【DAZN×HUBコラボ記念トークイベント】ハリー杉山と岩本輝雄が熱くサッカーを語る!
2017.11.13 22:01 Mon
▽スポーツ・チャンネル「DAZN(ダ・ゾーン)」を運営するPerform Investment Japan 株式会社と英国風パブ HUB(ハブ)を運営する株式会社ハブは13日、18日と19日に全国45店舗でパブリックビューイングイベントを行うことを発表。同日、そのフラグシップ店舗としてオープンされる「HUB 西武新宿駅前店」で「DAZN×HUB 期間限定フラッグシップ店オープン記念トークイベント」が開催された。



(ハリー杉山さん→以下:ハリー)
(岩本輝雄氏→以下:岩本)
ハリー「リアルなリアクションでファンタスティックな味でしたね。すごく美味しかったです。僕にとってサッカーを観る場所はいろいろな場所があります。例えば、家でTV画面の前で観るときもあれば、僕は父がイギリス人で子どもの頃や大学生の頃にはイギリスで生活していて、パブで観るというもの一つの文化でした」
「そこで何を飲むのか、何を飲むかによって友達から『おいおい、サッカー観てるのに、何でお前ジントニックなんだよ!なにシャレオツぶってんだよ』みたいになるんですよ。だからいつもギネスやビールが鉄板です。そのギネスビールにコーラを混ぜるというのは、スパイシーで情熱を感じます。そして何より飲みやすいです。本当に老若男女の20歳以上の方におススメしたいです」
ハリー「お酒を造ることってありますか?」
岩本「僕はバイトとかも経験したことがないので、今日は良い経験ができました」
ハリー「それは良いですね。僕は昔、池尻大橋のもつ鍋居酒屋でバイトしてたので、どちらかと言うと、その時はホッピーだったんですけど、それは置いておきましょう(笑)」

岩本「年間海外でチャンピオンズリーグ(CL)やリーグ戦を含めて30試合観ています。その時はいつもスタジアムで観てますね。でもスペインやパリ、ロンドンとかいろいろ行きますけど、試合前にはこういうパブで盛り上がっていますよ」
ハリー「試合が行われる日って目を閉じていてもわかりますよね? 耳に街の声が聞こえてくるじゃないですか」
岩本「アウェイチームのサポーターもすごい来るので、すごい行列ができますね。あと、CLの時はだいたい現地時間の20時45分から始まるんですけど、17時ぐらいからみんなスタジアムの前で飲んでいたり、すごい雰囲気で盛り上がっていますね」
ハリー「正直、驚きなのがそもそもテル(岩本輝雄)さんが今日本にいるということに驚いています。僕が大体テルさんに連絡すると、海外で試合を観ていることが多くて。仕事関係なく実費で行ってるじゃないですか?」
岩本「いつもそんな感じです。好カードの試合は絶対に観に行く。この間で言えば、バイエルンとレアル・マドリーの試合はホームもアウェイも高いチケットを買って行きました。あとはバルセロナの試合も観たりだとか。大体、CLは火曜日か水曜日で、ELは木曜日で、金土日にリーグ戦があって、うまくいけば1週間で6試合観れます。基本僕は海外行ってもサッカー以外行かないので、午前中はランニングして午後観戦という」
ハリー「どういう感覚で海外に行っているんですか? 休みの時にサッカーを楽しみに行こうかななのか、仕事のためなのか」
岩本「日本に居る時とバランスは変えないです。朝起きたらトレーニングして、午後はチームの練習を観に行ったり、なかなかバルサとかが観ることができないので、観れるところを観て、夕方にユースチームの練習を観てという感じですね」
ハリー「それがテルさんにとっての今の人生ということですね」
岩本「現役を辞めてもう11年ですけど、これはもうずっと続けていますね」
ハリー「すごいな。プランニングとかも難しいじゃないですか。例えば、ミュンヘンから次の目的地に行くための段取りも自分でしなくてはいけないですよね。もっと言えば、ドイツであれば大丈夫かもしれないですけど、イギリス人の自分から言わせてもらうと、ヨーロッパの電車やバスは時間通りに来ないという傾向があるじゃないですか?」
岩本「だからもう早めに行きますね。アーセナルにこの前行ったときは、お土産屋があるんですけど、僕はお土産を買うのが大好きなんですよ。ベリベリ財布とか大好きで、世界のベリベリ財布を集めたり見たりしています」
ハリー「現地の人からしたら、またアイツ来てんだとか思われるんじゃないですか?」
岩本「そうですね。バルセロナとかだと結構知り合いが居るので。ラジオ局の人やテレビ局の人と仲が良いのでいろいろと話したりしてます。この前もバルセロナの練習はなかなか観ることができないですけど、トップチームの練習を観せてもらったりしました」
「バルセロナのカンプ・ノウがあるじゃないですか? カンプ・ノウでの試合が良くテレビとかでも放送されていますけど、あれは解説席がすごい高いところにあるから解説者の人はテレビを観るしかない。僕はいつも前から17列目ぐらいの席を買っているんですけど、そこが一番観やすいです。2階だと全体は観れるけど、パススピードがわからないです。せっかく観るならパススピードや選手の寄せの速さを観たいので、いつもそこの席を狙っています」
ハリー「選手の寄せの速さ!? 寄せの速さで言うと誰が速いですか」
岩本「セルヒオ・ラモスとかはイニエスタにプレスをかける時とかはものすごく速いですね」
ハリー「やっぱりセルヒオ・ラモスは速いんですね」
岩本「速いです。あと、ヨーロッパだと今シーズンはマンチェスター・シティが強いですけど、シティのパス回しは速いですし、走るスピードも速いですし…」
ハリー「すいません。シティのトピックは一度置いといてもらっても良いですか? 最近戦った我々アーセナルがスコアでももっとやられても良いくらいに圧倒されてしまいましたので(笑)」

ハリー「イベント中のラインナップですね。今週はDAZN スポーツ激戦Weekということで注目の試合がたくさんあります。プレミアリーグで言えばノース・ロンドン・ダービーですよ。テルさん、ノース・ロンドン・ダービーは生きるか死ぬかという生死をさまようような試合ですけど」
岩本「ただ、アーセナルは今週ホームでの試合なので絶対に負けられないですよ。でもトッテナムも強いですからね」
ハリー「スパーズね。ずっとアーセナルがトッテナムよりも最終的にはプレミアリーグでの順位が上だったのが、昨シーズンには変わってしまいました。プレミアリーグでトップ6という言葉がありますけど、今はアーセナルがトップ4に入れるか入れないかくらいの勢いになってしまいました」
「それでもこの試合のことを言わせてもらいますと、スパーズにはケガ人が心配の要素となっています。GKのウーゴ・ロリスもそうです。ハリー・ケインは大丈夫ですけど、もう一人のハリーであるウィンクスが怪しいと。ヤン・ヴェントンゲンとトビー・アルデルヴァイレルトも…」
