Jリーグの知識は結果を左右するのか!? 編集部員とウッチーが対決!【前編】

2019.01.20 19:30 Sun
Jリーグをこよなく愛する編集部員と、Jリーグ初心者の新人レポーター・ウッチーがガチでチームを作り、J1の頂点を目指して勝負する企画がスタート。

今回は、スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(以下、『サカつくRTW』)の「Jリーグプロサッカークラブをつくろうモード」(以下、「Jリーグモード」)で対決した。
世界の選手を集めてチームを作っていた「ロード・トゥ・ワールドモード」(以下、「RTWモード」)とは別に、Jリーグの全54クラブと戦える新たなモード。実在するJリーグ選手たちをチームに引き入れ、J1の頂点を目指すモードだが、Jリーグの知識やサッカーへの造詣の深さが結果に影響を与えるのか。リアルを追求する『サカつく』で対決してみた。


◆「Jリーグモード」開幕! 最初の選手獲得から差が出る!

ウッチー:今回、『サカつくRTW』の「Jリーグモード」をやるということだったんですが、実は僕Jリーグを全然観ないので不安なんです
編集部T:ウッチーは、海外サッカーのことは知っているけど、Jリーグは全然だからね。でも、とりあえず好きな選手を集めて行けば良いんじゃない?

ウッチー:そうなんですか?最初にスカウトが連れてきた中から、佐藤寿人を獲ったんですけど…大丈夫ですかね?

編集部T:Jリーグでも得点王を獲ったことあるからね。なんで佐藤寿人にしたの?

ウッチー:得点力が欲しかったのと、名前を知っていたので…

編集部T:いや、名前って! 他の選手も有名でしょ!

ウッチー:まぁ、そうなんですけど…。Tさんは誰にしましたか?

編集部T:俺は、2018シーズン限りで現役を引退したレジェンド・小笠原満男にしたよ

ウッチー:あ、名前知ってます。中盤から補強するんですね

編集部T:やっぱりチームを安定させたいし、「勝利への執念」にあやかりたいからね

ウッチー:そんな能力あるんですか?

編集部T:いや、ないよ。それは本人の特徴だけどね。チームを勝たせてくれるんじゃないかなと思ってね

ウッチー:そうなんですね。そう言えば、僕はもう1人獲りました

編集部T:え?誰?

ウッチー:内野八郎です。

編集部T:内野八郎?

ウッチー:ウッチーにちなんで「ウチ」が名前に入る選手を集めて、J1制覇を目指して行きたいと思いまして

編集部T:なるほど…ウチ、ウチ…色々いるけど11人集まるのかなぁ?


◆J3初挑戦! しかし、戦い方が全然違う!

編集部T:ウッチーは、どんな感じでJ3の1年目を戦ったの?

ウッチー:僕は「Deck」が4つ作れたので、スタメンやフォーメーションを固定せずに4パターン作りました。対戦相手の戦術に対して、有利になる戦術のデッキを毎回選んでましたね

編集部T:おぉ…意外。じゃあチームを固定しないで、対戦相手に常に合わせたんだね

ウッチー:そうですね。Jリーグは全然わからないので、とりあえず相手に合わせることにしました。Tさんはどうしたんですか?

編集部T:俺は、最初に獲得した小笠原と最初からチームにいたラゴス武威を中心としたチームにして、監督のフォーメーションコンボを優先してメンバーを決めたよ

ウッチー:「Deck」は使ってないんですか?

編集部T:鈴原哲也監督が得意とする[3-4-3]の中央突破で「センターアタック強化」を発動させるようにしてたよ

ウッチー:そんなのあるんですか?

編集部T:え?知らないの?フォーメーションコンボは結構重要な要素で、チームの能力を上げてくれるから序盤は重宝するよ

ウッチー:あ…僕、それ後になって気づきました…

編集部T:ザンネン。でも、小笠原が使いたかったから、フォーメーションコンボは結局無視しちゃったけどね。「ウチ」のつく選手は補強できたの?

