【原ゆみこのマドリッド】まだW杯は遠い先だけど…
2017.09.05 13:13 Tue
▽「帰っちゃうんだ」そんな風に私が残念に思っていたのは月曜日。お昼のニュースにバラハス空港ターミナル4のカウンターで搭乗手続きをするダビド・ビジャ(ニューヨーク・シティ)の姿が映った時のことでした。いやあ、前日、ラス・ロサス(マドリッド近郊)にあるサッカー協会施設の非公開練習のビデオでは彼も機嫌が良く、グラウンドに向かっていたため、リヒテンシュタイン代表戦では待望の代表復帰ゴールが観られるかもと楽しみしていたんですけどね。当人曰く、「セッション最後のプレーでintento llegar a un balon y estiro demasiado el cuadriceps/インテントー・ジェガール・ア・ウン・バロン・イ・エスティロ・デマシアドー・エル・クアドリセプス(ボールに届かせようとして大腿四頭筋を伸ばしすぎた)」そう。同日、チューリッヒ経由で現地入りするチームメートに別れを告げ、家族と共にニューヨークに戻ることにしたのだとか。
▽え、試合前からCFを使うのか、それともfalso nueve(ファルソ・ヌエベ/偽9番)でいくのか、スペインのスタメンでは疑問点になっていましたが…。まさかダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)、イスコ(レアル・マドリー)、マルコ・アシンシオ(同)を前線に並べ、1人もFWがいないというのはショックじゃなかったかって? そうですね、これがイアゴ・アスパス(セルタ)やデウロフェウ(バルセロナ)、ルーカス・バスケス(レアル・マドリー)ら、今回招集された他のFWたちの奮起につながると良いのですが、作戦的には大成功。そう、12分にはイスコが放ったFKにGKブッフォン(ユベントス)の手が届かず、スペインが早い段階で先制点を奪うことに。
▽うーん、実はこれより前にもコケ(アトレティコ)がエリア前で敵DFに突き飛ばされ、彼らは近い距離でFKをゲットしていたんですけどね。その時は先日、バレンシア戦で見事なFKゴールを挙げたアセンシオも蹴りたそうにしていたんですが、蹴らせてもらえず。代表でもクラブでもキャプテンのセルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)はイスコに対しても「次に蹴らせてあげるから」と丸めこみ、結果、セルヒオ・ラモスのシュートは枠外へ。似たような位置でボヌッチ(ミラン)がアセンシオを潰し、イエローカードをもらったため、すぐに次のFKのチャンスが来てくれたのは本当にツイていましたっけ。
▽ロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)の至近距離シュートをデ・ヘアが弾いて始まった後半もそれ以降、危険な場面はほとんどなく、さすがにこれぐらいの時間になれば、相手も疲れて、マークも甘くなるだろうと踏んだんですかね。フレン・ロペテギ監督は72分にアンドレス・イニエスタ(バルセロナ)からアルバロ・モラタ(チェルシー)に代え、スペインはいよいよ文字通りの9番を投入。それでも最初はせっかくこの夏までの同僚、イスコからスルーパスをもらいながら、ユベントス時代にお世話になったボヌッチに止められてしまった彼でしたが、76分には自陣でボールを奪い返したセルヒオ・ラモスが上がるのに合わせ、ベルナベウを根城にするチームのお家芸を披露してくれます。もちろんそれは超高速カウンターで、最後はセルヒオ・ラモスのキラーパスをゴール前から押し込んで、とうとう3点目。同等ランクの代表相手にこんなに強いスペインを見るのは私もかなり久々だったかと。
▽まさに「Hemos jugado sin 9 muy bien y luego, con 9, hemos cerrado el partido/エモス・フガードー・シン・ヌエベ・ムイ・ビエン・イ・ルエゴ、コン・ヌエベ・エモス・セラードー・エル・パルティードー(ウチは9番なしで凄く良いプレーをして、それから9番を入れて試合を終わらせた)」(モラタ)ということですが、その直後にはアセンシオもこの夏、U21ユーロで決勝まで共に戦い、トロフィーはドイツに奪われてしまったものの、ピチチ(得点王)となったサウール・ニゲス(アトレティコ・マドリー)に交代。まあこれはコケ同様、しっかり守るお隣さんの特性を期待しての起用でしょうが、おかげでロペテギ監督もスタンドのコールに応えて、ビジャをピッチに入れる余裕が持てることに。
