【原ゆみこのマドリッド】CLダービーは胃が痛い…
2017.05.02 13:30 Tue
▽「何か意地が悪いわよね」そんな風に私がイラッとしていたのは月曜。お昼のスポーツニュースでCL準決勝1stレグの話をしているのを聞いた時のことでした。いえ、確かに私もアトレティコはてっきりマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場でいつも通りのセッションだろうと思っていたため、オフィシャルサイトで試合前日にはサンティアゴ・ベルナベウでシメオネ監督が記者会見、続いて練習もするとあったのには驚いたんですけどね。どうして、したり顔したアナウンサーに「2年前の準々決勝の時は相手のスタジアムで練習をせず、監督もビセンテ・カルデロンで会見して勝ち抜けられなかったから、今回は変えたんだろう」なんて言われないといけない?
▽追加点のないまま入った後半も55分にはパレホがモドリッチをエリア内で倒したとして、マドリーはPKをゲット。キッカーはもちろんロナウドですし、その辺はPKを入れるより外す方が得意な、どこぞのチームとは違って、信頼できたはずだったんですが…この日は相手が悪すぎました。うーん、バレンシアのGKジエゴ・アウベスが名高いパラペナルティ(PK止め屋)であることはマドリーの選手たちもわかっていたため、同じブラジル人であるマルセロを筆頭にナチョ、モドリッチらがロナウドに話しかけさせまいと懸命に努力したんですけどね。この日もあっさりアウベスに弾かれてしまい、これでロナウドは彼に対してPK4本中3本を失敗って、超相性が悪くない?
▽実際、アウベスはリーガで52本蹴られうち25本を阻止という、脅威のGKなんですが、それでも当人には悩みもあるようで、「Ahora la gente espera que pare todos los penarutis/アオラ・ラ・ヘンテ・エスペラ・ケ・パレ・トードス・ロス・ペナルティス(今では皆、ボクが全てのPKを止めるように期待している)」のだとか。まあ、世の中、そんなものですが、せっかくのチャンスでリードを増やせなかったマドリーは終盤、予期せぬしっぺ返しを喰らうことに。それはマドリー育ちのパレホの古巣恩返し弾で81分、直接FKを決められて、同点にされているんですから、さあ大変!
▽そしてお約束の決勝ゴールが生まれたのは85分、スローインからモラタがエリア内右奥に持ち込むと、そこから出したパスをマルセロが受け、彼のシュートが敵DF陣の間を通ってネットに収まったから、どんななに場内も沸いたことか。結局、この1点がモノを言って、マドリーは2-1で勝利。またしても土壇場で状況を引っくり返した訳ですが、何せこれでもう、今季は80分以降のゴールで勝ち点17も手に入れていますからね。ジダン監督も「No puedo explicar lo de los goles al final, sólo sé que es excitante/ノー・プエド・エクスプリカル・ロ・デ・ロス・ゴレス・アル・フィナル、ソロセ・ケ・エス・エクシタンテ(終盤に得点する理由は説明できないが、エキサイトするってことだけはわかる)」と苦笑するしかなかったのも当然だったかと。
▽ただ、それもあまり調子の乗りすぎると、先日のクラシコ(伝統の一戦、マドリーvsバルサ戦のこと)では勢い余って、せっかく追いついたのにカウンターを喰らい、それこそマルセロがセルジ・ロベルトの独走を止められなかったため、結局勝ち点1も残らず。おかげで残り試合数は1つ多いながら、同じ勝ち点でライバルに並ばれ、直接対決の結果で首位を奪われてしまったなんて例もありますからね。できれば、もっと早いうちに追加点を奪って、勝負を決めておくに越したことはないかと。
▽そして試合後はしばらく、ミックスゾーンにいた私だったんですが、次の時間帯ではアトレティコのラス・パルマス戦がキックオフ。もうスタンドにいる間に、ほぼ間違いなく火曜のサンティアゴ・ベルナベウのピッチでもお目にかかるであろうスタメンも確認していたため、ドキドキしながら、ラジオにかじりついていたところ、案ずるより産むがやすしとはまさにこのこと。だって、前節のビジャレアル戦ではとにかく何をしてもゴールが入らない、決定力に非常に不自由しているチーム感ありありだった彼らだというのに、開始2分も経たないうちにオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)のアトレティコ番実況から、「Gooool!!!Gol del Atletico!/ゴル・デル・アトレティコ(アトレティコのゴール)」の絶叫が届いたんですよ!
