ゴールゲッターは多いに越したことはない…/原ゆみこのマドリッド
2019.01.29 12:30 Tue
「ようやくこれで予定が立てられるわ」そんな風に私が安堵していたのは月曜日、お昼ご飯を食べた後、アトレティコからモラタ加入決定のお知らせが出ていたのを見つけた時のことでした。いやあ、奥さんのイタリア人モデル、アリス・カンペッロさんが双子の赤ちゃんを抱えてマドリッド入りしたのは1週間以上前、そして当人も先週末の土曜深夜にバラハス空港に降り立ち、日曜午前中にはメディカルチェックを終えていたんですけどね。チェルシーから書類が返送されるのを待っていたとかで、週明けにはワンダ・メトロポリターノでの入団プレゼンを見に行こうと張り切っていたのも空しく、私の思惑はまんまと外れてしまうことに。
え、休む間もなく、月曜にはもう、コパ・デル・レイ準々決勝バレンシア戦2ndレグに向けた招集リストが発表されていた弟分のヘタフェと違い、16強対決でジローナに敗退したアトレティコは今週もミッドウィークは暇。マハダオンダ(マドリッド近郊)での練習だって火曜の午後5時までないんだから、1年半のレンタル移籍が決まったモラタのプレゼンが火曜午前1時からになったからって、大した違いはないんじゃないかって?まあ、その通りで、日曜にはクラブの人件費枠を空けるため、ジェルソンがモナコへレンタル移籍することが決まったものの、昨夏、セルタから獲得した後、プレミアリーグのウルヴァーハンプトンへ修行に出していたジョニーが買い取ってもらえることになり、結局、カリニッチは残留するようですしね。
昨年12月に左足小指の中足骨に入ったボルトの入れ替え手術をしたジエゴ・コスタも先日から、グラウンドに姿を現し、2月9日のマドリーダービーを目指して順調に回復中といえ、ゴールと言えば、今のアトレティコはグリーズマンがここ8試合8得点と大当たり。当面は彼のため、敵CBの引き付け役をこの3人で争うことになるんでしょうが、まだまだこの先は長いですからね。最近の1試合につき1名という慣例を守り、土曜のミニダービーで太ももを痛め、ハーフ交代をしたゴディンを含めて、今季延べ34人にもなる負傷者リストにロシアでのW杯で優勝したフランスでもほぼ皆勤だったグリーズマンは未だに入っていないものの、いつどうなるかは誰にもわからず。となれば、何はともあれ、FWの頭数が増えるのはありがたいんじゃないでしょうか。
まあ、そんなことはともかく、そこはかとなく私がおおらかな気分になっているのは土曜のヘタフェ戦でアトレティコが先輩の貫禄を見せてくれたからで、いえ、相性というのもあるんでしょうけどね。どちらも守りの堅いチーム同士、まったくチャンスがないまま進行していた前半29分、最初のシュートが得点になったんですよ。ええ、トマスがマキシモビッチをかわしてグリーズマンにスルーパスを送り、彼がエリア前から撃ち込んだボールがゴールになったとなれば、ワンダのスタンドだってどんなに盛り上がったことか。おまけに39分には再びトマスが起点となり、左サイドからエリアに入ったリュカに送ると、いえ、そのラストパスをゴール前から蹴ったカリニッチのシュートはGKダビド・ソリアに弾かれてしまったんですけどね。
こぼれ球をサウールが押し込んで2点目ゲットとなれば、後でシメオネ監督が「Thomas es extraordinario/トマス・エス・エクストラオルディナリオ(トマスは規格外)。もしマンチェスター・ユナイテッドやシティから来たなら、肌の色もあって、それこそ素晴らしい選手と称えられていただろうが、ウチのカンテラ(アトレティコB)出身だから、いい選手と言われるに留まっている」とベタ褒めしていたのも頷ける?もちろん、コパ16強対決2ndレグで突破確定を台無しにする3点目のゴールをジローナに決められたボールロストの戦犯も彼だったことは忘れてはいけないんですけどね。全てが100点満点の選手だったら、とっくにどこかの億万長者クラブに引き抜かれていたでしょうから、その辺は温かく見守ってあげないといけないかと。
実際、この日も36才のエース、ホルヘ・モリーナから、後半はマタへと火曜のバレンシア戦を睨んだFWローテーションをかけながら、他の試合のように上手く機能せず。終盤にはジェネとカブレラがどちらもイエローカード2枚で退場して2-0で完敗、通算では30-0となれば、ボルダラス監督が「no hemos sido nosotros, nos sucedio como en el Bernabeu/ノー・エモス・シードー・ノソトロス、ノス・スセディードー・コモ・エン・エル・ベルナベウ(ウチは我々自身ではなかった。ベルナベウで起きたのと同じようにね)」と嘆いていたのも当然だった?