▽ええ、残り時間は少なかったんですが、後半もマルコ・ヴェッラッティ(パリ・サンジェルマン)へのcano(カーニョ/股抜き)やsombrero(ソンブレロ/敵の頭上にパスを上げて抜く技)など、マドリーのロッカールームでmagia(マヒア/マジック)と呼ばれている所以を十二分に証明したイスコ。試合前はアセンシオ・フィーバー一色だった世間に元々、ベルナベウのお気に入りナンバーワンは自分だったと思い出させた同選手が大喝采を浴びてベンチに戻ります。それと同時に、スペイン黄金期を支えた7番がいよいよ登場したんです! いえ、実際、プレーした5分間でボールに触ったのは2、3回だったため、モラタの「David ha estado increible, como siempre. Ha sido un partidazo/ダビド・ア・エスタードー・インクレイブレ、コモ・シエンプレ。ア・シードー・ウン・パルティダソ(いつも通り、ビジャは信じられない程だった。最高のナイスゲームだったよ)」という言葉にはちょっと??? なんですけどね。
▽それでも当人は「Estoy feliz de que la gente me haya recibido asi/エストイ・フェリス・デ・ケ・ラ・ヘンテ・メ・アジャ・レシビードー・アシー(観客があんな風に自分を迎えてくれてボクは幸せだよ)」と大満足していましたし、バレンシア時代にカンテラ(ユースチーム)から呼ばれてトップチームと一緒に練習していた頃から知っていたというイスコのことも絶賛。「La esta rompiendo/ラ・エスタ・ロンピエンドー(ブレイクしている)。スペイン人だから、みんなが彼のプレーを代表で楽しめる」と言っていましたが、スペインではバルセロナ、アトレティコとライバルチームにいたビジャだけにあまり、マドリーでの活躍は見たくはない?
▽実際、そのイスコに関してはロペテギ監督のみならず、イタリアのジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督からも称賛しか聞こえなかったんですが、あまりに時間が遅くて、私がスタジアムから出てしまった午前0時過ぎ、ミックスゾーンに出てきたセルヒオ・ラモスなどからは、ビジャとは逆に「Estoy contento por mis cachorritos del Madrid/エストイ・コンテントー・ポル・ミス・カチョリートス・デル・マドリッド(ボクのマドリーの子犬ちゃんたちのおかげで満足だよ)」なんてコメントも。いえ、モラタは今、スタンフォード・ブリッジでプレーしていますけどね。もしかしてチャビ・エルナンデス(今はカタールのアル・サッドでプレー)、イニエスタらの全盛期で迎えたスペイン黄金期を今度はイスコ、アセンシオのマドリーコンビで再現できたらという野望でもあるんでしょうか。
▽え、それで今回、ベルナベウではジェラール・ピケ(バルセロナ)へのpito(ピト/ブーイング)はあったのかって? いやあ、同僚のセルヒオ・ブスケッツなどは「La aficion estuvo de 9,5, porque hubo algun pito al inicio/ラ・アフィシオン・デ・ヌエベ・コンマ・シンコ、ポルケ・ウボ・アルグン・ピト・アル・イニシオ(ファンの態度は9.5点。序盤はブーイングがあったから)」なんて言っていましたが、私にはまったく聞こえず。ピケがボールを持つたび、大きな拍手が始まるため、最後はうっとおしいぐらいに感じた程で、さらにコケのCKを当人がヘッドで外した時など、ピケコールまでありましたからね。そのおかげもあって、選手全員がピッチで輪になって3-0の勝利を喜んだ後、当人も安心して自分の子供たちとピッチで遊ぶことができたのではないかと。
