【原ゆみこのマドリッド】アウェイの方がいいらしい…
2017.09.23 08:20 Sat
▽「やっと来てくれた」そんな風に私が満足していたのは金曜日、ジエゴ・コスタがバラハス空港ターミナル4の到着ゲートから姿を現した映像をスポーツ紙のサイトで確認した時のことでした。いやあ、各TV局もお昼(スペインでは午後2時-4時がランチライム)のスポーツニュース枠で生中継しようと、現場にカメラとリポーターを張り付けていたものの、残念ながらタイムアップ。先日は当人がチェルシーと話し合うため、ロンドン入りしたなんて誤報もあったため、前夜にはすでにアトレティコのオフィシャルページに移籍決定と出ていても当人を見ない限り信用できないなと思っていたんですけどね。さすがに今度は間違いなかったようで、意外と体型も崩れていないのにホッとしたファンも多かったかと。
▽え、次の時間帯にあるサンティアゴ・ベルナベウでのお隣さんの試合を見るため、水曜の私は近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)をアスティック戦途中で出ないといけなかったんだろうって?その通りで目撃できたのは前半、ガイタンのシュートがポストに阻まれたり、グリースマンの一撃がGKケパにparadon(パラドン/スーパーセーブ)されたり、挙句の果てにはフィリペ・ルイスがエリア内でラウール・ガルシアを倒したと見なされ、PKを献上。幸いにもそれを2節のラス・パルマス戦のビエラに続き、GKオブラクがアドゥリスのキックも見事に弾き、いえ、1年前、ミラノでのCL決勝ではPK戦で1本も止められなかったことから、あまりparapenalti(パラペナルティ/PK止め屋)の呼び声はあまり高くない彼だったんですけどね。試合中のPKに限るとその日を合わせ、10本中6本を弾いているって物凄くない?
▽おかげでスコアは0-0のまま、後半が始まっていくらもしないうちにお店を出たところ、メトロ(地下鉄)の改札を通った瞬間、「Gooool! Gol del Atletico!/ゴル・デル・アトレティコ」という絶叫がオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)から伝わってくるのですから、運命とはかくも皮肉。ええ、10分にエリア内に走り込んだコケがグリースマンのスルーパスを受け、コレアに折り返すと、そのシュートが決まってアトレティコが先制点を挙げたんですが、まったくももう。試合の大半の時間、どうして彼らは上手くパスを繋いでシュートチャンスが作れないんだろうと常にイライラしている私が映像を見られなくなった途端、そんな絶妙のコンビネーションを見せるなんてあんまりじゃないですか。
▽最後、ロスタイムにはバレンシアガのクロスをラウール・ガルシアが押し込んで、アスレティックに1点差と迫られたものの、アトレティコは1-2の勝利で新しいサン・マメスがオープンして以来、6勝1分けで無敗という記録を維持。もちろんゴールが2つも生まれたことは嬉しいんですが、相手のジガンダ監督も「PK失敗でウチはショックを受けた」と言っていたように、やはり勝利のポイントはオブラクが前半の失点を防いでくれたことにあったかと。当人は「Es una loetría/エス・ウナ・ロテリア(あれは宝くじのようなもの)。止められれば満足だけど、決められてもそんなに悔やんではいられないよ」といつものクールさを崩しませんでしたが、勝ち点を稼いでくれるGKっていうのはきっと、彼みたいな選手のことを言うんですよね。
▽そんなアトレティコはもう土曜午後1時(日本時間午後8時)にはワンダ・メトロポリターノにセビージャを迎えるんですが、相手はこの5節、ラス・パルマスにマンチェスター・シティから古巣に戻って来たヘスス・ナバスのゴールで1-0と勝利。現在、3位のアトレティコの勝ち点2上をいく2位につけています。まさにベリッソ監督も「Somos rivales directos/ソモス・リバレス・ディレクトス(我々は直接のライバルだ)」という状況で、新スタジアムでの2戦目に挑むアトレティコも油断できないんですが、2019年のCL決勝会場に選ばれたこともあってか、周辺でのフィエスタは今回も続行。ええ、朝9時から10時までのchocolate con churros/チョコラーテ・コン・チューロス(ホットチョコレートと揚げ菓子、スペインの伝統的な朝食メニュー)の無料配布に始まり、キッズ用とコンサート用の2つのファンゾーンもオープンするのだそう。
