尻すぼみになってしまった…/原ゆみこのマドリッド
2019.01.22 13:00 Tue
「ミッドウィークに試合するマドリッド勢はもう2チームだけか」そんな風に私が今週の予定を確認していたのは月曜日、いやあ、コパ・デル・レイ16強対決ではレアル・マドリーとレガネスのミニダービー、アトレティコ、ヘタフェの試合が1時間ずつずらして同日開催になるなど、こちらも気が抜けなかったんですけどね。結果、大先輩と対戦したレガネスが脱落したのはともかく、アトレティコもジローナを下せず、予想外の早期敗退となったため、準々決勝に参加するのはマドリーとヘタフェだけという寂しい事態になってしまったから。
とはいえ、当事者である選手なんてまったく気楽なもので、土曜のウエスカ戦の後、「Nunca es bueno que te eliminen, pero es cierto que vamos a tener mas descanso/ヌンカ・エス・ブエノ・ケ・テ・エィミネン、ペロ・エス・シエルトー・ケ・バマオス・ア・テネール・マス・デスカンソ(敗退するのは決していいことじゃないけど、休養が増えるのは確かだね)」と言っていたコケなど、日曜夜には遅ればせながら、27歳のバースデーパーティを開催(http://videos.marca.com/v/0_f0wahtjo-asi-fue-la-loca-fiesta-de-disfraces-de-koke-show-de-rodri-con-el-micro-los-curiosos-hombres-de-plata?uetv_pl=futbol&count=1)。
会場にレーザー光線が飛び交い、グリーズマンやロドリがマイクを握っている、その盛況ぶりにはいつぞやのクリスティアーノ・ロナウド30歳メガバースデーやネイマールがよくやっているパーティを思い出してしまったんですが、実は昨季もアトレティコがCLグループリーグで屈辱の敗退をしたのをいいことに、ベアトリスさんとの結婚式をCL決勝当日に挙げたコケですからね。今回もコパ敗退の憂さを晴らすと同時に丁度、クラブで8人目となる400試合出場という偉業を祝う意味もあったとすれば、ありかなという気もしないではないんですが、でもねえ。おかげでお隣さんにジローナへのリベンジを託すことになってしまったとなれば、当面はおとなしくしていた方が良かったのでは?
そんなことはともかく、まずは先週末のマドリッド勢のリーガ戦の様子をお話ししていくことにすると。シーズン後半戦の幕開けを担ったのは金曜にコリセウム・アルフォンソ・ペレスにアラベスを迎えた弟分のヘタフェだったんですが、こちらはどうやら、コパとリーガのローテーションが完璧に機能しているよう。ええ、16強対決バジャドリー戦2ndレグとは違い、この日の前線はホルヘ・モリーナとマタでスタートしたんですが、前半33分にはクリストフォロがマリパンに倒され獲得したPKをマタが確実に決めて先制。
後半開始早々にもモリーナがエリア外から撃ち込んでリードを広げると、9分にはマタのアシストで自身2本目を挙げているって、こうなるとスタンドから「Molina, Seleccion!/モリーナ、セレクシオン(モリーナをスペイン代表へ!)」というカンティコ(節のついたシュプレヒコール)が沸き上がったのも当然だった?いえ、更に43分にはFKからマタもdoblete(ドブレテ/1試合2ゴールのこと)を達成して、4-0の完勝を飾った後、記者会見に現れた当人は「Hay que ser realistas, tengo una edad/アイ・ケ・セル・レアリスタス、テンゴ・ウナ・エダッド(自分の年齢もあるし、リアリストにならないといけないよ)」と4月には37歳になるエースは謙遜していましたけどね。
