【原ゆみこのマドリッド】タイトルはもうヨーロッパにしかない…
2018.03.10 08:40 Sat
▽「違うってば」そんな風に私がチェックを入れていたのは金曜日、メンディリバル監督の試合前日記者会見をネットで読んだ時のことでした。いやあ、エイバルが土曜に迎えるのはレアル・マドリーなんですが、首位バルサから勝ち点15離れている相手にとって、リーガは決して気合の入る大会じゃないんですけどね。それでも彼は、「あと2週間はCLをプレーしないのだから、マドリーは勝ちに来るだろう」と言っていたんですが、いえいえ。計8カードを4つずつ2週間に分け、更に火水で1日2試合開催にしたCL16強対決2ndレグが全て終わるのは来週の水曜。その2日後の抽選会で準々決勝の相手は判明するものの、3月下旬には国際代表戦週間が入るため、その1stレグは4月3、4日まで待たないといけないんですよ。
▽そう、要はCLが戻って来るまでにエイバル戦、ジローナ戦、そしてparon(パロン/リーガの停止期間のこと)明けのラス・パルマス戦をこなさないといけないマドリーなんですが、それらのリーガ戦は3年連続CL制覇という偉業を果たすための調整試合扱い。おかげでこちらもテンションを上げるのが難しいんですが、一応、ジダン監督も「Mi mensaje a la plantilla es que no vamos a bajar los brazos/ミ・メンサヘ・ア・ラ・プランティージャ・エス・ケ・ノー・バモス・ア・バハール・ロス・ブラソス(選手たちへの私のメッセージは諦めないということ)」と言っていましたしね。エイバル(スペイン北部)にはBBC(ベンゼマ、ベイル、クリスチアーノ・ロナウドの頭文字)を始め、ベストメンバーを率いて乗り込んだため、現在、この6月で終わる契約の延長を交渉中。ここ数日、ベティス移籍の可能性も浮上してきた乾貴士選手のプレーも楽しみにしつつ、この土曜午後1時(日本時間午後9時)からの試合を待ちたいところですが…。
▽え、それでも火曜のPSG戦2ndレグが無事、終わってくれたのはありがたかったじゃないかって? いや、そうなんですけど、元々この対戦は1stレグに3-1とマドリーが余裕を持って勝利。そこへネイマールも第5中足骨骨折で欠いた相手がいくら、クラブ公認でウルトラ(過激なファン)たちがパルク・デ・プランスを何度も真っ白に煙らせる程のbengala(ベンガラ/発煙筒)を炊いて応援したとて、逆転の目は始めから薄かったですからね。実際、試合の方もジダン監督がベイルをベンチスタートにして、ルーカス・バスケスとアセンシオを先発に抜擢。「Buscaba al final tener dos lineas de cuatro, defendiendo bien con sus jugadores de fuera/ブスカバ・アル・フィナル・テネール・ドス・リネアス・デ・クアトロ、デフェンディエンドー・ビエン・コン・スス・フガドーレス・デ・フエラ(最後は4人で2列を作るようにした。サイドの選手で上手く守りながらね)」という作戦が見事に当たります。
