【原ゆみこのマドリッド】コパの方が大事になってる…
2018.01.23 12:30 Tue
▽「聞いた? ジエゴ・コスタが全治10日だってさ」そんな風に私が話しかけられたのは日曜日、金土日とマドリッドにあるスタジアムで試合が続いた20節、毎日顔を合わせていたオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)のレポーターとサンティアゴ・ベルナベウのプレス用スタンドで遭った時のことでした。いやあ、もうその情報は家を出る前、スポーツ紙のウェブページで見て呆然、自宅前のキオスクでも店仕舞い中だったアトレティコファンの販売員さんからも言われていたんですけどね。年が明けてようやくCLグループリーグ敗退のショックも薄らぎ、FIFA処分が済んで、コスタとビトロの新戦力もプレー解禁。リーガは首位との勝ち点差は大きいものの、堂々2位だし、コパ・デル・レイも準々決勝まで来たしと浮かれていた日々がこんなにも早く終わってしまうとは一体、誰が想像したことでしょう。
▽いえ、レポーターのお兄さんは「大丈夫、まだヨーロッパリーグがあるよ。決勝はリヨンだし」と慰めてくれたんですけどね。そりゃあ確かにお隣さんともバルサとも当たらないELなら、アトレティコにも優勝の可能性はあるでしょうし、今季のCL決勝はウクライナのキエフですから、フランスの方が行きやすくて好都合。とはいえ、決勝トーナメントが始まるのは2月の中旬、それもワンダ・メトロポリターノで閑古鳥が鳴くのが容易に想像できる32強対決のコペンハーゲン戦から始まって、組み合わせによってはドルトムントやナポリ、アーセナルといったビッグネームとも当たりかねない8試合もの長い道のりを経ないと、5月16日の決勝には出られないんですよ。
▽それだけに私もあまり楽観的にはなれないんですが、まあ、それはそれ。とりあえず、先週末のマドリッド勢がどうだったか、お伝えしておかないと。先陣を切ったのは弟分のヘタフェで、2週連続の金曜試合でコリセウム・アルフォンソ・ペレスにアスレティックを迎えたところ、2回リードされながら、ホルヘ・モリーナのPKとアンヘルのゴールで追いついて、最後は2-2の引き分けに。この試合も実況を担当していたオンダ・マドリッドのお兄さんは、「ガクはもっとピリッとしないと」と柴崎岳選手のプレーに注文をつけていましたが、次節、日曜のセビージャ戦ではエースのモリーナが累積警告で出場停止になりますからね。先発の座は保証されているんじゃないかと思いますが、アマトがレクエとの接触プレーで歯を4本折ったという知らせもあり、モンテッラ新監督の元、調子が上がってきた相手だけにサンチェス・ピスファンでの対戦はちょっと心配ではあります。
▽そしてご近所さん同様、日曜正午にアウェイでアラベスと対戦したレガネスも2点をリードされた後、ガブリエル・ピレスのPKと終了間際に生まれたサルドゥアのゴールで2-2と引き分けたんですが、何せ、先週ミッドウィークのコパ準々決勝1stレグでバレンシアに2-1と敗れたアラベスもですが、レガネスもレアル・マドリーとのブタルケでの一戦に0-1と敗れ、今週の2ndレグでは総力を挙げてremontada(レモンターダ/逆転)に取り組まないといけないですからね。とりわけ現在、降格圏まで勝ち点9と比較的、リーガでの状態が落ち着いているため、ガリターノ監督など、サンティアゴ・ベルナベウではレギュラー陣を投入、大先輩を驚かせるべく、秘策を練っているはずかと。次節は同じくコパ準々決勝1stレグで1-0とバルサに先勝、この木曜にはカンプ・ノウでこの僅差を守れても守れなくても精根尽き果てることは確かなエスパニョールが相手なのも、レガネスがマドリー戦に集中できる理由になりますかね。
▽一方、コパ日程の関係でリーガの開催日をお隣さんと入れ替えたアトエティコは土曜日、ワンダでジローナ戦となったんですが、実はこの相手には、いきなりストゥアーニが2点を挙げ、最後は2-2で勝ち点2をもぎ取られたというシーズン開幕戦の苦い思い出が。それだけにシメオネ監督も「No podemos repetir el primer tiempo que hicimos allí/ノー・ポデモス・レペティル・エル・プリメール・ティエンポー・ケ・イシモス・アジー(あそこでの前半を繰り返す訳にはいかない)」と、選手たちに言い含めていたのが効いたのか、この日は逆にハーフタイム前に得点することに成功。ええ、34分にエリア内でグリーズマンが地面から押し出したボールをトマスが上げ、コスタが頭で落としたところ、今度はゴール右前に来ていたグリーズマンがvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めてくれます。
