「ハンド」と「PK」のルールが変わるかも…国際サッカー評議会が提案

2018.11.02 16:53 Fri
Getty Images
▽サッカーの試合において「ハンド」のルールが変更になるかもしれない。イギリス『テレグラフ』が伝えている。

▽現在のサッカー競技規則第12条によれば、「プレーヤーが意図的にボールを手で扱った場合(ペナルティエリア内のゴールキーパーを除いて)、フリーキックまたはペナルティキックが与えられる」とされている。しかし、この“意図的に”という点の判断基準が難しく、度々議論がなされていた。

▽今回伝えられるところによると、サッカー競技規則を制定している国際サッカー評議会(IFAB)は“意図的に”という文言をルールから取り除くことを提案。ボールが当たった時点で、その手や腕の位置によって反則がそうでないかを判断することを求めているようだ。手や腕が完全に肩より高い位置にある状態でボールに接触したり、身体から時計の針で4時と8時の角度以上に離れていた場合、「ハンド」と判断するような発案が出されたようだ。
▽また、IFABはPKのルールにも提言。現在はPK戦を除く試合中のPKでは、一度キッカーのシュートがGKに止められた場合でも、ボールがピッチの外に出ていなければプレイヤーはプレーを続けることができる。しかし、これを改めてPK戦のように“ワン・ショット”、GKに防がれリバウンドしたボールへの関与を認めず、ゴールキックにするという提案がなされているという。

▽つまり、先月28日のマンチェスター・ユナイテッドvsエバートン戦での、ユナイテッドのMFポール・ポグバのゴールは認められないことになる。ポグバはPKをエバートンGKジョーダン・ピックフォードに弾かれてしまったものの、そのリバウンドを自ら押し込んで先制ゴールを記録していた。
▽『テレグラフ』はこの2つのルール改定は「議論の余地がある」としている。週明けにロンドンで会議が開かれるようだが、この改定案の優先順位は高くないようだ。

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