▽そう、前半は0-0で折り返した彼らでしたが、スタンドが赤くなりすぎて試合が一時中断した後半、6分には「Zidane me pidio trabajo en defensa y soltura en ataque/ジダン・メ・ピディオ・トラバッホ・エン・デフェンサ・イ・ソルトゥーラ・エン・アタケ(ジダン監督から守備で働くことと、ノビノビ攻撃することを頼まれた)」アセンシオがダニエウ・アウベスの足の間を抜いて、エリア内に入り込むルーカス・バスケスへパス。そこからのクロースがロナウドの先制ヘッドを呼び込みましたしね。26分にはゴール前でカセミロが弾いたボールがカバーニのヒザに当たって同点にされてしまったものの、35分にはそのカセミロがアンラッキー返し。ええ、今度は彼のシュートがマルキーニョスに当たってゴールとなり、2ndレグも1-2で勝って、総合スコア5-2で準々決勝進出となれば、ケチのつけようもありませんって。
▽うーん、この16強対決、2試合で計3得点挙げたロナウドはもちろんのことながら、マドリッドでも残り15分から出場、2アシストで3-1の逆転勝利を導き、パリでも先制点の起点となったアセンシオが影のヒーローだったかと思いますが、PSGのもろさは予想外。いえ、ウナイ・エメリ監督は「Caer eliminado con el Madrid no es una decepcion, caer en octavos, si/カエール・エリミナードー・コン・エル・マドリッド・ノー・エス・ウナ・デセプシオン、カエール・エン・オクタボス、シー(16強対決で敗退するのはそうだが、マドリー相手に敗退するのは幻滅ではない)」と、あくまで相手が悪かったという姿勢でしたけどね。試合後は、「去年の夏、ウチは4億ユーロ(約530億円)を費やしてチームを補強したけど、結局、CL決勝トーナメント最初のラウンドも突破できなかった」(ドラクスラー)という声が内外共に一般的だったかと。
▽そして1stレグを0-0で終えたセビージャがマンチェスター・ユナイテッドのホーム、オールド・トラフォードに乗り込むのは来週火曜、スタンフォード・ブリッジで1-1と引き分けてきたバルサがチェルシーをカンプ・ノウに迎えるのはその翌日なため、この水曜にはスペイン勢のCLはなく、ええ、もちろん悪いのは恥ずかしいグループリーグ敗退をしたアトレティコなんですけどね。別にその罰ゲームじゃないんですが、グループ3位でヨーロッパリーグに回った彼らはコペンハーゲンとの32強対決をあっさり通過。いよいよ木曜には16強対決1stレグでロコモティブ・モスクワをワンダ・メトロポリターノに迎えたところ…やっぱりこの大会では勿体ないチームであることを立派に示してくれたから、嬉しかったの何のって。
▽いえ、当日券も十分あったため、2月末からオープンしたチケットオフィス(地下鉄エスタディオ・メトロポリターノ駅を出て、オフィシャルショップのある遊歩道の並び、スタジアムの正面左手奥。試合日前に購入したい時はすぐ横のインフォメーション・オフィスへ/月~木:9時から19時、金:9時から15時、土:10時から14時オープン)も賑わっていたワンダながら、満員にはならなかったんですけどね。おまけに前日にはGKオブラクが臀部を負傷して出場できないことが発覚。モヤがレアル・ソシエダに緊急移籍してしまったため、22歳のアルゼンチン人GK、ここまで親善試合経験しかないベルネルが急遽、先発デビューすることになっただけでも不安だったのに加え、合宿先のホテルでゴディンが急性胃腸炎にかかり、こちらもベンチ入りできずと、実は逆境に襲われていたアトレティコだったんですが、もしや今回は相手に恵まれた?
