【日本代表コラム】「罠」に陥らず、足りないものをしっかりと認識できたのか
2018.03.28 15:00 Wed
▽「完全に満足することはできないが、ポジティブなものも見られた試合」と試合後の会見で語ったヴァイッド・ハリルホジッチ監督。ベルギー遠征でのテストマッチ2試合は1分け1敗。本大会まで3カ月を切ったタイミングでのこの結果には、不安を抱く方が多いのは致し方ないことだろう。
▽冒頭のコメントに関しても、「この時期にそれでいいのか」と思われている方も居るに違いない。確かに、その気持ちは理解できないこともない。ただ、それではこれまでと何も変わらないのではないか。個人的にはそう感じてしまう。
◆「幻想」→「罠」
▽マリ代表戦、ウクライナ代表戦と、ワールドカップ本大会を想定し、2戦目のセネガル代表、3戦目のポーランド代表を“仮想”して戦った。試合日程も中3日。結果は1分け1敗。この結果が本大会であれば、グループステージ敗退は確定に近い。
▽ポジティブに捉えるならば、「本大会じゃなくて良かった」といったところだろう。あくまでもテストマッチ。結果が重要ではないとは言わないが、2カ月半後にピークを持って行くには、必要だったプロセスにも成り得るはずだ。もちろん、この先の改善が重要となる。
▽「面白いサッカー」、「試合を支配して華麗に勝ち切る」というような“幻想”を抱き、「結果が残らない」という“罠”に陥ることは容易に想像できる。一方で、ワールドカップで結果を残すということをリアルに考えた時、「本大会に影響しない勝ち点」を求めることが最重要なのかと問われれば、それは「イエス」と言い切れない。あくまでも、6月の3試合がメイン。そこで勝ち点を稼ぐための「準備」が今は求められるはずだ。
◆必要なことは“継続”
▽トップ下で先発出場したMF柴崎岳(ヘタフェ)は、中央だけでなく、サイドにも顔を出すなど、精力的に動いていた。冷静なプレーも多く、柴崎の良さを出すことはできただろう。DF槙野智章(浦和レッズ)のゴールをアシストしたFKからのクロスも、精度は高かった。
▽さらに、1-1で迎えた後半の立ち上がり、日本はプレス強度を高め、左サイドでトライアングルを形成してゴールに迫っていた。前半に比べ、左サイドバックのDF長友佑都(インテル)の攻撃参加も増え、良い入りを見せていた。しかし、時間の経過とともにウクライナが盛り返し、日本は単調な攻撃に逆戻りした。
▽90分間常に100%のパフォーマンスを出すことは当然難しい。ただ、相手が嫌がるプレー、相手を上回るという部分は試合のポイントとなる時間帯では必要だ。この2戦を見ていても、どこかギアを変えるタイミングがなく、単調な攻撃で決定機を作れないまま90分が過ぎていった印象だ。トライしようとしていることが失敗に終わったからといってやめるのではなく、どこまで継続していけるのか。結果を出すための“継続”は必要だろう。
◆攻守でハッキリと出た課題
▽攻撃面では、圧倒的にシュートが少ない。マリ、ウクライナを相手にしても、決定機と呼べるシーンはわずか。ただ、決定機を多く作ることが目的ではなく、ゴールを奪う事が目的にならなければいけない。ハリルホジッチ監督は「これでも多い」と語ったが、ワールドカップで対戦するコロンビア代表、セネガル代表、ポーランド代表を相手では、決定機を迎える回数は試合中に数えるほどだろう。そこでいかに効率よくゴールを奪うか。何度もハリルホジッチ監督が言う「直接FKからのゴール」もその1つと言える。
▽シュートチャンスの形をイメージし、どの様に崩すかを考えることは多いだろう。ただ、それではゴールは決まらない。ゴールをどうやって奪うかまで考えた崩しでなければ、ワールドカップで結果を残すのは難しい。相手の守備を崩すことではなく、ゴールをどう奪うかまで見た攻撃を見たいものだ。
▽そして守備面でもハッキリした課題があった。それは、『デュエル』だ。『デュエル』は一対一の局面に限らず、ピッチ上の様々な部分で起きている。マリ、ウクライナとの対戦では、人数をかけて奪いに行った局面でも、いなされてボールを繋がれていた。相手としては数的優位を作れる状況なだけに、いかにそういったシーンを減らすかが重要となる。
◆良いイメージとメンタルコントロール
▽しかし、これらのプレーがこの2試合にあったかといえば、ほとんど見ることができなかったはず。高いレベルの相手にどこまで、「ストロングポイント」を出せるかが、ワールドカップで結果を残せるかに繋がるはずだ。
