【原ゆみこのマドリッド】どこもかしこも祝っている…
2017.05.23 11:00 Tue
▽「最高のフィエスタだったはずなのに」そんな風に私がモヤモヤしていたのは月曜日、前夜は眠りかけでTVを見ていたため、詳細までは把握していなかったレアル・マドリー、リーガV祝勝イベントの風景がお昼のニュースで流れた時のことでした。いやあ、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)にたどり着くと、すでにマラガ戦は後半が始まるところ。さすが、優勝決定戦とあって、いつもよりファンの数も多く、そんな時間からでは椅子もなくて、45分間、立ち見をした後にだけだったため、シベレス広場へ駆けつけるなんて選択肢は最初から、私にはなかったんですけどね。
▽いやまあ、それについてはアトレティコのセレソ会長など、「No molesta, a ver quien gana el proximo ano.../ノー・メ・モレスタ、ア・ベル・キエン・ガナ・エル・プロキシモ・アーニョ(迷惑ではない。来季はどこが優勝するか見てみよう)」と余裕たっぷりで答えていましたしね。今回もサウルはU21だけで、A代表1人参加となったコケがセルヒオ・ラモスを始め、ナチョ、アセンシオ、モラタ、そしてカルバルとイスコという、最大集団のマドリー勢に抗議するなんて所詮、不可能ですので、別にいいんですが、実は私も先週末はフィエスタづくしの2日間に。そう、土曜はマハダオンダ(マドリッドの近郊)のアトレティコ練習場に女子チームの応援に行ったところ、これがまた、いつもは男子チームがセッションに使っているミニスタジアムが満員の盛況。
▽女子選手たちもレアル・ソシエダ相手に前半12分までに2点を決める速攻を見せ、いえ、15分に見事なvaselina(バセリーナ/ループシュート)で1点を返された時にはヒヤリとさせられたんですけどね。後半も9番をつけたエステルが何度も敵GKとの1対1に失敗していたため、そんなところは男子チームといい勝負とも思ったものの、大丈夫。ビセンテ・カルデロンでの練習を終え、息子のラウタロウ君を連れて駆けつけたヒメネスも見守る前でアトレティコ女子は2-1で勝利。同じ勝ち点だったバルサがレバンテに同スコアで負けたのもあって、堂々、今季無敗という立派な成績でリーガ初優勝を飾ることに。
▽まあ、その辺は置いておいて、夕方にはブタルケへ向かった私はマドリッドの新弟分、レガネスの1部残留祝いを体験できることに。ええ、すでに目標は前節にアスレティックと引き分けて達成していたため、その日のアラベス戦はセレモニーの前座みたいでしたけどね。後半クルスティチッチのヘッドで先制されながら、残り3分にティモルの驚愕25メートル弾が生まれ、試合も1-1で引き分けています。満員のスタンドに見守られてのお祝いでは、センターサークルを取り巻く青と白の風船や紙吹雪のジェット噴射などもあって、やはり20クラブ中、最低予算であってもそこは1部の男子クラブ。そういえば、今は昇格プレーオフの座を目指している2部のヘタフェも最初のシーズンはこんな風に残留を祝ったものだったと、私も懐かしく思い出してしまいましたっけ。
▽ただ、レガネスの本当の戦いは来季からで、何せ今季は残留ラインとなったスポルティングが勝ち点31。その1つ上の17位で終わった彼らも35留まりでしたからね。しかもその日、胴上げされていたビクトル・ディアス、アルベルト・マルティンら、3年前、2部B時代から貢献してきたベテランが退団。その他、レンタル選手も多いため、計12人もの入れ替えになるかもしれず、またしてもアシエル・ガリターノ監督がチームを最初から作らないといけないのは辛いところかと。それにまだ1部2年目ですから、あまり心配しなくてもいいものの、今季のようにホームでたった5勝しかできなかったりすると、いずれはヘタフェみたいにサポーターの足が遠のく可能性もありますからね。この夏はできるだけ使える選手を集めて、チームとしても何か特徴を出せるようになるといいのですが。
▽そして翌日曜はキックオフ前、4万枚のモザイクでスタンドが覆われたビセンテ・カルデロンに私はいたんですが、アトレティコもすでに3位決定済みの消化試合。相手はヨーロッパリーグ出場圏順位の懸かっているアスレティックとあって、お祝い事があるたび、ズッコケてきた彼らの暗い過去をちょっと懸念していたんですが、それは杞憂に終わります。ええ、その日は今のアトレティコのメンバーの中でもひと際、このスタジアムに愛着を持つフェルナンド・トーレスが序盤から発奮。7分には、個人としてもお別れ試合となり、ガビの代わりにキャプテンマークを着けたチアゴのロングパスをグリースマンがエリア内で落としたボールを決め、先制点をゲットしてくれたから、どんなにファンたちも喜んだことか。