このままでは本当に移籍になってしまうかもしれませんが、おまけにミックスゾーンに居合わせたビトリア(スペイン北部)から来たアラベス番記者と話したところ、やはり現在、日本代表としてサウジアラビアにいる乾貴士選手の獲得交渉がベティスとの間でかなり進行しているという情報も。とりわけイバイ・ゴメスが先日、アスレティクに移籍、ジョニーも負傷中でサイドアタッカーを必要としているアラベスが積極的とのことでしたが、やっぱり日本人選手がリーガでヨーロッパの大会出場に届くレベルのチームの定位置を掴むのはハードルが高いんでしょうかね。
そして翌土曜は弱い雨の降る中、サンティアゴ・ベルナベウに行った私でしたが、いやあ、前の試合ではコパで準々決勝進出を決めたとはいえ、レガネスに1-0で負けていたマドリーでしたからね。相手も同じ勝ち点で3位、しかもシーズン前半戦には3-0で完敗していたセビージャでしたし、もっと苦労するかと思いきや、不調のマルセロをベンチに置いて、若いレギロンを左SBで使ったのが良かったんでしょうか。ヘスス・ナバスやサラビアを封じ込み、ベン・イェデルとアンドレ・シウバにもチャンスを与えなかったんですが、困ったのは右手小指の骨折にギプスをして出場したベンゼマやビニシウスにゴールが生まれかったこと。
おかげで近頃では珍しく、マドリーがゲームを支配して、ラジオなども「ソラリ監督になって一番いいプレーをしている」と絶賛していた後半、30分を過ぎても0-0のままだったのには閉口しましたが、大丈夫。モドリッチからボールをもらったカセミロが数度目のトライをした後の33分、「yo ya tenia en mente pegarle/ジョー・ジャー・ティエネ・ペガールレ(もう撃つことが頭にあった)」とエリア外からシュート。これが見事に決まり、とうとうリードしてくれたから、それまで氷雨に耐えて応援していたファンもどんなに喜んだことか。
更にロスタイムにはこの試合の前半、フランコ・バスケスと頭をぶつけ合い、ハーフタイムに目の脇を4針縫いながら、プレーを続行していたモドリッチが復調をアピール。敵陣でカリーソからボールを奪うと、そのまま自分で決めて2点目を入れてくれたため、最後は2-0で試合は終わったんですが、やれやれ。ミックスゾーンで彼も「Espero que esto no haya sido flor de un dia y si un punto de inflexion/エスペロ・ケ・エスト・ノー・アジャ・シードー・フォルール・デ・ウン・ディア・イ・シー・ウン・プント・デ・インフレクシオン(これが1日だけの輝きでなくて、転機となってくれるのを期待している)」と言っていたように、常勝マドリーの復活に繋がってくれるといいのですが、さて。
現実は首位のバルサともう勝ち点差が10もあるため、いくらソラリ監督が「ウチは最後まで3つの大会で優勝を争う。Para el Madrid no hay nada imposible/パラ・エル・マドリッド・ノー・アイ・ナーダ・インポシーブレ(マドリーに不可能なことはない)」と血気盛んでもリーガのremontada(レモンターダ/逆転優勝)には難しいところはあるものの、せめて木曜午後9時30分からのコパ準々決勝ジローナ戦1stレグではこの日の強さを持続してほしいかと。ちなみにブタルケでマドリーを1失点で留めたケイロル・ナバスは練習で太ももを痛め、このラウンドには出られませんが、タイミング良くセビージャ戦からクルトワが復帰。ジローナと1stレグ1-1の競った状態でオブラクを使わず、アダンを出して3失点、最後は後悔することになったお隣さんと違い、最高レベルのGKを2人揃えているというのはこういう時、安心なんですよねえ。