ウッチー:それがですね…序盤に結構苦戦しちゃったので、GBを使って良いスカウトを雇って、何も考えずにレアリティの高い選手を軒並み補強しちゃいました

編集部T:コンセプトがいきなり崩れてる…

ウッチー:勝てなかったので(笑)。クリスティアーノ、オルンガ、ナバウト、パウロンとか外国人を獲りました

編集部T:しかも力業!早いね(笑)

ウッチー:選手がちょっと良く分からないので…Tさんは誰か獲ったんですか?

編集部T:とりあえずセンターラインが重要なので、1トップにはJ2で勝負強さを見せてギラヴァンツ北九州で得点を量産している原一樹、GKにヴァンフォーレ甲府の守護神・河田晃兵を補強したよ

ウッチー:ちょっと、情報が多すぎてついていけません

編集部T:あとは、試合に勝ってミッションを達成して、「RTWモード」から元日本代表で横浜F・マリノスの中澤佑二をレンタルで獲得したよ

ウッチー:あ、ボンバーですね。知ってます

編集部T:小笠原と共に中澤も長いことJリーグ、日本代表を支えてきたけど2018シーズンで引退。彼らを使って、J1の頂点を目指そうと決めたよ

ウッチー:それ、いいっすねー。僕はコンセプトが崩壊しちゃいました

編集部T:コンセプトを崩したのはウッチーでしょ。補強してどうなったの?

ウッチー:選手が成長するにつれて徐々に試合に勝てるようになりました。後半戦は連勝もできまして、1年目はJ3を2位で終えてJ2に昇格しました! Tさんは?

編集部T:俺はセンターラインの他にも選手を補強して、10月ぐらいにJ3優勝が決定したよ。補強が大当たりして、原一樹が20試合20得点でMVPと得点王。初期選手の勝田武治がアシスト王になったね。ベストイレブンにも何人か選ばれていたよ

ウッチー:すごい…ちゃんと考えてやると優勝できるんですね。2位で褒められると思ったのに…

【ウッチー1年目】
最終順位:J3・2位 (15勝5分け8負)勝ち点50

【編集部T1年目】
最終順位:J3・優勝 (19勝3分け6負)勝ち点60


◆ウッチーがさらに力業! しかし、J2初挑戦は苦戦続き…

編集部T:2人とも1年目でJ2昇格を決めたわけだけど、ウッチーはJ2初挑戦はどうだった?

ウッチー:前半戦は終始ボコボコにされました。『サカつく』って難しいなぁと思ったんですが、また補強しちゃったんですよ

編集部T:まぁ、『サカつく』はそういった難しいところが醍醐味でもあるけどね。で、誰を補強したの?

ウッチー:僕も「RTWモード」からレンタル選手を獲得しました。なんと、コウチーニョです!!

編集部T:本格的な力業じゃん。しかも、コウチーニョとは。流行のバルサ化に便乗したの?

ウッチー:そういったわけではなくて…コ“ウチ”ーニョですからね…

編集部T:え!? それありなの? 「ウチ」って「内」じゃなかったの!?

ウッチー:すいません(笑)。あと、櫻内渚もレンタルで獲りました。あと、倉田秋をスカウトで獲得して、コウチーニョ中心の攻撃的なチーム作りが始まりました。Tさんはどうですか?

編集部T:俺は1年目のメンバーを継続したんだけど、やっぱり選手の能力とチーム力の差がありすぎて、大苦戦。Jリーガーを少しずつ補強していって、残留争いを続ける感じだったかな

ウッチー:大型補強はしてないんですか?

編集部T:大型補強はしてないね。チームの成熟を進めたけど、限界があった感じかな。だから、次のシーズンを見据えて、監督交代に合わせた選手を補強していったよ

ウッチー:監督交代!僕、J3の時にすぐ監督手に入れて代えちゃいましたし、J2でもすぐに代えちゃいました(笑)

編集部T:コンセプトなしのノープラン!! まぁ、らしいっちゃ、らしいよね。俺はカウンターと3バックを継続していく路線にしつつ、[3-6-1]に変えるために選手に経験を積ませながらシーズンを進めて、10月ぐらいに監督を交代させたよ

ウッチー:めちゃくちゃ計算してやってるんですね…

編集部T:『サカつく』とはそういうものだからね。リアルなサッカーを考えながらやっている感じだよ。結局17位で終わったけど、2年目のJ2に向けた準備をした感じかな

ウッチー:僕は13位でした。でも、計算が足りず、次のシーズンに向けて、また大きな補強をしちゃいました

【ウッチー2年目】
最終順位:J2・13位(19勝6分け17負)勝ち点63

【編集部T2年目】
最終順位:J2・17位(10勝7分け25負)勝ち点37


◆ウッチーは迷走、編集部Tは着実に成長

編集部T:また補強?どうせコンセプトは無視してるんでしょ?