▽おまけにその2分後、今度はグリースマン、コケとエリア内でのプレーが繋がって、最後はトーレスが半chilena(チレナ/オーバーヘッドシュート)で2点目となれば、いやあ、こんな活躍ぶり、マドリーとのCL準決勝で見たかったと思ってしまうのは私の性格が悪いせい?その後はフィリペ・ルイスとヒメネスの累積警告、ゴディンの3試合出場停止、ファンフラン、ベルサリコの負傷でDF飢饉に陥りながら、急造SBのトマスとサウルも頑張り、アスレティックを零点に抑えていたため、スタンドも歴代選手の応援歌を次々披露したり、Ola(オラ/ウェーブ)をして楽しんでいたんですが、後半11分、せっかくトーレスがGKケパをかわし、撃ったシュートはライン上でラポルテに当たってすぐにはゴールに入らず。それを見て、グリースマンがカッコをつけたtaconazo(タコナソ/ヒールキック)で押し込んだところ、オフサイドとなってしまったのは残念だったかと。
▽トーレスもこれまで達成したことのなかったカルデロンでのハットトリックを逃したことになりますが、ツイてないことは続いて、25分にはウィリアムスのシュートがサビッチに当たってゴールを割り、1点を返されてしまうことに。それでも終盤に大きな拍手を受けて交代となったチアゴの後を引き継いだコレアが42分、グリースマンの弾かれたシュートを決めて、アトレティコは3-1で勝利することができました。うーん、同時進行の試合では終了間際にソシエダがセルタ相手に2-2の引き分けに持ち込み、その勝ち点1のせいで、アスレティックは今週土曜のコパ・デル・レイ決勝でアラベスがバルサに負けない限り、来季のELには行けない7位になってしまったんですけどね。まあこの日はカルデロン最後の公式戦、「ファンに今季のお礼を言いたかった。Ha sido increible, sobre todo en la derrota/ア・シードー・インクレイブレ、ソブレ・トードー・エン・ラ・デロータ(信じられない程だったよ。特に負けた時)」(トーレス)というアトレティコの選手たちの感謝の気持ちの方が強かったようです。
▽そして前日、リーガ優勝を決めた女子チームを男子チームが花道を作って迎え、彼女たちがピッチを一周している間に舞台が整えられると、いよいよセレモニーが始まります。まずはこのカルデロンでの51年間にアトレティコが獲得したトロフィーを当時の選手たちが中央に運んで来るんですが、1つ気づいたのは1996年の2冠の後は時代がいきなり飛んで、次は2010年のELだったこと。ええ、それまでは監督として知っている中高年ばかりが出てきていたのも、そこからはペレア、アスンソン、アントニオ・ロペス、シモン、ドミンゲスといった比較的近くに引退した元選手となり、その後はフィリペ・ルイスやゴディン、コケ、ガビといった今のメンバーも加わって、最後は2014年のリーガとスペイン・スーパーカップで終わります。
▽うーん、この14年間の空白期間も気になりますが、そこにorejona(オレホナ/大きな耳というCLトロフィーの愛称)が1つもないのは寂しい限り。いえ、お隣さんのようにリーガだけで33回も優勝していたら、一晩かかっても運びきれなくて困りますけどね。その日、展示されたのはリーガ、コパ、旧CLで優勝したバイエルンが辞退したため、準優勝のアトレティコが参加して勝ったインテルコンティネンタル(トヨタカップ)、EL、スーパーのつく大会合わせて19個。マイクを握ったシメオネ監督も「記者たちはずっと続投するのかと尋ねていたが、Si, me voy a quedar/シー、メ・ボイ・ア・ケダール(私は残る)。このクラブには未来があり、それは私たち全員だからだ」と、ファンの前で宣言してくれていましたし、このトロフィーの数、来季からプレーするワンダ・メトロポリターノでどんどん増やしていってくれませんかね。
▽え、最後に残りの現チームメンバーが出て来た時、ファンの「madridista el que no bote/マドリディスタ・エル・ケ・ノー・ボテ(跳ねないのはマドリディスタ)」というカンティコに乗って、やたらピョンピョンしていたグリースマンはちょっと異様じゃなかったかって?そうですね、私も目を丸くして眺めていた口ですが、月曜には当人がフランスのTV番組に出て、「来季マンチェスター・ユナイテッドに行く確率は10のうち6」なんて答えていたりもして、何を考えているかはさっぱりわからず。ええ、6月に出るCAS(国際スポーツ仲裁裁判所)の裁定でFIFAの選手の新規登録禁止処分が解けるか解けないかに関わらず、彼の残留はクラブの最優先目標になっているはずなんですけどね。試合後にもあんなに元気だったにも関わらず、もしやグリースマンもアルダ・トゥラン(現バルサ)のように走りすぎてイヤになったとか?