いや、本当に私がそれを実感したのは続く時間帯であったウエスカ戦のせいもあって、まだ私がベルナベウにいた前半序盤、クチュに1対1で迫られたオブラクは倒れながらも粘ってシュートをそらし、アトレティコが先制されるのを防いでくれたから。すると彼らは31分、レマルのスルーパスをコケが受けてゴール前反対サイドに入れると、リュカが押し込んで1点をゲット。ようやく私が近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に辿り着いた後半には、すでにグリーズマンのクロスをアリアスがvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めて2点差になっていましたが、ピッチが霧に覆われてボールがどこにあるのかすら、よく見えなかったのには弱ったの何のって。
そのせいで25分、グリーズマンのシュートが枠に弾かれ、こぼれ球をコケが蹴り入れて、3点目が入った時も最初は何が何だかわからなかったんですが、まさか彼らに2試合連続3得点ができるとは!それでもジローナ戦では3-3の引き分けでしたからね。いかにGKと守備が大切か思い知らされた試合ですが、この日はモラタ(チェルシー)獲得の資金作りのため、放出が噂されているカリニッチとジェルソンもケガで欠き、トップチームのフィールドプレーヤーはたったの11人。それでもコパ敗退のショックを乗り越えて、しっかり勝ってくれたのはありがたかったかと。今週は土曜のヘタフェとのミニダービーまで試合がないのもサウールやビトロ、フィリペ・ルイスら、リハビリ中の選手が多いアトレティコにとって、いい時間稼ぎになりますよね。
そして日曜はここ3連勝中、降格圏脱出に王手をかけていたラージョがエスタディオ・バジェカスでレアル・ソシエダと対戦。いやあ、前半22分にはコメサナニャがエリア外から決めて先制、28分にはエンバルバがGKルリの頭を超えるvaselina(バセリーナ/ループシュート)で2点目を奪ったため、この日も勝利は固いと誰もが信じたんですけどね。39分にFKから、ノーマークだったエクトル・モレノにヘッドで1点を返されたのがケチのつき始めでした。とりわけ後半は敵に押されまくりだったラージョは最後まで守り切れず、残り7分にはGKディミトリエフキがオジャルサバルに釣られて飛び出すと、ウィリアム・ホセにがら空きのゴールを陥れられて同点にされてしまうことに。
おかげで試合中、大部分の時間帯で遠ざかっていた降格圏の18位に逆戻りしてしまったんですが、何せリーガが空前絶後の混戦となっている現在、8位にいるソシエダとですら、たったの勝ち点6しか離れていませんからね。それこそ次節、来週月曜のアラベス戦に彼らが勝利すれば、一気に13位まで上昇するかもしれないとなれば、この2-2の引き分けもあまり悲観することはないかと。おまけに家に戻る前に寄ったバルではカンプ・ノウで前半、デンベレのゴールでリードされていたレガネスが後半12分に反撃。
右サイドを一気に駆け上がったエン・ネシリがゴール前にラストパスを送り、先日、コパのマドリー戦2ndレグでレガネス勝利の1点を挙げた新加入のFWブライトバイテが同点ゴールを決めてくれたとなれば、シーズン前半戦にはバルサに2-1で勝っていた彼らですしね。それこそ江戸の仇を長崎で討ってくれるんじゃないかという期待も膨らんだんですが、そうは問屋が卸しません。ええ、水曜のコパ準々決勝セビージャ戦1stレグに備え、温存していたメッシをベルベルデ監督が投入したところ、27分にはVAR(ビデオ審判)までが敵に味方。メッシのシュートはGKクェジェルが弾いたものの、突っ込んできたルイス・スアレスが彼の手と共にボールを蹴ってゴールになったというのに、それがスコアに上がるって変じゃないですかあ?
