【原ゆみこのマドリッド】マドリッド勢には準決勝がある…
2018.04.24 13:00 Tue
▽「こんなんならいっそ、試合を延期しておけば良かったかも」そんな風に私が愚痴っていたのはワンダ・メトロポリターノからの帰り道、2夜連続で日付が変わった時間にメトロ(地下鉄)に乗っていた時のことでした。いえ、土曜のミッドナイドは車中、まだコパ優勝の余韻が覚めていないか、いきなり床に置いたビニール袋から手づかみで氷を取り出し、プラスチッテクのカップにお酒を注いでbotellon(ボテジョン/戸外でやる酒盛り)を始めたスペイン人ギャル集団が、乗り合わせた高齢者に快く席を譲るというシーンを目撃。日本人感覚ではマナーがいいのか、悪いのか、判断に困っていたところ、そのアスルグラナ(青と紫)の小旗を持ったお爺さんまで、息子に開けてもらった缶ビールを飲みだす始末と、まあこの日はバルサファンにとって、最高の憂さ晴らしになりましたからね。
▽そう、つまりその夜のコパ・デル・レイ決勝でバルサが優勝すれば、来季のEL出場権がリーガ7位に回るため、私も少し早めに出かけた会場のワンダでは若干、それを望んでいなかった訳ではありませんでしたけどね。何せヘタフェの残り試合にはジローナ、ラル・パルマス、アトレティコ、マラガと、すでに2部降格が決まったチームとの対戦が2つもありますからね。とりあえず、今週土曜正午からのコリセウム・アルフォンソ・ペレスで直接ライバルの9位ジローナを叩くことができれば、たとえセビージャの消化試合が1つ少なくても、ギリギリでヨーロッパの大会に滑り込むことができるかも。それともやはり、昇格1年目で残留を達成したばかりのチームとあって、来季はまだ足場固めに専念した方がいいんでしょうか。
▽え、いくら外様のサポーターで埋め尽くされたとはいえ、先週末の注目試合だったコパ決勝の様子も知りたいって?そうですね、当日はさすが決勝だけあって、スタジアムへのアクセスも厳しく、ゲートに辿り着く前にも持ち物チェックのため、行列ができていたんですが、幸いながらファン同士や警官隊との大きないざこざは起こらず。スペイン国王フィリペ6世をパルコ(貴賓席)に迎え、懸念されていたカタルーニャ(バルセロナのある州)から来たバルサファンのhimno(イムノ/国歌)へのpito(ピト/ブーイング)にもワンダ自慢、最新鋭の音響システムが抜群の効果を発揮してくれます。ええ、リング状の屋根の内側に設置されたスピーカーから降り注ぐ大音量にかき消され、私にはあまり聞こえませんでしたが、後で胸も張り裂けんばかりの声で「ロ、ロ、ロ…」と合唱したセビージャファンを称える報道も。
▽後半も後半で、せめて一矢を報いたいセビージャの先手を取って、7分には「Esta semana haré pública mi decisión, está un poco clara/エスタ・セマーナ・アレ・プブリカ・ミ・デシシオン、エスタ・ウン・ポコ・クラーラ(今週には自分の決定を公けにするけど、もう大体わかっているよね)」という、今季限りで退団予定のイニエスタがバルサで最後にプレーする決勝のスコアシートに自分の名を残すべく、4点目をゲット。24分にもPKでコウチーニョに5点目を追加されていては試合前、「Messi es un extraterrestre. Ojalá mañana no esté en la Tierra/メッシ・エス・ウン・エクストラテレストレ。オハラ・マニャナ・ノー・エステ・エン・ラ・ティエラ(メッシは宇宙人。明日は地球にいませんように)」と言っていたモンテッラ監督が、「Sus jugadores son extraterrestres/スス・フガドーレス・ソン・エクストラテレストレス(あちらの選手は宇宙人だ)」と、バルサ全員を大気圏外の生き物にしてしまっていたのも仕方なかったかと。
▽結局、そのバルサに手も足も出ず、0-5というコパ史上、2回目という大敗を喫してしまったセビージャだったんですが、まあ、アトレティコなんて、その彼らに5-2で準々決勝敗退しているため、私も批判なんてできないんですけどね。決勝前はあんなに応援していたセビージャファンたちが試合終了後、スタンドに頭を下げに来た選手たちに怒りをぶつけていたり、翌日、AVE(スペインの新幹線)で到着したサンタ・フスタ駅でも罵倒されているシーンなどを見ると、サッカー選手も難儀な職業だと思ってしまいますが…だからって、敗戦後のマドリッド泊中、深夜のディスコで目撃されたエンゾンジを庇える訳もありませんよね。