▽トーレスに関してはシメオネ監督直々、「Fernando, cuento contigo/フェルナンドー、クエントー・コンティーゴ(フェルナンド、君をアテにしている)」と本人にお達しがあり、夏の補強が可能になれば、新規FWを2人獲りたいという意向があるため、中心的役割を与えられるかはともかく、来季もアトレティコでプレーできるようですけどね。その辺はまた、お伝えてしていくことにして、今はマドリーの優勝決定試合に話を進めないと。いえ、試合後しばらくカルデロンに残っていた私はミックスゾーンで、マラガ戦開始2分、これまた最近、ローテーションのおかげで若返り著しいクリスチアーノ・ロナウドがイスコからスルーパスを受け、先制点を決めたことを知ったんですけどね。
▽並行して進むカンプ・ノウではエイバルの乾貴士選手が前半に2ゴールを挙げ、バルサから2得点した初めての日本人選手になったこともラジオで聞いていたんですが、ようやくバルで見られた後半10分にはCKからラモスのシュートは弾かれながら、最後はベンゼマが決めて、マドリーはリードを2点に拡大。それからバルサのremontada(レモンターダ/逆転劇)もあって、2位のライバルも4-2で勝利したものの、元々、勝ち点1さえあれば良かった彼らですからね。0-2で終わって、あっさりリーガ優勝が決まりましたっけ。
▽そして家でTVを見ながら待つこと数時間、メデタイ優勝インタビューなのにロナウドが前節のセルタ戦で、相手の選手たちに「Maltin, maletin!/マレティン(勝利によってもらえる第3者からのボーナスの隠語)」と毒づいていたことを尋ねられ、「La gente no sabe la realidad de las cosas y hablan de mi como si fuera un delincuente/ラ・ヘンテ・ノー・サベ・ラ・レアリダッド・デ・ラス・コーサス・イ・アブラン・デ・ミー・コモ・シー・フエラ・ウン・デリクエンテ(人々は物事の真実を知らないのにまるで自分を犯罪者のように話す)」と怒りをぶちまけているシーンなども眺めていたんですが、その頃からでしょうか。地鳴りのように響く音楽が私の住んでいるピソ(マンション)に届き出したのは!