それこそ「Creo que es clara la falta, hay un contacto, al portero y en el área pequeña/クレオ・ケ・エス・クラーラ・ラ・ファルタ、アイ・ウン・コンタクト、アル・ポルテーロ・イ・エン・エル・アレア・ペケーニャ(はっきりしたファールだと思う。ゴールエリア内でGKと接触があったのだから)」とペジェグリーニ監督が言っていた通りで、これをラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設のビデオ室でチェックしていたVAR係が見逃すのは如何なものかと。最後はロスタイムにもメッシのゴールが決まり、3-1で負けてしまったレガネスですが、あんなジャッジがなければもっと踏ん張れたのでは思ったのはきっと、私だけではありませんって。
まあそれでも現在、大量のチームがひしめく中間地帯にいる彼らですから、コパのなくなった今週は土曜にブタルケで迎えるエイバル戦の準備に専念、気持ちを切り替えて、再び残留確定を目指して勝ち点を貯めていけばいいだけですが、どうも最近はVARにまつわる文句の数が上昇傾向にあるような。レガネスも正式にサッカー協会と審判委員会に説明を求めているようですしね。だからと言って、どうなるものでもないんですが、せっかく採用したテクノロジーなのですから、先々、いい方向に進化していってほしいものです。
とはいえ、当事者である選手なんてまったく気楽なもので、土曜のウエスカ戦の後、「Nunca es bueno que te eliminen, pero es cierto que vamos a tener mas descanso/ヌンカ・エス・ブエノ・ケ・テ・エィミネン、ペロ・エス・シエルトー・ケ・バマオス・ア・テネール・マス・デスカンソ(敗退するのは決していいことじゃないけど、休養が増えるのは確かだね)」と言っていたコケなど、日曜夜には遅ればせながら、27歳のバースデーパーティを開催(http://videos.marca.com/v/0_f0wahtjo-asi-fue-la-loca-fiesta-de-disfraces-de-koke-show-de-rodri-con-el-micro-los-curiosos-hombres-de-plata?uetv_pl=futbol&count=1)。
会場にレーザー光線が飛び交い、グリーズマンやロドリがマイクを握っている、その盛況ぶりにはいつぞやのクリスティアーノ・ロナウド30歳メガバースデーやネイマールがよくやっているパーティを思い出してしまったんですが、実は昨季もアトレティコがCLグループリーグで屈辱の敗退をしたのをいいことに、ベアトリスさんとの結婚式をCL決勝当日に挙げたコケですからね。今回もコパ敗退の憂さを晴らすと同時に丁度、クラブで8人目となる400試合出場という偉業を祝う意味もあったとすれば、ありかなという気もしないではないんですが、でもねえ。おかげでお隣さんにジローナへのリベンジを託すことになってしまったとなれば、当面はおとなしくしていた方が良かったのでは?
後半開始早々にもモリーナがエリア外から撃ち込んでリードを広げると、9分にはマタのアシストで自身2本目を挙げているって、こうなるとスタンドから「Molina, Seleccion!/モリーナ、セレクシオン(モリーナをスペイン代表へ!)」というカンティコ(節のついたシュプレヒコール)が沸き上がったのも当然だった?いえ、更に43分にはFKからマタもdoblete(ドブレテ/1試合2ゴールのこと)を達成して、4-0の完勝を飾った後、記者会見に現れた当人は「Hay que ser realistas, tengo una edad/アイ・ケ・セル・レアリスタス、テンゴ・ウナ・エダッド(自分の年齢もあるし、リアリストにならないといけないよ)」と4月には37歳になるエースは謙遜していましたけどね。
確かに代表に呼ばれるにはちょっと難しいかもしれませんが、この日の勝利のおかげで5位のアラベスにあと勝ち点1と迫ったヘタフェはCL出場圏の4位までもたったの2ポイント。となると、オンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)のレポーターなどが舞い上がり、「ELではなく、今季のヘタフェはCLを目指すべき」と口走っても笑っていられない?うーん、火曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)からは再び、極寒のコリセウムでこの日、残り15分以降からの出場だったアンヘル、サム・サイス、ウーゴ・ドゥロを軸にバレンシアとのコパ準々決勝1stレグに挑む彼らですが、ちょっとだけ気になるのは柴崎岳選手がアジアカップ参加中で不在でもチームにまったく不都合がないこと。
