【原ゆみこのマドリッド】同じ準々決勝でも何か違う…
2018.03.17 14:30 Sat
▽「たった18人になるってこと?」そんな風にギョッとして、私がアトレティコのオフィシャルウェブで選手の数を確認していたのは金曜日、ヨーロッパリーグ16強対決ロコモティブ・モスクワ戦でエデルのシュートを止めようと足を出して負傷。零下3度のRZDスタジアムで半袖のユニの上に毛布もかけてもらえず、担架退場したフィリペ・ルイスの腓骨骨折がわかり、全治8週間と今季中の復帰がほぼ絶望なだけでなく、下手したら6月のW杯出場も危ういというニュースを聞いた時のことでした。いやあ、1月にはアウグスト、2月にもカラスコとガイタンの中国行きが決まり、GKモヤにまでレアル・ソシエダへ移籍することを認めたクラブとシメオネ監督は、少数精鋭で残りのシーズンを乗り切れると踏んだんでしょうけどね。
▽確かにリーガはあと10試合、ELもリヨンでの決勝含めて5試合しかありませんから、決して不可能とは言いませんが、フィールドプレーヤーが16人しかいないって、前代未聞の少なさかも。おまけにサウールが去年の夏に卒業して以来、カンテラーノ(アトレティコBの選手)にはまったくU21スペイン代表から声がかからずと、最近の後輩たちはあまり出来が良くないみたいですしね。3月半ばになっても荒れ模様が続き、気温が上がらないこの折、誰かが風邪でも引いたら一体、どうするっていうんでしょう。
▽え、それでもロコモティブ戦2ndレグでのアトレティコは再び、格の違いを見せつけ、その強さには同日、ミランを総合スコア5-1で破って準々決勝に進出したアーセナルのベンゲル監督でさえ、「この大会で最強の優勝候補」と認めていたぐらいだったんだろうって?まあ、その通りで、スペインでは夕方の午後5時という早い時間に始まったモスクワでの試合にはジエゴ・コスタとガメイロがケガで遠征に参加しておらず、一応、同行したGKオブラクも臀部の筋肉痛を悪化させないため、スタンド観戦となったんですけどね。念のため、ベンチではグリーズマンが待機と、1stレグで3-0と快勝していたことを考えると、シメオネ監督も用心深いっちゃありません。
▽だってえ、逆転が必要だったロコモティブは負傷明けのエース、ファルファンを先発させ、1週間前のワンダ・メトロポリターノよりは攻める気でいたんですが、前半16分にはコケとのワンツーでエリア内に入ったコレアのゴールであっさり先制しているんですよ。その3分後には続けざまのシュートを2発防ぎながら、最後はリブスのミドルシュートが人垣で見えず、これが2試合目のオブラクの代役となったベルネルが失点してしまったんですが、それでも4-1ですからね。この試合は省エネを優先して、1-1で終わってもいいんじゃないかと私など、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)でカフェ・コン・レッチェ(カフェオレ)をすすりながら、お気楽に眺めていたんですが、とんでもない。後半開始すぐにはフィリペ・ルイスのアシストをコケがスルー、後ろにいたサウールがワンタッチで撃ち込んで、勝ち越しているんですから、見上げた心がけじゃないですか。
▽ただ、その後に起こったのがフィリペ・ルイスの事故で、丁度、ファンフランもハムストリングを痛めてハーフタイムでベルサイコに代わっていましたしね。「Admiro a mis jugadores, juegan de la misma manera todos los partidos alla donde van/アドミオ・ア・ミス・フガドーレス、フエガン・デ・ラ・ミスマ・マネラ・トードス・ロス・パルティードス・アジャー・ドンデ・バン(どこに行っても全ての試合に同じ姿勢で立ち向かう選手たちを尊敬している)」というシメオネ監督ですが、いやいや。左SBとしてリュカが入るのと同時にグリーズマンもピッチに立ち、スルーパスを追ってエリア内に駆け込んだところ、GKコチェンコフにすっ飛ばされてしまうなんて、どれ程、私の心臓に悪かったことか。