ウッチー:それは置いておいて、守備が弱いと思ったので、三竿健斗、中村航輔、福田晃斗、闘莉王といったディフェンスの選手を補強しました

編集部T:日本代表クラスが勢揃い! しかも、コウチーニョが居るんでしょ? じゃあ、結構いいとこまで行ったんじゃ?

ウッチー:それが、補強の甲斐なく14位でした。前のシーズンより1つ順位を下げてしまったんです

編集部T:おぉ…補強したのに、結果に繋がらなかったと

ウッチー:しかも、後先考えずに☆5、☆4の選手を大量に獲得したツケが回り、シーズンの終わりに年俸が払えなくなりました。結局、スタメン以外の選手を大量放出するハメになりました

編集部T:『サカつく』のビギナーがやりがちなやつだ。資金不足に陥って立ちいかなくなるやつだね

ウッチー:はい。もっと勝てると思っていたんですが、投資に失敗しました。強い選手を集めるだけじゃ勝てないんだなと、カベにぶち当たりました

編集部T:ゲームではあるけど、『サカつく』はリアルさを追求しているからね。それが『サカつくRTW』でも再現されていることはかなり熱いけどね

ウッチー:Tさんは2年目のJ2はどうだったんですか?さすがに補強しましたよね?

編集部T:2年目のJ2に向けて監督とシステムを代えて、選手もそれに合わせて補強したよ。日本代表にも呼ばれていた守田英正とか、鹿島アントラーズの遠藤康、あとは、J屈指の点取り屋である大黒将志とかね。あと、これまた2018シーズンで現役を引退した川口能活も迎えて、スタメンは全員Jリーガーだ

ウッチー:川口さん出たんですか!?ベテランを上手く使っている印象が…何位でした?

編集部T:17位から大きく飛躍して、8位で2年目のJ2を終えたよ。そして、その先に向けても徐々に動き出したね

ウッチー:え!? また先を見据えて動いたんですか?

編集部T:やっぱり、ちょっとずつ変化していかないと、チームは強くならないからね

ウッチー:ということは、3年目のJ2でJ1昇格を…?

編集部T:その話は、また次回にしよう。選手を大量放出したウッチーの話も気になるからね

ウッチー:いや、この先はもう……

【ウッチー3年目】
最終順位:J2・14位(16勝7分け19負)勝ち点55

【編集部T3年目】
最終順位:J2・8位(21勝6分け15負)勝ち点69
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躍動ぶりに世界も驚愕! カタールW杯後2カ月、高パフォーマンスの欧州組10選

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数字を残していることはもちろんだが、それだけではない。1月29日に行われたFAカップ4回戦のリバプール戦では、1-1で迎えた後半アディショナルタイムにボックス内でボールを浮かせ、シュートを打たずにもう一度浮かせて蹴り込んだ。テクニック溢れるプレー、そしてリバプール相手の決勝ゴールには世界中から称賛の言葉が送られ、カタールW杯で話題となった“三笘の1ミリ”から継続して世界からも注目を集め続けている。 第2次森保ジャパンでも中心となることは間違いなく、三笘のさらなる輝きは日本の希望とも言える。 <span class="paragraph-subtitle">◆MF堂安律(フライブルク)</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230208_doan.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 【カタールW杯後成績】(2/7時点) ブンデスリーガ:4試合1アシスト カタールW杯でドイツ、そしてスペインを相手に2ゴールを記録した堂安もクラブで結果を残している。 ウィンターブレイクをはさみ、W杯後は4試合しか行っていないフライブルク。堂安は攻撃を牽引すると、1アシストを記録している。 残している数字こそ少ないが、チームにとっては非常に大きな役割を担っており、上位を争うチームを支えている。 <span class="paragraph-subtitle">◆MF鎌田大地(フランクフルト)</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230208_kamada.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 【カタールW杯後成績】(2/7時点) ブンデスリーガ:4試合1アシスト DFBポカール:1試合1ゴール カタールW杯では期待されていながらも結果を残せなかった鎌田だが、再開後のブンデスリーガでは再びチームを牽引するプレーを見せている。 チームは4戦無敗。ボランチとして出場を続ける鎌田は、バイエルンとの上位対決で貴重なアシストを記録した。 来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争う中で、今シーズンのCLももうすぐ再開するだけに、注目が集まる。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230208_2.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> <span class="paragraph-subtitle">◆MF遠藤航(シュツットガルト)</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230208_endo.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 【カタールW杯後成績】(2/7時点) ブンデスリーガ:4試合1ゴール1アシスト 中盤の守備の要として日本代表を支えた遠藤。所属のシュツットガルトではキャプテンとしてプレー。デュエルキングとして活躍する中、今季は4位に甘んじている状況だ。 ただ、再開後のブンデスリーガでは攻撃面で結果を残すことに。再開初戦のマインツ戦ではアシストを、続くホッフェンハイム戦ではゴールを記録した。 ただ、チームは4試合未勝利。降格をしないためにもさらなる活躍が期待される。 <span 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style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230208.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2023.02.08 19:10 Wed