▽そして翌日曜は私もいつもの風景に戻ったワンダを再訪、アトレティコvsベティス戦を見たんですが、ピッチ上でのギャップには驚くばかり。いえ、アルゼンチンに快勝したスペインの親善試合の後も似たような気分は味わったんですけどね。アーセナル戦を見据えて、シメオネ監督がグリーズマン、コケ、ゴディンを温存したのも、相手の3バックを打ち消すべく、自らもサビッチ、ヒメネス、リュカの3CBにフアンフラン、サウールをサイドに置いたのも結構なんですが、前節3-0で負けたレアル・ソシエダ戦から続く、「パスが3回と繋がらない」病は一体、どうしたものか。
▽ただこれには、2月から、ずっと超少数精鋭でプレーしているため、選手の疲労を記者たちが心配。シメオネ監督も「Es normal, como los trabajdores en sus empleos/エス・ノルマル、コモ・ロス・トラバハドーレス・エン・スス・エンプレオ(普通のこと。勤め人と同じことだ)。皆、夏のバケーション前の6月7月が近づくと疲れるもの」と答えていましたが、アトレティコの場合、まだ元気なはずのシーズン前半でも、言ってしまえば毎シーズン、そういう試合が必ずありますからね。狭いスペースでのパスをビシバシ通すメッシや体を捻って敵をかわしてしまうイニエスタなどを前日、見たばかりの私としては、生まれつきの才能が違うんだと嘆くしかなかったんですが、せめても慰めはその日もGKオブラクがブデスやテージョのシュートを的確にセーブ。ヒヤリとするピンチにも向こうが勝手に外してくれたため、失点もせずに済んだことだったかと。
▽いえ、アトレティコも前半にはフェルナンド・トーレスのvaselina(バセリーナ/ループシュート)がGKダニ・ヒメンスの頭は越したものの、ゴール前でマンディにクリアされてしまったり、後半半ばにはようやくグリーズマンとコケが出場。普段の4-4-2に戻り、「Si hay uno incómodo es mejor a que haya cuatro/シー・アイ・ウノ・インコモドー・エス・メホール・ア・ケ・アヤ・クアトロ(やりにくい選手が1人の方が4人よりいい)」(シメオネ監督)という理由で、本職ではない左SBに回されていたサウールが右中盤に上がった途端、ゴールバーを直撃するシュートを撃つなど、チャンスがなかった訳ではないんですけどね。
▽ベティスもベテラン、ホアキンを投入して終盤の決勝点を求めたんですが、最後までどちらも無得点で試合は終了。EL出場圏5位の座を安泰にしたベティス、レアル・マドリーがお休みだったため、3位との差を勝ち点4に広げたアトレティコと、おかげで来週末のレガネスとのミニダービーでお隣さんが、アラベス戦でアトレティコが揃って引き分け以下だと、バルサのリーガ優勝が日曜最後のデポルティボ戦を待たずに決まってしまうというのはともかく、それ以外、順位的には問題はなかったんですが…。
▽うーん、トーレスなど、「No sirve de mucho pensar más en este partido/ノー・シルベ・デ・ムーチョ・ペンサール・マス・エン・エステ・パルティードー(この試合のことを考えてもあまり意味はない)。攻撃も守備も改善しないといけないけど、アーセナルに立ち向かうにはウチは最高の状態でないといけないんだから」と言っていましたけどね。どうやら木曜午後9時5分(日本時間翌午前4時5分)からの一戦では、リハビリ中の「Diego Costa tiene pocas opciones de jugar en Londres/ディエゴ・コスタ・ティエネ・ポカス・オプシオネス・デ・フガール・エン・ロンドレス(ジエゴ・コスタがロンドンでプレーする可能性は少ない)」(シメオネ監督)上、このベティス戦でもフアンフランがハムストリングを痛めて、全治2、3週間という新たな逆境が月曜に判明。
▽このままだと、先日、22年間チームを率いてきたヴェンゲル監督の退団が発表され、日曜にもウェスト・ハムに4-1と快勝。ELのタイトルを獲って、有終の美を飾らせてあげようと勢い込んでいるアーセナル相手に、「El jueves es mejor marcar y no encajar/エル・フエベス・エス・メホール・マルカル・イ・ノー・エンカハール(木曜は点を取って、失点しないのが何よりいい)」という、オブラクのささやかな希望を叶えることができるのかどうか。月曜は休養に充て、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場で火曜に1回だけセッションをした後、水曜にはエミレーツ・スタジアムで前日練習となる彼らですが、せめてそれまでにどの選手も体力ぐらいは回復していてほしいですよね。
▽え、それで試合のなかったマドリーのミュンヘン遠征に向けての準備は進んでいるのかって?そうですね、先週は水曜にアスレティックと1-1で分けた彼らでしたが、ジダン監督は予定を変えることなく、金土と練習をお休みにして、日曜からセッションを再開。こちらで負傷中なのはナチョだけで、まだ全体練習に合流していませんが、他は全員、元気ですからね。すでにブンデスリーガ優勝が決まり、尚且つ7人もローテーションしながら、土曜にはハノーファーを0-3と一蹴したバイエルンとはいえ、怖がる必要はないかと。