岩本「詳しいですね」
ハリー「当然ですよ。一応、アーセナルと対戦するチームは僕もスカウティングをしますから。ケガ人がどうかなというポイントがあります。ノース・ロンドン・ダービーはやはり野球で例えると、伝統の一戦とかありますけど、Jリーグだとどうですか? 昔で言えばヴェルディとマリノスがありましたけど。その試合によって下手な話、半年くらい引きずる人もいるんですよ。失恋以上に引きずるかもしれないこのノース・ロンドンダービー、アーセナルは負けられません。特にアーセナルの現状を言うと、すでに4敗していますから。あとがないですし、現時点で6位ですからね」
岩本「アーセナルは大体毎年、クリスマスまでは首位とか2位とかにいますけど、今年はなかなか躓きましたよね」
ハリー「あのー…躓いたどころではないですね。苦しい状況です」
「はい、次はレスターvsマンチェスター・シティについてです」
岩本「やっぱり岡崎(慎司)選手は観たいですよね。調子良い中で試合になかなか出られないので。対するシティはグアルディオラ監督が2年目で最高のサッカーをしているので倒すのはなかなか難しいと思います。まだ1敗もしていないですし、異次元のサッカーをしていますね」
ハリー「ブンデスリーガで言うと、マインツvsケルンがありますけど」
岩本「これは武藤(嘉紀)くんが1点を決めて勝つのが一番の理想ですよね」
ハリー「海外のメディアでは先日、本田(圭佑)選手と香川(真司)選手と岡崎選手が選ばれなかった中、『なんで武藤が選ばれないんだ』と言うくらい注目されているんですよね。ヘーレンフェーンの小林(祐希)選手もそうです。それもあるので、武藤選手には注目したいですね」
「さて、次にアトレティコ・マドリーとレアル・マドリーのマドリッド・ダービーですけど」
岩本「もうこれはお互い今シーズン調子が良くないので1-1で引き分けです(笑)。今年のアトレティコはCLでも決勝トーナメントに行けないと思いますし、マドリーのクリスティアーノ・ロナウドも今シーズンまだ1点しか取れていませんからね」
ハリー「Jリーグの話もすると、川崎フロンターレはもう後がないです。ガンバ大阪と対戦します。横浜F・マリノスは、セレッソ大阪と対戦ですけど…」
岩本「川崎Fは普通にやれれば、G大阪があまり調子が良くないのでね。G大阪のベガルタ仙台との試合も観に行きましたけど、うまく行ってない感じがしますね。これはこのまま川崎Fが勝ってもらわないと、Jリーグ面白くないですからね。でも次節で鹿島アントラーズが勝利すれば、鹿島が優勝ですもんね。盛り上げるためには川崎Fに頑張ってもらいたいです。Jリーグの中で一番良いサッカーをしているのは川崎Fだと思います」
ハリー「記者の方々もメモしていますけど」
岩本「僕はしつこくこれを言っているので大丈夫です。あれだけコンパクトに最高のサッカーをするので面白いです」
ハリー「テルさんが好きなサッカーですもんね。という訳でDAZN激戦Weekの11月18日と19日のカードはこのようになっています。次は予想の方に行きましょうか」

ハリー「え? 僕アーセナルサポーターですよ?(笑) 2-1でガナーズが勝ちます。(アレクサンドル・)ラカゼットがやってくれますよ」
岩本「(レスターvsシティ) 1-3でシティ。その1点を岡崎選手が決めたら素晴らしい」
「(マインツvsケルン) 1-0でマインツ」
ハリー「で、得点はもちろん武藤選手と。分かりやすいですね。そして、次のマドリッド・ダービーはどう思いますか」
「絶不調の中で光をもぎ取るアトレティコに入れたいと思います。だってこれアトレティコがホームですからね」
岩本「ただ、ロナウドが去年アトレティコとの2試合で3点ほど決めていますからね。相性は良いですよね。チャンスはいっぱいあると思うので、1-1で」
ハリー「そして最後、J2のプレーオフを制すのは?」
岩本「これはもう楽しみでしょうがないですよね」
ハリー「東京ヴェルディと徳島ヴォルティスの直接対決もありますから」
岩本「東京Vと徳島は監督がスペイン人に変わって、J2の中で本当に良いサッカーをするんですよ。その2チームを上でも観たい気もしますけど1チームしかJ1に上がれないのでね…。松本も反町監督がJ2で勝たせるの得意なのでここから乗ってくるんじゃないかというのもありますしね。でも僕はやっぱり風間サッカーが好きなので、名古屋グランパスに勝ってもらいたいなと…それか徳島かな〜」
ハリー「いやもうボードに書き始めちゃいましたよ(笑)」
岩本「逆にスペイン人の監督にJ1の監督をやって欲しい気もしますね」
──岩本さん、ご自身の経験から昇格できるチームとできないチームの違いはありますか
岩本「いや、もうここまで来たら勢いがあるチームが行くと思います。名古屋は千葉に0-3に負けましたけど、千葉はここ数試合負けてなかったですしね。あと44番(ガブリエル・シャビエル)の外国人選手がいて、彼がいるのといないのとでは全然違いますから、カギを握るのは彼だと思いますね」
──V・ファーレン長崎が昇格を決めた要因は
岩本「それはもうジャパネットたかたですね。間違いないです。それが無かったらないと思います(笑)」
ハリー「いやいやいやいや。いろいろな選手たちが居て、サッカーの戦術とかもあるじゃないですか!(笑)」
岩本「サッカーの話をすると、高木琢也監督のサッカーはすごくシンプルで縦に速くプレッシャーをかけて、みんなが連動するというサッカーですけど、この間の試合を観てもJ2の中で好守の切り替えが速いです」
「あと徹底したサイド攻撃ができていますし、この間ケガをしてしまいましたけど、良いセンターフォワード(ファンマ)がいますから。彼をポイントにして、非常に良い楽しいサッカーをしています。ようやく高木監督が実ったかなと。横浜FCではなかなか良い結果が出なかったので、地元の長崎でね。僕の先輩でフジダ(言・湘南ベルマーレ)で一緒にプレーもしたので、個人的には嬉しいですね」
──すでに昇格を決めた湘南ベルマーレと長崎はJ1でどれくらいできると思いますか
岩本「最初の勢いがある時はいけると思いますけど、研究され出したら難しいかもしれないですね。J1にも素晴らしいスカウティングがいますし、J2ではミスしてくれるところもJ1では見逃さないこともあるので、そこを突かれたら苦しいかもしれないですね。そこをどうするかですね」
──補強においては
岩本「長崎は大丈夫です!ジャパネットたかたが結構出すので(笑) ここは来ると思う。何気に吉田麻也が地元だから移籍するんじゃないですかね?(笑)」
ハリー「いやいやプレミアリーグのサウサンプトンでレギュラーとして頑張っていますよ」