W杯初の悲劇を味わった、世界を魅了した“ファンタジスタ”ロベルト・バッジョ

カタール・ワールドカップ(W杯)もいよいよ3位決定戦と決勝のみとなり、どちらが優勝するのかを世界中の人々が注目している。 今回が22回目の開催となったW杯は、初の冬開催、初の中東開催となり、これまで夏に行われてきた大会とはまた違った様相を呈している。 4年後の2026年に行われる、アメリカ・カナダ・メキシコの共催W杯では、出場国が32カ国から48カ国に増えることとなり、また違った形での楽しみが増えることになるだろう。 思えば、アメリカW杯が開催されたのは1994年。そこから32年が経過して再び開催される北米でのW杯だが、そこに日本代表が辿り着けなかったのが“ドーハの悲劇”と呼ばれる予選での出来事だった。 この大会では、予選でも各地で波乱が起こり、ヨーロッパではイングランド代表とフランス代表が敗退。南米ではアルゼンチンが大陸間プレーオフに回る事態となるなどした。 そんな中で迎えた本大会だが、初出場のナイジェリア代表、サウジアラビア代表が決勝トーナメントに進出したかと思えば、アルゼンチンはディエゴ・マラドーナがドーピング検査で陽性となり追放となるなど、本大会でも波乱続き。それでも決勝は、ブラジル代表vsイタリア代表という強豪が顔を合わせた。 <span class="paragraph-subtitle">◆W杯初のPK戦決勝で起きた悲劇</span> この大会、最も印象的なシーンとも言って良いのが、決勝戦。“ファンタジスタ”として多くのサッカーファンを魅了した、イタリア代表FWロベルト・バッジョの姿ではないだろうか。 ポニーテールをなびかせ、魅力あふれるテクニカルなプレーで世界を沸かせていたバッジョ。準決勝までに5ゴールを記録し、チームを牽引していた。 共に過去3度のW杯優勝経験がある強豪国同士の4度目を懸けた一戦は、炎天下の中ゴールレスで120分間が終了。W杯決勝では史上初となるPK戦に突入した。 イタリアは1人目のフランコ・バレージが失敗。そして、4人目のFWダニエレ・マッサーロも失敗する。ブラジルは順当に決めていく中、イタリアGKジャンルカ・パリュウカが1つセーブ。イタリア5人目のキッカーにバッジョが登場し、決めてブラジルにプレッシャーをかけたかったが、シュートはバーの遥か上に飛んで行き試合終了となった。 バッジョがうつむき立ち尽くす姿は、誰もが見たことがあるワンシーンではなかろうか。PK戦での敗退という残酷な結末が決勝で待っていたのは、この大会が初めてだった。 <span class="paragraph-subtitle">◆イタリアでのキャリアを全うした“ファンタジスタ”</span> バッジョは決してエリートではなく、セリエC1のヴィチェンツァでプロデビュー。しかし、そこで活躍を見せると1985年にセリエAのフィオレンティーナへと完全移籍する。 しかし、契約からわずか2日後に右ヒザ十字じん帯を断裂。リーグ戦に出場できないと、翌年もケガでほぼ稼働できず。それでもケガが癒えると、持ち味である得点力が花開き、1990年には当時の史上最高額の移籍金でユベントスに加入。