▽まあ、次はアウェイですから、そんな心配はしないでいいんですが、月曜日の夕方にはビジャ以外、25人の代表選手たちはファドゥーツのラインパーク・シュタディオンで練習。グループ2位のイタリアに勝ったことで勝ち点差3がつきましたし、相手のリヒテンシュタインには昨年の試合で0-8と大勝しているため、この2戦目はあまり心配することはないんですけどね。前日会見に出たロペテギ監督は「El futbol es como es y lo vimos en el Francia Luxemburgo/エル・フトボル・エス・コモ・エス・イ・ロ・ビモス・エン・エル・フランシア・ルクセンブルゴ(サッカーはサッカー、フランスvsルクセンブルクでそれを見たよ)」と慎重な姿勢を決して崩さず。これは多分、アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー)が悪いんですが、好機を2度とも決められず、フランスが小国と日曜日の試合でスコアレスドローに終わった例を出して、自信過剰になるのを戒めています。
▽それでもローテーションは大いにありそうで、今度はファンも次のリーグ戦が視野に入ってきますからね。半分ぐらいスタメンを変えて、あとは様子を見ながらでもいいかと思いますが、スペインのW杯出場がまだ決まっていないのも事実は事実。この火曜日午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からのリヒテンシュタイン戦、そして10月のアルバニア代表、イスラエル代表戦と上手くやって、プレーオフなどで気を揉むことなく、来年のロシアでグループリーグ敗退した2014年ブラジル大会のリベンジをじっくり計画できたらいいですよね。
▽そして最後にマドリッドの4クラブの様子も少々、お伝えしておくと、土曜日にレバンテ戦を控えるマドリーでは各国代表選手の先陣を切ってマルセロが帰還、月曜日から再開されたバルデベバス(バラハス空港の近く)での練習に加わっています。これは先週のエクアドル代表戦でイエローカードをもらい、火曜日のコロンビア代表戦に出場停止となったからですが、え、ということは同じ土曜にバレンシアに乗り込むアトレティコのフィリペ・ルイスが代わりにブラジルの左SBとして出場? ちょっと不公平な感じはしますが、どちらにせよ彼らはすでにW杯出場権を得ているため、そんなに気にすることはないかと。ちなみに日曜日にポルトガル代表の予選2試合目、ハンガリー代表戦を終えたクリスティアーノ・ロナウドはまだリーガでの出場停止処分が続いているため、合流が遅れるようです。
▽同様にあと1試合、出場停止があるグリーズマンの姿も月曜日のマハダオンダ(マドリッド近郊)では見られませんでしたが、気の毒なのは、アトレティコではシメ・ヴルサリコ、マドリーではルカ・モドリッチ、マテオ・コバチッチといるクロアチア勢。土曜日のコソボ代表戦が豪雨で途中中断、日曜日の午前中に試合の残りをやって1-0で勝ったものの、火曜日にはもうアウェイでトルコ代表戦に挑まないとならないなんて、あまりにハードでは? 大西洋を渡っている選手に関してもディエゴ・ゴディン、ホセ・ヒメネスのアトレティコ・ウルグアイ勢、ケイロル・ナバス(コスタリカ)、カゼミロ(ブラジル)らは帰還が木曜日になりますが、何せジネディーヌ・ジダン監督にはお得意のローテーションがありますからね。代表選手の総数は17対13でマドリーの方が多いものの、未だに工事中でスタジアムに近づけもしないワンダ・メトロポリターノのせいで今節までリーガはずっとアウェイ、来週火曜日のCLローマ戦も遠征というアトレティコはかなり大変そうですね。
▽一方、今週も移籍市場のクローズ寸前に獲得した選手たちのプレゼンに余念がないのがマドリッドの弟分2チームで、両者は奇しくもこの金曜日、2004年に2部で対戦して以来、1部ではクラブ史上初となるダービーで激突。こちらも代表選手がまったくいないレガネスと柴崎岳選手、ジェネ・ダコナム(トーゴ)、ファイサル・ファイル(モロッコ)と、3人の主力が出向しているヘタフェでは準備に差が出るかと思いますが、2連勝で現在、3位につける前者とまだ開幕から1勝も挙げられていない後者では心理的な余裕も違う? うーん、今回は満員が予想されるブタルケ開催とあって、レガネスファンの応援に押されてしまうことも考えられますが、こればっかりはねえ。今週はまた日を見て、私も両チームの練習を偵察してこようかと思います。