▽木曜時点で1000枚残っていたというチケットも運が良ければ、当日、スタジアムのチケット売り場で買えるようですし、先週オープンしたメガストアも他のお店であまり見かけない、歴代の紋章がプリントされたビンテージシリーズなどが置いてあって面白いし、試合後も軽食販売のバンではハッピーアワーを開催と、マドリッド観光に来ている日本人が立ち寄っても半日ぐらい楽しめそうなんですが…万が一、チケットが売り切れていた場合、スタジアム近隣にTV観戦できるバルがないというのがネックでしょうか。そうそう、金曜夜に前日合宿に入ったメンバーからはフェルナンド・トーレスとヒメネスが監督の戦略的判断で外れ、ベルサイコがリスト入り。前節終盤に痛みを覚えて交代したフィリペ・ルイスは回復したようです。
▽え、それより大変なことになってしまったお隣さんの話を聞きたいって?そうですね、実はその水曜、アトレティコと同時進行でマドリッドの弟分、レガネスが昇格組のジローナとブタルケでスコアレスドローに終わった後、ベティス戦に挑んだレアル・マドリーだったんですが、いえ、予定通り、5試合の出場停止処分が終わったクリスチアーノ・ロナウドはリーガ初先発したんですけどね。それでもポルトガル代表戦やCLアポエル戦などでゴールを挙げていることから、火曜のエイバル戦でのpoker(ポケル/1試合4得点のこと)で早くも9ゴールとリーガ得点王レーストップを独走するメッシ追撃を早速、始めてくれるものと思いきや、その日の彼はまったくシュートが決まらず。
▽ただそれはロナウドだけでなく、ベイルもイスコもクロースも同じだったんですが、うーん、このところ、ホームゲームではバレンシア、レバンテ戦とドローが続いていたとはいえ、後半半ばから根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)モードに入られてもねえ。先日は契約を2022年まで延長、それだけにこの日は張り切ってピッチに立ったイスコなども「Si no metemos un gol pronto en el Bernabéu nos entra ansiedad/シー・ノー・メテモス・ウン・ゴル・プロントー・エン・エル・ベルナベウ・ノス・エントラ・アンシエダッド(ベルナベウでは早くゴールを入れないと焦りが生じる)」と言っていましたが、実際、25分のマルセロ負傷と同時にジダン監督がdoble cambio(ドブレ・カンビオ/2選手交代)をした折など、一時、ルーカス・バスケスとマジョラルが入りながら、もう1人アウトする選手が誰かわからず。ピッチに12人いるなんて不可解な状況、私も初めてお目にかかりましたっけ。
▽結局、ここではモドリッチが退き、ロナウド、ベイル、マジョラル、アセンシオ、ルーカス・バスケスの5人FW体制となったマドリーでしたが、それでも得点には至らず。ロスタイムにはセルヒオ・ラモスも前線に張って、93分の奇跡を狙ったんですが…まさかロスタイム4分、その試合最初のシュートを撃っていたサナブリアにノーマークでグアルダードのクロスをヘッドされ、土壇場の決勝点という十八番を奪われてしまったから、私も呆気にとられるばかり。だって3連戦の谷間ということもあって、セティエン新監督はキャプテンのホアキンやメキシコシティ大地震で傷心のグアルダードを温存、後半終盤まで出さなかったんですよ。それどころか、ファビアンやフランシスといったカンテラーノ(ベティスB出身の選手)の抜擢が当たり、敵の猛攻に耐え抜くと、0-1でベルナベウでは19年ぶりとなる勝利をもぎ取ってしまうって、こんな監督冥利に尽きる試合はない?