▽何と結構、距離はあるはずなのに、それってシベレス広場で始まった祝勝イベントの音楽だったんですよ!うーん、ラ・ロサレダのロッカールームでのお祝い終え、飛行機に乗ったチームがマドリッドに到着したのは午前2時頃。サンティアゴ・ベルナベウでオープンデッキバスに乗り換え、数万人のファンの待つ会場に着いたのはそれから30分程してからで、最後にキャプテンのラモスとマルセロが女神像にマドリーの旗とマフラーを巻き付け、バスで去っていったのは午前3時…いえ、マドリーがバルサを抑えて5年ぶりのリーガ優勝を遂げたのは嬉しいんですけどね。結局、翌日は働かないといけない月曜なのに私がずっとTVを見ていたのは、コンサートのような騒音で眠れなかったからというオチでした。
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▽どうやら噴水を囲むキャットウォークでマイクを握って騒いでいたマドリーの選手から、「Pique, cabron. saluda al campeon!/ピケ・カブロン、サルーダ・アル・カンペオン(ピケ、クソ野郎、チャンピンに挨拶しろ)」なんていうのは、6月のスペイン代表戦で他にもイニエスタ、ブスケツ、ジョルディ・アルバと仲間の多い当人と顔を合わすことになるカルバハルが、ラス・ロサス(マドリッド近郊)での合宿で居心地悪くなってもそれは自業自得。実際、件のバルサのCBは以前から、マドリーに対してあれこれ言っていたため、広場を埋め尽くしたファンも喜んで唱和していた気持ちもわかりますけどね。▽最悪だったのは、「Indios, decidme que se siente.../インディオス、デシッドメ・ケ・セ・シエンテス(アトレティコ共、何を感じるか言ってみろ)」と、この後、2度も決勝に負けて云々と続く、今季のCL準決勝1stレグでサンティアゴ・ベルナベウに広げられた横断幕の元になったカンティコ(節のついたシュプレヒコール)を歌い出したのには目が点に。うーん、これはイスコだったんですが、人間、ハイになると、ここまでひどいことを言えるもの?何せ、ラ・ロサレダ(マラガのホーム)のピッチでのお祝いではよちよち歩きの息子さんを連れ、思いっきりイクメンぶりを発揮していた彼ですからね。そんなシーンを見ると、ちょっと残念なパパでお子さんも可哀想にと思ってしまうんですが…。▽女子選手たちもレアル・ソシエダ相手に前半12分までに2点を決める速攻を見せ、いえ、15分に見事なvaselina(バセリーナ/ループシュート)で1点を返された時にはヒヤリとさせられたんですけどね。後半も9番をつけたエステルが何度も敵GKとの1対1に失敗していたため、そんなところは男子チームといい勝負とも思ったものの、大丈夫。ビセンテ・カルデロンでの練習を終え、息子のラウタロウ君を連れて駆けつけたヒメネスも見守る前でアトレティコ女子は2-1で勝利。同じ勝ち点だったバルサがレバンテに同スコアで負けたのもあって、堂々、今季無敗という立派な成績でリーガ初優勝を飾ることに。
▽試合後にはスピーカーに呼ばれて選手1人1人がピッチに登場するお祝いセレモニーもあって、もちろん男子チームみたいに華々しくはないんですけどね。これで来季の女子CL出場権を勝ち取っただけでなく、この先にはコパ・デ・レイナ(女王杯)も控えているため、もしかして男子も1996年に1度しか達成したことのないdoblete(ドブレテ/2冠)も夢じゃない?それどころか、奇しくもお隣さんには女子チームがないため、悲願のCL優勝まで先を越されてしまうことになったりしたら…。
▽まあ、その辺は置いておいて、夕方にはブタルケへ向かった私はマドリッドの新弟分、レガネスの1部残留祝いを体験できることに。ええ、すでに目標は前節にアスレティックと引き分けて達成していたため、その日のアラベス戦はセレモニーの前座みたいでしたけどね。後半クルスティチッチのヘッドで先制されながら、残り3分にティモルの驚愕25メートル弾が生まれ、試合も1-1で引き分けています。満員のスタンドに見守られてのお祝いでは、センターサークルを取り巻く青と白の風船や紙吹雪のジェット噴射などもあって、やはり20クラブ中、最低予算であってもそこは1部の男子クラブ。そういえば、今は昇格プレーオフの座を目指している2部のヘタフェも最初のシーズンはこんな風に残留を祝ったものだったと、私も懐かしく思い出してしまいましたっけ。
▽ただ、レガネスの本当の戦いは来季からで、何せ今季は残留ラインとなったスポルティングが勝ち点31。その1つ上の17位で終わった彼らも35留まりでしたからね。しかもその日、胴上げされていたビクトル・ディアス、アルベルト・マルティンら、3年前、2部B時代から貢献してきたベテランが退団。その他、レンタル選手も多いため、計12人もの入れ替えになるかもしれず、またしてもアシエル・ガリターノ監督がチームを最初から作らないといけないのは辛いところかと。それにまだ1部2年目ですから、あまり心配しなくてもいいものの、今季のようにホームでたった5勝しかできなかったりすると、いずれはヘタフェみたいにサポーターの足が遠のく可能性もありますからね。この夏はできるだけ使える選手を集めて、チームとしても何か特徴を出せるようになるといいのですが。