▽最後は総合スコア8-1で圧勝、私なんかに言わせれば、次の機会に少しゴールを取っておけばいいのにと言いたくなるぐらいのgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)で準々決勝進出を果たしたアトレティコでしたが、金曜の対戦組み合わせ抽選の結果もラッキー。いえ、ここ数年、CL慣れしていたため、ベスト8に残ったチームはアーセナルを除けば、どこも大きな実力差はなさそうだったんですけどね。16強対決に残っていたもう1つのスペイン勢、サン・マメスにオリンピック・マルセイユを迎えたアスレティックは3-1の敗戦という1stレグの結果を逆転できず、2ndレグにも1-2で負けて、総合スコア2-5で敗退したのはともかく、32強対決のスパルタク・モスクワ戦に続き、相手チームのウルトラ(過激なファン)集団がビルバオ(スペイン北部の町)に襲来。今度は警官2人が刺されたそうで、スタンドも厳しい身体検査をすり抜けて持ち込まれたbengala(ベンガラ/発煙筒)で真っ赤に燃えていましたしね。
▽マルセイユは数年前にビセンテ・カルデロンでも騒ぎを起こしてくれましたし、リヨンでもCSKAモスクワとのウルトラ対決があったそうなので、ポルトガルのスポルティングと当たったアトレティコは近くて、暖かくて運が良かったんじゃないかと思いますが、どちらにしろ、試合は代表戦週間が終わった後の4月5日と12日。準々決勝とはいえ、ワンダ・メトロポリターノは1stレグですし、カード的に満員になるとは思えないため、丁度、その頃、マドリッド来訪を予定しているファンは覗いてみてもいいかと。ちなみに32強対決ではカザフスタンのアスタナ、16強対決ではチェコのビクトリア・プルゼニを破ったスポルティングには元レアル・マドリーのコエントラン、元バルサのマチューなど、リーガで見知った顔もいるんですが、それより今、目前に迫っているのは日曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのビジャレアル戦。
▽ええ、金曜のマハダオンダ(マドリッド近郊)でのセッションではジエゴ・コスタが復帰、サビッチも回復しているようですが、何せ相手は前ラウンドでELを敗退していて、休養十分ですからね。首位とは勝ち点差8がついているリーガとはいえ、アトレティコにはバルサにこれ以上、離されないよう、尚且つ、負傷者を増やさない試合をしてほしいかと。実際、来週はスペイン代表でのプレーを一時、希望していながら、彼女へのDV騒動やその後の接近禁止令を破り、ラスベガスで挙式。新婚さんとして戻って来たところ、バラハス空港で逮捕されるといった前科から、スペイン国籍取得が遅れて今回、デシャン監督の招集が渡りに舟に。グリーズマンと共にフランス代表に行くことにしたリュカなど、各国代表に呼ばれている選手も多いのは心配ではありますよね。
▽え、世間的に注目を浴びていた金曜のビッグイベントは正直、CLの準々決勝組み合わせ抽選会の方だったんじゃないかって?もちろんそうなんですが、こちらはELとは真逆で、どこと当たっても大変なのはお約束。その中でも比較的、楽な相手を引いたと言われているのはバルサで、ローマはベスト8の常連ではありませんからね。それこそ火曜にオールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッドに1-2と勝利。元アトレティコのGKデ・ヘア相手に殊勲の2ゴールを挙げたベン・イェデルがやはり、フランス代表に初招集されたセビージャが当たっていれば、伝説のスポーツディレクター、モンチ氏(長くセビージャで務めた後、現在はローマ)も大喜びする好カードになったんじゃないかと思うんですが、こればっかりはねえ。