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▽それでもケガの程度は軽いようなので、10月初旬の代表ウィークに行われるロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選最後の2試合には間に合うはず。それに世の中はとっくにシーズンが開幕していながら、チェルシーに戻らず母国ブラジルで個人トレーニングを始め、プレミアリーグには選手登録されながら、チャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグには登録外。まだアトレティコ・マドリーへの移籍も決まらないジエゴ・コスタが次の招集リストに入れるとは思えませんからね。となれば、この土曜日に代表98試合出場を達成し、大台まであと2つに迫ったビジャに再びお鉢が回ってくることもありうる?▽まあ、そんなことはともかく、そのイタリア代表戦がどうだったかお話すると、当日午後、キックオフまでに時間があったため、私は会場のサンティアゴ・ベルナベウ近くの高層ビル街の中に設けられたファンゾーンを訪問。これまでスペインの獲得したユーロやW杯のトロフィーと写真を撮れるというは本当でしたけどね。予想外にこじんまりとしていて、列に並ぶファンの数もそう多くはなかった辺りに以前、メジャートロフィー獲得が3回続いていた代表黄金期との温度差を感じたものでしたが、試合の方は大丈夫。先週の水曜日にチケットが完売となっただけあって、camiseta(カミセタ/ユニフォーム)やbufanda(ブファンダ/マフラー)、ウィッグや帽子で完全装備したサポーターが赤と黄色のスペインのbandera(バンデラ/旗)を振って大いに雰囲気を盛り上げてくれました。▽うーん、実はこれより前にもコケ(アトレティコ)がエリア前で敵DFに突き飛ばされ、彼らは近い距離でFKをゲットしていたんですけどね。その時は先日、バレンシア戦で見事なFKゴールを挙げたアセンシオも蹴りたそうにしていたんですが、蹴らせてもらえず。代表でもクラブでもキャプテンのセルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)はイスコに対しても「次に蹴らせてあげるから」と丸めこみ、結果、セルヒオ・ラモスのシュートは枠外へ。似たような位置でボヌッチ(ミラン)がアセンシオを潰し、イエローカードをもらったため、すぐに次のFKのチャンスが来てくれたのは本当にツイていましたっけ。
▽とはいえ、相手は去年のユーロで、ベスト16で敗退させられたイタリア。昨年のトリノでの試合でも1-0とリードした後、スペインは追いつかれて引き分けていましたから、油断はまだまだできなかったんですが、何なんでしょうかね。3バックではなく、4-2-4という超攻撃的なフォーメーションを採用しながら、この日の敵には怖さがほとんど感じられず。もちろん、ヒマでも決して集中力を途切らせていなかったGKダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)が新鋭アンドレア・ベロッティ(トリノ)のヘッドをparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたなんてこともあったんですが、やはり中盤の人数が全然違うことが致命的だったんでしょう。ええ、39分には再びイスコがエリア前からシュートを決め、2-0になったとなればもう、大船に乗った気でいて良い?
▽ロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)の至近距離シュートをデ・ヘアが弾いて始まった後半もそれ以降、危険な場面はほとんどなく、さすがにこれぐらいの時間になれば、相手も疲れて、マークも甘くなるだろうと踏んだんですかね。フレン・ロペテギ監督は72分にアンドレス・イニエスタ(バルセロナ)からアルバロ・モラタ(チェルシー)に代え、スペインはいよいよ文字通りの9番を投入。それでも最初はせっかくこの夏までの同僚、イスコからスルーパスをもらいながら、ユベントス時代にお世話になったボヌッチに止められてしまった彼でしたが、76分には自陣でボールを奪い返したセルヒオ・ラモスが上がるのに合わせ、ベルナベウを根城にするチームのお家芸を披露してくれます。もちろんそれは超高速カウンターで、最後はセルヒオ・ラモスのキラーパスをゴール前から押し込んで、とうとう3点目。同等ランクの代表相手にこんなに強いスペインを見るのは私もかなり久々だったかと。
