【プレミアプレビュー】公式戦13戦無敗vsリーグ10戦無敗の好調対決!《アーセナルvsリバプール》
2018.11.03 13:00 Sat
▽プレミアリーグ第11節、アーセナルvsリバプールが日本時間3日26:30にエミレーツ・スタジアムでキックオフされる。公式戦13戦無敗の4位アーセナル(勝ち点22)と、プレミアリーグ10戦無敗をキープする2位リバプール(勝ち点26)による注目のビッグマッチだ。
▽マンチェスター・シティ、チェルシー相手の連敗以降、公式戦11連勝を達成したアーセナルは前節のクリスタル・パレス戦を2-2のドローで終え連勝記録がストップ。それでも、ミッドウィークに行われたEFLカップ(カラバオカップ)4回戦で3部のブラックプールを撃破し、直近13試合で12勝1分けと絶好調。ただ、この期間中はヨーロッパリーグ(EL)のスポルティング・リスボンとのアウェイゲームを除き格下との対戦が目立っており、識者の間ではエメリ新監督率いる新生ガナーズが真のタイトルコンテンダーとなりうるか、意見が分かれている。そのため、前述のシティ、チェルシー以来となるトップ6との対戦となる今回のリバプール戦ではエメリ新体制で過ごした約2カ月半の進化や成熟を見せつけたいところだ。
▽一方、開幕から公式戦7連勝とロケットスタートを飾ったリバプールは、EFLカップ3回戦でチェルシーに今季公式戦初黒星を喫すると、そこから4戦未勝利というプチスランプを経験。それでも、公式戦3連発のエースFWサラーの復活に伴い直近の公式戦3連勝ときっちり調子を取り戻してきた。とりわけ、チャンピオンズリーグ(CL)のツルヴェナ・ズヴェズダ戦、直近のカーディフ戦では共に4ゴールと自慢の攻撃陣が猛威を振るっている。また、EFLカップ敗退によって久々に中3日での連戦から解放されており、敵地でのアーセナル撃破に期待がかかるところだ。
▽なお、アーセナルの指揮官としてはリバプール初対戦となるエメリ監督だが、セビージャ時代の2015-16シーズンEL決勝でクロップ監督率いるリバプールと対戦し、3-1で勝利している。また、2015年8月にアーセナルホームで行われた0-0のドローを除き、直近5年の対戦ではいずれかが常に複数得点を挙げる打ち合い必至のカードだ。ちなみに昨季の対戦ではアーセナルホームが3-3のドロー、リバプールホームがリバプールの4-0というスコアだった。
▽アーセナル予想スタメン
DF:リヒトシュタイナー、ムスタフィ、ホールディング、モンレアル
MF:トレイラ、ジャカ
MF:エジル、ラムジー、オーバメヤン
FW:ラカゼット
負傷者:DFコシエルニー、マヴロパノス、ベジェリン、コラシナツ、モンレアル、パパスタソプーロス、MFエルネニー
出場停止者:MFグエンドウジ
▽スタメンに関しては前述の選手たちの状態に大きく左右されることになる。とりわけ、サイドバックに関しては現時点でリヒトシュタイナーを除く主力に欠場の可能性がある。加えて、サラーとマッチアップすることを考えれば、ここ最近採用していたジャカの左サイドバック起用は守備面のリスクが大きく余程のことがない限り、起用に踏み切る可能性は低い。理想は本職のモンレアルかコラシナツの復帰で、次善策はベジェリンの復帰でリヒトシュタイナーを左サイドに回す形だ。
▽中盤に関してはエジルとラムジーの起用法に注目が集まる。攻守のバランスを意識するエメリ監督であれば、攻撃力で勝るリバプール相手のエジル起用はリスキーと考えて、トップ下にラムジー、右にイウォビかウェルベックを置きたいところだ。しかし、ビッグマッチでチームの中心選手を外しづらいだけに右ウイングあるいはトップ下で起用するはずだ。仮にトップ下で起用する場合は、ラムジーをベンチに置きイウォビを右に置くはずだ。
▽リバプール予想スタメン

DF:アーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ミルナー、ワイナルドゥム、ファビーニョ
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:MFチェンバレン、ヘンダーソン、ナビ・ケイタ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のチェンバレンに加えて、直近のカーディフ戦を回避したヘンダーソン、ケイタの2選手も引き続き起用できない。