▽何せ昨季、CL準々決勝で対戦した際には2ndレグを延長戦に持ち込まれ、ドキドキさせられたものの、終わってみれば、2試合でクリスチアーノ・ロナウドが5ゴール。総合スコア6-3でバイエルンを圧倒していますからね。今年もCLにおける彼の好調ぶりは準々決勝ユベントス戦1stレグで2得点、3点差を追いつかれる逆襲を喰らったサンティアゴ・ベルナベウでの2ndレグでも土壇場のPK弾でチームを救ってくれたことからも明らかとなれば、水曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からのアリアンツ・アレナでも大いに頼りになる?
▽一方、リベンジに燃えている相手もレバンドフキを筆頭にロッベンやリベリ、ミュラー、そしてレンタル移籍中でもヨーロッパの大会での対戦では出場できるハメス・ロドリゲスらが手ぐすね引いて待っているようで、ヒザを手術して今季絶望となったアレックス・ビダルの欠場は痛そうですが、何はともあれ、今季有数の熱戦になることは間違いなし。とはいえ、1stレグはどちらが勝っても、勝負は来週火曜の2ndレグ、サンティアゴ・ベルナベウでつくんじゃないでしょうか。
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▽セビージャファンが静かだったのと対照的に翌晩は、晴れやかなベティスファンが目についたのはともかく、肩を落とし気味だったのはアトティコファン。うーん、確かにワンダのエレベーターで一緒になった売店のお兄さんなども、業務用マヨネーズの大袋を抱えながら、「セレソ会長が2日続けて試合ができると言ったからね。そりゃあできるけど、こっちは夜2時に終わって、朝10時にまた出勤だよ」と過重労働を嘆いていましたしね。ええ、今季の全てが懸かった木曜のヨーロッパリーグ準決勝、アーセナル戦1stレグを前にあんなチームのプレーぶりを見せられるぐらいなら、水曜にCL準決勝バイエルン戦1stレグを控えるお隣さん同様、34節は休んで、いっそ5月半ばのミッドウィークにやることにしておいた方が、ファンも余計な不安に襲われなかったような気がしないでもないんですが…。▽いえ、話は順番にしていかないといけません。レガネスがデポルティボとスコアレスドローで終わった金曜のリーガ戦から始まった先週末、マドリッド勢で唯一、朗報を伝えることができるのはもう1つの弟分ヘタフェ。いえ、日本のTVゴールデンタイムを意識した土曜午後1時からのキックオフというのは、エイバルの乾貴士選手もヘタフェの柴崎岳選手もピッチに立つ機会がなく、後半の出場を期待して近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に見に行った私もガッカリだったんですけどね。試合の方も前半22分にオリベイラのヘッドでヘタフェが1点を取っただけで、そのまま0-1で終了という淡泊なものだったんですが、大事なのはこの勝利で彼らが7位のセビージャと同じ勝ち点で並んだこと。▽え、いくら外様のサポーターで埋め尽くされたとはいえ、先週末の注目試合だったコパ決勝の様子も知りたいって?そうですね、当日はさすが決勝だけあって、スタジアムへのアクセスも厳しく、ゲートに辿り着く前にも持ち物チェックのため、行列ができていたんですが、幸いながらファン同士や警官隊との大きないざこざは起こらず。スペイン国王フィリペ6世をパルコ(貴賓席)に迎え、懸念されていたカタルーニャ(バルセロナのある州)から来たバルサファンのhimno(イムノ/国歌)へのpito(ピト/ブーイング)にもワンダ自慢、最新鋭の音響システムが抜群の効果を発揮してくれます。ええ、リング状の屋根の内側に設置されたスピーカーから降り注ぐ大音量にかき消され、私にはあまり聞こえませんでしたが、後で胸も張り裂けんばかりの声で「ロ、ロ、ロ…」と合唱したセビージャファンを称える報道も。
▽それもまた、スペイン国歌には歌詞がないための苦労だったりするんですが、気の毒にも彼らの威勢が良かったのは短い時間だったかと。だってえ、先日のCL準々決勝ローマ戦での逆転敗退で二冠達成が義務となっていたバルサの強さが、その試合では半端なかったんですよ。前半13分にはGKシレッセンのゴールキックから、コウチーニョが敵エリア奥まで突き進むと、GKダビド・ソリアの上を越えてボールを出し、ルイス・スアレスが先制ゴール。30分にはジョルディ・アルバのtaconazo(タコナソ/ヒールキック)をメッシが決めて2点目を取ると、40分にはメッシのスルーパスに突撃してきたルイス・スアレスが自身2本目って、え、これじゃあまりに一方的すぎない?