▽まさに「Hemos jugado sin 9 muy bien y luego, con 9, hemos cerrado el partido/エモス・フガードー・シン・ヌエベ・ムイ・ビエン・イ・ルエゴ、コン・ヌエベ・エモス・セラードー・エル・パルティードー(ウチは9番なしで凄く良いプレーをして、それから9番を入れて試合を終わらせた)」(モラタ)ということですが、その直後にはアセンシオもこの夏、U21ユーロで決勝まで共に戦い、トロフィーはドイツに奪われてしまったものの、ピチチ(得点王)となったサウール・ニゲス(アトレティコ・マドリー)に交代。まあこれはコケ同様、しっかり守るお隣さんの特性を期待しての起用でしょうが、おかげでロペテギ監督もスタンドのコールに応えて、ビジャをピッチに入れる余裕が持てることに。
▽ええ、残り時間は少なかったんですが、後半もマルコ・ヴェッラッティ(パリ・サンジェルマン)へのcano(カーニョ/股抜き)やsombrero(ソンブレロ/敵の頭上にパスを上げて抜く技)など、マドリーのロッカールームでmagia(マヒア/マジック)と呼ばれている所以を十二分に証明したイスコ。試合前はアセンシオ・フィーバー一色だった世間に元々、ベルナベウのお気に入りナンバーワンは自分だったと思い出させた同選手が大喝采を浴びてベンチに戻ります。それと同時に、スペイン黄金期を支えた7番がいよいよ登場したんです! いえ、実際、プレーした5分間でボールに触ったのは2、3回だったため、モラタの「David ha estado increible, como siempre. Ha sido un partidazo/ダビド・ア・エスタードー・インクレイブレ、コモ・シエンプレ。ア・シードー・ウン・パルティダソ(いつも通り、ビジャは信じられない程だった。最高のナイスゲームだったよ)」という言葉にはちょっと??? なんですけどね。
▽それでも当人は「Estoy feliz de que la gente me haya recibido asi/エストイ・フェリス・デ・ケ・ラ・ヘンテ・メ・アジャ・レシビードー・アシー(観客があんな風に自分を迎えてくれてボクは幸せだよ)」と大満足していましたし、バレンシア時代にカンテラ(ユースチーム)から呼ばれてトップチームと一緒に練習していた頃から知っていたというイスコのことも絶賛。「La esta rompiendo/ラ・エスタ・ロンピエンドー(ブレイクしている)。スペイン人だから、みんなが彼のプレーを代表で楽しめる」と言っていましたが、スペインではバルセロナ、アトレティコとライバルチームにいたビジャだけにあまり、マドリーでの活躍は見たくはない?
▽実際、そのイスコに関してはロペテギ監督のみならず、イタリアのジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督からも称賛しか聞こえなかったんですが、あまりに時間が遅くて、私がスタジアムから出てしまった午前0時過ぎ、ミックスゾーンに出てきたセルヒオ・ラモスなどからは、ビジャとは逆に「Estoy contento por mis cachorritos del Madrid/エストイ・コンテントー・ポル・ミス・カチョリートス・デル・マドリッド(ボクのマドリーの子犬ちゃんたちのおかげで満足だよ)」なんてコメントも。いえ、モラタは今、スタンフォード・ブリッジでプレーしていますけどね。もしかしてチャビ・エルナンデス(今はカタールのアル・サッドでプレー)、イニエスタらの全盛期で迎えたスペイン黄金期を今度はイスコ、アセンシオのマドリーコンビで再現できたらという野望でもあるんでしょうか。
▽え、それで今回、ベルナベウではジェラール・ピケ(バルセロナ)へのpito(ピト/ブーイング)はあったのかって? いやあ、同僚のセルヒオ・ブスケッツなどは「La aficion estuvo de 9,5, porque hubo algun pito al inicio/ラ・アフィシオン・デ・ヌエベ・コンマ・シンコ、ポルケ・ウボ・アルグン・ピト・アル・イニシオ(ファンの態度は9.5点。序盤はブーイングがあったから)」なんて言っていましたが、私にはまったく聞こえず。ピケがボールを持つたび、大きな拍手が始まるため、最後はうっとおしいぐらいに感じた程で、さらにコケのCKを当人がヘッドで外した時など、ピケコールまでありましたからね。そのおかげもあって、選手全員がピッチで輪になって3-0の勝利を喜んだ後、当人も安心して自分の子供たちとピッチで遊ぶことができたのではないかと。