▽いえ、当人は「Ganar aquí es sabiendo que vas a sufrir y que tienes que tener suerte/ガナール・アキー・エス・サビエンドー・ケ・バス・ア・スフリル・イ・ケ・ティエネス・ケ・テネール・スエルテ(ここで勝つには苦しむことを知り、ツキもなければならない)」と謙遜していましたけどね。実はこのセティエン監督、昨季もラス・パルマスを率いてマドリーとの2試合にドロー。今までと打って変わって、ベティスがパスを丁寧に繋げるチームになっていたのにも驚かされたものですが、逆にちょっと心配なのはジダン監督の方で、だって「No quiso entrar el balón, tuvimos 26 ó 27 ocasiones/ノー・キソ・エントラール・エル・バロン、トゥビモス・ベインティセイス・オ・ベインティシエテ・オカシオネス(ウチは26、7回、シュートしたが、ボールがゴールに入りたがらなかった)」なんて、お隣さんではよくあるにしても天下のマドリーでは絶対、通じない言い訳だから。
▽おかげで首位バルサとの差がまだ9月なのにも関わらず、勝ち点差7に開いてしまい、こんな時期から奇跡の逆転優勝の話をしないといけなくなりそうなのは私も辛いんですが、それでもアウェイでは好調なマドリーですからね。マルセロが左太もも肉離れで全治1カ月、テオも先週末のレアル・ソシエダ戦で肩を半脱臼して2週間、更にクロースも肋骨が痛んでお休みと、まだベンゼマも全快せず、メンバー的にはちょっと不安がある彼らですけどね。移籍して2試合に出ただけではありますが、エンソとジダン監督の親子対決が実現するかもしれないアラベス戦は土曜午後4時15分(日本時間午後11時15分)にキックオフ。ちなみに相手は開幕から5連敗中で、4節にはスベルダ監督を解任、金曜にはデ・ビアージ氏が後継に決まったものの、この試合はハビエル・セバジョ暫定監督のまま戦うようです。
▽そして木曜には弟分の片割れ、ヘタフェがアウェイでセルタ戦だったんですが、前半24分にマキシ・ゴメスに奪われた先制点を後半40分、途中出場コンビのアルバロ・ヒメネスのパスからアンヘルが決め、1-1の引き分けに持ち込んでボルダラス監督のチームが意地を見せたというのはまあ、喜ばしいんですけどね。実は同日のお昼、オペラ近くの「くらや」という比較的新しいラーメン屋でランチを私がとっていたところ、いきなり柴崎岳選手が友人連れで隣のテーブルに現れるというハプニングが勃発。こんなことがあるなら、火曜にヘタフェの練習見学に行った際、せっかく海を越えて応援に来ながら、バルサ戦のケガでリハビリ中のため、グラウンドで当人を見られず、それではと、彼の白いベンツが駐車場から出て来るのを待ちながら、タッチの差で止まってもらえなかった日本人女子2人に教えてあげたかったと思ったものですが、まあ私も10年以上、マドリッドにいて、選手とお店で出くわすなんて初めての体験でしたからね。
▽あまり期待するのもどうかと思いますが、肝心の柴崎選手のケガの状態は金曜と言っていたクラブのパルテ・メディコ(負傷者情報)が出ず。よって正確にはわからないんですが、AS(スポーツ紙)の番記者が夜に出した記事によると、左足第5中足骨にヒビが入っており、全治2カ月程だとか。うーん、ボルダラス監督やクラブ広報は楽観的でしたし、ラーメン屋で見た彼も楽しそうにお喋りしていたため、まさかそんな重傷とは私も思わなかったんですけどねえ。これが本当だとすると、すでにセルタ戦でも前線に繋げる選手がいないせいか、後方からロングボールを放り込むという、どこかアバウトなサッカーになっていたヘタフェにとっては大打撃。日曜のビジャレアル戦からあと7試合、何とか乗り切って、同日、ラス・パルマスと顔を合わせるレガネス共々、柴崎選手の復帰まで降格圏外を維持できるといいのですが…。