▽え、でもまさか、監督にも「uno de los mejores futbolistas del futbol espanol/ウノ・デ・ロス・メホーレス・フトボリスタス・デル・フトボル・エスパニョル(スペインサッカーで最高の選手の1人)」と評価されているコケがピッチに入るなり、先週のセビージャ戦1stレグで失点のキッカケとなったボールロストに続いて、あんな大ポカをするなんて一体、誰に予想できただろうって? ですよねえ、それは27分、ジローナのアダイが放ったFKはGKオブラクが弾いたものの、コケが2度に渡り、クリアボールを敵に贈っているんですから、開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。実際、エリア内右奥から蹴り上げた方はどう見ても完璧なクロスで、ベルナルドが頭で落とし、ポルトゥのフィニッシュで1-1の同点になってしまった時はもう、当人だってスペイン代表を辞退したくなったのでは?
▽結局、そのままジローナとは今季2度目の引き分けに終わったアトレティコでしたが、いえ、昇格したばかりの向こうが、「凄いチーム相手に難しいスタジアムで、勝利の味のするnos llevamos un punto importantisimo/ノス・ジェバモス・ウン・プント・インポルタンティシモ(重要極まりない勝ち点1をボクらは奪った)」(ポルトゥ)と胸を張っていたのは当然なんですけどね。何とも解せないのは、やはり1点リードしながら、追いつかれ、逆転までされたセビージャ戦に続き、得意の逃げ切りに失敗したにも関わらず、シメオネ監督が「Nosotros segun ustedes estamos muy mal y segun yo, estamos bien/ノソトロス・セグン・ウステデス・エスタモス・ムイ・マル・イ・セグン・ジョ、エスタモス・ビエン(君たち、記者によるとウチの状態はとても悪いが、自分にとってはいい)」と開き直っていたこと。
▽うーん、確かにあのコケのミスさえなければ、勝てていたのかもしれませんけどね。これで首位バルサとの差が勝ち点11と更に開いたのは元々、9ポイントだって、ほとんど逆転優勝の目はないため、別にいいとはいえ、決してセビージャ戦2ndレグを前に勇気づけられる結果ではなかったかと。そこへ、「Esta claro que siempre que Costa no esta en el terreno de juego afecta/エスタ・クラーロ・ケ・シエンプレ・ケ・コスタ・ノー・エスタ・エン・エル・テレーノ・デ・フエゴ・アフェクタ(コスタがピッチにいないのはいつだって明らかに影響がある)」とリュカも言っていた、すでに復帰して3ゴールを挙げている頼りの点取り屋が、チケット完売のサンチェス・ピスファンで最低でも2点は取らないと逆転突破できない、火曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)からの試合に出られないとなったら、もう何を期待したらいいのか。
▽いえ、それでも棄権はできないため、月曜のマハダオンダ(マドリッド近郊)のシュダッド・デポルティバ・ワンダではシメオネ監督がGKモヤ、ベルサイコ、ヒメネス、ゴディン、リュカ、コケ、サウール、ガビ、カラスコ、コレア、ガメイロ、フェルナンド・トーレス、グリーズアンら、13人を集めて、作戦を練っていたようですけどね。セビージャは土曜のエスパニョール戦でも0-3で勝利と攻守共に回復してきたようですし、何よりベリッソ監督が去って、中盤にエンゾンジが復帰したのが脅威。また3回もパスが続かないようなアトレィコだったりすると、思いっきり返り討ちに遭いそうなのは怖いですよね。
▽そして、そんな彼らとまったく好対照なリーガ戦を披露したのがマドリーだったですが、日曜のサンティアゴ・ベルナベウでは私も久々のgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を目撃。うーん、前半23分、スローインからアンドネが繋ぎ、ルーカス・ペレスのラストパスをアドリアンが決めて、デポルティボが先制した時には昨年最終戦のクラシコ(伝統の一戦)以来の悪いホームゲームの流れがまだ、続いているように見えたんですけどね。この日は伏兵、今季は同僚が代わる代わる負傷するせいもあって、不動のレギュラーと化しているナチョが反撃の狼煙を上げます。32分、同点を求めて、デポルティボのエリアを包囲していたマドリーだったんですが、彼がマルセロの折り返しを撃ち込んだところ、ボールがゴール前の密集陣を抜けてネットに突き刺さったから、昨今、フラストレーションを溜めていいたスタンドのファンもどんなにホッとしたことか。