▽まあ、次はアウェイですから、そんな心配はしないでいいんですが、月曜日の夕方にはビジャ以外、25人の代表選手たちはファドゥーツのラインパーク・シュタディオンで練習。グループ2位のイタリアに勝ったことで勝ち点差3がつきましたし、相手のリヒテンシュタインには昨年の試合で0-8と大勝しているため、この2戦目はあまり心配することはないんですけどね。前日会見に出たロペテギ監督は「El futbol es como es y lo vimos en el Francia Luxemburgo/エル・フトボル・エス・コモ・エス・イ・ロ・ビモス・エン・エル・フランシア・ルクセンブルゴ(サッカーはサッカー、フランスvsルクセンブルクでそれを見たよ)」と慎重な姿勢を決して崩さず。これは多分、アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー)が悪いんですが、好機を2度とも決められず、フランスが小国と日曜日の試合でスコアレスドローに終わった例を出して、自信過剰になるのを戒めています。
▽それでもローテーションは大いにありそうで、今度はファンも次のリーグ戦が視野に入ってきますからね。半分ぐらいスタメンを変えて、あとは様子を見ながらでもいいかと思いますが、スペインのW杯出場がまだ決まっていないのも事実は事実。この火曜日午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からのリヒテンシュタイン戦、そして10月のアルバニア代表、イスラエル代表戦と上手くやって、プレーオフなどで気を揉むことなく、来年のロシアでグループリーグ敗退した2014年ブラジル大会のリベンジをじっくり計画できたらいいですよね。
▽そして最後にマドリッドの4クラブの様子も少々、お伝えしておくと、土曜日にレバンテ戦を控えるマドリーでは各国代表選手の先陣を切ってマルセロが帰還、月曜日から再開されたバルデベバス(バラハス空港の近く)での練習に加わっています。これは先週のエクアドル代表戦でイエローカードをもらい、火曜日のコロンビア代表戦に出場停止となったからですが、え、ということは同じ土曜にバレンシアに乗り込むアトレティコのフィリペ・ルイスが代わりにブラジルの左SBとして出場? ちょっと不公平な感じはしますが、どちらにせよ彼らはすでにW杯出場権を得ているため、そんなに気にすることはないかと。ちなみに日曜日にポルトガル代表の予選2試合目、ハンガリー代表戦を終えたクリスティアーノ・ロナウドはまだリーガでの出場停止処分が続いているため、合流が遅れるようです。
▽同様にあと1試合、出場停止があるグリーズマンの姿も月曜日のマハダオンダ(マドリッド近郊)では見られませんでしたが、気の毒なのは、アトレティコではシメ・ヴルサリコ、マドリーではルカ・モドリッチ、マテオ・コバチッチといるクロアチア勢。土曜日のコソボ代表戦が豪雨で途中中断、日曜日の午前中に試合の残りをやって1-0で勝ったものの、火曜日にはもうアウェイでトルコ代表戦に挑まないとならないなんて、あまりにハードでは? 大西洋を渡っている選手に関してもディエゴ・ゴディン、ホセ・ヒメネスのアトレティコ・ウルグアイ勢、ケイロル・ナバス(コスタリカ)、カゼミロ(ブラジル)らは帰還が木曜日になりますが、何せジネディーヌ・ジダン監督にはお得意のローテーションがありますからね。代表選手の総数は17対13でマドリーの方が多いものの、未だに工事中でスタジアムに近づけもしないワンダ・メトロポリターノのせいで今節までリーガはずっとアウェイ、来週火曜日のCLローマ戦も遠征というアトレティコはかなり大変そうですね。
▽一方、今週も移籍市場のクローズ寸前に獲得した選手たちのプレゼンに余念がないのがマドリッドの弟分2チームで、両者は奇しくもこの金曜日、2004年に2部で対戦して以来、1部ではクラブ史上初となるダービーで激突。こちらも代表選手がまったくいないレガネスと柴崎岳選手、ジェネ・ダコナム(トーゴ)、ファイサル・ファイル(モロッコ)と、3人の主力が出向しているヘタフェでは準備に差が出るかと思いますが、2連勝で現在、3位につける前者とまだ開幕から1勝も挙げられていない後者では心理的な余裕も違う? うーん、今回は満員が予想されるブタルケ開催とあって、レガネスファンの応援に押されてしまうことも考えられますが、こればっかりはねえ。今週はまた日を見て、私も両チームの練習を偵察してこようかと思います。
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