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▽いえ、ようやくアトレティコが3年前に3800万ユーロ(約51億円)でチェルシーに売ったコスタをクラブ史上最高額の5500万ユーロ(約74億円)+1000万ユーロ(約14億円)の成功報酬で買い戻したと言っても、FIFA処分の終わる来年1月まで彼がプレーすることはできないんですけどね。実際、夏の市場が閉じた後のこんな時期まで決まらなかったのはそのせいなんですが、母国ブラジルで3カ月ものバケーションを満喫する破目になった当人は「世間が言っている程、ひどい状態じゃないよ。プロフェ・オルテガ(フィジカルコーチ)が鍛えてくれるしね。Me dan miedo sus entrenamientos, no la bascule/メ・ダン・ミエードー・スス・エントレナミエントス、ノー・ラ・バスクラ(体重計より、彼のトレーニングの方が怖い)」とジョーク混じりにコメント。▽何にせよ、あと3ケ月もあれば、フィジカルコンディションも整い、木曜のアディダスのイベントでコケが「Con Diego tenía un entendimiento especial/コン・ディエゴ・テニア・ウン・エンテンディミエントー・エスペシアル(ジエゴとは特別な相互理解があった)。自分がボールを持つたび、彼がやろうとすることがわかったし、向こうもどこにパスが来るかわかっていた」と再会を喜んでいた元同僚とのフィーリングも戻ってくるんでしょうが、それまでが不安というファンもご安心を。アトレティコはこのミッドウィーク開催のリーガで当面、コスタがいなくても強いことを証明してくれたんです。▽おかげでスコアは0-0のまま、後半が始まっていくらもしないうちにお店を出たところ、メトロ(地下鉄)の改札を通った瞬間、「Gooool! Gol del Atletico!/ゴル・デル・アトレティコ」という絶叫がオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)から伝わってくるのですから、運命とはかくも皮肉。ええ、10分にエリア内に走り込んだコケがグリースマンのスルーパスを受け、コレアに折り返すと、そのシュートが決まってアトレティコが先制点を挙げたんですが、まったくももう。試合の大半の時間、どうして彼らは上手くパスを繋いでシュートチャンスが作れないんだろうと常にイライラしている私が映像を見られなくなった途端、そんな絶妙のコンビネーションを見せるなんてあんまりじゃないですか。
▽まあ、これもシメオネ監督も「今はより意識して練習に取り組んでいる。En el fútbol el trabajo paga y los resultados están a la vista/エン・エル・フトボル・エル・トラバッホ・パガ・イ・ロス・レスルタードス・エスタン・ア・ラ・ビスタ(サッカーでは努力が報われるし、結果は明白だ)」と褒めていた通り、コレアの成長を褒めるしかないんですが、更に私がサンティアゴ・ベルナベウの駅を出た時にはリードが2点に。こちらは28分、ヒメネスのスローインをサウルがグリースマンに繋ぎ、その浮かせたパスをカラスコがシュート。どうやら彼も監督の「Somos más fuertes cuanto mejor sea la competencia interna/ソモス・マス・フエルテス・クアントー・メホール・セア・ラ・コンペテンシア・シンテルナ(ウチはチーム内の競争が激しい程、強くなれる)」というメッセーッジを素直に理解したか、このところ途中出場が続いているにも関わらず、立派にアタッカーの責任を果たしてくれたようです。
▽最後、ロスタイムにはバレンシアガのクロスをラウール・ガルシアが押し込んで、アスレティックに1点差と迫られたものの、アトレティコは1-2の勝利で新しいサン・マメスがオープンして以来、6勝1分けで無敗という記録を維持。もちろんゴールが2つも生まれたことは嬉しいんですが、相手のジガンダ監督も「PK失敗でウチはショックを受けた」と言っていたように、やはり勝利のポイントはオブラクが前半の失点を防いでくれたことにあったかと。当人は「Es una loetría/エス・ウナ・ロテリア(あれは宝くじのようなもの)。止められれば満足だけど、決められてもそんなに悔やんではいられないよ」といつものクールさを崩しませんでしたが、勝ち点を稼いでくれるGKっていうのはきっと、彼みたいな選手のことを言うんですよね。