▽システムに関しては攻守のバランスの取れた現行の[4-3-3]と、サラーとシャキリ、フィルミノ、マネのアタッカー4人を起用する攻撃的な[4-2-3-1]を併用しているが、敵地でのアーセナル戦と考えると、ミルナー、ワイナルドゥム、ファビーニョと3人のセントラルMFを起用した前者の採用が濃厚だ。
★注目選手
◆アーセナル:FWピエール=エメリク・オーバメヤン
▽とりわけ、ここ最近のプレミアリーグではシュート6本で6ゴールを奪うという驚異的な決定力を誇っており、リバプール戦でのファーストシュートがゴールに結びつく可能性は十分に考えられる。また、チームとして左サイドバックのポジションに不安を抱えているため、攻め残りするサラーは別としても効果的な攻め上がりで攻撃に厚みを与えるミルナーやアーノルドを牽制するため高い位置で頻繁に攻撃に絡んで押し込んでいきたい。
◆リバプール:MFジョルジニオ・ワイナルドゥム
▽今回のアーセナル戦ではアンカーかファビーニョとの2センターでの起用が見込まれるが、主な役割は崩しの起点となるエジルへの監視とチームのショートカウンターへと繋げていくボール奪取といった縁の下の力持ちの役割だ。この地味ながら難しい仕事をいかにこなせるかが、リバプール勝利のカギを握る。また、ビッグマッチで勝負強さが光るオランダ代表MFは2-1で勝利したトッテナム戦で貴重な先制点を挙げており、試合が拮抗した場合は主役としての活躍も期待したい。
▽マンチェスター・シティ、チェルシー相手の連敗以降、公式戦11連勝を達成したアーセナルは前節のクリスタル・パレス戦を2-2のドローで終え連勝記録がストップ。それでも、ミッドウィークに行われたEFLカップ(カラバオカップ)4回戦で3部のブラックプールを撃破し、直近13試合で12勝1分けと絶好調。ただ、この期間中はヨーロッパリーグ(EL)のスポルティング・リスボンとのアウェイゲームを除き格下との対戦が目立っており、識者の間ではエメリ新監督率いる新生ガナーズが真のタイトルコンテンダーとなりうるか、意見が分かれている。そのため、前述のシティ、チェルシー以来となるトップ6との対戦となる今回のリバプール戦ではエメリ新体制で過ごした約2カ月半の進化や成熟を見せつけたいところだ。
▽一方、開幕から公式戦7連勝とロケットスタートを飾ったリバプールは、EFLカップ3回戦でチェルシーに今季公式戦初黒星を喫すると、そこから4戦未勝利というプチスランプを経験。それでも、公式戦3連発のエースFWサラーの復活に伴い直近の公式戦3連勝ときっちり調子を取り戻してきた。とりわけ、チャンピオンズリーグ(CL)のツルヴェナ・ズヴェズダ戦、直近のカーディフ戦では共に4ゴールと自慢の攻撃陣が猛威を振るっている。また、EFLカップ敗退によって久々に中3日での連戦から解放されており、敵地でのアーセナル撃破に期待がかかるところだ。
◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
▽アーセナル予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:レノDF:リヒトシュタイナー、ムスタフィ、ホールディング、モンレアル
MF:トレイラ、ジャカ
MF:エジル、ラムジー、オーバメヤン
FW:ラカゼット
負傷者:DFコシエルニー、マヴロパノス、ベジェリン、コラシナツ、モンレアル、パパスタソプーロス、MFエルネニー
出場停止者:MFグエンドウジ
▽EFLカップのブラックプール戦で退場したグエンドウジが出場停止となる。負傷者に関してはコシエルニー、マヴロパノス、エルネニーの欠場が確定。その一方で、最終ラインのベジェリン、コラシナツ、モンレアル、パパスタソプーロスは試合当日まで状態を見極めることになる。
▽スタメンに関しては前述の選手たちの状態に大きく左右されることになる。とりわけ、サイドバックに関しては現時点でリヒトシュタイナーを除く主力に欠場の可能性がある。加えて、サラーとマッチアップすることを考えれば、ここ最近採用していたジャカの左サイドバック起用は守備面のリスクが大きく余程のことがない限り、起用に踏み切る可能性は低い。理想は本職のモンレアルかコラシナツの復帰で、次善策はベジェリンの復帰でリヒトシュタイナーを左サイドに回す形だ。
▽中盤に関してはエジルとラムジーの起用法に注目が集まる。攻守のバランスを意識するエメリ監督であれば、攻撃力で勝るリバプール相手のエジル起用はリスキーと考えて、トップ下にラムジー、右にイウォビかウェルベックを置きたいところだ。しかし、ビッグマッチでチームの中心選手を外しづらいだけに右ウイングあるいはトップ下で起用するはずだ。仮にトップ下で起用する場合は、ラムジーをベンチに置きイウォビを右に置くはずだ。