▽そして翌日曜はキックオフ前、4万枚のモザイクでスタンドが覆われたビセンテ・カルデロンに私はいたんですが、アトレティコもすでに3位決定済みの消化試合。相手はヨーロッパリーグ出場圏順位の懸かっているアスレティックとあって、お祝い事があるたび、ズッコケてきた彼らの暗い過去をちょっと懸念していたんですが、それは杞憂に終わります。ええ、その日は今のアトレティコのメンバーの中でもひと際、このスタジアムに愛着を持つフェルナンド・トーレスが序盤から発奮。7分には、個人としてもお別れ試合となり、ガビの代わりにキャプテンマークを着けたチアゴのロングパスをグリースマンがエリア内で落としたボールを決め、先制点をゲットしてくれたから、どんなにファンたちも喜んだことか。
▽おまけにその2分後、今度はグリースマン、コケとエリア内でのプレーが繋がって、最後はトーレスが半chilena(チレナ/オーバーヘッドシュート)で2点目となれば、いやあ、こんな活躍ぶり、マドリーとのCL準決勝で見たかったと思ってしまうのは私の性格が悪いせい?その後はフィリペ・ルイスとヒメネスの累積警告、ゴディンの3試合出場停止、ファンフラン、ベルサリコの負傷でDF飢饉に陥りながら、急造SBのトマスとサウルも頑張り、アスレティックを零点に抑えていたため、スタンドも歴代選手の応援歌を次々披露したり、Ola(オラ/ウェーブ)をして楽しんでいたんですが、後半11分、せっかくトーレスがGKケパをかわし、撃ったシュートはライン上でラポルテに当たってすぐにはゴールに入らず。それを見て、グリースマンがカッコをつけたtaconazo(タコナソ/ヒールキック)で押し込んだところ、オフサイドとなってしまったのは残念だったかと。
▽トーレスもこれまで達成したことのなかったカルデロンでのハットトリックを逃したことになりますが、ツイてないことは続いて、25分にはウィリアムスのシュートがサビッチに当たってゴールを割り、1点を返されてしまうことに。それでも終盤に大きな拍手を受けて交代となったチアゴの後を引き継いだコレアが42分、グリースマンの弾かれたシュートを決めて、アトレティコは3-1で勝利することができました。うーん、同時進行の試合では終了間際にソシエダがセルタ相手に2-2の引き分けに持ち込み、その勝ち点1のせいで、アスレティックは今週土曜のコパ・デル・レイ決勝でアラベスがバルサに負けない限り、来季のELには行けない7位になってしまったんですけどね。まあこの日はカルデロン最後の公式戦、「ファンに今季のお礼を言いたかった。Ha sido increible, sobre todo en la derrota/ア・シードー・インクレイブレ、ソブレ・トードー・エン・ラ・デロータ(信じられない程だったよ。特に負けた時)」(トーレス)というアトレティコの選手たちの感謝の気持ちの方が強かったようです。
▽そして前日、リーガ優勝を決めた女子チームを男子チームが花道を作って迎え、彼女たちがピッチを一周している間に舞台が整えられると、いよいよセレモニーが始まります。まずはこのカルデロンでの51年間にアトレティコが獲得したトロフィーを当時の選手たちが中央に運んで来るんですが、1つ気づいたのは1996年の2冠の後は時代がいきなり飛んで、次は2010年のELだったこと。ええ、それまでは監督として知っている中高年ばかりが出てきていたのも、そこからはペレア、アスンソン、アントニオ・ロペス、シモン、ドミンゲスといった比較的近くに引退した元選手となり、その後はフィリペ・ルイスやゴディン、コケ、ガビといった今のメンバーも加わって、最後は2014年のリーガとスペイン・スーパーカップで終わります。
▽うーん、この14年間の空白期間も気になりますが、そこにorejona(オレホナ/大きな耳というCLトロフィーの愛称)が1つもないのは寂しい限り。いえ、お隣さんのようにリーガだけで33回も優勝していたら、一晩かかっても運びきれなくて困りますけどね。その日、展示されたのはリーガ、コパ、旧CLで優勝したバイエルンが辞退したため、準優勝のアトレティコが参加して勝ったインテルコンティネンタル(トヨタカップ)、EL、スーパーのつく大会合わせて19個。マイクを握ったシメオネ監督も「記者たちはずっと続投するのかと尋ねていたが、Si, me voy a quedar/シー、メ・ボイ・ア・ケダール(私は残る)。このクラブには未来があり、それは私たち全員だからだ」と、ファンの前で宣言してくれていましたし、このトロフィーの数、来季からプレーするワンダ・メトロポリターノでどんどん増やしていってくれませんかね。
▽え、最後に残りの現チームメンバーが出て来た時、ファンの「madridista el que no bote/マドリディスタ・エル・ケ・ノー・ボテ(跳ねないのはマドリディスタ)」というカンティコに乗って、やたらピョンピョンしていたグリースマンはちょっと異様じゃなかったかって?そうですね、私も目を丸くして眺めていた口ですが、月曜には当人がフランスのTV番組に出て、「来季マンチェスター・ユナイテッドに行く確率は10のうち6」なんて答えていたりもして、何を考えているかはさっぱりわからず。ええ、6月に出るCAS(国際スポーツ仲裁裁判所)の裁定でFIFAの選手の新規登録禁止処分が解けるか解けないかに関わらず、彼の残留はクラブの最優先目標になっているはずなんですけどね。試合後にもあんなに元気だったにも関わらず、もしやグリースマンもアルダ・トゥラン(現バルサ)のように走りすぎてイヤになったとか?