▽後半も後半で、せめて一矢を報いたいセビージャの先手を取って、7分には「Esta semana haré pública mi decisión, está un poco clara/エスタ・セマーナ・アレ・プブリカ・ミ・デシシオン、エスタ・ウン・ポコ・クラーラ(今週には自分の決定を公けにするけど、もう大体わかっているよね)」という、今季限りで退団予定のイニエスタがバルサで最後にプレーする決勝のスコアシートに自分の名を残すべく、4点目をゲット。24分にもPKでコウチーニョに5点目を追加されていては試合前、「Messi es un extraterrestre. Ojalá mañana no esté en la Tierra/メッシ・エス・ウン・エクストラテレストレ。オハラ・マニャナ・ノー・エステ・エン・ラ・ティエラ(メッシは宇宙人。明日は地球にいませんように)」と言っていたモンテッラ監督が、「Sus jugadores son extraterrestres/スス・フガドーレス・ソン・エクストラテレストレス(あちらの選手は宇宙人だ)」と、バルサ全員を大気圏外の生き物にしてしまっていたのも仕方なかったかと。
▽結局、そのバルサに手も足も出ず、0-5というコパ史上、2回目という大敗を喫してしまったセビージャだったんですが、まあ、アトレティコなんて、その彼らに5-2で準々決勝敗退しているため、私も批判なんてできないんですけどね。決勝前はあんなに応援していたセビージャファンたちが試合終了後、スタンドに頭を下げに来た選手たちに怒りをぶつけていたり、翌日、AVE(スペインの新幹線)で到着したサンタ・フスタ駅でも罵倒されているシーンなどを見ると、サッカー選手も難儀な職業だと思ってしまいますが…だからって、敗戦後のマドリッド泊中、深夜のディスコで目撃されたエンゾンジを庇える訳もありませんよね。
▽そして翌日曜は私もいつもの風景に戻ったワンダを再訪、アトレティコvsベティス戦を見たんですが、ピッチ上でのギャップには驚くばかり。いえ、アルゼンチンに快勝したスペインの親善試合の後も似たような気分は味わったんですけどね。アーセナル戦を見据えて、シメオネ監督がグリーズマン、コケ、ゴディンを温存したのも、相手の3バックを打ち消すべく、自らもサビッチ、ヒメネス、リュカの3CBにフアンフラン、サウールをサイドに置いたのも結構なんですが、前節3-0で負けたレアル・ソシエダ戦から続く、「パスが3回と繋がらない」病は一体、どうしたものか。
▽ただこれには、2月から、ずっと超少数精鋭でプレーしているため、選手の疲労を記者たちが心配。シメオネ監督も「Es normal, como los trabajdores en sus empleos/エス・ノルマル、コモ・ロス・トラバハドーレス・エン・スス・エンプレオ(普通のこと。勤め人と同じことだ)。皆、夏のバケーション前の6月7月が近づくと疲れるもの」と答えていましたが、アトレティコの場合、まだ元気なはずのシーズン前半でも、言ってしまえば毎シーズン、そういう試合が必ずありますからね。狭いスペースでのパスをビシバシ通すメッシや体を捻って敵をかわしてしまうイニエスタなどを前日、見たばかりの私としては、生まれつきの才能が違うんだと嘆くしかなかったんですが、せめても慰めはその日もGKオブラクがブデスやテージョのシュートを的確にセーブ。ヒヤリとするピンチにも向こうが勝手に外してくれたため、失点もせずに済んだことだったかと。
▽いえ、アトレティコも前半にはフェルナンド・トーレスのvaselina(バセリーナ/ループシュート)がGKダニ・ヒメンスの頭は越したものの、ゴール前でマンディにクリアされてしまったり、後半半ばにはようやくグリーズマンとコケが出場。普段の4-4-2に戻り、「Si hay uno incómodo es mejor a que haya cuatro/シー・アイ・ウノ・インコモドー・エス・メホール・ア・ケ・アヤ・クアトロ(やりにくい選手が1人の方が4人よりいい)」(シメオネ監督)という理由で、本職ではない左SBに回されていたサウールが右中盤に上がった途端、ゴールバーを直撃するシュートを撃つなど、チャンスがなかった訳ではないんですけどね。