うーん、今季など、それこそアウェイでの黒星がリーガ1節のレアル・マドリー戦とこのアトレティコ戦だけの彼らですから、何となく兄貴分の本拠地を訪れると上ずってしまう気持ちもわからなくはないんですが、大丈夫。火曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)からのメスタジャで1stレグでの1-0のリードを守り、9年ぶりとなるコパ準決勝進出を決めれば、アトレティコの鼻も明かせますし、次はコパ兄弟分ダービーとなって、マドリーにリベンジできるかもしれませんしね。心配なのは相手のバレンシアも土曜はビジャレアルに3-0で快勝、remontada(レモンターダ/逆転突破)へ気勢が上がっていることですが、月曜にはイランを破り、日本代表のアジアカップ決勝進出を手助けした柴崎岳選手もきっと、アラブ首長国連邦の地で応援してくれるはずですよ。
そして、その日は続く時間帯にブタルケでエイバル戦をプレーしていたレガネスが前半、キケ・ガルシアのヘッドとホルダンの直接FKで0-2と負けていたのを心配しながら、メトロに乗った私でしたが、自宅の最寄り駅に着く頃には事態が激変。ええ、後半開始からギアを上げた弟分は1分もしないうちに21歳のモロッコ人FW、エン・ネシリがエリア内からシュートで1点を返すと、22分にも彼がブスティンサのクロスを宙高く飛んで叩きこみ、2-2の同点になっていたから、驚いたの何のって。そこで残り15分程を近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に飛び込んで、決勝点を待つことにしたんですが…残念ながら、試合はそのまま引き分けで終了することに。
まあ、負けなかっただけでも良かったんですけどね。それが月曜にはラージョが後半2分にラウール・デ・トマスが決めたゴールをでアラベスに0-1で勝利。おかげでレガネスは次節、来週月曜にエスタディオ・バジェカスで行われる弟分ダービーで今季、初めて降格圏を脱出、17位となった相手と同じ勝ち点で16位の座を守らなければいけないって、本当に勝負の世界は厳しい。実際、18位のセルタとも勝ち点差は2しかありませんしね。となれば、平日試合でも両チームのサポーターが大勢、応援に駆けつけてくれるかも。
そして翌日曜はマドリーの番で、こちらはアウェイでのエスパニョール戦だったんですが、いやあ、前節のセビージャ戦勝利から、彼らは一気に調子を上げたよう。この日も前半4分、モドリッチのシュートはGKディエゴ・ロペスに弾かれたものの、すかさずベンゼマが押し込んで先制。続いて16分にはクロースのCKからボールを受けたモドリッチがクロスを上げ、セルヒオ・ラモスが頭で2点目を追加します。ただ、まだこの時点ではエスパニョールも諦めず、25分にはディダクのシュートをルーカス・バスケスが体に当て、エリア内に転がったボールをレオ・バプチスタンがシュート。見事にアトレティコ時代に1年間、同僚だったGKクルトワを破り、1点差になったんですが、その日は「yo creo que soy un '9' con alma de '10'/ジョ・クレオ・ケ・ソイ・ウン・ヌエベ・コン・アルマ・デ・ディエス(自分は10番の精神を持った9番だと思う)」というベンゼマがストライカーの本能の方を発揮してくれたんですよ。
ええ、ハーフタイム入り直前にビニシウスが返したパスをファーサイドに決め、再びリードを広げてくれたとなれば、セルヒオ・ガルシアとの接触プレーで「defensa con alma de delantero/デフェンサ・コン・アルマ・デ・デランテーロ(FWの精神を持ったDF)」であるキャプテン、今季10得点のラモスが後半はナチョと交代してしまったとて、心配することはない?それでもソラリ監督はビニシウスをケガが治って帰って来たベイルに代え、ゴール力を補強。実際、復帰から3分もしないうちにそのベイルがマドリーの4点目を決めてくれたんですが…25分にはエリアに向かうピアッティをバランが後ろから倒し、レッドカードで一発退場とはこれ如何に。仕方なく、レギロンをCBに回し、左SBにマルセロを入れるため、こちらもここ数試合、バロンドール以下、昨年の最優秀選手賞を総なめしたにふさわしいプレーを見せていたモドリッチを下げたのもあって、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)は閉店終了です。