▽ええ、ロシアのチームは冬休みが明けてまだ間がありませんからね。先週末のスパルタク・モスクワとのダービーも雪まみれでスコアレスドローと、いい足慣らしにはならなかったようですし、組み合わせ決定から2週間とあって、その試合で壮大に発煙筒を炊いていたウルトラたちが大挙して応援に駆けつけられなかったのは吉だったかと。実際、アトレティコだって、先週はメッシのFKゴールでバルサに1-0と負け、首位との勝ち点差5が8に拡大。リーガ逆転優勝の夢が雲散霧消してしまったため、もうこの大会しかないのは誰もが認めるところですからねえ。その思いを最初に具現化してくれたのはカンテラーノ(アトレティコB出身の選手)のサウールで前半22分。いくらパスする相手が見つからなかったからって、いきなり30メートル離れたところからシュートを放ち、それがgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)になってしまうんですから、こちらも呆気に取られたの何のって。
▽それからハーフタイムまでは追加点が入らず、ヤキモキさせられたものですが、おそらくロッカールームでチームは「よくあることだから1-0でもいいけど、2-0ならもっと安心」という確認をしたんでしょうかね。後半開始直後にはサウールのクロスから、グリーズマンのシュートはGKギジェリュメに弾かれたものの、ジエゴ・コスタが押し込んで2点目をゲット。更にその2人が温存の意味もあったのか、ベンチに退いた後も「Una ventaja de dos goles tampoco es que sea corta, pero el equipo ha tenido ambicion/ウナ・ベンタハ・デ・ドス・ゴーレス・タンポコ・エス・ケ・セア・コルタ、ペロ・エル・エキポ・ア・テニードー・アンビシオン(2点リードが少なすぎるということもないけど、チームは野心的だった)」とサウールも言っていた通り、45分にはファンフランが右サイドでボールを奪うと、敵エリア脇まで持ち上がってラストパス。駆け込んで来たコケのシュートが決まり、ガビもベンチだったため、回ってきたキャプテン役に恥ずかしくない貢献ができたんですが、3-0なら来週木曜の2ndレグはもう大船に乗った気でいていい?
▽え、主力FWのファルファン、アリをケガで欠いたロコモティブがあまりに撃ってこなかったため、注目のベルネルの実力は未だに不明なんだろうって? いやあ、後でシメオネ監督など、「Ha crecido mucho desde que ha llegado/ア・クレシードー・ムーチョ・デスデ・ケ・ア・ジェガードー(ここへ来てから、彼はとても成長した)。だから、モヤに移籍のオファーがあった時、彼を信頼することにしたんだ」と言っていましたけどね。以前は第3GKだったベルネルは招集リスト落ちすることも度々。それでも「レバンテ、バレンシア、セビージャにも自分でAVE(スペインの新幹線)に乗って、試合を見に来た。誰に来いと言われた訳でもないのにね」(シメオネ監督)というのは当人の意欲の証明にはなっても、さすがに本職での才能まで保証するにはムリがあったかと。
▽そこへモスクワでのネックとして、マイナス気温ともしかしたら降雪という悪天候が加わるんですが、何より今怖いのはオブラクの回復が絶対に間に合わないとされている、この日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からのセルタ戦。相手はヴァスが椎間板ヘルニアでダウン、エースのイアゴ・アスパスもヒザの痛みで出場が微妙と、ちょっと攻撃力的には弱っている感がありますが、マキシ・ゴメスやシストら、油断のならないアタッカーがまだいますからね。優勝戦線から遠ざかっても、来季CL出場権を得られる4位以上を確定するまでは、アトレティコもリーガで勝っていかないと。
▽そして今週はミッドウィークに試合なしと、平常運転に戻ったマドリッドの弟分チームたちにも触れておくと、前節、サンティアゴ・ベルナベウで3-1と兄貴分に一蹴されてしまったヘタフェは土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)から、コリセウム・アルフォンソ・ペレスにレバンテを迎えることに。すでに勝ち点36を溜め、降格圏から16ポイントも離れている彼らだけに、あとはボツボツ勝っていくだけで1部残留の目標達成はできるんですが、ホームではここ2試合、セルタ、デポルティボに3-0で連勝と景気がいいですからね。アンヘルの体調に少々、不安があるため、今度は柴崎岳選手も加わって再び、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を披露してくれると嬉しいかと。17位と降格圏ギリギリのところにいるレバンテはムニョス監督を解任して、Bチームを率いていたパコ・ロペス監督が昇格したばかりというのもありますし、ホームのサポーターの前でいい試合ができるといいですね。