▽これは足の付け根のケガから復帰以来、初めて先発したガメイロがようやく本領発揮。「アトレティコでプレーするには走らないといけない」と本人も言っていた通り、サウールが左から出したラストパスにゴール前へ突っ込んで決めたんですが、おかげで55日間に渡る自身のゴール日照りも解消できることに。ラス・パルマスの選手も「El Atlético salió mucho más enchufado que nosotros/エル・アトレティコ・サリオ・ムーチョ・マス・エンチュファードー・ケ・ノソトロス(アトレティコはウチよりずっと試合に没頭してピッチに出た)」(ビガス)と言っていましたが、4月下旬から再び、冬に戻ってしまったマドリッドと違って、グラン・カナリア島(大西洋にあるリゾート地)は日光がさんさんと降り注ぐ、ポカポカ陽気だったのも選手たちに影響したのでしょうか。
▽その後も彼らの攻勢は止まらず、16分にはCKから、「Me ha sorprendido la pasividad de Las Palmas/メ・ア・ソルプレンディードー・ラ・パシビダッド・デ・ラス・パルマス(ラス・パルマスが受け身だったのには驚かされた)」というサウールがヘッドで2点目を追加。更に18分にも今度はガイタンのスルーパスからガメイロが再び決めて、私がスタジアムを出る前に勝負がついてしまうなんてこと、あっていい? いえ、ちょうどその時、インタビューに答えていたモドリッチなどは「4-0で勝つのも最後の瞬間にゴールを入れて勝つのも自分にとってはほとんど同じ。Lo importante es ganar y seguir adelante/ロ・インポルタンテ・エス・ガナール・イ・セギール・アデランテ(大事なのは勝って先に進むこと)」と言っていましたけどね。
▽アトレティコのDNAには奇跡のremontada(レモンターダ/逆転劇)体質は組み込まれていませんし、第一、次の試合がCL準決勝1stレグであることを考えたら、Aチーム、Bチームを持たない彼らが早めに試合にカタをつけておいて、悪いことなんか何にもありませんって。おかげで前半終了近くにはグリーズマンがカウンターからフリーで敵ゴールに向かう途中、敵選手が倒れているのに気づき、ボールを外に蹴り出してゲームを止めるといった、紳士的なプレーをする余裕もあったようですが、丁度、後半に殊勲のガメイロがフェルナンド・トーレスと交代する頃に近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に着いた私だけに、すでに0-3で勝っているアトレティコが何かしてくれるという期待はほとんど抱いておらず。
▽でも、それは単なる早とちりで、この日は交代出場組もハッスル。54分にボアテングが2枚目のイエローカードをもらって退場になったおかげでもあるんですが、74分にはコレアとの息の合った連携でトーマスが4点目を挙げたかと思えば、90分にはフィリペ・ルイスのラストパスが敵DFの鼻先をかすめ、トーレスまでが76日ぶりのゴールを決めてくれるとは、どんなに心強く感じられたことか!結局、0-5の大勝となったんですが、だったら前節0-1で負けたビジャレアル戦に2ゴールぐらい回しておけば良かったのにと思ったのは私だけではなかった?
▽いえ、シメオネ監督は「cuatro días después de esa derrota, hoy resolvieron el partido en dieciocho minutos/クアトロ・ディアス・デスプエス・デ・エサ・デロータ、オイ・レソルビエロン・エル・パルティードー・エン・ディシオチョ・ミヌートス(あの敗戦から4日後の今日、選手たちは18分で試合を決めた)」と大満足だったようですけどね。何せ、これと同じ結果が火曜にも出せれば、どんなにライバルの売りが根性のレモンターダだろうと、今季はバルサがCL16強対戦でPSGに4-0の敗戦から逆転した前例があろうと、来週水曜の2ndレグに比較的、安心して臨めるかと。
▽ただ、そこは全てがメデタシメデタシで終わらないのがアトレティコで、実はボアテングの退場の原因となったプレーの時、ファールを受けたヒメネスが左太ももの筋肉を痛め、その場で交代となっていたんですよ。もうその時は3点差がついていましたし、ラス・パルマスも反撃してこなかったため、シメオネ監督も大丈夫と踏んだんでしょうね。フアンフラン、ベルサリコの負傷で臨時に右SBを務めて3試合目、ようやく板についてきたヒメネスの代わりにMFのトーマスが入ったんですが、何せマドリー戦ではマルセロとマッチアップしないといけないポジションですからね。
▽一応、リーガ次節は累積警告で出場停止となるCBのサビッチがモンテネグロ代表で経験があるようだとはいえ、これで全DFがスタメンで出払うというのはかなり不安かと。月曜にはシメオネ監督も誰に右SBを任せるか、決断できていたようですが、「el que juegue de lateral o carrilero nunca lo ha hecho /エル・ケ・フエゲ・デ・ラテラル・オ・カリレーロ・ヌンカ・ロ・ア・エッチョー(普通のSBか攻撃参加をするSBは1度もやったことのない選手)」と言っていたのは、もしや意外な人選への布石かもしれない?