▽続いて42分にはマルセロが上げたクロスをベイルが美しい弧を描くシュートで決め、勝ち越してハーフタイムに入った彼らでしたが、本当のショウが始まったのは後半のこと。ええ、13分にクロースのCKを誰より高く跳んだベイルがヘッドで沈めると、「a partir de su tercer gol nos hemos venido abajo/ア・パルティル・デ・ス・テルセール・ゴル・ノス・エオス・ベニードー・アバッホ(3点目以降、ウチは下を向いてしまった」(アドリアン)と言うように、デポルティボが諦めてしまったせいもあるものの、その10分後にはクリスチアーノ・ロナウドのtaconazo(タコナソ/ヒールキック)を受けたモドリッチがエリア前から決めてくれます。そのロナウドも33分にはカセミロのクロスをワンタッチで叩き込み、ゴール祭りに参加。ただ彼の場合、その6分後にもルーカス・バスケスの送ったボールに頭を合わせ、自身2点目を奪ったんですが…。
▽気の毒にもクリアしようと足を出したシェルに蹴られ、左目の横に1センチ以上あろうかという切り傷を負ってしまったんですよ。おかげで顔面血まみれになった当人もチーム医のスマホのカメラで自分でも確認していましたが、婦女子のファンには映像的にあまりにショッキングすぎると思ったんでしょうかね。すでにチームは交代枠を使い果たしていたものの、点差も点差ですし、そのままロッカールームに戻ることに。そちらで3針程、縫う破目になったそうですが、大丈夫。10人しかおらずとも43分にはCKからナチョが締めのゴールを決めて、マドリーは7-1の大勝です。
▽いやあ、これにはジダン監督も「Los jugadores necesitaban un partido asi/オス・フガドーレス・ネセシターバン・ウン・パルティードー・アシー(選手たちにはこういう試合が必要だった)」と満足を表していましたが、実は1人だけ、この日はワリを喰ったメンバーがいて、それはクラシコでのケガが治って、久々に出場したベンゼマ。マジョラルに代わり、後半19分にピッチに入ったんですが、まさか何もしないうちからpito(ピト/ブーイング)を受けるとはこれいかに。今週は契約更改の約束をペレス会長に果たしてもらえず、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍希望が報じられていたロナウドがチャンスに失敗した時すら、拍手で励まされていたのとは対照的でしたが、まあ、マドリーファンにも好き嫌いはありますからね。その辺は今週、先発となるであろうコパのレガネス戦2ndレグで名誉挽回を図るべく、ベンゼマ自身に努力してもらう他ないかと。
▽え、「感触はいいけど、まだ100%じゃない。少しずつ最高のフォームを取り戻していくつもりだよ」と試合後、言っていたベイルの2得点は当然の活躍のような気もするけど、DFながら、今季これで4ゴールとしたナチョには脱帽してもいいんじゃないかって? そうですね、当人も「Si es muy dificil para los de arriba, imaginate para los de atrás/シー・エス・ムイ・ディフィシル・パラ・ロス・デ・アリバ、イマヒナテ・パラ・ロス・デ・アトラス(前線の選手でも難しいんだから、後ろのボクらがどうだか想像してみてよ)」と笑っていましたが、もしやこの先、マドリーではリーガ次節のバレンシア戦で復帰予定のセルヒオ・ラモスと熾烈なDF得点王争いが繰り広げられることになるかも。
▽何にしろ、水曜午後9時30分からのレガネス戦ではバジェホが1stレグで太ももを負傷、全治4~6週間になってしまったため、ナチョの皆勤状態も続くはずですが、その他ではこのデポルティボ戦に出場しなかったイスコやアセンシオらがスタメン入りする可能性が高いかと。残念ながら、セバージョスは練習中に足首をネンザして出られませんけどね。何はともあれ、リーガはマドリーも4位をキープしたものの、首位とは勝ち点差19ですし、どちらが勝ち抜けることになってもマドリッド勢が1つはコパ準決勝に残るのは、私にとってありがたいことです。