▽一方、レガネスは日曜にサン・マメスでアスレティック戦に挑むんですが、ある意味、難所であるスタジアムを攻略するにはいい巡り合わせに。というのも相手はこの木曜、アトレティコと同じEL16強対決1stレグで3-1と敗戦。来週ホームでの2ndレグでオリンピック・マルセイユを2-0以上で倒し、逆転突破するのに頭がいっぱいですからね。前節、ようやくコパ・デル・レイ準決勝敗退ショックから脱出。マラガに勝利して、とうとう6試合連続白星なしにピリオドを打ったレガネスにとっては残留達成へ、もう一歩前進するいいチャンスになりそうな。ちなみに現在、彼らは勝ち点33の13位。ここも7位のジローナまで、7ポイント差だけですから、このシーズン終盤、もしからしたら弟分同士のEL出場権争いが見られるかもしれませんよ。
▽そう、要はCLが戻って来るまでにエイバル戦、ジローナ戦、そしてparon(パロン/リーガの停止期間のこと)明けのラス・パルマス戦をこなさないといけないマドリーなんですが、それらのリーガ戦は3年連続CL制覇という偉業を果たすための調整試合扱い。おかげでこちらもテンションを上げるのが難しいんですが、一応、ジダン監督も「Mi mensaje a la plantilla es que no vamos a bajar los brazos/ミ・メンサヘ・ア・ラ・プランティージャ・エス・ケ・ノー・バモス・ア・バハール・ロス・ブラソス(選手たちへの私のメッセージは諦めないということ)」と言っていましたしね。エイバル(スペイン北部)にはBBC(ベンゼマ、ベイル、クリスチアーノ・ロナウドの頭文字)を始め、ベストメンバーを率いて乗り込んだため、現在、この6月で終わる契約の延長を交渉中。ここ数日、ベティス移籍の可能性も浮上してきた乾貴士選手のプレーも楽しみにしつつ、この土曜午後1時(日本時間午後9時)からの試合を待ちたいところですが…。
▽え、それでも火曜のPSG戦2ndレグが無事、終わってくれたのはありがたかったじゃないかって? いや、そうなんですけど、元々この対戦は1stレグに3-1とマドリーが余裕を持って勝利。そこへネイマールも第5中足骨骨折で欠いた相手がいくら、クラブ公認でウルトラ(過激なファン)たちがパルク・デ・プランスを何度も真っ白に煙らせる程のbengala(ベンガラ/発煙筒)を炊いて応援したとて、逆転の目は始めから薄かったですからね。実際、試合の方もジダン監督がベイルをベンチスタートにして、ルーカス・バスケスとアセンシオを先発に抜擢。「Buscaba al final tener dos lineas de cuatro, defendiendo bien con sus jugadores de fuera/ブスカバ・アル・フィナル・テネール・ドス・リネアス・デ・クアトロ、デフェンディエンドー・ビエン・コン・スス・フガドーレス・デ・フエラ(最後は4人で2列を作るようにした。サイドの選手で上手く守りながらね)」という作戦が見事に当たります。
▽うーん、この16強対決、2試合で計3得点挙げたロナウドはもちろんのことながら、マドリッドでも残り15分から出場、2アシストで3-1の逆転勝利を導き、パリでも先制点の起点となったアセンシオが影のヒーローだったかと思いますが、PSGのもろさは予想外。いえ、ウナイ・エメリ監督は「Caer eliminado con el Madrid no es una decepcion, caer en octavos, si/カエール・エリミナードー・コン・エル・マドリッド・ノー・エス・ウナ・デセプシオン、カエール・エン・オクタボス、シー(16強対決で敗退するのはそうだが、マドリー相手に敗退するのは幻滅ではない)」と、あくまで相手が悪かったという姿勢でしたけどね。試合後は、「去年の夏、ウチは4億ユーロ(約530億円)を費やしてチームを補強したけど、結局、CL決勝トーナメント最初のラウンドも突破できなかった」(ドラクスラー)という声が内外共に一般的だったかと。
