見でボルダラス監督は「Tiene condiciones para poder dárselas al equipo/ティエネ・コンディシオネス・パラ・ポデール・ダールセラス・アル・エキポ(チームに貢献するコンディションは整っている)」と言っていましたが、今回は出場停止者もブルーノ以外、戻って来ますし、新加入選手のおかげでますますベンチ入りの18人に入るのが難しくなっていますからね。ヘタフェの招集リストは当日まで出ないんですが、できればまだ、アジアカップフル出場で試合のリズムが残っているうち、柴崎選手を使ってくれれば嬉しいかと。現在、ヨーロッパリーグ出場圏5位の彼らですが、6位のベティス、7位のアラベスとは同じ勝ち点。16位と降格圏に近いセルタもいよいよ、イアゴ・アスパスの負傷が完治したため、油断をせずに今の高みを維持してほしいものです。
そしてダービーの後の時間帯ではラージョがエスパニョールとアウェイ戦。前節はレガネスとの弟分ダービーで1-2と惜敗し、また降格圏の18位に戻ってしまったんですが、セーフゾーンとの差は勝ち点1しかありませんからね。向こうもたった2ポイント差の15位ですし、調子も今イチなため、先週の勝利で17位から13位にジャンプアップしたレガネスの後を追うにはいい機会かも。冬の市場で加入したマリオ・スアレス(貴州智誠から移籍)とアグボ(同スタンダール・リエージュ)のデビューがあるかもちょっと気になります。
そして日曜正午にはレガネスがベティスを迎えるんですが、相手はマドリーの翌日、木曜にコパ準決勝1stレグを決勝会場に選ばれたベニト・ビジャマリンで戦い、ホアキンのゴール・オリンピコ(CKから直接入ったゴール)などもあって2点を先行したものの、ロスタイム弾2発でヘタフェとの準々決勝を逆転突破したバレンシアが再び粘りを見せ、チェリシェフ、ガメイロのゴールで2-2と引き分けたばかり。前節は兄貴分のアトレティコが失敗しているだけに、連戦疲れに付け込めるかといったら、ちょっと疑問なんですが、とりあえず、好調なFWコンビ、ブライトワイテとエン・ネシリに加え、ようやくカリージョも復帰したため、あとはブタルケの熱い応援で白星を掴めるといいんですが。
やはりアトレティコファンの中には面白くなく感じた向きもあったか、さりとてライターやペットボトルを投げては危ないですし、クラブが罰金を喰らってしまいますからね。昨年夏、クルトワのチェルシーからマドリーへの移籍が決まった際、ワンダ・メトロポリターノ正面の石畳にはめ込まれている100試合以上出場した選手の記念プレートにRATA(ラタ/ネズミ)と落書きされていたせいか、「イケアで1ユーロ(約125円)で買えるよ。ワンダに来る日に5万のぬいぐるみを投げなきゃ、俺たちは最低のファン」(https://bit.ly/2GwUt0U)とたきつけるとは、いやいや、フィギアスケートの羽生結弦選手の演技後にくまのプーさん人形で埋まるリンクじゃあるまいし、そんなことしたら、アトレティコの選手たちだって迷惑ですって。
え、大体がして直近の2シーズン、ホームのマドリーダービーで無得点(2016-17シーズンは0-3負け、17-18シーズンは0-0)のアトレティコなんだから、まずはクルトワの手を煩わせることができるかどうかの方が肝要だろうって?まあ、その通りで先週末のベティス戦でもゴールが決まらず、0-1で負けていたため、私も心配になり、金曜午前中にはマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場へ偵察に行ったんですけどね。モラタがチェルシーからレンタル移籍したとはいえ、ジェルソンがモナコに行ったため、トップチーム20人という少数精鋭体制は変わらず、ゴディンとサウールはケガが治って合流していたものの、ジエゴ・コスタ、サビッチ、そして400試合出場を達成したウエスカ戦で負傷して、リハビリが遅れているコケも不在とあって、グラウンドにいたプロの選手は17人だけ。
なかったです。”モノ”・ブルゴス第2監督が「Niko, bien, muy bien!/ニコ、ビエン、ムイ・ビエン(ニコ、とてもいいよ)」と褒めていたのはおそらく、カリニッチがシュートに成功したんじゃないかと推測するぐらいしかできず、もうこうなったら,シメオネ監督が記者会見で「Nos faltó profundidad y verticalidad ante el Betis/ノス・ファルトー・プロフンディダッド・イ・ベルティカリダッド・アンテ・エル・ベティス(ベティス戦では奥行きと縦の動きがかけていた)。明日はそれができるように期待している」と言っていたのに望みを懸けるしかない?