▽いえ、レポーターのお兄さんは「大丈夫、まだヨーロッパリーグがあるよ。決勝はリヨンだし」と慰めてくれたんですけどね。そりゃあ確かにお隣さんともバルサとも当たらないELなら、アトレティコにも優勝の可能性はあるでしょうし、今季のCL決勝はウクライナのキエフですから、フランスの方が行きやすくて好都合。とはいえ、決勝トーナメントが始まるのは2月の中旬、それもワンダ・メトロポリターノで閑古鳥が鳴くのが容易に想像できる32強対決のコペンハーゲン戦から始まって、組み合わせによってはドルトムントやナポリ、アーセナルといったビッグネームとも当たりかねない8試合もの長い道のりを経ないと、5月16日の決勝には出られないんですよ。
▽それだけに私もあまり楽観的にはなれないんですが、まあ、それはそれ。とりあえず、先週末のマドリッド勢がどうだったか、お伝えしておかないと。先陣を切ったのは弟分のヘタフェで、2週連続の金曜試合でコリセウム・アルフォンソ・ペレスにアスレティックを迎えたところ、2回リードされながら、ホルヘ・モリーナのPKとアンヘルのゴールで追いついて、最後は2-2の引き分けに。この試合も実況を担当していたオンダ・マドリッドのお兄さんは、「ガクはもっとピリッとしないと」と柴崎岳選手のプレーに注文をつけていましたが、次節、日曜のセビージャ戦ではエースのモリーナが累積警告で出場停止になりますからね。先発の座は保証されているんじゃないかと思いますが、アマトがレクエとの接触プレーで歯を4本折ったという知らせもあり、モンテッラ新監督の元、調子が上がってきた相手だけにサンチェス・ピスファンでの対戦はちょっと心配ではあります。
▽一方、コパ日程の関係でリーガの開催日をお隣さんと入れ替えたアトエティコは土曜日、ワンダでジローナ戦となったんですが、実はこの相手には、いきなりストゥアーニが2点を挙げ、最後は2-2で勝ち点2をもぎ取られたというシーズン開幕戦の苦い思い出が。それだけにシメオネ監督も「No podemos repetir el primer tiempo que hicimos allí/ノー・ポデモス・レペティル・エル・プリメール・ティエンポー・ケ・イシモス・アジー(あそこでの前半を繰り返す訳にはいかない)」と、選手たちに言い含めていたのが効いたのか、この日は逆にハーフタイム前に得点することに成功。ええ、34分にエリア内でグリーズマンが地面から押し出したボールをトマスが上げ、コスタが頭で落としたところ、今度はゴール右前に来ていたグリーズマンがvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めてくれます。
▽ただ前回、手こずった敵の5バックに対抗するため、自らもサビッチ、ヒメネス、リュカの3CBにカラスコとベルサイコを左右にカリレーロ(長い距離をカバーするSB)として配置したのも功を奏し、ストゥアーニが出場停止だったジローナの攻撃を抑えていたのもあって、「en el segundo con el correr de los minutos nos empezamos a confiar de la situación/エン・エルセグンド・コン・エル・コレール・デ・ロス・ミヌートス・ノス・エンペサモス・ア・コンフィアール・デ・ラ・シトゥアシオン(後半、時間が経つにつれ、ウチは戦況を過信してしまった)」(ヒメネス)のが悪かったんですかね。15分にコスタがガメイロに代わったのは、シメオネ監督も「内転筋に痛みがあって、ケガを避けたかった」と言っていた通り、というか、翌日には時すでに遅しだったことが判明したんですが、25分にはグリーズマンまで下げ、早々と守りの態勢に入ってしまったのが、この日は裏目に出ることに。
▽え、でもまさか、監督にも「uno de los mejores futbolistas del futbol espanol/ウノ・デ・ロス・メホーレス・フトボリスタス・デル・フトボル・エスパニョル(スペインサッカーで最高の選手の1人)」と評価されているコケがピッチに入るなり、先週のセビージャ戦1stレグで失点のキッカケとなったボールロストに続いて、あんな大ポカをするなんて一体、誰に予想できただろうって? ですよねえ、それは27分、ジローナのアダイが放ったFKはGKオブラクが弾いたものの、コケが2度に渡り、クリアボールを敵に贈っているんですから、開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。実際、エリア内右奥から蹴り上げた方はどう見ても完璧なクロスで、ベルナルドが頭で落とし、ポルトゥのフィニッシュで1-1の同点になってしまった時はもう、当人だってスペイン代表を辞退したくなったのでは?