◆リバプール◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽リバプール予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソンDF:アーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ミルナー、ワイナルドゥム、ファビーニョ
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:MFチェンバレン、ヘンダーソン、ナビ・ケイタ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のチェンバレンに加えて、直近のカーディフ戦を回避したヘンダーソン、ケイタの2選手も引き続き起用できない。
▽システムに関しては攻守のバランスの取れた現行の[4-3-3]と、サラーとシャキリ、フィルミノ、マネのアタッカー4人を起用する攻撃的な[4-2-3-1]を併用しているが、敵地でのアーセナル戦と考えると、ミルナー、ワイナルドゥム、ファビーニョと3人のセントラルMFを起用した前者の採用が濃厚だ。
★注目選手
◆アーセナル:FWピエール=エメリク・オーバメヤン

Getty Images
▽アーセナルの注目プレーヤーは、目下プレミアリーグ得点ランキングトップに立つオーバメヤンだ。半年間の試運転を経て今季からプレミア本格参戦のガボン代表FWはここまでリーグ戦全試合に出場し7ゴール1アシストの大活躍を見せている。エメリ監督の下では当初最前線での起用が目立ったものの、FWラカゼットの台頭をキッカケに現在は左ウイングを主戦場にプレーしている。比較的プレッシャーが緩いサイドを起点にオープンスペースでの鋭い仕掛けやロングカウンター、逆サイドからのクロスに対して中に絞ってワンタッチで仕留める形からゴールを量産中だ。▽とりわけ、ここ最近のプレミアリーグではシュート6本で6ゴールを奪うという驚異的な決定力を誇っており、リバプール戦でのファーストシュートがゴールに結びつく可能性は十分に考えられる。また、チームとして左サイドバックのポジションに不安を抱えているため、攻め残りするサラーは別としても効果的な攻め上がりで攻撃に厚みを与えるミルナーやアーノルドを牽制するため高い位置で頻繁に攻撃に絡んで押し込んでいきたい。
◆リバプール:MFジョルジニオ・ワイナルドゥム

Getty Images
▽リバプールの注目プレーヤーは今季に入って存在感を増すワイナルドゥムだ。今夏のファビーニョ、ナビ・ケイタの加入を受けてシーズン当初は控えに回る可能性が指摘されていたが、蓋を開けてみればEFLカップを除くここまでの公式戦全試合に出場している。また、ヘンダーソンの不調とファビーニョの適応の遅れによって今季はアンカーポジションの一番手を担い、豊富な運動量と的確なポジショニング、球際の強さ、正確なパス捌きと中盤で最も替えが利かない1人となっている。▽今回のアーセナル戦ではアンカーかファビーニョとの2センターでの起用が見込まれるが、主な役割は崩しの起点となるエジルへの監視とチームのショートカウンターへと繋げていくボール奪取といった縁の下の力持ちの役割だ。この地味ながら難しい仕事をいかにこなせるかが、リバプール勝利のカギを握る。また、ビッグマッチで勝負強さが光るオランダ代表MFは2-1で勝利したトッテナム戦で貴重な先制点を挙げており、試合が拮抗した場合は主役としての活躍も期待したい。
アーセナルの関連記事
プレミアリーグの関連記事
|
アーセナルの人気記事ランキング
1
三笘に浴びせたタックルの報復を受けた?直後にファウル受け負傷退場のアーセナルFWに闘将キーン氏が持論「精算しなければならない」