▽そんなアトレティコはもう土曜午後1時(日本時間午後8時)にはワンダ・メトロポリターノにセビージャを迎えるんですが、相手はこの5節、ラス・パルマスにマンチェスター・シティから古巣に戻って来たヘスス・ナバスのゴールで1-0と勝利。現在、3位のアトレティコの勝ち点2上をいく2位につけています。まさにベリッソ監督も「Somos rivales directos/ソモス・リバレス・ディレクトス(我々は直接のライバルだ)」という状況で、新スタジアムでの2戦目に挑むアトレティコも油断できないんですが、2019年のCL決勝会場に選ばれたこともあってか、周辺でのフィエスタは今回も続行。ええ、朝9時から10時までのchocolate con churros/チョコラーテ・コン・チューロス(ホットチョコレートと揚げ菓子、スペインの伝統的な朝食メニュー)の無料配布に始まり、キッズ用とコンサート用の2つのファンゾーンもオープンするのだそう。
▽木曜時点で1000枚残っていたというチケットも運が良ければ、当日、スタジアムのチケット売り場で買えるようですし、先週オープンしたメガストアも他のお店であまり見かけない、歴代の紋章がプリントされたビンテージシリーズなどが置いてあって面白いし、試合後も軽食販売のバンではハッピーアワーを開催と、マドリッド観光に来ている日本人が立ち寄っても半日ぐらい楽しめそうなんですが…万が一、チケットが売り切れていた場合、スタジアム近隣にTV観戦できるバルがないというのがネックでしょうか。そうそう、金曜夜に前日合宿に入ったメンバーからはフェルナンド・トーレスとヒメネスが監督の戦略的判断で外れ、ベルサイコがリスト入り。前節終盤に痛みを覚えて交代したフィリペ・ルイスは回復したようです。
▽え、それより大変なことになってしまったお隣さんの話を聞きたいって?そうですね、実はその水曜、アトレティコと同時進行でマドリッドの弟分、レガネスが昇格組のジローナとブタルケでスコアレスドローに終わった後、ベティス戦に挑んだレアル・マドリーだったんですが、いえ、予定通り、5試合の出場停止処分が終わったクリスチアーノ・ロナウドはリーガ初先発したんですけどね。それでもポルトガル代表戦やCLアポエル戦などでゴールを挙げていることから、火曜のエイバル戦でのpoker(ポケル/1試合4得点のこと)で早くも9ゴールとリーガ得点王レーストップを独走するメッシ追撃を早速、始めてくれるものと思いきや、その日の彼はまったくシュートが決まらず。
▽ただそれはロナウドだけでなく、ベイルもイスコもクロースも同じだったんですが、うーん、このところ、ホームゲームではバレンシア、レバンテ戦とドローが続いていたとはいえ、後半半ばから根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)モードに入られてもねえ。先日は契約を2022年まで延長、それだけにこの日は張り切ってピッチに立ったイスコなども「Si no metemos un gol pronto en el Bernabéu nos entra ansiedad/シー・ノー・メテモス・ウン・ゴル・プロントー・エン・エル・ベルナベウ・ノス・エントラ・アンシエダッド(ベルナベウでは早くゴールを入れないと焦りが生じる)」と言っていましたが、実際、25分のマルセロ負傷と同時にジダン監督がdoble cambio(ドブレ・カンビオ/2選手交代)をした折など、一時、ルーカス・バスケスとマジョラルが入りながら、もう1人アウトする選手が誰かわからず。ピッチに12人いるなんて不可解な状況、私も初めてお目にかかりましたっけ。
▽結局、ここではモドリッチが退き、ロナウド、ベイル、マジョラル、アセンシオ、ルーカス・バスケスの5人FW体制となったマドリーでしたが、それでも得点には至らず。ロスタイムにはセルヒオ・ラモスも前線に張って、93分の奇跡を狙ったんですが…まさかロスタイム4分、その試合最初のシュートを撃っていたサナブリアにノーマークでグアルダードのクロスをヘッドされ、土壇場の決勝点という十八番を奪われてしまったから、私も呆気にとられるばかり。だって3連戦の谷間ということもあって、セティエン新監督はキャプテンのホアキンやメキシコシティ大地震で傷心のグアルダードを温存、後半終盤まで出さなかったんですよ。それどころか、ファビアンやフランシスといったカンテラーノ(ベティスB出身の選手)の抜擢が当たり、敵の猛攻に耐え抜くと、0-1でベルナベウでは19年ぶりとなる勝利をもぎ取ってしまうって、こんな監督冥利に尽きる試合はない?