一方、エスパニョールも数的優勢に立ち、36分にはロカのクロスをロサレスが胸トラップから、完璧なvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めて追いすがったんですが、さすがにあと2点は届かず。最後は2-4でリーガ3連勝としたマドリーだったんですが、惜しむらくは先週末の21節は上位4チーム全員が勝利したことでしょうか。そう、おかげで3位の彼らは首位バルサと勝ち点10差、2位アトレティコと5差、直接対決で差をつけた4位セビージャの3ポイント上というのはまったく変わらなかったんですが、まあこの木曜午後9時30分からはジローナとのコパ準々決勝2stレグも控えていますしね。
こちらも先週の1stレグでは4-2で勝っているため、打撲でラモスがお休みしても問題ないかと思いますが、さて。何せ、この日はベンチ入りしなかったアセンシオももう復帰の準備が整っているようですしね。彼とベイルが不在の間、めきめき頭角を現してきたビニシウスやソラリ監督になって復権したルーカス・バスケスもいますし、とりわけ前線のスタメン争いが活発化したのは朗報かと。どちらにしろ、リーガで上位との差を縮めるには辛抱が必要なため、今の好調ぶりを利用しない手はないんですが…いよいよ2月のCL決勝トーナメント再開が近くなって飛ばす辺り、さすがマドリーといったところでしょうか。
え、休む間もなく、月曜にはもう、コパ・デル・レイ準々決勝バレンシア戦2ndレグに向けた招集リストが発表されていた弟分のヘタフェと違い、16強対決でジローナに敗退したアトレティコは今週もミッドウィークは暇。マハダオンダ(マドリッド近郊)での練習だって火曜の午後5時までないんだから、1年半のレンタル移籍が決まったモラタのプレゼンが火曜午前1時からになったからって、大した違いはないんじゃないかって?まあ、その通りで、日曜にはクラブの人件費枠を空けるため、ジェルソンがモナコへレンタル移籍することが決まったものの、昨夏、セルタから獲得した後、プレミアリーグのウルヴァーハンプトンへ修行に出していたジョニーが買い取ってもらえることになり、結局、カリニッチは残留するようですしね。
昨年12月に左足小指の中足骨に入ったボルトの入れ替え手術をしたジエゴ・コスタも先日から、グラウンドに姿を現し、2月9日のマドリーダービーを目指して順調に回復中といえ、ゴールと言えば、今のアトレティコはグリーズマンがここ8試合8得点と大当たり。当面は彼のため、敵CBの引き付け役をこの3人で争うことになるんでしょうが、まだまだこの先は長いですからね。最近の1試合につき1名という慣例を守り、土曜のミニダービーで太ももを痛め、ハーフ交代をしたゴディンを含めて、今季延べ34人にもなる負傷者リストにロシアでのW杯で優勝したフランスでもほぼ皆勤だったグリーズマンは未だに入っていないものの、いつどうなるかは誰にもわからず。となれば、何はともあれ、FWの頭数が増えるのはありがたいんじゃないでしょうか。
こぼれ球をサウールが押し込んで2点目ゲットとなれば、後でシメオネ監督が「Thomas es extraordinario/トマス・エス・エクストラオルディナリオ(トマスは規格外)。もしマンチェスター・ユナイテッドやシティから来たなら、肌の色もあって、それこそ素晴らしい選手と称えられていただろうが、ウチのカンテラ(アトレティコB)出身だから、いい選手と言われるに留まっている」とベタ褒めしていたのも頷ける?もちろん、コパ16強対決2ndレグで突破確定を台無しにする3点目のゴールをジローナに決められたボールロストの戦犯も彼だったことは忘れてはいけないんですけどね。全てが100点満点の選手だったら、とっくにどこかの億万長者クラブに引き抜かれていたでしょうから、その辺は温かく見守ってあげないといけないかと。