そんなアトレティコと真逆で今週の水曜、最高に難易度が高い試合、コパ準決勝1stレグのクラシコ(伝統の一戦)に挑んだお隣さんはというと。いやあ、先今季のリーガでは10月にカンプ・ノウで5-1と惨敗していたため、どうなることやらと気を揉んでいたマドリーファンも多かったと思うんですが、週末のリーガでルーカス・バスケスを温存したソラリ監督の采配がバッチリ当たったんですよ。そう、開始6分にはビニシウスのパスから、絶好調のベンゼマがジョルディ・アルバを抑えてゴール前にボールを送ると、レングレに邪魔されながらもルーカス・バスケスが蹴り込んで先制点を挙げてくれたから、私も驚いたの何のって。
その後もベイルとは違い、「ルーカスはスペイン人選手の特徴として自分が一番評価する美徳を持っている。Es solidario y valiente/エス・ソリダリオ・イ・バリエンテ(連帯感があって勇敢だ)」とソラリ監督も言っていたように、守備にも精力的に動く彼のおかげでリーガ・クラシコではガンガン、上がっていたジョルディ・アルバに見せ場を作らせず。VAR(ビデオ審判)が入ったら危うかったオフサイドから、1対1でマルコムが撃ったシュートもGKケイロル・ナバスが弾き、ラキティッチのヘッドも枠に助けられ、0-1のまま、試合はハーフタイムに入ります。
でもねえ、後半12分にはローテーションの外れの方が出てしまって、いえ、もちろん近年の実績からすれば、マルセロが先発で今季、トップチームに上がったレギロンがマリアーノと共にスタンド観戦になってしまったのは仕方ないんですけどね。この日もブラジル人左SBの戻りが遅れ、ルイス・スアレスが撃ったボールはゴールポストに当たったものの、反対サイドにいた伏兵マルコムがノーマーク。そのシュートをゴール前にいたセルヒオ・ラモスも逸れると思ったか、体を張って止めに行かなかったため、1点返されてしまうとは、まったくもって悔しいじゃないですか。
え、それでも17分には前節のバレンシア戦で太ももを打撲、「状態は良かったが、チームの今後の予定を考えて危険を冒さないことにした」(バルベルデ監督)という理由でそれまでベンチにいたメッシが出場。同じぐらいの時間に投入して、1-1だったレガネスに3-1で勝った3節前の試合の二匹目のドジョウを狙ったバルサにマドリーは最後まで追加点を許さず、そのまま引き分けられたのはラッキーだったんじゃないかって?そうですね、偶然にもマルコス・ジョレンテの負傷交代も重なっていますし、ビニシウスの代わりに入ったベイルも残念ながら、違いを見せることができませんでしたからね。
幸い、クラシコ前の月曜には芸能人の彼女,ピラル・ルビオさんが出演するオルミゲーロ(バラエティ番組)にゲストとして呼ばれ、ギター演奏を披露するわ、踊るわ、6月15日に挙式することを発表するわとお楽しみだったセルヒオ・ラモスも2枚目のイエローカードをもらって退場、2ndレグ出場停止を免れましたしね。「Estuvimos mejor, tuvimos mas ocasiones que ellos, el empate no es justo/エストゥビモス・メホール、トゥビモス・マス・オカシオネス・ケ・エジョス、エル・エンパテ・ノー・エス・フストー(ウチの方が良かった。彼らよりチャンスがあったし,引き分けは妥当な結果じゃない)」(ルーカス・バスケス)という意見はあるもの、翻って「Fuimos superiores tras haber encajado el 0-1/フイモス・スペリオーレス・トラス・アベール・エンカハードー・エル・セロ・ウノ(0-1にされた後はウチが上だった)」(ブスケツ)という見方もできなくはなし。
一応、27日の2ndレグではサンティアゴ・ベルナベウで戦えて、0-0で勝ち抜けられるマドリーが若干有利ということになるかと思いますが、用心したいのは、「リーガとCLがより重要だけど、por mucho que queramos a veces tirar competiciones, nuestro ADN no nos lo permite/ポル・ムーチョ・ケ・ケラモス・ア・ベセス・ティラール・コンペティシオネス、ヌエストロ・アーデーエネ・ノー・ノス・ロ・ペルミテ(どんなに望んでも大会を捨てるのはボクらのDNAが許してくれない)」とピケも言っていたバルサのコパにおける優位性。ええ、これまでマドリーが19回優勝しているところ、向こうは30回、しかもここ4年連続王座についているとなれば、全然安心はできませんよね。
そして続く2日間、ダービーに向けてトレーニングしていたマドリーなんですが、実は木曜には10年前に健康問題で23歳の若さで現役引退、最近はマドリッド郊外にできた広州恒大のサッカースクールで中国人ユース選手のコーチをしているOBのデ・ラ・レッドとクラシコでも出番がなかったイスコの間で論争が勃発。というか、恒例のダービー前のイベントに出席した前者が、「El Real Madrid no espera a nadie/エル・レアル・マドリッド・ノー・エスペラ・ア・ナディエ(マドリーは誰も待たない)。全員が優秀だから、そのレベルに達しない者は他の選手に追い抜かれる」と言ったところ、後者がお得意のツィートで反論しちゃったんですよ。