▽トーレスに関してはシメオネ監督直々、「Fernando, cuento contigo/フェルナンドー、クエントー・コンティーゴ(フェルナンド、君をアテにしている)」と本人にお達しがあり、夏の補強が可能になれば、新規FWを2人獲りたいという意向があるため、中心的役割を与えられるかはともかく、来季もアトレティコでプレーできるようですけどね。その辺はまた、お伝えてしていくことにして、今はマドリーの優勝決定試合に話を進めないと。いえ、試合後しばらくカルデロンに残っていた私はミックスゾーンで、マラガ戦開始2分、これまた最近、ローテーションのおかげで若返り著しいクリスチアーノ・ロナウドがイスコからスルーパスを受け、先制点を決めたことを知ったんですけどね。
▽並行して進むカンプ・ノウではエイバルの乾貴士選手が前半に2ゴールを挙げ、バルサから2得点した初めての日本人選手になったこともラジオで聞いていたんですが、ようやくバルで見られた後半10分にはCKからラモスのシュートは弾かれながら、最後はベンゼマが決めて、マドリーはリードを2点に拡大。それからバルサのremontada(レモンターダ/逆転劇)もあって、2位のライバルも4-2で勝利したものの、元々、勝ち点1さえあれば良かった彼らですからね。0-2で終わって、あっさりリーガ優勝が決まりましたっけ。
▽そして家でTVを見ながら待つこと数時間、メデタイ優勝インタビューなのにロナウドが前節のセルタ戦で、相手の選手たちに「Maltin, maletin!/マレティン(勝利によってもらえる第3者からのボーナスの隠語)」と毒づいていたことを尋ねられ、「La gente no sabe la realidad de las cosas y hablan de mi como si fuera un delincuente/ラ・ヘンテ・ノー・サベ・ラ・レアリダッド・デ・ラス・コーサス・イ・アブラン・デ・ミー・コモ・シー・フエラ・ウン・デリクエンテ(人々は物事の真実を知らないのにまるで自分を犯罪者のように話す)」と怒りをぶちまけているシーンなども眺めていたんですが、その頃からでしょうか。地鳴りのように響く音楽が私の住んでいるピソ(マンション)に届き出したのは!
▽何と結構、距離はあるはずなのに、それってシベレス広場で始まった祝勝イベントの音楽だったんですよ!うーん、ラ・ロサレダのロッカールームでのお祝い終え、飛行機に乗ったチームがマドリッドに到着したのは午前2時頃。サンティアゴ・ベルナベウでオープンデッキバスに乗り換え、数万人のファンの待つ会場に着いたのはそれから30分程してからで、最後にキャプテンのラモスとマルセロが女神像にマドリーの旗とマフラーを巻き付け、バスで去っていったのは午前3時…いえ、マドリーがバルサを抑えて5年ぶりのリーガ優勝を遂げたのは嬉しいんですけどね。結局、翌日は働かないといけない月曜なのに私がずっとTVを見ていたのは、コンサートのような騒音で眠れなかったからというオチでした。
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