岩本「だから、あと2年ぐらいしたら長崎に移籍! 決まり! これ結構面白いでしょ?」
──最後に皆さんに向けて
ハリー「DAZN スポーツ激戦Weekが45店舗で放映されますけど、HUBさんの場で是非ともサッカーをより身近に感じて欲しいです。喜怒哀楽というものが家で観るのももちろん良いですけど、それが倍増すると思います。決着が決まる瞬間を是非ともDAZNを通して皆さんに感じて頂きたいなと思います」
岩本「全部言って頂きました」
──(メディア陣からの質問) なかなか出場機会のない岡崎選手がもし次のシティ戦に出場したらどのようなプレーをして欲しいか
岩本「先発するかは分かりませんけど、シティが相手なので途中出場でも1点でも取ってくれたら監督の考えも変わると思います。この世界は結果を出すしかないので、そこだけだと思います。コンディションも観ている限りでは良いので、プレミアリーグにも慣れて、得点も取っているので必要だと思います。そこから最終的に彼は来年のロシア・ワールドカップで必要だと思います」
ハリー「そう言えば、ブラジル代表戦どうでした?」
岩本「ボコボコでしたね。僕もいろいろ観ていますけどブラジル代表があそこまで速いとは思わなかったです。特に前半は、余りにもすごいなと衝撃を受けましたね。あの試合の会場は、グラウンド状態があまり良くなかったんですよ。あれがもっと良かったらもっとやられていたと思いますね」
ハリー「『後半はよくやった』とか槙野選手のゴールが『後半ブラジルが気を抜いたからだ』という意見もありましたけど、後半についてはどう思われますか?」
岩本「後半だけで言えば、1-0ですけど。少しブラジルがスローになりましたよね。長友がぶち抜かれたのはびっくりしましたね。長友が1対1であれだけやられるのはなかなかないです。でも、簡単にスッとかわされて世界は速いなと」
ハリー「ウィリアンだけ4倍速に見えませんでした?」
岩本「速いですね。それにネイマールがいて、ジェズスとのコンビネーションも抜群です」
ハリー「岡崎選手は本田選手と香川選手と共にBIG3と呼ばれていますけど」
岩本「この3人は必要だと思いますね。ベンチに居るだけでも相手にとっては脅威というか。威圧感を与えられると思います。それに本田君に関しては、メキシコで非常に調子が良いですから。必ずあの3人は帰ってくるのではないかなと思います」
「昔、ハリルホジッチ監督が言っていて、[4-2-3-1]や[4-3-3]をやっていますけど、ウイングを誰にするかを迷っていると思います。以前、『サイドで使う選手は得点が取れる選手でなければ使わない』と言っていました。だから、乾があの中でテクニックあるのに選ばれず、バルセロナ戦で2点取ってすぐ代表に入りましたよね? 本田もこの調子でいけば、あの位置に戻ってくるのではないかなと思います」
ハリー「本田選手の日本代表での存在はどのようなものなんですか? 今まではリーダーとして日本代表を背負ってきた実績もあるじゃないですか? でも今はベンチスタートの時もありますし」
岩本「2010年、2014年の時に比べると、いろいろな選手も出てきて立場が変わってきていると思います。ミランに行ってから試合に出れなくなってしまいましたよね。そこから彼のコンディションはグンと落ちたと思います。でもパチューカに入ってヨーロッパとはレベルが少し落ちるかもしれないですけど、今シーズンは6点ほど取れているので、彼は必ず必要になると思います。香川選手もです」
「もしこの間のブラジル代表戦で[4-3-3]のシステムがうまくいっていれば、あの3人はこれから入らなかったかもしれない。今のメンバーで守備的にいくかもしれないと思いましたけど、この間は天と地の差だったのでハリルホジッチ監督はまた考えを変えるんじゃないですか? 14日にはベルギー代表戦がありますけど」
ハリー「ベルギー代表も怖いですね」
岩本「ベルギーもスーパーな選手がいるんですよ。タレントばかりで。でもそういう選手が全員出場するかはわからないですし、日本代表もある程度はやれると思います。相手は3バックですし、前からのプレスがハマったらそこまでやられないと思います」
──(メディア陣からの質問)岩本さんから観て、ハリルホジッチ監督の采配とチームマネジメントはどうか? ロシアW杯ではどれくらい行けそうか
岩本「ロシアW杯については、12月1日に皆さんも楽しみにしている抽選会。それ次第だと思います。グループリーグでは4チームで3試合を短期間でやるので、初戦に勝つことができれば決勝トーナメントに進出する可能性が高いです。その初戦でどこと当たるかですね。できれば、ブラジル・スペイン・ドイツは絶対に避けたいですよね。そこに入ると、なかなか難しいと思います」
「ハリルホジッチ監督に関しては、とにかく縦に速くというサッカーですけど、ただただ漠然に速く行けという訳ではなくて、相手の守備が崩れた瞬間に速く行けということを重点的によく言っています良い時は良いですけど、この間のブラジル戦のようになるとなかなかうまく行かない」
「でもこの前はシステムが4-3-3なんですけど、アジア予選では長谷部を底に置いて、井手口と山口のツーシャドーでした。でもこの前のブラジル戦では、相手も4-3-3だったのでそれに合わせて井手口をトップ下気味にしていました。レアル・マドリーにいるカゼミロをマンマークする形でした」
「ハリルホジッチ監督は一人一人にとにかくマークに付けと言うんですよ。フリーにするなと。でもカゼミロが動くと井手口はそれについていかなくてはいけない。そうすると、バランスが崩れたりするので、レベルの高いチームにあのサッカーをやるのはなかなか限界が見えてしまうのかなと僕的には思いますね。もう少しバランス良く、あまり人に付き過ぎず、ポジショニングを崩さないでやった方が、日本らしくできるのかなと思います」
「皆さんもブラジル戦を観て衝撃を受けましたよね?すごくなかったですか? さすがネイマールは290億円で移籍することだけのことはあるなと。凄まじく速いですから」
ハリー「1つ聞いても良いですか? テルさんは今の日本代表と10年前の日本代表の変化はどう思われます?」
岩本「10年前だと2006年とか? あぁ、中田英寿と福西崇史が仲悪かった時ですか?(笑) ジーコの時よりは全然良いと思いますよ。あの時は戦術が無かったので、勝手にやって下さいという感じだったので」
ハリー「本当テルさんてアウトロー的な存在ですよね。テレビだと5時に夢中!のような(笑) 言いたいこと言うの全然嫌いじゃないです」
岩本「今は10年経ってヨーロッパでやっている選手がほとんどです。10年前はそんなことなかったじゃないですか。3、4人くらいだったので。今の方がレベルは非常に高いと思います。ただ、世界のレベルも上がっているので、この間ブラジル戦を観た時も差は縮まっていないなと、離れているなという印象を受けました」