このままでは本当に移籍になってしまうかもしれませんが、おまけにミックスゾーンに居合わせたビトリア(スペイン北部)から来たアラベス番記者と話したところ、やはり現在、日本代表としてサウジアラビアにいる乾貴士選手の獲得交渉がベティスとの間でかなり進行しているという情報も。とりわけイバイ・ゴメスが先日、アスレティクに移籍、ジョニーも負傷中でサイドアタッカーを必要としているアラベスが積極的とのことでしたが、やっぱり日本人選手がリーガでヨーロッパの大会出場に届くレベルのチームの定位置を掴むのはハードルが高いんでしょうかね。
そして翌土曜は弱い雨の降る中、サンティアゴ・ベルナベウに行った私でしたが、いやあ、前の試合ではコパで準々決勝進出を決めたとはいえ、レガネスに1-0で負けていたマドリーでしたからね。相手も同じ勝ち点で3位、しかもシーズン前半戦には3-0で完敗していたセビージャでしたし、もっと苦労するかと思いきや、不調のマルセロをベンチに置いて、若いレギロンを左SBで使ったのが良かったんでしょうか。ヘスス・ナバスやサラビアを封じ込み、ベン・イェデルとアンドレ・シウバにもチャンスを与えなかったんですが、困ったのは右手小指の骨折にギプスをして出場したベンゼマやビニシウスにゴールが生まれかったこと。
おかげで近頃では珍しく、マドリーがゲームを支配して、ラジオなども「ソラリ監督になって一番いいプレーをしている」と絶賛していた後半、30分を過ぎても0-0のままだったのには閉口しましたが、大丈夫。モドリッチからボールをもらったカセミロが数度目のトライをした後の33分、「yo ya tenia en mente pegarle/ジョー・ジャー・ティエネ・ペガールレ(もう撃つことが頭にあった)」とエリア外からシュート。これが見事に決まり、とうとうリードしてくれたから、それまで氷雨に耐えて応援していたファンもどんなに喜んだことか。
更にロスタイムにはこの試合の前半、フランコ・バスケスと頭をぶつけ合い、ハーフタイムに目の脇を4針縫いながら、プレーを続行していたモドリッチが復調をアピール。敵陣でカリーソからボールを奪うと、そのまま自分で決めて2点目を入れてくれたため、最後は2-0で試合は終わったんですが、やれやれ。ミックスゾーンで彼も「Espero que esto no haya sido flor de un dia y si un punto de inflexion/エスペロ・ケ・エスト・ノー・アジャ・シードー・フォルール・デ・ウン・ディア・イ・シー・ウン・プント・デ・インフレクシオン(これが1日だけの輝きでなくて、転機となってくれるのを期待している)」と言っていたように、常勝マドリーの復活に繋がってくれるといいのですが、さて。
現実は首位のバルサともう勝ち点差が10もあるため、いくらソラリ監督が「ウチは最後まで3つの大会で優勝を争う。Para el Madrid no hay nada imposible/パラ・エル・マドリッド・ノー・アイ・ナーダ・インポシーブレ(マドリーに不可能なことはない)」と血気盛んでもリーガのremontada(レモンターダ/逆転優勝)には難しいところはあるものの、せめて木曜午後9時30分からのコパ準々決勝ジローナ戦1stレグではこの日の強さを持続してほしいかと。ちなみにブタルケでマドリーを1失点で留めたケイロル・ナバスは練習で太ももを痛め、このラウンドには出られませんが、タイミング良くセビージャ戦からクルトワが復帰。ジローナと1stレグ1-1の競った状態でオブラクを使わず、アダンを出して3失点、最後は後悔することになったお隣さんと違い、最高レベルのGKを2人揃えているというのはこういう時、安心なんですよねえ。
いや、本当に私がそれを実感したのは続く時間帯であったウエスカ戦のせいもあって、まだ私がベルナベウにいた前半序盤、クチュに1対1で迫られたオブラクは倒れながらも粘ってシュートをそらし、アトレティコが先制されるのを防いでくれたから。すると彼らは31分、レマルのスルーパスをコケが受けてゴール前反対サイドに入れると、リュカが押し込んで1点をゲット。ようやく私が近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に辿り着いた後半には、すでにグリーズマンのクロスをアリアスがvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めて2点差になっていましたが、ピッチが霧に覆われてボールがどこにあるのかすら、よく見えなかったのには弱ったの何のって。