そして2点リードで余裕のできたワンダのfondo sur/フォンド・スール(南側ゴール裏席)からは、「Menos Morata y mas Borja Garces/メノス・モラタ・イ・マス・ボルハ・ガルセル(モラタより、もっとボルハ・ガルセスを)」という、最初はアトレティコのカンテラ(ユースチーム)にいて、ビセンテ・カルデロンでrecogepelota(レコヘペロータ/ボールボーイ)まで務めながら、お隣さんでプロデビューをしたモラタを獲るより、Bチームの選手にチャンスを与えろといった趣旨のカンティコ(節のついたシュプレヒコール)が発生。それ以外のスタンドの大多数がそれにpito(ピト/ブーイング)で反発なんてこともあった後、後半もカンテラーノのモジェホ、ヒメネス、ロドリらにチャンスがあったアトレティコとは対照的に何せ、シメオネ監督が来て以来、14試合で1勝どころか、1得点もできていないヘタフェですからね。
実際、この日も36才のエース、ホルヘ・モリーナから、後半はマタへと火曜のバレンシア戦を睨んだFWローテーションをかけながら、他の試合のように上手く機能せず。終盤にはジェネとカブレラがどちらもイエローカード2枚で退場して2-0で完敗、通算では30-0となれば、ボルダラス監督が「no hemos sido nosotros, nos sucedio como en el Bernabeu/ノー・エモス・シードー・ノソトロス、ノス・スセディードー・コモ・エン・エル・ベルナベウ(ウチは我々自身ではなかった。ベルナベウで起きたのと同じようにね)」と嘆いていたのも当然だった?
うーん、今季など、それこそアウェイでの黒星がリーガ1節のレアル・マドリー戦とこのアトレティコ戦だけの彼らですから、何となく兄貴分の本拠地を訪れると上ずってしまう気持ちもわからなくはないんですが、大丈夫。火曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)からのメスタジャで1stレグでの1-0のリードを守り、9年ぶりとなるコパ準決勝進出を決めれば、アトレティコの鼻も明かせますし、次はコパ兄弟分ダービーとなって、マドリーにリベンジできるかもしれませんしね。心配なのは相手のバレンシアも土曜はビジャレアルに3-0で快勝、remontada(レモンターダ/逆転突破)へ気勢が上がっていることですが、月曜にはイランを破り、日本代表のアジアカップ決勝進出を手助けした柴崎岳選手もきっと、アラブ首長国連邦の地で応援してくれるはずですよ。
そして、その日は続く時間帯にブタルケでエイバル戦をプレーしていたレガネスが前半、キケ・ガルシアのヘッドとホルダンの直接FKで0-2と負けていたのを心配しながら、メトロに乗った私でしたが、自宅の最寄り駅に着く頃には事態が激変。ええ、後半開始からギアを上げた弟分は1分もしないうちに21歳のモロッコ人FW、エン・ネシリがエリア内からシュートで1点を返すと、22分にも彼がブスティンサのクロスを宙高く飛んで叩きこみ、2-2の同点になっていたから、驚いたの何のって。そこで残り15分程を近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に飛び込んで、決勝点を待つことにしたんですが…残念ながら、試合はそのまま引き分けで終了することに。