▽結局、そのままジローナとは今季2度目の引き分けに終わったアトレティコでしたが、いえ、昇格したばかりの向こうが、「凄いチーム相手に難しいスタジアムで、勝利の味のするnos llevamos un punto importantisimo/ノス・ジェバモス・ウン・プント・インポルタンティシモ(重要極まりない勝ち点1をボクらは奪った)」(ポルトゥ)と胸を張っていたのは当然なんですけどね。何とも解せないのは、やはり1点リードしながら、追いつかれ、逆転までされたセビージャ戦に続き、得意の逃げ切りに失敗したにも関わらず、シメオネ監督が「Nosotros segun ustedes estamos muy mal y segun yo, estamos bien/ノソトロス・セグン・ウステデス・エスタモス・ムイ・マル・イ・セグン・ジョ、エスタモス・ビエン(君たち、記者によるとウチの状態はとても悪いが、自分にとってはいい)」と開き直っていたこと。
▽うーん、確かにあのコケのミスさえなければ、勝てていたのかもしれませんけどね。これで首位バルサとの差が勝ち点11と更に開いたのは元々、9ポイントだって、ほとんど逆転優勝の目はないため、別にいいとはいえ、決してセビージャ戦2ndレグを前に勇気づけられる結果ではなかったかと。そこへ、「Esta claro que siempre que Costa no esta en el terreno de juego afecta/エスタ・クラーロ・ケ・シエンプレ・ケ・コスタ・ノー・エスタ・エン・エル・テレーノ・デ・フエゴ・アフェクタ(コスタがピッチにいないのはいつだって明らかに影響がある)」とリュカも言っていた、すでに復帰して3ゴールを挙げている頼りの点取り屋が、チケット完売のサンチェス・ピスファンで最低でも2点は取らないと逆転突破できない、火曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)からの試合に出られないとなったら、もう何を期待したらいいのか。
▽いえ、それでも棄権はできないため、月曜のマハダオンダ(マドリッド近郊)のシュダッド・デポルティバ・ワンダではシメオネ監督がGKモヤ、ベルサイコ、ヒメネス、ゴディン、リュカ、コケ、サウール、ガビ、カラスコ、コレア、ガメイロ、フェルナンド・トーレス、グリーズアンら、13人を集めて、作戦を練っていたようですけどね。セビージャは土曜のエスパニョール戦でも0-3で勝利と攻守共に回復してきたようですし、何よりベリッソ監督が去って、中盤にエンゾンジが復帰したのが脅威。また3回もパスが続かないようなアトレィコだったりすると、思いっきり返り討ちに遭いそうなのは怖いですよね。
▽そして、そんな彼らとまったく好対照なリーガ戦を披露したのがマドリーだったですが、日曜のサンティアゴ・ベルナベウでは私も久々のgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を目撃。うーん、前半23分、スローインからアンドネが繋ぎ、ルーカス・ペレスのラストパスをアドリアンが決めて、デポルティボが先制した時には昨年最終戦のクラシコ(伝統の一戦)以来の悪いホームゲームの流れがまだ、続いているように見えたんですけどね。この日は伏兵、今季は同僚が代わる代わる負傷するせいもあって、不動のレギュラーと化しているナチョが反撃の狼煙を上げます。32分、同点を求めて、デポルティボのエリアを包囲していたマドリーだったんですが、彼がマルセロの折り返しを撃ち込んだところ、ボールがゴール前の密集陣を抜けてネットに突き刺さったから、昨今、フラストレーションを溜めていいたスタンドのファンもどんなにホッとしたことか。