▽結局、セビージャは今度はドイツの名門、バイエルンに挑むことになり、水曜のチェルシーとの16強対決2ndレグではメッシの2発とデンベレのゴールで、こちらもアトレティコOBのGKクルトワを破り、3-0とチェルシーに完勝したバルサが4月4日と10日にローマと対戦になります。そうそう、カンプ・ノウの試合で敗退したチームの選手では今回、ドイツ(ドュッセルドルフ)とアルゼンチン(ワンダ・メトロポリターノ)で親善試合をするスペイン代表招集にも吉凶があって、モラタがリスト落ちした傍らでマルコス・アロンソが初招集の栄誉に。まあ、モラタは今季、レアル・マドリーから移籍してまだtitular(ティトラル/レギュラー)にはなれてないようですしね。1月からアトレティコでプレーできるようになったジエゴ・コスタが好調なため、今回、代表復帰したというのもありますし、W杯行き最終リストに入るためにはこの先、かなり頑張らないといけないようですよ。
▽そして一足先にPSGにパリでも1-2と勝利、総合スコア2-5でCL準々決勝進出を決めていたマドリーはユベントスと顔を合わせることになったんですが、実はこれが曲者。というのも、昨季のカーディフでのduodecima(ドュオデシマ/12回目のCL優勝)を含め、決勝では2度倒している相手ですが、2試合制の対戦では勝ったことがないのだとか。ええ、3年前の準決勝でもそれこそ、当時はユーベにいたモラタのゴールもあって敗退しているんですが、まあ、今度はイグアインが古巣への恩返しを狙っているとは言ってももうCLしか、タイトル獲得の可能性のない彼らですからね。4月3日、ユベントス・スタジアムでの1stレグ、11日、サンティアゴ・ベルナベウでの2ndレグ、どちらもチケット早期完売が予見される中、きっと根性で勝ち抜いてくれるのでは?
▽うーん、残り1組のイングランド勢対決、リバプールvsマンチェスター・シティにしてもCLはどれもこれもゴージャスなカードばかりで、私も楽しみなんですが、それだけに週末のリーガ戦が色褪せて見えてしまうのは仕方ない?日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)にジローナをベルナベウに迎えるマドリーにしても首位とは勝ち点差15ですからね。そこへモドリッチはふくらはぎ痛、ベイルもウェールズ代表の中国遠征を控えてムリさせられないとなると、またジダン監督が大幅なローテーションをする可能性もありそうな。スペイン代表に再招集されたルーカス・バスケス辺りはW杯行の切符が懸かっているため、発奮してくれると思いますが、さて。相手のジローナもシーズン前半でマドリーに勝利したとはいえ、もう1部残留も確定。モチベーションを見つけにくいというのはお互い様かもしれません。
▽一方、マドリッドの弟分チームたちは、あまり各国代表から招集される選手がいないとはいえ、ヘタフェなど、柴崎岳選手を始め、ファジル(モロッコ)、ジェネ(トーゴ)、マノイロビッチ(セルビア)、メルヴァイユ(コンゴ)と5人程、出向が決まっているんですけどね。土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのレアル・ソシエダ戦では、ここ2連敗という悪い流れを払拭して、2週間のparon(パロン/リーガの停止期間)に入りたいところ。現在、11位で降格の危険はほぼないヘタフェですが、ボルダラス監督も「どっちつかずの順位で終わるのはいいシーズンでなかったという印象を与える。No podemos caer en ese error, no lo voy a permitir/ノー・ポデモス・カエール・エン・エセ・エロール、ノー・ロ・ボイ・ア・ペルミティル(そういう過ちを犯す訳にはいかないし、許すつもりもない)」と言っていましたし、残り10試合、勝ち点7差のEL出場権をもらえる7位の座に少しでも近づけるよう、勝てるといいですよね。