この移籍にはファンが怒り、暴動が起きるほどの人気ぶりだった。 ユベントスではさらに得点力が磨かれ、チームのタイトル獲得にも貢献。1994年にはバロンドールを受賞した。 しかし、1994-95シーズンは再び負傷に悩まされると、チームからの移籍を決断。レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッドが手を挙げる中、ミランへと完全移籍。その後は、ボローニャ、インテル、ブレシアと、イタリアでキャリアの全てを捧げることとなった。 キャリアの終盤でもケガに悩まされ、2002年の日韓W杯前にも左ヒザ十字じん帯を負傷。半年の離脱となり、W杯絶望と見られた中、まさかの2カ月で復帰。その後はリーグ戦でゴールも決めていたが、W杯メンバーには選ばれず。2004年に現役を引退した。 <span class="paragraph-subtitle">◆予測不能なプレーの連続</span> ロベルト・バッジョは“ファンタジスタ”と呼ばれる通り、テクニックに優れ、誰も予想が付かないプレーを試合中に見せることが特徴。ゴールを決めることはもちろん、決定的なパスを出すこと、そしてアイデア溢れる選択で観客だけでなく、相手選手も驚かせるところがその由来だ。 ゴール、アシストとサッカーの醍醐味であるプレーを司る姿は、イタリアだけに留まらず、世界中のファンが見惚れるほど。ちなみに幼少期の憧れはブラジル代表として活躍したジーコという逸話もある。 また、日本代表でもかつて活躍し、セリエAでもプレー経験があるFW三浦知良は同じ年齢。誕生日も8日しか違わず、交流を持っていることでも知られる。 現代サッカーにおいては希少な存在となった“ファンタジスタ”。多くの人が憧れたバッジョのような選手がこの先に現れるのか。新たな“ファンタジスタ”の誕生を多くの人が望んでいる。 <div id="cws_ad"><hr>イタリア代表で活躍し、セリエAでキャリアを全うした“ファンタジスタ”ロベルト・バッジョが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20221215.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】バロンドールも受賞したバッジョのユベントス時代の輝き</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiIxWEh4QmVYWSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> イタリア代表で活躍し、セリエAでキャリアを全うした“ファンタジスタ”ロベルト・バッジョが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場! 現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20221215.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2022.12.15 20:00 Thu