▽ベティスもベテラン、ホアキンを投入して終盤の決勝点を求めたんですが、最後までどちらも無得点で試合は終了。EL出場圏5位の座を安泰にしたベティス、レアル・マドリーがお休みだったため、3位との差を勝ち点4に広げたアトレティコと、おかげで来週末のレガネスとのミニダービーでお隣さんが、アラベス戦でアトレティコが揃って引き分け以下だと、バルサのリーガ優勝が日曜最後のデポルティボ戦を待たずに決まってしまうというのはともかく、それ以外、順位的には問題はなかったんですが…。
▽うーん、トーレスなど、「No sirve de mucho pensar más en este partido/ノー・シルベ・デ・ムーチョ・ペンサール・マス・エン・エステ・パルティードー(この試合のことを考えてもあまり意味はない)。攻撃も守備も改善しないといけないけど、アーセナルに立ち向かうにはウチは最高の状態でないといけないんだから」と言っていましたけどね。どうやら木曜午後9時5分(日本時間翌午前4時5分)からの一戦では、リハビリ中の「Diego Costa tiene pocas opciones de jugar en Londres/ディエゴ・コスタ・ティエネ・ポカス・オプシオネス・デ・フガール・エン・ロンドレス(ジエゴ・コスタがロンドンでプレーする可能性は少ない)」(シメオネ監督)上、このベティス戦でもフアンフランがハムストリングを痛めて、全治2、3週間という新たな逆境が月曜に判明。
▽このままだと、先日、22年間チームを率いてきたヴェンゲル監督の退団が発表され、日曜にもウェスト・ハムに4-1と快勝。ELのタイトルを獲って、有終の美を飾らせてあげようと勢い込んでいるアーセナル相手に、「El jueves es mejor marcar y no encajar/エル・フエベス・エス・メホール・マルカル・イ・ノー・エンカハール(木曜は点を取って、失点しないのが何よりいい)」という、オブラクのささやかな希望を叶えることができるのかどうか。月曜は休養に充て、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場で火曜に1回だけセッションをした後、水曜にはエミレーツ・スタジアムで前日練習となる彼らですが、せめてそれまでにどの選手も体力ぐらいは回復していてほしいですよね。
▽え、それで試合のなかったマドリーのミュンヘン遠征に向けての準備は進んでいるのかって?そうですね、先週は水曜にアスレティックと1-1で分けた彼らでしたが、ジダン監督は予定を変えることなく、金土と練習をお休みにして、日曜からセッションを再開。こちらで負傷中なのはナチョだけで、まだ全体練習に合流していませんが、他は全員、元気ですからね。すでにブンデスリーガ優勝が決まり、尚且つ7人もローテーションしながら、土曜にはハノーファーを0-3と一蹴したバイエルンとはいえ、怖がる必要はないかと。
▽何せ昨季、CL準々決勝で対戦した際には2ndレグを延長戦に持ち込まれ、ドキドキさせられたものの、終わってみれば、2試合でクリスチアーノ・ロナウドが5ゴール。総合スコア6-3でバイエルンを圧倒していますからね。今年もCLにおける彼の好調ぶりは準々決勝ユベントス戦1stレグで2得点、3点差を追いつかれる逆襲を喰らったサンティアゴ・ベルナベウでの2ndレグでも土壇場のPK弾でチームを救ってくれたことからも明らかとなれば、水曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からのアリアンツ・アレナでも大いに頼りになる?
▽一方、リベンジに燃えている相手もレバンドフキを筆頭にロッベンやリベリ、ミュラー、そしてレンタル移籍中でもヨーロッパの大会での対戦では出場できるハメス・ロドリゲスらが手ぐすね引いて待っているようで、ヒザを手術して今季絶望となったアレックス・ビダルの欠場は痛そうですが、何はともあれ、今季有数の熱戦になることは間違いなし。とはいえ、1stレグはどちらが勝っても、勝負は来週火曜の2ndレグ、サンティアゴ・ベルナベウでつくんじゃないでしょうか。
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