▽そしてレガネスは日曜正午、ブタルケにセビージャを迎えるんですが、相手がCL準々決勝進出を決めたばかりなのはいいのか悪いのか。モンテッラ監督もリーガでは4位バレンシアまで勝ち点差11と離れているため、来季CL出場圏の獲得は難しいと考えているはずですが、7位のジローナもたったの2差とEL出場圏死守はしたいはずですからね。ガリターノ監督も「Estamos bien pero creo que con treinta y tres puntos no te salvas/エスタモス・ビエン・ペロ・クレオ・ケ・コン・トレインタ・イ・トレス・プントス・ノー・テ・サルバス(ウチの状態はいいが、勝ち点33では残留できないと思う)」と言っていたレガネスが、あと少しの上積みを狙うにはちょっと、難しいライバルなのは確か。代表戦明けもバレンシア、バルサと上位チームとの対戦が続くため、今は辛抱の時期なのかもしれません。
▽確かにリーガはあと10試合、ELもリヨンでの決勝含めて5試合しかありませんから、決して不可能とは言いませんが、フィールドプレーヤーが16人しかいないって、前代未聞の少なさかも。おまけにサウールが去年の夏に卒業して以来、カンテラーノ(アトレティコBの選手)にはまったくU21スペイン代表から声がかからずと、最近の後輩たちはあまり出来が良くないみたいですしね。3月半ばになっても荒れ模様が続き、気温が上がらないこの折、誰かが風邪でも引いたら一体、どうするっていうんでしょう。
▽え、それでもロコモティブ戦2ndレグでのアトレティコは再び、格の違いを見せつけ、その強さには同日、ミランを総合スコア5-1で破って準々決勝に進出したアーセナルのベンゲル監督でさえ、「この大会で最強の優勝候補」と認めていたぐらいだったんだろうって?まあ、その通りで、スペインでは夕方の午後5時という早い時間に始まったモスクワでの試合にはジエゴ・コスタとガメイロがケガで遠征に参加しておらず、一応、同行したGKオブラクも臀部の筋肉痛を悪化させないため、スタンド観戦となったんですけどね。念のため、ベンチではグリーズマンが待機と、1stレグで3-0と快勝していたことを考えると、シメオネ監督も用心深いっちゃありません。
▽ただ、その後に起こったのがフィリペ・ルイスの事故で、丁度、ファンフランもハムストリングを痛めてハーフタイムでベルサイコに代わっていましたしね。「Admiro a mis jugadores, juegan de la misma manera todos los partidos alla donde van/アドミオ・ア・ミス・フガドーレス、フエガン・デ・ラ・ミスマ・マネラ・トードス・ロス・パルティードス・アジャー・ドンデ・バン(どこに行っても全ての試合に同じ姿勢で立ち向かう選手たちを尊敬している)」というシメオネ監督ですが、いやいや。左SBとしてリュカが入るのと同時にグリーズマンもピッチに立ち、スルーパスを追ってエリア内に駆け込んだところ、GKコチェンコフにすっ飛ばされてしまうなんて、どれ程、私の心臓に悪かったことか。
▽でも大丈夫、こちらは一回転しただけで無事だったようで、ゲットしたPKもフェルナンド・トーレスが危なげなく決めて更にリードは拡大。おまけにその4分後にはコレアのパスから再びトーレスがゴールを挙げると、39分にはこの日、一番のgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)がお目見えしたんですよ。そう、リーガの試合では敵DFに邪魔されてしまうことが多いコレアですが、リブスをsombrero(ソンブレロ/ボールを相手の頭上に上げて突破する技)でかわすとグリーズマンにパス。こちらもコチェンコフに届かないゴール右上隅に見事なvaselina(バセリーア/ループシュート)で決め、とうとう5点目を取ってしまったとなれば、ロコモティブのセミン監督が「アトレティコはELに優勝する。彼らの前に他のチームはチャンスがないだろう」と太鼓判を押していたのも当然だった?