まあ、負けなかっただけでも良かったんですけどね。それが月曜にはラージョが後半2分にラウール・デ・トマスが決めたゴールをでアラベスに0-1で勝利。おかげでレガネスは次節、来週月曜にエスタディオ・バジェカスで行われる弟分ダービーで今季、初めて降格圏を脱出、17位となった相手と同じ勝ち点で16位の座を守らなければいけないって、本当に勝負の世界は厳しい。実際、18位のセルタとも勝ち点差は2しかありませんしね。となれば、平日試合でも両チームのサポーターが大勢、応援に駆けつけてくれるかも。
そして翌日曜はマドリーの番で、こちらはアウェイでのエスパニョール戦だったんですが、いやあ、前節のセビージャ戦勝利から、彼らは一気に調子を上げたよう。この日も前半4分、モドリッチのシュートはGKディエゴ・ロペスに弾かれたものの、すかさずベンゼマが押し込んで先制。続いて16分にはクロースのCKからボールを受けたモドリッチがクロスを上げ、セルヒオ・ラモスが頭で2点目を追加します。ただ、まだこの時点ではエスパニョールも諦めず、25分にはディダクのシュートをルーカス・バスケスが体に当て、エリア内に転がったボールをレオ・バプチスタンがシュート。見事にアトレティコ時代に1年間、同僚だったGKクルトワを破り、1点差になったんですが、その日は「yo creo que soy un '9' con alma de '10'/ジョ・クレオ・ケ・ソイ・ウン・ヌエベ・コン・アルマ・デ・ディエス(自分は10番の精神を持った9番だと思う)」というベンゼマがストライカーの本能の方を発揮してくれたんですよ。
ええ、ハーフタイム入り直前にビニシウスが返したパスをファーサイドに決め、再びリードを広げてくれたとなれば、セルヒオ・ガルシアとの接触プレーで「defensa con alma de delantero/デフェンサ・コン・アルマ・デ・デランテーロ(FWの精神を持ったDF)」であるキャプテン、今季10得点のラモスが後半はナチョと交代してしまったとて、心配することはない?それでもソラリ監督はビニシウスをケガが治って帰って来たベイルに代え、ゴール力を補強。実際、復帰から3分もしないうちにそのベイルがマドリーの4点目を決めてくれたんですが…25分にはエリアに向かうピアッティをバランが後ろから倒し、レッドカードで一発退場とはこれ如何に。仕方なく、レギロンをCBに回し、左SBにマルセロを入れるため、こちらもここ数試合、バロンドール以下、昨年の最優秀選手賞を総なめしたにふさわしいプレーを見せていたモドリッチを下げたのもあって、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)は閉店終了です。
一方、エスパニョールも数的優勢に立ち、36分にはロカのクロスをロサレスが胸トラップから、完璧なvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めて追いすがったんですが、さすがにあと2点は届かず。最後は2-4でリーガ3連勝としたマドリーだったんですが、惜しむらくは先週末の21節は上位4チーム全員が勝利したことでしょうか。そう、おかげで3位の彼らは首位バルサと勝ち点10差、2位アトレティコと5差、直接対決で差をつけた4位セビージャの3ポイント上というのはまったく変わらなかったんですが、まあこの木曜午後9時30分からはジローナとのコパ準々決勝2stレグも控えていますしね。
こちらも先週の1stレグでは4-2で勝っているため、打撲でラモスがお休みしても問題ないかと思いますが、さて。何せ、この日はベンチ入りしなかったアセンシオももう復帰の準備が整っているようですしね。彼とベイルが不在の間、めきめき頭角を現してきたビニシウスやソラリ監督になって復権したルーカス・バスケスもいますし、とりわけ前線のスタメン争いが活発化したのは朗報かと。どちらにしろ、リーガで上位との差を縮めるには辛抱が必要なため、今の好調ぶりを利用しない手はないんですが…いよいよ2月のCL決勝トーナメント再開が近くなって飛ばす辺り、さすがマドリーといったところでしょうか。
|