▽各選手のコメントなどを見ていると、選手間でのメンタル面での差が多く出ているように感じる。世界を相手にどの様に戦うのか。恐れてリスクを負わなければ、光が指すことはないだろう。監督と選手の信頼関係が重要にはなるが、まずは選手たちが「ストロングポイント」だと認識しなければ、良い結果は生まれないかもしれない。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
▽冒頭のコメントに関しても、「この時期にそれでいいのか」と思われている方も居るに違いない。確かに、その気持ちは理解できないこともない。ただ、それではこれまでと何も変わらないのではないか。個人的にはそう感じてしまう。
◆「幻想」→「罠」
Getty Images
▽危機感がないわけでもなく、現状を楽観視している訳でもない。「幻想を抱いては罠に陥るだけだ」。ハリルホジッチ監督はウクライナ戦後に「罠」という言葉を使った。日本人が陥りやすい「罠」は、逆の意味もあると思う。▽ポジティブに捉えるならば、「本大会じゃなくて良かった」といったところだろう。あくまでもテストマッチ。結果が重要ではないとは言わないが、2カ月半後にピークを持って行くには、必要だったプロセスにも成り得るはずだ。もちろん、この先の改善が重要となる。
▽しかし、日本サッカーを応援する人の大半の意見は冒頭でも触れた通り「不安」で一杯であり、「不満」も溢れてくるだろう。結果が出ていない以上、当然とも言える。ただ、それが「罠」でもあると考えられる。
▽「面白いサッカー」、「試合を支配して華麗に勝ち切る」というような“幻想”を抱き、「結果が残らない」という“罠”に陥ることは容易に想像できる。一方で、ワールドカップで結果を残すということをリアルに考えた時、「本大会に影響しない勝ち点」を求めることが最重要なのかと問われれば、それは「イエス」と言い切れない。あくまでも、6月の3試合がメイン。そこで勝ち点を稼ぐための「準備」が今は求められるはずだ。
◆必要なことは“継続”
Getty Images
▽マリ戦と比較すれば、ウクライナ戦はポジティブな部分が多かったと言える。2失点は喫したものの、“仮想”であるポーランド代表の特徴でもあるサイド攻撃は、決定機を作らせることは少なかった。もちろん、その数を減らすことは求められるが、サイドバック、ウイングの縦関係で一定の守備を行えていたことはプラスだ。▽トップ下で先発出場したMF柴崎岳(ヘタフェ)は、中央だけでなく、サイドにも顔を出すなど、精力的に動いていた。冷静なプレーも多く、柴崎の良さを出すことはできただろう。DF槙野智章(浦和レッズ)のゴールをアシストしたFKからのクロスも、精度は高かった。
▽さらに、1-1で迎えた後半の立ち上がり、日本はプレス強度を高め、左サイドでトライアングルを形成してゴールに迫っていた。前半に比べ、左サイドバックのDF長友佑都(インテル)の攻撃参加も増え、良い入りを見せていた。しかし、時間の経過とともにウクライナが盛り返し、日本は単調な攻撃に逆戻りした。
▽90分間常に100%のパフォーマンスを出すことは当然難しい。ただ、相手が嫌がるプレー、相手を上回るという部分は試合のポイントとなる時間帯では必要だ。この2戦を見ていても、どこかギアを変えるタイミングがなく、単調な攻撃で決定機を作れないまま90分が過ぎていった印象だ。トライしようとしていることが失敗に終わったからといってやめるのではなく、どこまで継続していけるのか。結果を出すための“継続”は必要だろう。
◆攻守でハッキリと出た課題
Getty Images
▽昨年11月のベルギー遠征でのブラジル代表、ベルギー代表との2試合、そして今回のマリ、ウクライナとの2試合では、攻守でハッキリと課題が出た。ブラジル、ベルギー、マリ、ウクライナとワールドカップの出場に関係なく、アジアとは違うレベルでサッカーをするチームとの対戦では、通用しない部分が多かった。本大会に向けて危機感を抱くのもそれが理由だろう。▽攻撃面では、圧倒的にシュートが少ない。マリ、ウクライナを相手にしても、決定機と呼べるシーンはわずか。ただ、決定機を多く作ることが目的ではなく、ゴールを奪う事が目的にならなければいけない。ハリルホジッチ監督は「これでも多い」と語ったが、ワールドカップで対戦するコロンビア代表、セネガル代表、ポーランド代表を相手では、決定機を迎える回数は試合中に数えるほどだろう。そこでいかに効率よくゴールを奪うか。何度もハリルホジッチ監督が言う「直接FKからのゴール」もその1つと言える。