▽最後は総合スコア8-1で圧勝、私なんかに言わせれば、次の機会に少しゴールを取っておけばいいのにと言いたくなるぐらいのgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)で準々決勝進出を果たしたアトレティコでしたが、金曜の対戦組み合わせ抽選の結果もラッキー。いえ、ここ数年、CL慣れしていたため、ベスト8に残ったチームはアーセナルを除けば、どこも大きな実力差はなさそうだったんですけどね。16強対決に残っていたもう1つのスペイン勢、サン・マメスにオリンピック・マルセイユを迎えたアスレティックは3-1の敗戦という1stレグの結果を逆転できず、2ndレグにも1-2で負けて、総合スコア2-5で敗退したのはともかく、32強対決のスパルタク・モスクワ戦に続き、相手チームのウルトラ(過激なファン)集団がビルバオ(スペイン北部の町)に襲来。今度は警官2人が刺されたそうで、スタンドも厳しい身体検査をすり抜けて持ち込まれたbengala(ベンガラ/発煙筒)で真っ赤に燃えていましたしね。
▽マルセイユは数年前にビセンテ・カルデロンでも騒ぎを起こしてくれましたし、リヨンでもCSKAモスクワとのウルトラ対決があったそうなので、ポルトガルのスポルティングと当たったアトレティコは近くて、暖かくて運が良かったんじゃないかと思いますが、どちらにしろ、試合は代表戦週間が終わった後の4月5日と12日。準々決勝とはいえ、ワンダ・メトロポリターノは1stレグですし、カード的に満員になるとは思えないため、丁度、その頃、マドリッド来訪を予定しているファンは覗いてみてもいいかと。ちなみに32強対決ではカザフスタンのアスタナ、16強対決ではチェコのビクトリア・プルゼニを破ったスポルティングには元レアル・マドリーのコエントラン、元バルサのマチューなど、リーガで見知った顔もいるんですが、それより今、目前に迫っているのは日曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのビジャレアル戦。
▽ええ、金曜のマハダオンダ(マドリッド近郊)でのセッションではジエゴ・コスタが復帰、サビッチも回復しているようですが、何せ相手は前ラウンドでELを敗退していて、休養十分ですからね。首位とは勝ち点差8がついているリーガとはいえ、アトレティコにはバルサにこれ以上、離されないよう、尚且つ、負傷者を増やさない試合をしてほしいかと。実際、来週はスペイン代表でのプレーを一時、希望していながら、彼女へのDV騒動やその後の接近禁止令を破り、ラスベガスで挙式。新婚さんとして戻って来たところ、バラハス空港で逮捕されるといった前科から、スペイン国籍取得が遅れて今回、デシャン監督の招集が渡りに舟に。グリーズマンと共にフランス代表に行くことにしたリュカなど、各国代表に呼ばれている選手も多いのは心配ではありますよね。
▽え、世間的に注目を浴びていた金曜のビッグイベントは正直、CLの準々決勝組み合わせ抽選会の方だったんじゃないかって?もちろんそうなんですが、こちらはELとは真逆で、どこと当たっても大変なのはお約束。その中でも比較的、楽な相手を引いたと言われているのはバルサで、ローマはベスト8の常連ではありませんからね。それこそ火曜にオールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッドに1-2と勝利。元アトレティコのGKデ・ヘア相手に殊勲の2ゴールを挙げたベン・イェデルがやはり、フランス代表に初招集されたセビージャが当たっていれば、伝説のスポーツディレクター、モンチ氏(長くセビージャで務めた後、現在はローマ)も大喜びする好カードになったんじゃないかと思うんですが、こればっかりはねえ。
▽結局、セビージャは今度はドイツの名門、バイエルンに挑むことになり、水曜のチェルシーとの16強対決2ndレグではメッシの2発とデンベレのゴールで、こちらもアトレティコOBのGKクルトワを破り、3-0とチェルシーに完勝したバルサが4月4日と10日にローマと対戦になります。そうそう、カンプ・ノウの試合で敗退したチームの選手では今回、ドイツ(ドュッセルドルフ)とアルゼンチン(ワンダ・メトロポリターノ)で親善試合をするスペイン代表招集にも吉凶があって、モラタがリスト落ちした傍らでマルコス・アロンソが初招集の栄誉に。まあ、モラタは今季、レアル・マドリーから移籍してまだtitular(ティトラル/レギュラー)にはなれてないようですしね。1月からアトレティコでプレーできるようになったジエゴ・コスタが好調なため、今回、代表復帰したというのもありますし、W杯行き最終リストに入るためにはこの先、かなり頑張らないといけないようですよ。
▽そして一足先にPSGにパリでも1-2と勝利、総合スコア2-5でCL準々決勝進出を決めていたマドリーはユベントスと顔を合わせることになったんですが、実はこれが曲者。というのも、昨季のカーディフでのduodecima(ドュオデシマ/12回目のCL優勝)を含め、決勝では2度倒している相手ですが、2試合制の対戦では勝ったことがないのだとか。ええ、3年前の準決勝でもそれこそ、当時はユーベにいたモラタのゴールもあって敗退しているんですが、まあ、今度はイグアインが古巣への恩返しを狙っているとは言ってももうCLしか、タイトル獲得の可能性のない彼らですからね。4月3日、ユベントス・スタジアムでの1stレグ、11日、サンティアゴ・ベルナベウでの2ndレグ、どちらもチケット早期完売が予見される中、きっと根性で勝ち抜いてくれるのでは?