▽その会見後のベルナベウでの練習では、開始前にコケなどを始め、数人の選手たちがベンチでやたらくつろいでいたのはともかく、肩を痛めていたカラスコが回復していたのを目撃できたのが収穫でしたが、丁度、ニヤミスで前日合宿のため、スタジアムに到着したマドリーの選手たちはベイル、ペペ、コエントラン以外、全員プレーできる状態と言いますからね。スタメンは基本、チームAで、ベイルの代理はバレンシア戦でプレーしなかったイスコになる線が強いようですが、どちらにしろ、誰が出てきても強い相手なのは間違いないんですから、当日、スタンドに駆けつける4000人のアトレティコファンも相当の覚悟を持って応援してあげないと。
▽そんなCL準決勝ダービー1stレグは火曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からキックオフ。キャプテンのガビも「Con el corazón no se ganan las copas, hay que hacer un partido casi perfecto/コン・エル・コラソン・ノー・セ・ガナン・ラス・コパス、アイ・ケ・アセール・ウン・パルティードー・カシー・ペルフェクトー(ハートだけではトロフィーは獲得できない。ほぼ完璧な試合をする必要がある)」と言っていたように、ミスも失点も最小限、できればアウェイゴールを奪えるような展開になってくれるといいのですが…。
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▽うーん、実際、シメオネ監督にはアウェイで負けると、次は同じホテルを使わないといった、ちょっとマニアックな面あるんですけどね。どんなに猛練習したって、選手たちの限りある才能が格段にアップすることはない上、ここ3年間、お隣さんに負けた決勝2回を含むCLでの対戦は内容では拮抗。人生でもサッカーでも最も大切なツキが大事なところで欠けていただけという見方もできるとなれば、幸運を呼び込む方法はわからなくても、監督も会見で「Entendíamos que era lo que mejor nos venía para este partido/エンテンディアオス・ケ・エラ・ロ・ケ・メホール・ノル・ベニア・パラ・エステ・パルティードー(この試合にはこれが一番いいと思った)」と言っていたように、何かをしてみないではいられないのが人間というものでしょう。▽まあ、その辺の話はまた後ですることにして、とりあえず先週末の両チームのリーガ戦がどうだったか、お伝えしておくと…。先にスタートしたのはレアル・マドリーで、もちろん相手のレベルや今季残り試合に対するモチベーションの違いもありますけどね。ミッドウィークにデポルティボに圧勝したBチームに代わり、その日、先発したAチームの方が迫力に欠けたという感はあったかも。いえ、試合開始直後、サンティ・ミナの2つのシュートはまずGKケイロル・ナバスに、次はゴールポストに当たり、2月のメスタジャ(バレンシアのホーム)での対戦のように、早々とリードを奪われずに済んだのは、その時の主役、ザザが出場停止でいなかったおかげもあったんでしょうけどね。すでに残留を達成し、消化試合体制に入っているバレンシアから、先制点を挙げたのは26分のこと。ええ、カルバハルのクロスが見事にはまり、クリスチアーノ・ロナウドがヘッドを決めて、ようやくスタンドのファンを安心させてくれます。▽実際、アウベスはリーガで52本蹴られうち25本を阻止という、脅威のGKなんですが、それでも当人には悩みもあるようで、「Ahora la gente espera que pare todos los penarutis/アオラ・ラ・ヘンテ・エスペラ・ケ・パレ・トードス・ロス・ペナルティス(今では皆、ボクが全てのPKを止めるように期待している)」のだとか。まあ、世の中、そんなものですが、せっかくのチャンスでリードを増やせなかったマドリーは終盤、予期せぬしっぺ返しを喰らうことに。それはマドリー育ちのパレホの古巣恩返し弾で81分、直接FKを決められて、同点にされているんですから、さあ大変!