ハリー「となると、この前の本田選手のTwitterでの見解と同じだと」
岩本「そうですね。そういうベテラン選手(本田)…。ベテランなのかな? 30歳越えたらベテランですか? まだまだですよね。カズさん(三浦知良)は50歳だからね(笑) 30歳はまだまだ若いですよ。香川もまだ28歳ですよね? 一番良い時ですよ。頑張ってもらいたいです」
──(メディア陣からの質問)Jリーグは10年間でどれくらい変わったか
ハリー「僕は最近Jリーグ・ゾーンという番組で解説していますけど、僕はそもそもJリーグがスタートした時と今を比べると、僕の感覚で世界での認知度が高くなったということを実感しています。サッカーの進歩について僕が言うことは難しいですけど、単純に世界で認められるような存在になったと思います」
「僕が例えばロンドンに帰ります。向こうのサッカー好きの友達と一緒に話をすると、Jリーグの話もちょくちょくするんですよ。何故かわからないですけど、僕の周りはFC東京ファンが多くて。ロンドンですよ? ロンドンに居てもFC東京や川崎フロンターレ、横浜F・マリノスという名前が普通にロンドン人が口に出す時代になってきたかなということに対してすごく嬉しいです」
「昔、僕がイギリスに居た1996年、その時にはまだ日本もW杯の舞台に立つことができなかったですか。正直、クラスメイトとかも何も知らなかった。そこから中田英寿選手がペルージャやローマに行ったりしましたけど、あのローマvsユベントスでゴールを決めたり、スクデットを獲るということがあって、日本は新たな時代に入ったと思います。イギリス人も認めるJリーグという存在は、サッカー的にはどうなっているかはわかならいです」
岩本「サッカー的にはですね。フロンターレは中村憲剛を筆頭に大島僚太、エドゥアルド・ネットと素晴らしいと思いますし、観ていても面白いです。ただ、それでもレベル的に上がったかどうかという点では、それは疑問かもしれないです。なぜかと言うと、今年浦和レッズがAFCチャンピオンズリーグの決勝に行きましたけど、10年ぶりぐらいでしたよね。アジアでなかなか勝てなかったですし、今は良い選手が海外に行ってしまうので、そう考えるとスーパーな選手が少ないので、トーンダウンと言ったら変ですけど、うーんかなと思います」
「そう思いません? 現に車屋紳太郎も言っていたじゃないですか。ネイマールを観てこんなに速いのを見たことないみたいな。本当にそうなんじゃないですかね。もちろん、Jリーグも良いですよ。良い選手がいっぱいいますし、ドイツのチームだとかこの間話をしたスペインの人とかも言っていましたけど、日本の16歳や17歳の選手を皆連れて行くことを狙っていて探していると。若い選手は今後の日本代表のことを考えれば早く海外に行った方が良いんじゃないですかね」
ハリー「そのようなJリーグの激闘もJ1だけでなくJ3までを今DAZNさんを通して毎週観れる訳ですから」
岩本「なかなかJ3をやらなかった中で、すごくないですか?いろいろな試合を観れて」
ハリー「J3も激しいですよ。今昇格争いだとか。ライセンス問題もありますけど」
「そういえば僕は昨夜、号泣する事件があったんですけど言っていいですか? 僕は父親がイギリス人でその中にアイルランドや北アイルランドといった血が入っています。北アイルランドが1986年以来のワールドカップに行けるかもしれなかった…」
岩本「僕その試合で解説していました。すごく惜しかったです。途中で北アイルランドを応援していましたもん」
ハリー「結果は一度置いといて、こういう試合を自分のスマホで観ることができるこの快感は、5年前には夢のまた夢じゃないですか? だって本大会じゃないんですよ?」
「第1戦があったじゃないですか? (誤審は)あれは何なのと?」
岩本「しかもホームで取られちゃったもんね」
ハリー「ホームですよ。今の北アイルランド人とルーマニアの主審の方の心の奥に何があるのか知りたいです。あのルーマニアの主審の方に危害が無いことを願っていますけど、本当ちょっと悲しいというか」
岩本「その試合皆さん観られましたか? 北アイルランドのホームでスイスにクロスを入れられてシャキリの左足のシュートが全然ハンドじゃないところに当たったんですよ。それをホームでPKを取られてそのPKを決められて0-1でスイスが勝っちゃって」
ハリー「そうなんですよ。そして昨夜の2ndレグで蓋を開けてみたら北アイルランドが頑張る。でも0-0で終わる。だからトータルで言えば、両試合0-0のはずなんですよ。30何年かぶりのワールドカップ出場にあと一歩だったところで…」
岩本「良いチームでしたよね。オニール監督もね。次はスコットランド代表の監督になるらしいですけどね」
ハリー「ひとまず僕が言いたいことはこういう時代になったと。世界の各国の試合をすぐ自分の手元で生で観られると。熱を感じることができるので、DAZNさんにはありがとうと言いたいです」
岩本「だってアフリカのW杯予選なんて今まで観れなかったですもん。一昨日観てましたけど、これまでなかったですよね? マリとかカメルーンの試合を観るとか。ガボンの試合とか観れました?(笑)」
ハリー「僕はポグバの兄弟の血がギニアでどれくらい頑張っているのかを観ました。そういうの観るの大好きなんですよね。アフリカ選手の瞬発力ってすごいじゃないですか? あれは腸腰筋ですか?」
岩本「僕たちには無理ですね(笑)」

岩本「とにかくこちらに来て頂いて、僕らが作った『DAZN スピリット』を飲んで頂いて是非みんなで盛り上がってくれればと思います」
ハリー「1人で観るのも素敵なスポーツですけど、お互い一つのチームを応援する心が何人も加わると倍増するじゃないですか。スタジアムのような熱気をパブで感じることができる。決着をつける瞬間を見届けることができる究極のサッカーの楽しみ方だと思います。是非とも一度行ってみて欲しいです。負けたら地獄、勝ったらその週最高の気分になれるので、至福の瞬間を自分の手の元で見届けて欲しい。そういう機会をDAZNさんの企画で楽しんで欲しいです」

(C)CWS Brains,LTD.
▽同イベントには、DAZNのJリーグ・ゾーンでお馴染みのタレント・ハリー杉山さんと、かつてベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)や川崎フロンターレでプレーした岩本輝雄氏が出席。トークイベントの前に、二人は期間限定で販売されるウォッカ、コーラ、ギネスビールなどを用いて造られた限定カクテル「DAZN スピリット」造りにチャレンジした。
(C)CWS Brains,LTD.
