【倉井史也のJリーグ】今年Jリーグで起きている一番の異変に気づいてないわけないじゃない!? の巻

2017.09.22 12:30 Fri
©︎J.LEAGUE
▽今年はJリーグ大変革の年……って、確かに資金がたっぷり出来て賞金も上がって、各チームとも少しでも成績を上げようと補強して監督の首、バンバン切ってとやっとるわけですが。その中でもっともこれまでと違う点って、どこかおわかりでしょうか?
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▽それって、去年のリーグの成績を見ればわかるんです。それもJ2リーグの。去年、自動昇格を決めたのは札幌と清水。そして昇格プレーオフを勝ち残ったのは4位のC大阪でした。▽ね、もうおわかりですね。この昇格チームが今年は残留レースから抜け出しそうなんです。いや、そもそもJ2の一番下の順位だったチームって、これまで最初からずっと下位で苦しんでませんでしたっけ? ところが今の順位はC大阪が4位、清水が13位、札幌が14位と去年の逆の順番で、しかも現在16位の甲府と札幌の勝点差は5。これはもしかして、史上初の「昇格組から降格なし」ってことになるかもしれません。
▽毎年残留ラインは、試合数×1、つまり34って言われてますから、残り8試合で清水はあと2勝、札幌は2勝2分で来年もJ1ってことになりそうです。

▽ただし、ちょっと心配なのは実は清水。直近リーグ戦5試合であげた勝ち点は3。これって16位甲府、18位新潟の2よりも多いけど、17位大宮の5よりも低い、リーグワースト3位の成績なのです。なによりこのペースだと、残留ラインすれすれって感じです。
▽リーグの川崎戦に向けて調整していたはずの鄭大世は、天皇杯の川崎戦でも出番なし。ケガ明けから直ぐに結果が出せるとは思えないけど、このまま長引くとずっと最後まで調子が出せず……なんてことにもなりかねない。再昇格2年目の磐田が6位ってことで、よけいに胸をかきむしられてんじゃないかと察しまする。

▽さてさて、そんなJ2からの昇格組が落としてはいけないのが今週の試合。札幌は最下位の新潟と、清水は降格圏を脱出したばかりの広島との対戦で、しかもそれぞれホームゲーム。と、昇格組にピントを合わせて書いてきましたけど、もしかしてここで降格圏から「まくり」が始まりそうな予感もすごくしたりして……。

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