▽シュートチャンスの形をイメージし、どの様に崩すかを考えることは多いだろう。ただ、それではゴールは決まらない。ゴールをどうやって奪うかまで考えた崩しでなければ、ワールドカップで結果を残すのは難しい。相手の守備を崩すことではなく、ゴールをどう奪うかまで見た攻撃を見たいものだ。
▽そして守備面でもハッキリした課題があった。それは、『デュエル』だ。『デュエル』は一対一の局面に限らず、ピッチ上の様々な部分で起きている。マリ、ウクライナとの対戦では、人数をかけて奪いに行った局面でも、いなされてボールを繋がれていた。相手としては数的優位を作れる状況なだけに、いかにそういったシーンを減らすかが重要となる。
◆良いイメージとメンタルコントロール
Getty Images
▽残り3カ月を切った時点で、フィジカル的に優位に立てる選手を探すことはまずムリだろう。ハリルホジッチ監督が口にしたように「ゴールのところで我々の瞬発力、スピード、リズムの変化、早いボール回し、前に向かう動き」が必要だ。▽しかし、これらのプレーがこの2試合にあったかといえば、ほとんど見ることができなかったはず。高いレベルの相手にどこまで、「ストロングポイント」を出せるかが、ワールドカップで結果を残せるかに繋がるはずだ。
▽各選手のコメントなどを見ていると、選手間でのメンタル面での差が多く出ているように感じる。世界を相手にどの様に戦うのか。恐れてリスクを負わなければ、光が指すことはないだろう。監督と選手の信頼関係が重要にはなるが、まずは選手たちが「ストロングポイント」だと認識しなければ、良い結果は生まれないかもしれない。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
日本の関連記事
|
日本の人気記事ランキング
1
「全ての監督が日本人を指導すべき」守田英正に感銘を受けたスポルティング監督が絶賛「良いことしか言えない」
スポルティングCPのルベン・アモリム監督が、日本代表MF守田英正を絶賛した。ポルトガル『A Bola』が伝えた。 今夏サンタ・クララからスポルティングに完全移籍した守田。念願の移籍を果たし、ポルトガル国内でのステップアップを果たした。 ポルトガル3強の一角に加入したが、開幕戦から出場機会を得ると、プリメイラ・リーガ6試合全てに出場。チャンピオンズリーグ(CL)でも初戦のフランクフルト戦に出場し、アシストを記録した。 新天地でも順調なスタートを切り、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けて準備を進めている守田だが、指揮官も大きな信頼を寄せている様子。日本人選手への評価が大きく変わっているようだ。 「全ての監督が日本人選手を指導すべきだと思う。常にチームを助け、どんなポジションでもプレーし、1日に1000回も謝る選手が、どのようなものであるかを理解するためにだ」 「守田には良いことしか言えない。テクニックのある選手だ。彼は6番でプレーしに来たが、8番でもプレーすることができる」 「私は彼にとても満足している。我々が守田を選んだ日、その価値と人柄をよく表している」 監督も絶賛する守田は、アンカーだけでなくインサイドハーフでもプレー。13日に予定されているトッテナムとのCL第2節でも先発が予想されており、さらに力をつけて日本代表にも貢献してもらいたいところだ。 <span class="paragraph-title">【動画】CLデビュー戦で守田が飛び出しから見事なアシスト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="tvsV4ByUmUo";var video_start = 15;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.09.13 21:17 Tue2
アメリカ訪問中の岸田文雄総理と日本人選手2人が面会? 夕食会に招かれ対面