曰く、「デ・ラ・レッドには同意するけど、他のチームメートと同じチャンスがないと状況は変わってくるんだよ」(https://bit.ly/2GkUJke)だそうですが、何せ当人が金曜のセッションで背中を痛め、早退してしまってはねえ。例のごとく、記者会見でイスコ関連の質問を複数受けたソラリ監督も「El trabajo del futbolista profesional es entrenarse al 100%/エル・トラバッホ・デル・フトボリスタ・プロフェシオナル・エス・エントレナールセ・アル・シエン・ポル・シエントー(プロサッカー選手の仕事は練習で100%出すこと)」と言っていましたし、まだ当分、彼の復権は難しいかも。ええ、ダービーが土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)と早い時間のため、金曜夜にバルデベバス(バラハス空港の近く)の複合練習施設で合宿に入ったメンバーの中にも太もものケガで全治4~6週間となったジョレンテ、バジェホと共にイスコの名前はありませんでしたっけ。
そしてこの週末、マドリッドの弟分チームたちの予定もお伝えしておくと、まずはダービー前、土曜午後1時から、ヘタフェがコリセウム・アルフォンソ・ペレスにセルタを迎えることに。いやあ、先週はコパ準々決勝2ndレグのバレンシア戦、リーガのレバンテ戦と2度もバレンシア(スペイン南西部)に足を運んだ彼らですが、今週は月火と休養した後、平常運転に戻り、丁度、水曜にはこの冬の市場で加入したフラミニ(フリー)、サム・サイス(リーズからレンタル)、マティアス・オリベイラ(アルバセテへのレンタルから復帰)の合同入団プレゼンがあったため、アジアカップ参加の日本代表から戻って来た柴崎岳選手の様子も確かめようと私も行ってみたんですけどね。
クラブのオフィシャルウェブの予定表(https://bit.ly/2UNBJxR)でセッションはCiudad Deportiva(シウダッド・デポルティーバ/練習場)となっていたにも関わらず、スタジアムの前を通ると元気のいい声が外にまで響いていたため、訊いてみたところ、中で非公開練習って、もうどうなっているのやら。おまけに特にpuerta cerrada/プエルタ・セラーダ(非公開)との記載がなくても今はアボナードー(年間指定席購入者)しか、練習場に入れないというのがデフォルトになってしまったようで、要は柴崎選手を見たくてヘタフェまで行っても機会は練習後、スタジアム併設の駐車場から出て来るのを待つか、試合でプレーする時しかないとは何とも世知辛い。
うーん、金曜の記者会見でボルダラス監督は「Tiene condiciones para poder dárselas al equipo/ティエネ・コンディシオネス・パラ・ポデール・ダールセラス・アル・エキポ(チームに貢献するコンディションは整っている)」と言っていましたが、今回は出場停止者もブルーノ以外、戻って来ますし、新加入選手のおかげでますますベンチ入りの18人に入るのが難しくなっていますからね。ヘタフェの招集リストは当日まで出ないんですが、できればまだ、アジアカップフル出場で試合のリズムが残っているうち、柴崎選手を使ってくれれば嬉しいかと。現在、ヨーロッパリーグ出場圏5位の彼らですが、6位のベティス、7位のアラベスとは同じ勝ち点。16位と降格圏に近いセルタもいよいよ、イアゴ・アスパスの負傷が完治したため、油断をせずに今の高みを維持してほしいものです。
そしてダービーの後の時間帯ではラージョがエスパニョールとアウェイ戦。前節はレガネスとの弟分ダービーで1-2と惜敗し、また降格圏の18位に戻ってしまったんですが、セーフゾーンとの差は勝ち点1しかありませんからね。向こうもたった2ポイント差の15位ですし、調子も今イチなため、先週の勝利で17位から13位にジャンプアップしたレガネスの後を追うにはいい機会かも。冬の市場で加入したマリオ・スアレス(貴州智誠から移籍)とアグボ(同スタンダール・リエージュ)のデビューがあるかもちょっと気になります。
そして日曜正午にはレガネスがベティスを迎えるんですが、相手はマドリーの翌日、木曜にコパ準決勝1stレグを決勝会場に選ばれたベニト・ビジャマリンで戦い、ホアキンのゴール・オリンピコ(CKから直接入ったゴール)などもあって2点を先行したものの、ロスタイム弾2発でヘタフェとの準々決勝を逆転突破したバレンシアが再び粘りを見せ、チェリシェフ、ガメイロのゴールで2-2と引き分けたばかり。前節は兄貴分のアトレティコが失敗しているだけに、連戦疲れに付け込めるかといったら、ちょっと疑問なんですが、とりあえず、好調なFWコンビ、ブライトワイテとエン・ネシリに加え、ようやくカリージョも復帰したため、あとはブタルケの熱い応援で白星を掴めるといいんですが。
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