▽おかげでエメリ監督の今季限りの退陣が確定的になってしまったため、次期指揮官候補にはシメオネ監督も挙がっているとか、お隣さんにも飛び火してきたり、早くもネイマールの移籍金4億ユーロでの来季マドリー入りの噂が聞こえてきたりと、何かとかしましいんですが、何せ、マスコミも次のCLマッチデーが来るまで間をもたせないといけませんからね。ここしばらくはイロイロ、あることないこと出て来るんじゃないかと思いますが、とりあえず、エイバル戦ではPSG戦に交代出場したクロース、ベンチ待機だったモドリッチら、負傷明けのメンバーに実戦のリズムを取り戻してもらいたいところです。
▽そして1stレグを0-0で終えたセビージャがマンチェスター・ユナイテッドのホーム、オールド・トラフォードに乗り込むのは来週火曜、スタンフォード・ブリッジで1-1と引き分けてきたバルサがチェルシーをカンプ・ノウに迎えるのはその翌日なため、この水曜にはスペイン勢のCLはなく、ええ、もちろん悪いのは恥ずかしいグループリーグ敗退をしたアトレティコなんですけどね。別にその罰ゲームじゃないんですが、グループ3位でヨーロッパリーグに回った彼らはコペンハーゲンとの32強対決をあっさり通過。いよいよ木曜には16強対決1stレグでロコモティブ・モスクワをワンダ・メトロポリターノに迎えたところ…やっぱりこの大会では勿体ないチームであることを立派に示してくれたから、嬉しかったの何のって。
▽いえ、当日券も十分あったため、2月末からオープンしたチケットオフィス(地下鉄エスタディオ・メトロポリターノ駅を出て、オフィシャルショップのある遊歩道の並び、スタジアムの正面左手奥。試合日前に購入したい時はすぐ横のインフォメーション・オフィスへ/月~木:9時から19時、金:9時から15時、土:10時から14時オープン)も賑わっていたワンダながら、満員にはならなかったんですけどね。おまけに前日にはGKオブラクが臀部を負傷して出場できないことが発覚。モヤがレアル・ソシエダに緊急移籍してしまったため、22歳のアルゼンチン人GK、ここまで親善試合経験しかないベルネルが急遽、先発デビューすることになっただけでも不安だったのに加え、合宿先のホテルでゴディンが急性胃腸炎にかかり、こちらもベンチ入りできずと、実は逆境に襲われていたアトレティコだったんですが、もしや今回は相手に恵まれた?
▽ええ、ロシアのチームは冬休みが明けてまだ間がありませんからね。先週末のスパルタク・モスクワとのダービーも雪まみれでスコアレスドローと、いい足慣らしにはならなかったようですし、組み合わせ決定から2週間とあって、その試合で壮大に発煙筒を炊いていたウルトラたちが大挙して応援に駆けつけられなかったのは吉だったかと。実際、アトレティコだって、先週はメッシのFKゴールでバルサに1-0と負け、首位との勝ち点差5が8に拡大。リーガ逆転優勝の夢が雲散霧消してしまったため、もうこの大会しかないのは誰もが認めるところですからねえ。その思いを最初に具現化してくれたのはカンテラーノ(アトレティコB出身の選手)のサウールで前半22分。いくらパスする相手が見つからなかったからって、いきなり30メートル離れたところからシュートを放ち、それがgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)になってしまうんですから、こちらも呆気に取られたの何のって。
▽それからハーフタイムまでは追加点が入らず、ヤキモキさせられたものですが、おそらくロッカールームでチームは「よくあることだから1-0でもいいけど、2-0ならもっと安心」という確認をしたんでしょうかね。後半開始直後にはサウールのクロスから、グリーズマンのシュートはGKギジェリュメに弾かれたものの、ジエゴ・コスタが押し込んで2点目をゲット。更にその2人が温存の意味もあったのか、ベンチに退いた後も「Una ventaja de dos goles tampoco es que sea corta, pero el equipo ha tenido ambicion/ウナ・ベンタハ・デ・ドス・ゴーレス・タンポコ・エス・ケ・セア・コルタ、ペロ・エル・エキポ・ア・テニードー・アンビシオン(2点リードが少なすぎるということもないけど、チームは野心的だった)」とサウールも言っていた通り、45分にはファンフランが右サイドでボールを奪うと、敵エリア脇まで持ち上がってラストパス。駆け込んで来たコケのシュートが決まり、ガビもベンチだったため、回ってきたキャプテン役に恥ずかしくない貢献ができたんですが、3-0なら来週木曜の2ndレグはもう大船に乗った気でいていい?