マンチェスター・ユナイテッドOBでイギリス『スカイ・スポーツ』の解説者を務めるロイ・キーン氏が、アーセナルvsブライトン&ホーヴ・アルビオン戦での出来事に言及した。 14日、プレミアリーグ第36節でブライトンはアーセナルとアウェイで対戦。前半はアーセナルペースで試合が進んだものの、後半に3ゴールを奪ったブライトンが勝利した。 キーン氏が言及したのは、7分にブライトンのMFモイセス・カイセドが繰り出したアーセナルのFWガブリエウ・マルティネッリへのタックル。一度は回復したマルティネッリだったが、19分に途中交代となっていた。 そしてこのプレーより前の5分、マルティネッリはブライトンのMF三笘薫と交錯。CKのこぼれが高く上がったところに三笘が反応したが、ボールを見ていた三笘にマルティネリが横から突っ込み、体当たりのような形でタックルを食らった三笘はピッチに倒れこんでいた。 その直後ということもあり、キーン氏はカイセドのタックルについて報復の意味があったと示唆している。 キーン氏はまず、マルティネッリの三笘へのプレーについて、「厳しく、彼は幸運だった。彼の性格と選手としての立ち位置のおかげで、疑われなかったのかもしれない」と指摘している。 そして直後にカイセドのタックルをもらったことについては、「だが、良いチームメイトがすることは報復することだ」としながら、「あれは良いタックルではなく、確かに痛そうで交代を余儀なくされた。彼は傑出していたし、これでシーズンが終わりにならないことを願っている」とマルティネッリの軽傷を願った。 その上で「時にはそれが勝負というものだ。彼には残念なことだが、状況を精算しなければならない」と締めている。 現役時代にはユナイテッドの絶対的なリーダーとして、時には荒いプレーも臆さないファイターだったキーン氏らしいコメントだった。 <span class="paragraph-title">【動画】このプレーがきっかけ?三笘がマルティネッリから受けたファウル</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="7Akb4_o5AEM";var video_start = 24;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.05.15 20:15 Mon2
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.9 “フェイマス・バックフォー”クラブ史上2度目のダブル/アーセナル[1997-98]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.9</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">1997-98シーズン/アーセナル 〜フェイマス・バックフォー〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/1997-98arsenal.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:アーセン・ヴェンゲル(48) 獲得タイトル:プレミアリーグ、FAカップ 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント8:★★★★★★★★☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆</p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">クラブ史上2度目のダブル</div> 1997-98シーズンは、アーセン・ヴェンゲル監督が初めてシーズンを通してチームを指揮したシーズンだった。1996-97シーズンの途中にアーセナルの指揮官に就任したヴェンゲル監督は、新たなトレーニングメソッドや選手たちのプライベートに関する制限、外国人選手の積極的な招へいなど、クラブに多くの変化をもたらした。 プレミアリーグでは、開幕から第12節まで負けなしで首位に立った。しかし、11月に行われた4試合のうち3試合で敗れるなど、中盤に失速する。それでも、年明け以降に再び調子を取り戻すと、第33節から5連勝を達成するなどし、首位を奪還。最終的には、マンチェスター・ユナイテッドを1ポイント差で退け、7シーズンぶりにリーグタイトルを戴冠した。 さらに、このシーズンのアーセナルはFAカップでも躍進。準々決勝と準決勝で、それぞれウェストハムとウォルバーハンプトンを下して決勝に進出する。決勝では、ニューカッスルを相手にオーフェルマルスとアネルカのゴールで勝利。1970-71シーズン以来、クラブ史上2度目となるダブルを達成した。