アメリカで活躍するなでしこジャパンの2人が岸田文雄内閣総理大臣とアメリカで対面した。 岸田総理は8日から14日までアメリカを公式訪問。アメリカでは、ジョー・バイデン大統領との日米首脳会談を行ったほか、さまざまな場所を訪れていた。 岸田総理は、裕子夫人と共に日本人留学生との懇談や日本語学習者との懇談を行ったほか、日系企業の訪問などを執り行っていた。 そんな中、12日にはノースカロライナ州を訪問しており、現地でスポーツや文化関係で活躍する日本人との夕食会を開催。外務省が公式X(旧ツイッター/@MofaJapan_jp)にアップした写真には、2人のサッカー選手が写っていた。 その2人は、ノースカロライナ・カレッジでプレーする、MF三浦成美とMF松窪真心。なでしこジャパンや世代別の女子代表でプレーし、ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)でもチームを支えるプレーをしている。 夕食会では、岸田総理に対してそれぞれの活動を紹介したとのこと。日米交流に対する意見も述べたと外務省は発表している。 日本にいてはなかなか直接会うこともない総理大臣との面会に、写真の松窪はどこか緊張した面持ち。試合以上に緊張したのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">【写真】岸田文雄総理と面会した三浦成美と松窪真心(右写真)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">現地時間4月12日、<a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%B1%B3%E5%9B%BD?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#米国</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E5%B7%9E?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ノースカロライナ州</a> を訪問中の <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B2%B8%E7%94%B0%E7%B7%8F%E7%90%86%E5%A4%A7%E8%87%A3?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#岸田総理大臣</a> 夫妻は、現地で活躍する日本人等(スポーツ選手、文化関係者等)との夕食会を行いました。<br><br>概要はこちら<a href="https://t.co/NKVQzF93Hp">https://t.co/NKVQzF93Hp</a> <a href="https://t.co/lm0QMgbVme">pic.twitter.com/lm0QMgbVme</a></p>— 外務省 (@MofaJapan_jp) <a href="https://twitter.com/MofaJapan_jp/status/1779037758356652251?ref_src=twsrc%5Etfw">April 13, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.14 21:20 Sun3
今夏開催35歳以上のW杯、内田篤人氏が考える日本代表の仮想メンバーは?「空気の読める人を」…適任者に難しいと感じる人も
2024年夏に開催される予定の35歳以上のワールドカップ(W杯)。6月の初旬に行われる予定となっているが、元日本代表DFの内田篤人氏が日本代表の仮想メンバーを考えた。 2023年にトップレベルのもと選手たちとビジネスマンが提携したグループである「エリート・プレイヤーズ・グループ(EPG)」が主催する大会。35歳以上の元代表選手か、トップリーグで100試合以上に出場した選手に参加資格が与えられるという。 今回出場する国は、イングランド、アルゼンチン、ブラジル、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ウルグアイのW杯優勝経験のある8カ国になり、トーナメント方式で開催される。 イングランドはマイケル・オーウェンやリオ・ファーディナンド、フランク・ランパード、ブラジルはカカ、ロナウジーニョ、リバウド、ロベルト・カルロス、イタリアはフランチェスコ・トッティ、ファビオ・カンナバーロ、フランスはティエリ・アンリ、アルゼンチンはエルナン・クレスポ、ドイツはメスと・エジル、スペインはダビド・ビジャ、カルレス・プジョール、ウルグアイはディエゴ・フォルランらが出場予定となっている。 