▽え、主力FWのファルファン、アリをケガで欠いたロコモティブがあまりに撃ってこなかったため、注目のベルネルの実力は未だに不明なんだろうって? いやあ、後でシメオネ監督など、「Ha crecido mucho desde que ha llegado/ア・クレシードー・ムーチョ・デスデ・ケ・ア・ジェガードー(ここへ来てから、彼はとても成長した)。だから、モヤに移籍のオファーがあった時、彼を信頼することにしたんだ」と言っていましたけどね。以前は第3GKだったベルネルは招集リスト落ちすることも度々。それでも「レバンテ、バレンシア、セビージャにも自分でAVE(スペインの新幹線)に乗って、試合を見に来た。誰に来いと言われた訳でもないのにね」(シメオネ監督)というのは当人の意欲の証明にはなっても、さすがに本職での才能まで保証するにはムリがあったかと。
▽そこへモスクワでのネックとして、マイナス気温ともしかしたら降雪という悪天候が加わるんですが、何より今怖いのはオブラクの回復が絶対に間に合わないとされている、この日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からのセルタ戦。相手はヴァスが椎間板ヘルニアでダウン、エースのイアゴ・アスパスもヒザの痛みで出場が微妙と、ちょっと攻撃力的には弱っている感がありますが、マキシ・ゴメスやシストら、油断のならないアタッカーがまだいますからね。優勝戦線から遠ざかっても、来季CL出場権を得られる4位以上を確定するまでは、アトレティコもリーガで勝っていかないと。
▽そして今週はミッドウィークに試合なしと、平常運転に戻ったマドリッドの弟分チームたちにも触れておくと、前節、サンティアゴ・ベルナベウで3-1と兄貴分に一蹴されてしまったヘタフェは土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)から、コリセウム・アルフォンソ・ペレスにレバンテを迎えることに。すでに勝ち点36を溜め、降格圏から16ポイントも離れている彼らだけに、あとはボツボツ勝っていくだけで1部残留の目標達成はできるんですが、ホームではここ2試合、セルタ、デポルティボに3-0で連勝と景気がいいですからね。アンヘルの体調に少々、不安があるため、今度は柴崎岳選手も加わって再び、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を披露してくれると嬉しいかと。17位と降格圏ギリギリのところにいるレバンテはムニョス監督を解任して、Bチームを率いていたパコ・ロペス監督が昇格したばかりというのもありますし、ホームのサポーターの前でいい試合ができるといいですね。
▽一方、レガネスは日曜にサン・マメスでアスレティック戦に挑むんですが、ある意味、難所であるスタジアムを攻略するにはいい巡り合わせに。というのも相手はこの木曜、アトレティコと同じEL16強対決1stレグで3-1と敗戦。来週ホームでの2ndレグでオリンピック・マルセイユを2-0以上で倒し、逆転突破するのに頭がいっぱいですからね。前節、ようやくコパ・デル・レイ準決勝敗退ショックから脱出。マラガに勝利して、とうとう6試合連続白星なしにピリオドを打ったレガネスにとっては残留達成へ、もう一歩前進するいいチャンスになりそうな。ちなみに現在、彼らは勝ち点33の13位。ここも7位のジローナまで、7ポイント差だけですから、このシーズン終盤、もしからしたら弟分同士のEL出場権争いが見られるかもしれませんよ。
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