▽見事「DAZN スピリット」を完成させた二人はその後、テイスティング。岩本氏は「美味しい」、ハリー杉山さんは「ウォッカはパンチがあるお酒だけど、ギネスビールとコーラが混ざるとすんなりと飲むことできる」「自分にとってサッカー観戦時にギネスビールはマスト。これに甘味とパンチが加わってさらにサッカーが楽しめそう」とコメントした。その後、両者はトークイベントへと移行。今週末に行われる国内外の注目試合の見どころ紹介やサッカー界の近況について言及した。
(C)CWS Brains,LTD.
──限定カクテル「DAZN スピリット」のお味は?(ハリー杉山さん→以下:ハリー)
(岩本輝雄氏→以下:岩本)
ハリー「リアルなリアクションでファンタスティックな味でしたね。すごく美味しかったです。僕にとってサッカーを観る場所はいろいろな場所があります。例えば、家でTV画面の前で観るときもあれば、僕は父がイギリス人で子どもの頃や大学生の頃にはイギリスで生活していて、パブで観るというもの一つの文化でした」
「そこで何を飲むのか、何を飲むかによって友達から『おいおい、サッカー観てるのに、何でお前ジントニックなんだよ!なにシャレオツぶってんだよ』みたいになるんですよ。だからいつもギネスやビールが鉄板です。そのギネスビールにコーラを混ぜるというのは、スパイシーで情熱を感じます。そして何より飲みやすいです。本当に老若男女の20歳以上の方におススメしたいです」
岩本「僕はあまり試合の時にお酒を飲みながら観るということはあまりないですけど、今回、自分で造ってみて非常に美味しいなと。雰囲気も良くなるのでこれからやってみたいなと思います」
ハリー「お酒を造ることってありますか?」
岩本「僕はバイトとかも経験したことがないので、今日は良い経験ができました」
ハリー「それは良いですね。僕は昔、池尻大橋のもつ鍋居酒屋でバイトしてたので、どちらかと言うと、その時はホッピーだったんですけど、それは置いておきましょう(笑)」

(C)CWS Brains,LTD.
──岩本さんは毎年海外に取材に行かれていますが岩本「年間海外でチャンピオンズリーグ(CL)やリーグ戦を含めて30試合観ています。その時はいつもスタジアムで観てますね。でもスペインやパリ、ロンドンとかいろいろ行きますけど、試合前にはこういうパブで盛り上がっていますよ」
ハリー「試合が行われる日って目を閉じていてもわかりますよね? 耳に街の声が聞こえてくるじゃないですか」
岩本「アウェイチームのサポーターもすごい来るので、すごい行列ができますね。あと、CLの時はだいたい現地時間の20時45分から始まるんですけど、17時ぐらいからみんなスタジアムの前で飲んでいたり、すごい雰囲気で盛り上がっていますね」
ハリー「正直、驚きなのがそもそもテル(岩本輝雄)さんが今日本にいるということに驚いています。僕が大体テルさんに連絡すると、海外で試合を観ていることが多くて。仕事関係なく実費で行ってるじゃないですか?」
岩本「いつもそんな感じです。好カードの試合は絶対に観に行く。この間で言えば、バイエルンとレアル・マドリーの試合はホームもアウェイも高いチケットを買って行きました。あとはバルセロナの試合も観たりだとか。大体、CLは火曜日か水曜日で、ELは木曜日で、金土日にリーグ戦があって、うまくいけば1週間で6試合観れます。基本僕は海外行ってもサッカー以外行かないので、午前中はランニングして午後観戦という」
ハリー「どういう感覚で海外に行っているんですか? 休みの時にサッカーを楽しみに行こうかななのか、仕事のためなのか」
岩本「日本に居る時とバランスは変えないです。朝起きたらトレーニングして、午後はチームの練習を観に行ったり、なかなかバルサとかが観ることができないので、観れるところを観て、夕方にユースチームの練習を観てという感じですね」
ハリー「それがテルさんにとっての今の人生ということですね」
岩本「現役を辞めてもう11年ですけど、これはもうずっと続けていますね」
ハリー「すごいな。プランニングとかも難しいじゃないですか。例えば、ミュンヘンから次の目的地に行くための段取りも自分でしなくてはいけないですよね。もっと言えば、ドイツであれば大丈夫かもしれないですけど、イギリス人の自分から言わせてもらうと、ヨーロッパの電車やバスは時間通りに来ないという傾向があるじゃないですか?」
岩本「だからもう早めに行きますね。アーセナルにこの前行ったときは、お土産屋があるんですけど、僕はお土産を買うのが大好きなんですよ。ベリベリ財布とか大好きで、世界のベリベリ財布を集めたり見たりしています」
ハリー「現地の人からしたら、またアイツ来てんだとか思われるんじゃないですか?」
岩本「そうですね。バルセロナとかだと結構知り合いが居るので。ラジオ局の人やテレビ局の人と仲が良いのでいろいろと話したりしてます。この前もバルセロナの練習はなかなか観ることができないですけど、トップチームの練習を観せてもらったりしました」
「バルセロナのカンプ・ノウがあるじゃないですか? カンプ・ノウでの試合が良くテレビとかでも放送されていますけど、あれは解説席がすごい高いところにあるから解説者の人はテレビを観るしかない。僕はいつも前から17列目ぐらいの席を買っているんですけど、そこが一番観やすいです。2階だと全体は観れるけど、パススピードがわからないです。せっかく観るならパススピードや選手の寄せの速さを観たいので、いつもそこの席を狙っています」
ハリー「選手の寄せの速さ!? 寄せの速さで言うと誰が速いですか」
岩本「セルヒオ・ラモスとかはイニエスタにプレスをかける時とかはものすごく速いですね」
ハリー「やっぱりセルヒオ・ラモスは速いんですね」
岩本「速いです。あと、ヨーロッパだと今シーズンはマンチェスター・シティが強いですけど、シティのパス回しは速いですし、走るスピードも速いですし…」
ハリー「すいません。シティのトピックは一度置いといてもらっても良いですか? 最近戦った我々アーセナルがスコアでももっとやられても良いくらいに圧倒されてしまいましたので(笑)」

(C)CWS Brains,LTD.