▽うーん、残り1組のイングランド勢対決、リバプールvsマンチェスター・シティにしてもCLはどれもこれもゴージャスなカードばかりで、私も楽しみなんですが、それだけに週末のリーガ戦が色褪せて見えてしまうのは仕方ない?日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)にジローナをベルナベウに迎えるマドリーにしても首位とは勝ち点差15ですからね。そこへモドリッチはふくらはぎ痛、ベイルもウェールズ代表の中国遠征を控えてムリさせられないとなると、またジダン監督が大幅なローテーションをする可能性もありそうな。スペイン代表に再招集されたルーカス・バスケス辺りはW杯行の切符が懸かっているため、発奮してくれると思いますが、さて。相手のジローナもシーズン前半でマドリーに勝利したとはいえ、もう1部残留も確定。モチベーションを見つけにくいというのはお互い様かもしれません。
▽一方、マドリッドの弟分チームたちは、あまり各国代表から招集される選手がいないとはいえ、ヘタフェなど、柴崎岳選手を始め、ファジル(モロッコ)、ジェネ(トーゴ)、マノイロビッチ(セルビア)、メルヴァイユ(コンゴ)と5人程、出向が決まっているんですけどね。土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのレアル・ソシエダ戦では、ここ2連敗という悪い流れを払拭して、2週間のparon(パロン/リーガの停止期間)に入りたいところ。現在、11位で降格の危険はほぼないヘタフェですが、ボルダラス監督も「どっちつかずの順位で終わるのはいいシーズンでなかったという印象を与える。No podemos caer en ese error, no lo voy a permitir/ノー・ポデモス・カエール・エン・エセ・エロール、ノー・ロ・ボイ・ア・ペルミティル(そういう過ちを犯す訳にはいかないし、許すつもりもない)」と言っていましたし、残り10試合、勝ち点7差のEL出場権をもらえる7位の座に少しでも近づけるよう、勝てるといいですよね。
▽そしてレガネスは日曜正午、ブタルケにセビージャを迎えるんですが、相手がCL準々決勝進出を決めたばかりなのはいいのか悪いのか。モンテッラ監督もリーガでは4位バレンシアまで勝ち点差11と離れているため、来季CL出場圏の獲得は難しいと考えているはずですが、7位のジローナもたったの2差とEL出場圏死守はしたいはずですからね。ガリターノ監督も「Estamos bien pero creo que con treinta y tres puntos no te salvas/エスタモス・ビエン・ペロ・クレオ・ケ・コン・トレインタ・イ・トレス・プントス・ノー・テ・サルバス(ウチの状態はいいが、勝ち点33では残留できないと思う)」と言っていたレガネスが、あと少しの上積みを狙うにはちょっと、難しいライバルなのは確か。代表戦明けもバレンシア、バルサと上位チームとの対戦が続くため、今は辛抱の時期なのかもしれません。
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