▽いえ、当人は「Ganar aquí es sabiendo que vas a sufrir y que tienes que tener suerte/ガナール・アキー・エス・サビエンドー・ケ・バス・ア・スフリル・イ・ケ・ティエネス・ケ・テネール・スエルテ(ここで勝つには苦しむことを知り、ツキもなければならない)」と謙遜していましたけどね。実はこのセティエン監督、昨季もラス・パルマスを率いてマドリーとの2試合にドロー。今までと打って変わって、ベティスがパスを丁寧に繋げるチームになっていたのにも驚かされたものですが、逆にちょっと心配なのはジダン監督の方で、だって「No quiso entrar el balón, tuvimos 26 ó 27 ocasiones/ノー・キソ・エントラール・エル・バロン、トゥビモス・ベインティセイス・オ・ベインティシエテ・オカシオネス(ウチは26、7回、シュートしたが、ボールがゴールに入りたがらなかった)」なんて、お隣さんではよくあるにしても天下のマドリーでは絶対、通じない言い訳だから。
▽おかげで首位バルサとの差がまだ9月なのにも関わらず、勝ち点差7に開いてしまい、こんな時期から奇跡の逆転優勝の話をしないといけなくなりそうなのは私も辛いんですが、それでもアウェイでは好調なマドリーですからね。マルセロが左太もも肉離れで全治1カ月、テオも先週末のレアル・ソシエダ戦で肩を半脱臼して2週間、更にクロースも肋骨が痛んでお休みと、まだベンゼマも全快せず、メンバー的にはちょっと不安がある彼らですけどね。移籍して2試合に出ただけではありますが、エンソとジダン監督の親子対決が実現するかもしれないアラベス戦は土曜午後4時15分(日本時間午後11時15分)にキックオフ。ちなみに相手は開幕から5連敗中で、4節にはスベルダ監督を解任、金曜にはデ・ビアージ氏が後継に決まったものの、この試合はハビエル・セバジョ暫定監督のまま戦うようです。
▽そして木曜には弟分の片割れ、ヘタフェがアウェイでセルタ戦だったんですが、前半24分にマキシ・ゴメスに奪われた先制点を後半40分、途中出場コンビのアルバロ・ヒメネスのパスからアンヘルが決め、1-1の引き分けに持ち込んでボルダラス監督のチームが意地を見せたというのはまあ、喜ばしいんですけどね。実は同日のお昼、オペラ近くの「くらや」という比較的新しいラーメン屋でランチを私がとっていたところ、いきなり柴崎岳選手が友人連れで隣のテーブルに現れるというハプニングが勃発。こんなことがあるなら、火曜にヘタフェの練習見学に行った際、せっかく海を越えて応援に来ながら、バルサ戦のケガでリハビリ中のため、グラウンドで当人を見られず、それではと、彼の白いベンツが駐車場から出て来るのを待ちながら、タッチの差で止まってもらえなかった日本人女子2人に教えてあげたかったと思ったものですが、まあ私も10年以上、マドリッドにいて、選手とお店で出くわすなんて初めての体験でしたからね。
▽あまり期待するのもどうかと思いますが、肝心の柴崎選手のケガの状態は金曜と言っていたクラブのパルテ・メディコ(負傷者情報)が出ず。よって正確にはわからないんですが、AS(スポーツ紙)の番記者が夜に出した記事によると、左足第5中足骨にヒビが入っており、全治2カ月程だとか。うーん、ボルダラス監督やクラブ広報は楽観的でしたし、ラーメン屋で見た彼も楽しそうにお喋りしていたため、まさかそんな重傷とは私も思わなかったんですけどねえ。これが本当だとすると、すでにセルタ戦でも前線に繋げる選手がいないせいか、後方からロングボールを放り込むという、どこかアバウトなサッカーになっていたヘタフェにとっては大打撃。日曜のビジャレアル戦からあと7試合、何とか乗り切って、同日、ラス・パルマスと顔を合わせるレガネス共々、柴崎選手の復帰まで降格圏外を維持できるといいのですが…。
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