──今週はそのイベント内でアーセナルとシティの試合がありますがハリー「イベント中のラインナップですね。今週はDAZN スポーツ激戦Weekということで注目の試合がたくさんあります。プレミアリーグで言えばノース・ロンドン・ダービーですよ。テルさん、ノース・ロンドン・ダービーは生きるか死ぬかという生死をさまようような試合ですけど」
岩本「ただ、アーセナルは今週ホームでの試合なので絶対に負けられないですよ。でもトッテナムも強いですからね」
ハリー「スパーズね。ずっとアーセナルがトッテナムよりも最終的にはプレミアリーグでの順位が上だったのが、昨シーズンには変わってしまいました。プレミアリーグでトップ6という言葉がありますけど、今はアーセナルがトップ4に入れるか入れないかくらいの勢いになってしまいました」
「それでもこの試合のことを言わせてもらいますと、スパーズにはケガ人が心配の要素となっています。GKのウーゴ・ロリスもそうです。ハリー・ケインは大丈夫ですけど、もう一人のハリーであるウィンクスが怪しいと。ヤン・ヴェントンゲンとトビー・アルデルヴァイレルトも…」
岩本「詳しいですね」
ハリー「当然ですよ。一応、アーセナルと対戦するチームは僕もスカウティングをしますから。ケガ人がどうかなというポイントがあります。ノース・ロンドン・ダービーはやはり野球で例えると、伝統の一戦とかありますけど、Jリーグだとどうですか? 昔で言えばヴェルディとマリノスがありましたけど。その試合によって下手な話、半年くらい引きずる人もいるんですよ。失恋以上に引きずるかもしれないこのノース・ロンドンダービー、アーセナルは負けられません。特にアーセナルの現状を言うと、すでに4敗していますから。あとがないですし、現時点で6位ですからね」
岩本「アーセナルは大体毎年、クリスマスまでは首位とか2位とかにいますけど、今年はなかなか躓きましたよね」
ハリー「あのー…躓いたどころではないですね。苦しい状況です」
「はい、次はレスターvsマンチェスター・シティについてです」
岩本「やっぱり岡崎(慎司)選手は観たいですよね。調子良い中で試合になかなか出られないので。対するシティはグアルディオラ監督が2年目で最高のサッカーをしているので倒すのはなかなか難しいと思います。まだ1敗もしていないですし、異次元のサッカーをしていますね」
ハリー「ブンデスリーガで言うと、マインツvsケルンがありますけど」
岩本「これは武藤(嘉紀)くんが1点を決めて勝つのが一番の理想ですよね」
ハリー「海外のメディアでは先日、本田(圭佑)選手と香川(真司)選手と岡崎選手が選ばれなかった中、『なんで武藤が選ばれないんだ』と言うくらい注目されているんですよね。ヘーレンフェーンの小林(祐希)選手もそうです。それもあるので、武藤選手には注目したいですね」
「さて、次にアトレティコ・マドリーとレアル・マドリーのマドリッド・ダービーですけど」
岩本「もうこれはお互い今シーズン調子が良くないので1-1で引き分けです(笑)。今年のアトレティコはCLでも決勝トーナメントに行けないと思いますし、マドリーのクリスティアーノ・ロナウドも今シーズンまだ1点しか取れていませんからね」
ハリー「Jリーグの話もすると、川崎フロンターレはもう後がないです。ガンバ大阪と対戦します。横浜F・マリノスは、セレッソ大阪と対戦ですけど…」
岩本「川崎Fは普通にやれれば、G大阪があまり調子が良くないのでね。G大阪のベガルタ仙台との試合も観に行きましたけど、うまく行ってない感じがしますね。これはこのまま川崎Fが勝ってもらわないと、Jリーグ面白くないですからね。でも次節で鹿島アントラーズが勝利すれば、鹿島が優勝ですもんね。盛り上げるためには川崎Fに頑張ってもらいたいです。Jリーグの中で一番良いサッカーをしているのは川崎Fだと思います」
ハリー「記者の方々もメモしていますけど」
岩本「僕はしつこくこれを言っているので大丈夫です。あれだけコンパクトに最高のサッカーをするので面白いです」
ハリー「テルさんが好きなサッカーですもんね。という訳でDAZN激戦Weekの11月18日と19日のカードはこのようになっています。次は予想の方に行きましょうか」

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岩本「ハリーさん、アーセナルvsトッテナム予想していいですよ」ハリー「え? 僕アーセナルサポーターですよ?(笑) 2-1でガナーズが勝ちます。(アレクサンドル・)ラカゼットがやってくれますよ」
岩本「(レスターvsシティ) 1-3でシティ。その1点を岡崎選手が決めたら素晴らしい」
「(マインツvsケルン) 1-0でマインツ」
ハリー「で、得点はもちろん武藤選手と。分かりやすいですね。そして、次のマドリッド・ダービーはどう思いますか」
「絶不調の中で光をもぎ取るアトレティコに入れたいと思います。だってこれアトレティコがホームですからね」
岩本「ただ、ロナウドが去年アトレティコとの2試合で3点ほど決めていますからね。相性は良いですよね。チャンスはいっぱいあると思うので、1-1で」
ハリー「そして最後、J2のプレーオフを制すのは?」
岩本「これはもう楽しみでしょうがないですよね」
ハリー「東京ヴェルディと徳島ヴォルティスの直接対決もありますから」
岩本「東京Vと徳島は監督がスペイン人に変わって、J2の中で本当に良いサッカーをするんですよ。その2チームを上でも観たい気もしますけど1チームしかJ1に上がれないのでね…。松本も反町監督がJ2で勝たせるの得意なのでここから乗ってくるんじゃないかというのもありますしね。でも僕はやっぱり風間サッカーが好きなので、名古屋グランパスに勝ってもらいたいなと…それか徳島かな〜」
ハリー「いやもうボードに書き始めちゃいましたよ(笑)」
岩本「逆にスペイン人の監督にJ1の監督をやって欲しい気もしますね」
──岩本さん、ご自身の経験から昇格できるチームとできないチームの違いはありますか
岩本「いや、もうここまで来たら勢いがあるチームが行くと思います。名古屋は千葉に0-3に負けましたけど、千葉はここ数試合負けてなかったですしね。あと44番(ガブリエル・シャビエル)の外国人選手がいて、彼がいるのといないのとでは全然違いますから、カギを握るのは彼だと思いますね」
──V・ファーレン長崎が昇格を決めた要因は
岩本「それはもうジャパネットたかたですね。間違いないです。それが無かったらないと思います(笑)」
ハリー「いやいやいやいや。いろいろな選手たちが居て、サッカーの戦術とかもあるじゃないですか!(笑)」
岩本「サッカーの話をすると、高木琢也監督のサッカーはすごくシンプルで縦に速くプレッシャーをかけて、みんなが連動するというサッカーですけど、この間の試合を観てもJ2の中で好守の切り替えが速いです」
