開幕全敗ベネヴェント、GK弾で引き分けクラブ史上初のセリエA勝ち点獲得! ミランはガットゥーゾ監督初陣を勝利で飾れず《セリエA》

2017.12.03 22:39 Sun
Getty Images
▽セリエA第15節のベネヴェントvsミランが3日に行われ、2-2の引き分けに終わった。
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▽ミランはこの一戦の前にモンテッラ監督を解任。新監督に就任したクラブのレジェンド“闘犬”と称されるガットゥーゾ監督にとっての初陣となった。▽前節終了時点で6勝2分け6敗の7位に沈むなど、批判にさらされているミランにとってはガットゥーゾ監督の下、心機一転を図りたい一戦。巻き返しを図るべく、前節のスタメンからはサパタとアンドレ・シウバを変更。[3-4-3]を採用し、GKにドンナルンマ、3バックにロマニョーリ、ボヌッチ、ムサッキオを起用し、中盤にボリーニ、モントリーボ、ケシエ、R・ロドリゲス、3トップにボナヴェントゥーラ、カリニッチ、スソを配置した。
▽ミランは試合開始早々の3分にボックス手前でFKを獲得。キッカーを務めたボナヴェントゥーラが直接狙うと、ボールは左ポスト付近に飛んでいく。しかし、これは得点とはならない。

▽ミランが決定機をものにできずにいると、32分にベネヴェントにチャンスガ訪れる。右サイドを侵攻したダレッサンドロが、精度の高いクロスを供給。走り込んだパリジーニがフリーの状態でヘディングシュートを放ったが、枠を外れた。
▽38分、ミランは暗雲を晴らすように得点を決め切る。ケシエのクロスに反応したボナヴェントゥーラがヘディングシュートを放つも、相手GKが反応。跳ね返しに合わせたカリニッチのシュートが再びブロックされると、再び反応したボナヴェントゥーラが頭で押し込んだ。

▽しかしミランのリードで迎えた後半、立ち上がりにベネヴェントが意地をみせる。50分、左CKのこぼれ球にレティツィアが合わせて強烈なシュートを浴びせると、GKドンナルンマがたまらずボックス内にボールを弾いてしまう。プシュカシュが素早く反応し、ネットを揺らした。

▽ガットゥーゾ監督の初陣を勝利で飾りたいミランは、57分にセットプレーから勝ち越し点を決める。右CKのこぼれ球をボナヴェントゥーラが拾うと、右サイドから高精度なクロスを供給。巧みに動き出したカリニッチが、ほぼフリーの状態で強烈なヘディングシュートを沈めた。

▽その後、攻撃に出つつもうまく試合をコントロールするミランだったが、75分に相手のカウンターを阻止したロマニョーリにこの試合2枚目の警告。残り時間を10人で戦うことを余儀なくされてしまう。

▽その後、ややベネヴェントが勢いを保ちミランのゴールに迫っていく。ミランはドンナルンマを中心に守り抜き、試合が終了するかに思われたが、95分にドラマが待っていた。ベネヴェントが敵陣左サイドでFKを獲得すると、GKブリニョーリを含む全員がゴール前に。キッカーのカタルディが蹴り込むと、そのGKブリニョーリがフリーで合わせ、ゴール右隅に沈めた。

▽直後に試合が終了。ガットゥーゾ監督は目前まで迫っていた初陣での勝利をものにすることができず。ベネヴェントは、クラブ史上初のセリエA参加となっている今シーズン、初めて勝ち点1を獲得。ミランを相手にして開幕からの連敗を「14」でストップし、クラブの歴史に残る一歩を踏み出すこととなった。

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