懐かしのスター軍団が集まることが予想される今大会。日本は出場はできないが、内田氏が『DAZN』で配信中の「内田篤人のFOOTBALL TIME」で日本代表メンバーを考察した。 『DAZN』がその様子を公開。内田氏は「面白そうだな」と語り、「世界のオールスターじゃん」と語り、「これ日本出れる?」と驚いていた。 引退したメンバー限定だがFW三浦知良(オリヴェイレンセ)を呼びたいと話す中、内田氏はメンバー考察をする上で「(小野)伸二さんあたりが中心になれば集まるんじゃないかな」と語った。 メンバーには田中マルクス闘莉王、中澤佑二とW杯でコンビを組んでいたセンターバックや、GKには楢崎正剛と歴代のW杯経験者の名前が出る中で、MCの野村明弘さんは「できるだけ若い方が良い方が良いですよね?」とコメント。ただ、内田氏は「このメンバー相手に35歳ぐらいの動ける人を集めて勝ち上がったらなんなの?」と、ガチで戦うことは問題ありそうだとし、「空気の読める人を連れてこないといけない。闘莉王さんは絶対全部跳ね返しちゃうから。ガチで負けたくないから」とコメントした。また「(大久保)嘉人さんとかゴールすぐ狙うでしょ。振り向いてすぐシュート打つでしょ。松井さんとかドリブルとかしないし」と、本気で勝ちに行ってしまうメンバーは良くないのではないかと見解を示した。 今シーズン限りで現役引退を発表し、内田氏も日本代表で共に戦ったFW岡崎慎司の名前もだし「岡ちゃんも絶対に点取りにいく」と空気が読めないタイプだと感じているようだ。 その中ではやはり小野伸二氏は適任だとコメント。「そう考えると小野伸二さんは魅せられるじゃないですか」とし、技術で魅せられる選手が良いのではないかとした。 お祭りになるであろう「Over35 W杯」。内田氏はお祭りつながりで「Jリーグはオールスターやったら良いのに。なんでなくなっちゃったんだろう」と、2007年の開催を最後に開催されていないオールスターの復帰を望み「若い時凄く楽しかったのに」と、勝敗ではなくサッカーを楽しめる試みはあって欲しいとした。 <span class="paragraph-title">【動画】内田篤人氏が考えるOver35日本代表のメンバーは? 難しい選手も?</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="-zsyGTmQBtM";var video_start = 55;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.09 15:20 Sat4
【選手評】ハリルホジッチ監督、招集メンバー26名へ期待と要求…初招集FW中島翔哉は「日本になかなかいない選手」《キリンチャレンジカップ》
▽日本サッカー協会(JFA)は15日、国際親善試合及びキリンチャレンジカップ 2018 in EUROPEに臨む同国代表メンバー26名を発表した。 ▽メンバー発表会見に出席した日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、今回の選考基準を説明。代表復帰となったDF森重真人(FC東京)やFW本田圭佑(パチューカ/メキシコ)への期待や初選出となったFW中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル)の招集理由についても明かした。 GK 川島永嗣(メス/フランス) 中村航輔(柏レイソル) 東口順昭(ガンバ大阪) 「GKは3人。ただ、現段階のパフォーマンスに満足している訳ではない。もっともっと向上して欲しい。」 DF 酒井宏樹(マルセイユ/フランス) 遠藤航(浦和レッズ) 「酒井は日本人選手の中では、定期的に高いパフォーマンスを継続している。ここ最近調子も良い。遠藤は昨日のルヴァンカップで少し問題が出た。今検査をしている段階と聞いている。ただ、バックアップはすでに用意している。何が起きても問題はない」 DF 長友佑都(ガラタサライ/トルコ) 車屋紳太郎(川崎フロンターレ) 宇賀神友弥(浦和レッズ) 「次に左サイド。長友はクラブを変えたにも関わらず、定期的に試合に出場していて嬉しい。彼の存在は日本代表に必要不可欠だ。車屋と宇賀神の戦いは、これから始まる。