「あと徹底したサイド攻撃ができていますし、この間ケガをしてしまいましたけど、良いセンターフォワード(ファンマ)がいますから。彼をポイントにして、非常に良い楽しいサッカーをしています。ようやく高木監督が実ったかなと。横浜FCではなかなか良い結果が出なかったので、地元の長崎でね。僕の先輩でフジダ(言・湘南ベルマーレ)で一緒にプレーもしたので、個人的には嬉しいですね」
──すでに昇格を決めた湘南ベルマーレと長崎はJ1でどれくらいできると思いますか
岩本「最初の勢いがある時はいけると思いますけど、研究され出したら難しいかもしれないですね。J1にも素晴らしいスカウティングがいますし、J2ではミスしてくれるところもJ1では見逃さないこともあるので、そこを突かれたら苦しいかもしれないですね。そこをどうするかですね」
──補強においては
岩本「長崎は大丈夫です!ジャパネットたかたが結構出すので(笑) ここは来ると思う。何気に吉田麻也が地元だから移籍するんじゃないですかね?(笑)」
ハリー「いやいやプレミアリーグのサウサンプトンでレギュラーとして頑張っていますよ」
岩本「だから、あと2年ぐらいしたら長崎に移籍! 決まり! これ結構面白いでしょ?」
──最後に皆さんに向けて
ハリー「DAZN スポーツ激戦Weekが45店舗で放映されますけど、HUBさんの場で是非ともサッカーをより身近に感じて欲しいです。喜怒哀楽というものが家で観るのももちろん良いですけど、それが倍増すると思います。決着が決まる瞬間を是非ともDAZNを通して皆さんに感じて頂きたいなと思います」
岩本「全部言って頂きました」
──(メディア陣からの質問) なかなか出場機会のない岡崎選手がもし次のシティ戦に出場したらどのようなプレーをして欲しいか
岩本「先発するかは分かりませんけど、シティが相手なので途中出場でも1点でも取ってくれたら監督の考えも変わると思います。この世界は結果を出すしかないので、そこだけだと思います。コンディションも観ている限りでは良いので、プレミアリーグにも慣れて、得点も取っているので必要だと思います。そこから最終的に彼は来年のロシア・ワールドカップで必要だと思います」
ハリー「そう言えば、ブラジル代表戦どうでした?」
岩本「ボコボコでしたね。僕もいろいろ観ていますけどブラジル代表があそこまで速いとは思わなかったです。特に前半は、余りにもすごいなと衝撃を受けましたね。あの試合の会場は、グラウンド状態があまり良くなかったんですよ。あれがもっと良かったらもっとやられていたと思いますね」
ハリー「『後半はよくやった』とか槙野選手のゴールが『後半ブラジルが気を抜いたからだ』という意見もありましたけど、後半についてはどう思われますか?」
岩本「後半だけで言えば、1-0ですけど。少しブラジルがスローになりましたよね。長友がぶち抜かれたのはびっくりしましたね。長友が1対1であれだけやられるのはなかなかないです。でも、簡単にスッとかわされて世界は速いなと」
ハリー「ウィリアンだけ4倍速に見えませんでした?」
岩本「速いですね。それにネイマールがいて、ジェズスとのコンビネーションも抜群です」
ハリー「岡崎選手は本田選手と香川選手と共にBIG3と呼ばれていますけど」
岩本「この3人は必要だと思いますね。ベンチに居るだけでも相手にとっては脅威というか。威圧感を与えられると思います。それに本田君に関しては、メキシコで非常に調子が良いですから。必ずあの3人は帰ってくるのではないかなと思います」
「昔、ハリルホジッチ監督が言っていて、[4-2-3-1]や[4-3-3]をやっていますけど、ウイングを誰にするかを迷っていると思います。以前、『サイドで使う選手は得点が取れる選手でなければ使わない』と言っていました。だから、乾があの中でテクニックあるのに選ばれず、バルセロナ戦で2点取ってすぐ代表に入りましたよね? 本田もこの調子でいけば、あの位置に戻ってくるのではないかなと思います」
ハリー「本田選手の日本代表での存在はどのようなものなんですか? 今まではリーダーとして日本代表を背負ってきた実績もあるじゃないですか? でも今はベンチスタートの時もありますし」
岩本「2010年、2014年の時に比べると、いろいろな選手も出てきて立場が変わってきていると思います。ミランに行ってから試合に出れなくなってしまいましたよね。そこから彼のコンディションはグンと落ちたと思います。でもパチューカに入ってヨーロッパとはレベルが少し落ちるかもしれないですけど、今シーズンは6点ほど取れているので、彼は必ず必要になると思います。香川選手もです」
「もしこの間のブラジル代表戦で[4-3-3]のシステムがうまくいっていれば、あの3人はこれから入らなかったかもしれない。今のメンバーで守備的にいくかもしれないと思いましたけど、この間は天と地の差だったのでハリルホジッチ監督はまた考えを変えるんじゃないですか? 14日にはベルギー代表戦がありますけど」
ハリー「ベルギー代表も怖いですね」
岩本「ベルギーもスーパーな選手がいるんですよ。タレントばかりで。でもそういう選手が全員出場するかはわからないですし、日本代表もある程度はやれると思います。相手は3バックですし、前からのプレスがハマったらそこまでやられないと思います」
──(メディア陣からの質問)岩本さんから観て、ハリルホジッチ監督の采配とチームマネジメントはどうか? ロシアW杯ではどれくらい行けそうか
岩本「ロシアW杯については、12月1日に皆さんも楽しみにしている抽選会。それ次第だと思います。グループリーグでは4チームで3試合を短期間でやるので、初戦に勝つことができれば決勝トーナメントに進出する可能性が高いです。その初戦でどこと当たるかですね。できれば、ブラジル・スペイン・ドイツは絶対に避けたいですよね。そこに入ると、なかなか難しいと思います」
「ハリルホジッチ監督に関しては、とにかく縦に速くというサッカーですけど、ただただ漠然に速く行けという訳ではなくて、相手の守備が崩れた瞬間に速く行けということを重点的によく言っています良い時は良いですけど、この間のブラジル戦のようになるとなかなかうまく行かない」
「でもこの前はシステムが4-3-3なんですけど、アジア予選では長谷部を底に置いて、井手口と山口のツーシャドーでした。でもこの前のブラジル戦では、相手も4-3-3だったのでそれに合わせて井手口をトップ下気味にしていました。レアル・マドリーにいるカゼミロをマンマークする形でした」
「ハリルホジッチ監督は一人一人にとにかくマークに付けと言うんですよ。フリーにするなと。でもカゼミロが動くと井手口はそれについていかなくてはいけない。そうすると、バランスが崩れたりするので、レベルの高いチームにあのサッカーをやるのはなかなか限界が見えてしまうのかなと僕的には思いますね。もう少しバランス良く、あまり人に付き過ぎず、ポジショニングを崩さないでやった方が、日本らしくできるのかなと思います」
「皆さんもブラジル戦を観て衝撃を受けましたよね?すごくなかったですか? さすがネイマールは290億円で移籍することだけのことはあるなと。凄まじく速いですから」
ハリー「1つ聞いても良いですか? テルさんは今の日本代表と10年前の日本代表の変化はどう思われます?」