“サッカーの神様”と呼ばれたジーコ、W杯での輝きと苦しみ

サッカー界に数多く存在してきたスター選手。その中でも、異名を持つ選手はそこまで多くない。 際たるものは"サッカーの王様"と呼ばれたキング・ペレ。ブラジルの英雄であり、ワールドカップ(W杯)で3度も優勝を経験しているレジェンド中のレジェンドだ。そして、そのペレにも例えられ"白いペレ"と呼ばれ、"サッカーの神様"として知られているのが、ジーコだ。 日本でも住友金属、鹿島アントラーズとプレーし、その後に日本代表監督を務めたことからも、知らない人はいないほどの知名度だろう。サッカー界でも指折りの偉大なレジェンドだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆実力も世界でトップの1人</span> ジーコは愛称であり、本名は「アルトゥール・アントゥネス・コインブラ」、172cmと大きくない身体でありながら、ゴールやパスでチームに貢献した。 18歳でブラジルの名門・フラメンゴでファーストチームに昇格した。元々は体が小さく、線も細かったために、あまり期待はされていなかったが、その才能を高く評価され、体を鍛えることでチャンスを手にした。 フラメンゴでは12年プレーし4度のリーグ優勝を経験。その後ウディネーゼに移籍しセリエAでプレー。フラメンゴに戻ると、38歳で来日。Jリーグ2年目の1994年に41歳で現役を引退した。 クラブチームでも偉大な成績を残し、Jリーグでは初年度の開幕戦で圧巻のハットトリックを記録。これはJリーグ史上初のハットトリックであり、相手の名古屋グランパスには元イングランド代表FWのギャリー・リネカーがいた。リネカーも大きな注目の的となったが、神様の前ではただの脇役になってしまったのだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆ワールドカップでの輝きと挫折</span> そのジーコは、当然ブラジル代表でも輝いた。W杯には1978年、1982年、1986年と3大会連続で出場。残念ながら、ブラジル代表にジュール・リメ杯(W杯のトロフィー)をもたらすことはできなかったが、運のなさもあった。 初めてのW杯となった1978年のアルゼンチン大会。初戦のスウェーデン代表戦では、試合終了間際にCKからゴールを決めたが、取り消しに。シュートを打つ前に笛が吹かれたという、今では考えられない状況で試合が終わることとなった。 ただ、ジーコはあまり出場機会を得られず、さらに大会中に負傷。チームも決勝にたどり着けずに終わっていた。 その4年後の1982年、スペイン大会ではソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾとの「黄金のカルテット」と呼ばれる中盤を形成。巧みなパスワーク、そして圧倒的な攻撃力で優勝候補となっていた。 ジーコも4年前の悔しさを晴らそうと、1次リーグで3ゴールを挙げる活躍。2次リーグもアルゼンチン戦で1ゴール2アシスト、イタリア戦でもアシストを記録したが、チームは敗退。結果は伴わなかったが、この時のブラジル代表のパフォーマンスは世界で称賛され、「ブラジルサッカー史上最も魅了したチーム」とも称えられている。 そして3度目となる1986年のメキシコ大会だったが、今度は大会前にケガ。ヒザを負傷した状態で臨み、チームに貢献できず。"サッカーの神様"に本当の神様は微笑むことはなかった。 <span class="paragraph-subtitle">◆監督としてもW杯では悔しい思い</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/zico20221124_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Image<hr></div> サッカー王国ブラジルにおいても、数多のスター選手の中でトップクラスの評価を受けるジーコ。選手としてW杯では良い思い出はないが、監督としても苦い思いをした。 現役時代の「黄金のカルテット」は、日本代表でも実現。中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一が大きな注目を集めた。 しかし、W杯では稲本や小野はベンチに座ることに。日本代表として個々の能力や特徴が突出した選手が多く集まっていたが、逆に一体感をチームに作り上げることができず、1分け2敗で敗退。監督としても、W杯で結果を残せず、クラブチームはその他の代表戦とは異なり、ジーコにとっては苦い思い出となってしまった。 それでも、ジーコが現役時代に見せた華やかなプレー、そしてクラブチームで残した功績は数知れず。日本でもギリギリでJリーグ入りを果たし、オリジナル10となった鹿島に対し、常勝軍団となるべく改革したのはジーコ本人。それは、今でも"ジーコ・スピリット"として、鹿島の中で生き続けている。"サッカーの神様"と呼ばれる選手は、この先に生まれることはないのかも知れない。 <span class="paragraph-title">【動画】現役時代の“神様”ジーコの輝き、圧巻プレー集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJMSTU2Vm9ZNSIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> ブラジル代表で活躍し、Jリーグでも活躍した"サッカーの神様"ジーコが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場! 現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20221124.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2022.11.24 21:00 Thu