そのせいで25分、グリーズマンのシュートが枠に弾かれ、こぼれ球をコケが蹴り入れて、3点目が入った時も最初は何が何だかわからなかったんですが、まさか彼らに2試合連続3得点ができるとは!それでもジローナ戦では3-3の引き分けでしたからね。いかにGKと守備が大切か思い知らされた試合ですが、この日はモラタ(チェルシー)獲得の資金作りのため、放出が噂されているカリニッチとジェルソンもケガで欠き、トップチームのフィールドプレーヤーはたったの11人。それでもコパ敗退のショックを乗り越えて、しっかり勝ってくれたのはありがたかったかと。今週は土曜のヘタフェとのミニダービーまで試合がないのもサウールやビトロ、フィリペ・ルイスら、リハビリ中の選手が多いアトレティコにとって、いい時間稼ぎになりますよね。
そして日曜はここ3連勝中、降格圏脱出に王手をかけていたラージョがエスタディオ・バジェカスでレアル・ソシエダと対戦。いやあ、前半22分にはコメサナニャがエリア外から決めて先制、28分にはエンバルバがGKルリの頭を超えるvaselina(バセリーナ/ループシュート)で2点目を奪ったため、この日も勝利は固いと誰もが信じたんですけどね。39分にFKから、ノーマークだったエクトル・モレノにヘッドで1点を返されたのがケチのつき始めでした。とりわけ後半は敵に押されまくりだったラージョは最後まで守り切れず、残り7分にはGKディミトリエフキがオジャルサバルに釣られて飛び出すと、ウィリアム・ホセにがら空きのゴールを陥れられて同点にされてしまうことに。
おかげで試合中、大部分の時間帯で遠ざかっていた降格圏の18位に逆戻りしてしまったんですが、何せリーガが空前絶後の混戦となっている現在、8位にいるソシエダとですら、たったの勝ち点6しか離れていませんからね。それこそ次節、来週月曜のアラベス戦に彼らが勝利すれば、一気に13位まで上昇するかもしれないとなれば、この2-2の引き分けもあまり悲観することはないかと。おまけに家に戻る前に寄ったバルではカンプ・ノウで前半、デンベレのゴールでリードされていたレガネスが後半12分に反撃。
右サイドを一気に駆け上がったエン・ネシリがゴール前にラストパスを送り、先日、コパのマドリー戦2ndレグでレガネス勝利の1点を挙げた新加入のFWブライトバイテが同点ゴールを決めてくれたとなれば、シーズン前半戦にはバルサに2-1で勝っていた彼らですしね。それこそ江戸の仇を長崎で討ってくれるんじゃないかという期待も膨らんだんですが、そうは問屋が卸しません。ええ、水曜のコパ準々決勝セビージャ戦1stレグに備え、温存していたメッシをベルベルデ監督が投入したところ、27分にはVAR(ビデオ審判)までが敵に味方。メッシのシュートはGKクェジェルが弾いたものの、突っ込んできたルイス・スアレスが彼の手と共にボールを蹴ってゴールになったというのに、それがスコアに上がるって変じゃないですかあ?
それこそ「Creo que es clara la falta, hay un contacto, al portero y en el área pequeña/クレオ・ケ・エス・クラーラ・ラ・ファルタ、アイ・ウン・コンタクト、アル・ポルテーロ・イ・エン・エル・アレア・ペケーニャ(はっきりしたファールだと思う。ゴールエリア内でGKと接触があったのだから)」とペジェグリーニ監督が言っていた通りで、これをラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設のビデオ室でチェックしていたVAR係が見逃すのは如何なものかと。最後はロスタイムにもメッシのゴールが決まり、3-1で負けてしまったレガネスですが、あんなジャッジがなければもっと踏ん張れたのでは思ったのはきっと、私だけではありませんって。
まあそれでも現在、大量のチームがひしめく中間地帯にいる彼らですから、コパのなくなった今週は土曜にブタルケで迎えるエイバル戦の準備に専念、気持ちを切り替えて、再び残留確定を目指して勝ち点を貯めていけばいいだけですが、どうも最近はVARにまつわる文句の数が上昇傾向にあるような。レガネスも正式にサッカー協会と審判委員会に説明を求めているようですしね。だからと言って、どうなるものでもないんですが、せっかく採用したテクノロジーなのですから、先々、いい方向に進化していってほしいものです。
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