岩本「10年前だと2006年とか? あぁ、中田英寿と福西崇史が仲悪かった時ですか?(笑) ジーコの時よりは全然良いと思いますよ。あの時は戦術が無かったので、勝手にやって下さいという感じだったので」
ハリー「本当テルさんてアウトロー的な存在ですよね。テレビだと5時に夢中!のような(笑) 言いたいこと言うの全然嫌いじゃないです」
岩本「今は10年経ってヨーロッパでやっている選手がほとんどです。10年前はそんなことなかったじゃないですか。3、4人くらいだったので。今の方がレベルは非常に高いと思います。ただ、世界のレベルも上がっているので、この間ブラジル戦を観た時も差は縮まっていないなと、離れているなという印象を受けました」
ハリー「となると、この前の本田選手のTwitterでの見解と同じだと」
岩本「そうですね。そういうベテラン選手(本田)…。ベテランなのかな? 30歳越えたらベテランですか? まだまだですよね。カズさん(三浦知良)は50歳だからね(笑) 30歳はまだまだ若いですよ。香川もまだ28歳ですよね? 一番良い時ですよ。頑張ってもらいたいです」
──(メディア陣からの質問)Jリーグは10年間でどれくらい変わったか
ハリー「僕は最近Jリーグ・ゾーンという番組で解説していますけど、僕はそもそもJリーグがスタートした時と今を比べると、僕の感覚で世界での認知度が高くなったということを実感しています。サッカーの進歩について僕が言うことは難しいですけど、単純に世界で認められるような存在になったと思います」
「僕が例えばロンドンに帰ります。向こうのサッカー好きの友達と一緒に話をすると、Jリーグの話もちょくちょくするんですよ。何故かわからないですけど、僕の周りはFC東京ファンが多くて。ロンドンですよ? ロンドンに居てもFC東京や川崎フロンターレ、横浜F・マリノスという名前が普通にロンドン人が口に出す時代になってきたかなということに対してすごく嬉しいです」
「昔、僕がイギリスに居た1996年、その時にはまだ日本もW杯の舞台に立つことができなかったですか。正直、クラスメイトとかも何も知らなかった。そこから中田英寿選手がペルージャやローマに行ったりしましたけど、あのローマvsユベントスでゴールを決めたり、スクデットを獲るということがあって、日本は新たな時代に入ったと思います。イギリス人も認めるJリーグという存在は、サッカー的にはどうなっているかはわかならいです」
岩本「サッカー的にはですね。フロンターレは中村憲剛を筆頭に大島僚太、エドゥアルド・ネットと素晴らしいと思いますし、観ていても面白いです。ただ、それでもレベル的に上がったかどうかという点では、それは疑問かもしれないです。なぜかと言うと、今年浦和レッズがAFCチャンピオンズリーグの決勝に行きましたけど、10年ぶりぐらいでしたよね。アジアでなかなか勝てなかったですし、今は良い選手が海外に行ってしまうので、そう考えるとスーパーな選手が少ないので、トーンダウンと言ったら変ですけど、うーんかなと思います」
「そう思いません? 現に車屋紳太郎も言っていたじゃないですか。ネイマールを観てこんなに速いのを見たことないみたいな。本当にそうなんじゃないですかね。もちろん、Jリーグも良いですよ。良い選手がいっぱいいますし、ドイツのチームだとかこの間話をしたスペインの人とかも言っていましたけど、日本の16歳や17歳の選手を皆連れて行くことを狙っていて探していると。若い選手は今後の日本代表のことを考えれば早く海外に行った方が良いんじゃないですかね」
ハリー「そのようなJリーグの激闘もJ1だけでなくJ3までを今DAZNさんを通して毎週観れる訳ですから」
岩本「なかなかJ3をやらなかった中で、すごくないですか?いろいろな試合を観れて」
ハリー「J3も激しいですよ。今昇格争いだとか。ライセンス問題もありますけど」
「そういえば僕は昨夜、号泣する事件があったんですけど言っていいですか? 僕は父親がイギリス人でその中にアイルランドや北アイルランドといった血が入っています。北アイルランドが1986年以来のワールドカップに行けるかもしれなかった…」
岩本「僕その試合で解説していました。すごく惜しかったです。途中で北アイルランドを応援していましたもん」
ハリー「結果は一度置いといて、こういう試合を自分のスマホで観ることができるこの快感は、5年前には夢のまた夢じゃないですか? だって本大会じゃないんですよ?」
「第1戦があったじゃないですか? (誤審は)あれは何なのと?」
岩本「しかもホームで取られちゃったもんね」
ハリー「ホームですよ。今の北アイルランド人とルーマニアの主審の方の心の奥に何があるのか知りたいです。あのルーマニアの主審の方に危害が無いことを願っていますけど、本当ちょっと悲しいというか」
岩本「その試合皆さん観られましたか? 北アイルランドのホームでスイスにクロスを入れられてシャキリの左足のシュートが全然ハンドじゃないところに当たったんですよ。それをホームでPKを取られてそのPKを決められて0-1でスイスが勝っちゃって」
ハリー「そうなんですよ。そして昨夜の2ndレグで蓋を開けてみたら北アイルランドが頑張る。でも0-0で終わる。だからトータルで言えば、両試合0-0のはずなんですよ。30何年かぶりのワールドカップ出場にあと一歩だったところで…」
岩本「良いチームでしたよね。オニール監督もね。次はスコットランド代表の監督になるらしいですけどね」
ハリー「ひとまず僕が言いたいことはこういう時代になったと。世界の各国の試合をすぐ自分の手元で生で観られると。熱を感じることができるので、DAZNさんにはありがとうと言いたいです」
岩本「だってアフリカのW杯予選なんて今まで観れなかったですもん。一昨日観てましたけど、これまでなかったですよね? マリとかカメルーンの試合を観るとか。ガボンの試合とか観れました?(笑)」
ハリー「僕はポグバの兄弟の血がギニアでどれくらい頑張っているのかを観ました。そういうの観るの大好きなんですよね。アフリカ選手の瞬発力ってすごいじゃないですか? あれは腸腰筋ですか?」
岩本「僕たちには無理ですね(笑)」

(C)CWS Brains,LTD.
──最後にこのイベントで皆さんにどのように観てもらいたいか岩本「とにかくこちらに来て頂いて、僕らが作った『DAZN スピリット』を飲んで頂いて是非みんなで盛り上がってくれればと思います」
ハリー「1人で観るのも素敵なスポーツですけど、お互い一つのチームを応援する心が何人も加わると倍増するじゃないですか。スタジアムのような熱気をパブで感じることができる。決着をつける瞬間を見届けることができる究極のサッカーの楽しみ方だと思います。是非とも一度行ってみて欲しいです。負けたら地獄、勝ったらその週最高の気分になれるので、至福の瞬間を自分の手の元で見届けて欲しい。そういう機会をDAZNさんの企画で楽しんで欲しいです」
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