合宿を多くこなしている訳ではないが、右サイドでもいけるのかというのも見極めなくてはいけない。どこまでついて行けるかをこれから見ていく」 DF 昌子源(鹿島アントラーズ) 植田直通(鹿島アントラーズ) 槙野智章(浦和レッズ) 森重真人(FC東京) 「それから真ん中。最初の3人(昌子、植田、槙野)はもっとできると思っている。そして、森重をなぜ呼んだか。まだ彼は準備できている段階ではない。すぐに使う訳でもない。ただ、彼がどのような状況になっているかを知りたい。励ますためにも呼んでいる。彼が以前のレベルに戻るかどうか。もちろん(吉田)麻也がいないということもある。彼の経験が我々にとってどこまで使えるかというのもある。ただ、まだまだトップパフォーマンスには程遠い。モチベーションを上げる努力をしていかなくてはいけない。早くレベルを戻してほしい」 MF 長谷部誠(フランクフルト/ドイツ) 三竿健斗(鹿島アントラーズ) 山口蛍(セレッソ大阪) 「長谷部は真ん中もできれば後ろもできる。本会までにケガなくいってほしい。三竿は、良いパフォーマンスを続けている。(山口)蛍は、常に呼んでいる選手だが、守備だけで終わるのではなく攻撃のところでもっと野心を持ってほしい。代表では良いパフォーマンスを見せている。イラク戦では我々を助けてくれた選手の1人だ」 MF 大島僚太(川崎フロンターレ) 柴崎岳(ヘタフェ/スペイン) 森岡亮太(アンデルレヒト/ベルギー) 「大島は国内でも優秀な選手の1人。彼もよくケガをするが、我々もしっかりとコンタクトをとって、そこを脱して良い状況が続いていると思う。(柴崎)岳と森岡は、(香川)真司と清武が居ないこともあり、10番や8番のタイプとして期待している。柴崎は、クラブで毎回先発という訳ではないが、レベルが上がってきていると思う。森岡はすでに2、3回観ているが、フィジカル的なところやデュエルの部分でまだ伸びると思う。ゴール数やアシスト数はリーグでも断トツ。ただ、ゲームのアクションの中でまだまだ伸びる部分はあると思う」 FW 久保裕也(ヘント/ベルギー) 本田圭佑(パチューカ/メキシコ) 「久保もまだまだ私の満足いくパフォーマンスではない。それから(本田)圭佑は、このチャンスを是非とも掴んでほしい」 FW 原口元気(デュッセルドルフ/ドイツ) 宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) 中島翔哉(ポルティモネンセ/ポルトガル) 「原口と宇佐美は、同じクラブでプレーしている。ここ直近の数試合で宇佐美は、しっかりと伸びている状況。ある時期はチームで干されるかもしれない状況だったが、今は出ている。原口も同じだ」 「それから長い間追跡している中島。本当にたくさん試合に出場していて、得点やアシストもしている。ドリブラーでここまで俊敏で爆発的なものを持っている選手は日本になかなかいない。前回のオリンピック代表の監督であったテグ(手倉森誠)さんともしっかりと話をして、オフェンス面で何かもたらせるのではないかという判断。ただ、守備面では代表で私が求めるレベルではない。様子を見たい」 FW 小林悠(川崎フロンターレ) 杉本健勇(セレッソ大阪) 大迫勇也(ケルン/ドイツ) 「最初の2人はここ最近で本当に伸びてきている。オフェンス面で日本で素晴らしい結果を出している。彼も自分たちのプレーの仕方を変えて伸びてきている。真ん中の選手として、アグレッシブに背後、そしてペナルティエリア内で存在感を出している。それから相手の最終ラインからの組み立てを最初に防ぐ仕事もしている。我々が観たここ数試合でも良いパフォーマンスだった。これを続けてくれと言いたい」 「大迫は、クラブで真ん中でなく、横や後ろでもプレーしているが、良くなってきている。代表ではクラブとは全く違うアクションをしてほしい。常に背負った状態でプレーするのではなく、ゴールに向いてプレーして欲しい。この3人は素晴らしいヘディングを持っている。W杯本大会でもこれが重要になってくる。もちろんFKを貰えればの話。守備でもしっかりと守らなくてはいけない。大事になってくる。W杯ではFKが決定的な状況を作ることもある」 ▽なお、日本代表は、3月のベルギー遠征で2試合の国際親善試合を予定。ロシアW杯に向けた選手見極めとチーム強化のため、マリ代表(23日/ベルギー)、ウクライナ代表(27日/同)と対戦する。 2018.03.15 19:50 Thu5