そして、英国4協会以外の出身者で初めてプレミアリーグを制した指揮官となったヴェンゲル監督は、年間最優秀監督賞を受賞した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">フェイマス・バックフォー</div> 今でこそ攻撃的なフットボールで知られるアーセナルだが、1990年代以前は非常に守備的なスタイルで、「1-0の退屈なチーム」などと嘲笑されることも多かった。それでも、ヴェンゲル監督の就任以降は、徐々にスペクタクルなチームへと変貌。1997-98シーズンのチームの強みは未だ守備にあったが、攻撃でも見どころ十分だった。 GKには、イングランド代表の守護神でもあるシーマンが君臨。“フェイマス・バックフォー”と呼ばれた名高い最終ラインでは、ディフェンスリーダーのアダムスを中心に、ウィンターバーン、ディクソンという守備的ながらも安定感抜群の両サイドバックが不動のレギュラーを務める。アダムスの相棒には、現在のアーセナルコーチであるボールド、そしてキーオンと、フィジカルコンタクトに優れる両名が名を連ねた。 セントラルMFは、強靭なフィジカルとフットボールセンスを併せ持つヴィエラと、左利きのプレーメーカーであるプティのコンビが磐石。攻撃的にシフトする際には、テクニシャンのプラットも控えていた。そして、右サイドにはバランスの優れる万能型MFパーラー。左サイドのオーフェルマルスは当時、世界有数のウインガーとして名を馳せ、右足で持ち出す縦突破は、分かっていても止められないレベルにあった。 最前線にも魅力的な選手たちが在籍していた。ベルカンプはゴールだけでなくアシストでも貢献した。当時のアーセナルのスターだったイアン・ライトは現代で言うバロテッリのような“愛すべき悪童”的存在。1991年からアーセナルのために多くのゴールを挙げ続けたイングランド人FWも当時34歳とキャリア終盤だったが、驚異的なダッシュ力と豪快なシュートは健在で、多くのゴールを陥れた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FWデニス・ベルカンプ(28)</span> 内に秘める闘争心と氷のような冷静さを併せ持つオランダの天才ストライカーは、卓越したボールテクニックと決定力を遺憾なく発揮。公式戦40試合に出場して22ゴールを記録しただけでなく、ゲームメークやアシストでも多大な貢献を果たした。その結果、選手が選ぶPFA年間最優秀選手賞と、記者が投票で選出するFWA年間最優秀選手賞をダブルで受賞する快挙を達成している。 2019.04.07 22:00 Sun3
アーセナルが今夏シンガポールでプレシーズンツアーを実施、ミラン&ニューカッスルと対戦
アーセナルは11日、2025-26シーズンに向けたプレシーズンに関して、シンガポールを訪れることを発表した。 すでに、7月31日(木)の19時30分から香港でトッテナム・ホットスパーとのノース・ロンドン・ダービーを戦うことを発表していたアーセナル。その前にシンガポールを訪れ、2試合を戦うこととなる。 7月23日(水)にはミランと対戦。同27日(日)には、ニューカッスル・ユナイテッドと対戦することを発表した。どちらの試合も、5万5000人を収容するナショナルスタジアムで開催される。 アーセナルがシンガポールを訪れるのは2018年以来7年ぶり。2015年にも訪れており、3度目となる。 クラブのマネージング・ディレクターを務めるリチャード・ガーリック氏は今回のプレシーズンツアーについてコメントしている。 「7月にシンガポールに戻り、2つの優れた相手と対戦し、多くの素晴らしいサポーターと会えることを嬉しく思う」 「男子ファーストチームの選手たちは2015年と2018年にシンガポール遠征を行い、印象的なナショナルスタジアムでプレーして素晴らしい思い出を作った。今年も再びこの競技場に戻ってくる」 「この遠征は、この美しい地域のサポーターとつながる機会を与えてくれる。ミランとニューカッスル・ユナイテッドとの2試合は、エキサイティングな試合になることが確実で、新シーズンに向けて選手たちに質の高い準備をもたらすだろう」 なお、トッテナムとのダービーを含め3試合でプレシーズンのツアーは終了。その後ロンドンに戻り、8月16日(土)に開幕するプレミアリーグへ準備を進めるという。 2025.04.11 14:25 Fri4
CL史上初16年連続ゴールのメッシが史上最多36クラブからゴール、最も決められた相手は?
バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、チャンピオンズリーグ(CL)で新たな記録を樹立した。 バルセロナは20日、チャンピオンズリーグ(CL)グループG第1節でフェレンツヴァローシュと対戦。この試合で先発出場を果たしたメッシは、27分にPKを決めて先制ゴールを記録。チームは5-1で勝利した。 <div id="cws_ad"><br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJDMHlIVVAwOCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> このゴールにより、メッシはCLにおいて16シーズン連続ゴールを記録。これは史上初の出来事。16シーズンにわたってゴールを記録したのは、元マンチェスター・ユナイテッドのFWライアン・ギグス以来2人目の出来事となった。 また、メッシはフェレンツヴァローシュ戦でのゴールによりCLで36チームからゴールを奪ったことに。これは自身が持つ記録をまた1つ更新したことになる。 メッシは、CLでこれまで41チームと対戦し、ゴールを決められていないチームはルビン・カザン、アトレティコ・マドリー、ベンフィカ、ウディネーゼ、インテルの5チームとなった。 なお、ユベントスのFWクリスティアーノ・ロナウドとラウール・ゴンサレス氏が33チーム、レアル・マドリーのFWカリム・ベンゼマ、ミランのFWズラタン・イブラヒモビッチが29チーム相手にゴールを記録している。 メッシは16カ国のクラブと対戦し、最もゴールを記録した国はイングランドのクラブで「26」となっている。 最も多くゴールを決めた相手はアーセナルで6試合で9ゴール。ミランとセルティックが8ゴールとなっている。メッシがゴールを記録した36チームは以下の通り。 ◆CLでメッシがゴールを決めた相手 【イングランド】 アーセナル(9ゴール) チェルシー(3ゴール) リバプール(2ゴール) マンチェスター・シティ(6ゴール) マンチェスター・ユナイテッド(4ゴール) トッテナム(2ゴール) 【スペイン】 レアル・マドリー(2ゴール) 【ドイツ】 バイエルン(4ゴール) ドルトムント(1ゴール) ブレーメン(1ゴール) レバークーゼン(7ゴール) ボルシアMG(1ゴール) シュツットガルト(3ゴール) 【イタリア】 ミラン(8ゴール) ユベントス(2ゴール) ナポリ(1ゴール) ローマ(2ゴール) 【フランス】 リヨン(5ゴール) パリ・サンジェルマン(4ゴール) アヤックス(6ゴール) PSV(4ゴール) 【ポルトガル】 スポルティング・リスボン(1ゴール) 【ギリシャ】 オリンピアコス(1ゴール) パナシナイコス(4ゴール) 【スコットランド】 レンジャーズ(1ゴール) セルティック(8ゴール) 【ウクライナ】 シャフタール・ドネツク(3ゴール) ディナモ・キエフ(2ゴール) 【ロシア】 スパルタク・モスクワ(4ゴール) 【チェコ】 ヴィクトリア・プルゼニ(3ゴール) スラビア・プラハ(1ゴール) 【デンマーク】 コペンハーゲン(3ゴール) 【ベラルーシ】 BATEボリソフ(2ゴール) 【スイス】 バーゼル(2ゴール) 【キプロス】 APOEL(3ゴール) 【ハンガリー】 フェレンツヴァローシュ(1ゴール) 2020.10.21 12:10 Wed5