▽続いて42分にはマルセロが上げたクロスをベイルが美しい弧を描くシュートで決め、勝ち越してハーフタイムに入った彼らでしたが、本当のショウが始まったのは後半のこと。ええ、13分にクロースのCKを誰より高く跳んだベイルがヘッドで沈めると、「a partir de su tercer gol nos hemos venido abajo/ア・パルティル・デ・ス・テルセール・ゴル・ノス・エオス・ベニードー・アバッホ(3点目以降、ウチは下を向いてしまった」(アドリアン)と言うように、デポルティボが諦めてしまったせいもあるものの、その10分後にはクリスチアーノ・ロナウドのtaconazo(タコナソ/ヒールキック)を受けたモドリッチがエリア前から決めてくれます。そのロナウドも33分にはカセミロのクロスをワンタッチで叩き込み、ゴール祭りに参加。ただ彼の場合、その6分後にもルーカス・バスケスの送ったボールに頭を合わせ、自身2点目を奪ったんですが…。
▽気の毒にもクリアしようと足を出したシェルに蹴られ、左目の横に1センチ以上あろうかという切り傷を負ってしまったんですよ。おかげで顔面血まみれになった当人もチーム医のスマホのカメラで自分でも確認していましたが、婦女子のファンには映像的にあまりにショッキングすぎると思ったんでしょうかね。すでにチームは交代枠を使い果たしていたものの、点差も点差ですし、そのままロッカールームに戻ることに。そちらで3針程、縫う破目になったそうですが、大丈夫。10人しかおらずとも43分にはCKからナチョが締めのゴールを決めて、マドリーは7-1の大勝です。
▽いやあ、これにはジダン監督も「Los jugadores necesitaban un partido asi/オス・フガドーレス・ネセシターバン・ウン・パルティードー・アシー(選手たちにはこういう試合が必要だった)」と満足を表していましたが、実は1人だけ、この日はワリを喰ったメンバーがいて、それはクラシコでのケガが治って、久々に出場したベンゼマ。マジョラルに代わり、後半19分にピッチに入ったんですが、まさか何もしないうちからpito(ピト/ブーイング)を受けるとはこれいかに。今週は契約更改の約束をペレス会長に果たしてもらえず、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍希望が報じられていたロナウドがチャンスに失敗した時すら、拍手で励まされていたのとは対照的でしたが、まあ、マドリーファンにも好き嫌いはありますからね。その辺は今週、先発となるであろうコパのレガネス戦2ndレグで名誉挽回を図るべく、ベンゼマ自身に努力してもらう他ないかと。
▽え、「感触はいいけど、まだ100%じゃない。少しずつ最高のフォームを取り戻していくつもりだよ」と試合後、言っていたベイルの2得点は当然の活躍のような気もするけど、DFながら、今季これで4ゴールとしたナチョには脱帽してもいいんじゃないかって? そうですね、当人も「Si es muy dificil para los de arriba, imaginate para los de atrás/シー・エス・ムイ・ディフィシル・パラ・ロス・デ・アリバ、イマヒナテ・パラ・ロス・デ・アトラス(前線の選手でも難しいんだから、後ろのボクらがどうだか想像してみてよ)」と笑っていましたが、もしやこの先、マドリーではリーガ次節のバレンシア戦で復帰予定のセルヒオ・ラモスと熾烈なDF得点王争いが繰り広げられることになるかも。
▽何にしろ、水曜午後9時30分からのレガネス戦ではバジェホが1stレグで太ももを負傷、全治4~6週間になってしまったため、ナチョの皆勤状態も続くはずですが、その他ではこのデポルティボ戦に出場しなかったイスコやアセンシオらがスタメン入りする可能性が高いかと。残念ながら、セバージョスは練習中に足首をネンザして出られませんけどね。何はともあれ、リーガはマドリーも4位をキープしたものの、首位とは勝ち点差19ですし、どちらが勝ち抜けることになってもマドリッド勢が1つはコパ準決勝に残るのは、私にとってありがたいことです。
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