「銀河系軍団」を支えた両翼、ロベルト・カルロス&サルガドの補完性

「銀河系軍団」と言えば言わずもがな、レアル・マドリーを指すことはご存知だろう。そして「新銀河系軍団」として注目を集めているのがパリ・サンジェルマン(PSG)。現代サッカーにおいて、ワールドクラスのスターが多くチームに所属している。 どの時代にもスター選手は存在するが、その数は現代では増えている印象。豊富な資金を手にするクラブも増え、選手の価値も向上し、サッカーにまつわるお金は年々増えている状況だ。 その走りとも言えるのが2000年代当初のレアル・マドリー。それが「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれるチームだった。 <span class="paragraph-title">◆豪華な選手が揃う唯一</span> スペインの強豪として120年の歴史を誇るマドリーは、スペインのみならずヨーロッパでも輝かしい功績を残し、世界中に多くのファンを抱える。 チャンピオンズリーグ(CL)の優勝は史上最多の14回。これは2位のミランの7回の倍という成績だ。 優勝回数が多いクラブには古き良き時代に輝かしい功績を残していたというパターンもあるが、マドリーは2000年代だけで7度の優勝を経験しているのだから、長期間にわたってのビッグクラブであることは理解できるだろう。 昔から多くのスター選手がプレーしたマドリーだが、「銀河系軍団」と呼ばれるチームを作り上げたのは、現在もクラブの会長を務めるフロレンティーノ・ペレス会長。2000-01シーズンから会長となると、毎年のようにスター選手を集めた。 最初に獲得したのは当時の史上最高額の移籍金で獲得したルイス・フィーゴ。最大のライバルであるバルセロナから引き抜いたこともあり、大きな話題となった。 2001年夏にはジネディーヌ・ジダンを獲得。2002年夏にはロナウド、2003年夏にはデイビッド・ベッカムを獲得した。 ラウール・ゴンサレスやホセ・マリア・グティエレス、イケル・カシージャスなどカンテラ育ちの選手もプレーした他、その前から所属していた選手たちも一部は主力として「銀河系軍団」を支えていた。 <span class="paragraph-title">◆レアル・マドリー自慢の両サイドバック</span> ペレス監督が獲得したスター選手たちはいずれも攻撃的な選手。そのチームにおいて後ろを支えていたのは、元々所属していた選手たちだった。 現代サッカーでこそ最も重要とも言われるポジションとなったサイドバックだが、当時のマドリーを支えたのは2人。右のミチェル・サルガド、左のロベルト・カルロスだった。 ロベカルとして知られるロベルト・カルロスは、1996年夏にインテルから加入。わずか360万ユーロ(約5億円)という移籍金だった。 しかし、ご存知の通り強烈な左足のキックを持っており、攻撃的なプレーが特徴。11年在籍し通算512試合に出場し65ゴールを記録している。衝撃的なFKを見たことがある人は多いのではないだろうか。 対して右サイドは1999年にセルタから加入したサルガドが務めていた。スター選手とは程遠い地味な存在であり、ロベルト・カルロスを含め、スターたちの輝きの影に隠れていたが、豊富な運動量と献身的な守備でチームを支える存在となっていた。 マドリーでは公式戦370試合で5ゴール25アシスト。数字に残るプレーこそ少ないが、チームにとっては欠かせない存在であり、後にキャプテンにもなるセルヒオ・ラモス加入まではレギュラーを務めていた。 ロベルト・カルロスはラ・リーガで4回、CLで3回の優勝を経験。サルガドもラ・リーガで4回、CLで2回の優勝を経験している。1990年代後半から2000年代半ばまでのチームの栄光を知る両者は、今ほど脚光が浴びないサイドバックというポジションでチームを支えた。 時期に若干のズレはあるが、「銀河系軍団」の中でも不動のポジションを確立し、ともに10年以上名門のマドリーでプレーしたロベルト・カルロスとサルガド。特徴あるプレーでチームに結果をもたらした、“サイドバックのコンビ”の走りといっても良いコンビだった。 <span class="paragraph-title">◆役割が変わるサイドバック</span> 現代サッカーにおいては、非常に戦術的に重要な役割を担うことが多いサイドバック。今では攻撃時にボランチの代わりをするサイドバックもいれば、1人で両サイドバックを務める選手もいる。 これまでも無尽蔵のスタミナで上下動を繰り返す特徴を持つ選手や、高精度のクロスを蹴れる選手、スピードを生かして攻撃参加する選手などはいた。しかし、運動量とキック精度はすでにベースとして持ち合わせており、そこに付加価値を加える選手が求められている。 ゲームを組み立てる中心に据えるチームもあり、ビルドアップの重要な役割を担うチームもある。イメージであるサイドを駆け上がってクロス、サイドを下がって守るということだけではなく、多くの役割を試合中に担うこととなっている中、両サイドでバランスを取り続けてきたのがロベルト・カルロスとサルガドのコンビ。ロベルト・カルロスを生かすため、黒子に徹するサルガドという構図が続き、2人の素晴らしい関係性が、華々しい選手を揃えたマドリーに成功をもたらしていた。 <div id=“cws_ad”><hr>レアル・マドリーの両サイドバックを務めたミチェル・サルガドとロベルト・カルロスが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220727.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2022.07.27 20:30 Wed
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