▽え、それまではまったく試合が盛り上がっていなかったんだから、逆境の到来は願ったり叶ったりだったんじゃないかって?そうですね、後でマルセロも「El Bernabéu cuando el Valencia nos ha empatado nos ha llevado a conseguir el segundo gol/エル・ベルナベウ・クアンドー・エル・バレンシア・ノス・ア・エンパタードー・ノス・ア・ジェバードー・ア・コンセギール・エル・セグンド・ゴル(バレンシアが同点に追いついてから、ベルナベウがボクらを2点目のゴールに導いてくれた)」と言っていましたが、確かに季節外れの氷雨にうんざりしていたスタンドも、それまでとは打って変わって熱狂的に応援を開始。丁度、アセンシオやモラタといったチームBの選手たちが投入されていたおかげもあって、マドリーは伝統芸の1つ、epica(エピカ/英雄譚)モードに切り替わります。
▽そしてお約束の決勝ゴールが生まれたのは85分、スローインからモラタがエリア内右奥に持ち込むと、そこから出したパスをマルセロが受け、彼のシュートが敵DF陣の間を通ってネットに収まったから、どんななに場内も沸いたことか。結局、この1点がモノを言って、マドリーは2-1で勝利。またしても土壇場で状況を引っくり返した訳ですが、何せこれでもう、今季は80分以降のゴールで勝ち点17も手に入れていますからね。ジダン監督も「No puedo explicar lo de los goles al final, sólo sé que es excitante/ノー・プエド・エクスプリカル・ロ・デ・ロス・ゴレス・アル・フィナル、ソロセ・ケ・エス・エクシタンテ(終盤に得点する理由は説明できないが、エキサイトするってことだけはわかる)」と苦笑するしかなかったのも当然だったかと。
▽ただ、それもあまり調子の乗りすぎると、先日のクラシコ(伝統の一戦、マドリーvsバルサ戦のこと)では勢い余って、せっかく追いついたのにカウンターを喰らい、それこそマルセロがセルジ・ロベルトの独走を止められなかったため、結局勝ち点1も残らず。おかげで残り試合数は1つ多いながら、同じ勝ち点でライバルに並ばれ、直接対決の結果で首位を奪われてしまったなんて例もありますからね。できれば、もっと早いうちに追加点を奪って、勝負を決めておくに越したことはないかと。
▽そして試合後はしばらく、ミックスゾーンにいた私だったんですが、次の時間帯ではアトレティコのラス・パルマス戦がキックオフ。もうスタンドにいる間に、ほぼ間違いなく火曜のサンティアゴ・ベルナベウのピッチでもお目にかかるであろうスタメンも確認していたため、ドキドキしながら、ラジオにかじりついていたところ、案ずるより産むがやすしとはまさにこのこと。だって、前節のビジャレアル戦ではとにかく何をしてもゴールが入らない、決定力に非常に不自由しているチーム感ありありだった彼らだというのに、開始2分も経たないうちにオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)のアトレティコ番実況から、「Gooool!!!Gol del Atletico!/ゴル・デル・アトレティコ(アトレティコのゴール)」の絶叫が届いたんですよ!
▽これは足の付け根のケガから復帰以来、初めて先発したガメイロがようやく本領発揮。「アトレティコでプレーするには走らないといけない」と本人も言っていた通り、サウールが左から出したラストパスにゴール前へ突っ込んで決めたんですが、おかげで55日間に渡る自身のゴール日照りも解消できることに。ラス・パルマスの選手も「El Atlético salió mucho más enchufado que nosotros/エル・アトレティコ・サリオ・ムーチョ・マス・エンチュファードー・ケ・ノソトロス(アトレティコはウチよりずっと試合に没頭してピッチに出た)」(ビガス)と言っていましたが、4月下旬から再び、冬に戻ってしまったマドリッドと違って、グラン・カナリア島(大西洋にあるリゾート地)は日光がさんさんと降り注ぐ、ポカポカ陽気だったのも選手たちに影響したのでしょうか。
▽その後も彼らの攻勢は止まらず、16分にはCKから、「Me ha sorprendido la pasividad de Las Palmas/メ・ア・ソルプレンディードー・ラ・パシビダッド・デ・ラス・パルマス(ラス・パルマスが受け身だったのには驚かされた)」というサウールがヘッドで2点目を追加。更に18分にも今度はガイタンのスルーパスからガメイロが再び決めて、私がスタジアムを出る前に勝負がついてしまうなんてこと、あっていい? いえ、ちょうどその時、インタビューに答えていたモドリッチなどは「4-0で勝つのも最後の瞬間にゴールを入れて勝つのも自分にとってはほとんど同じ。Lo importante es ganar y seguir adelante/ロ・インポルタンテ・エス・ガナール・イ・セギール・アデランテ(大事なのは勝って先に進むこと)」と言っていましたけどね。
▽アトレティコのDNAには奇跡のremontada(レモンターダ/逆転劇)体質は組み込まれていませんし、第一、次の試合がCL準決勝1stレグであることを考えたら、Aチーム、Bチームを持たない彼らが早めに試合にカタをつけておいて、悪いことなんか何にもありませんって。おかげで前半終了近くにはグリーズマンがカウンターからフリーで敵ゴールに向かう途中、敵選手が倒れているのに気づき、ボールを外に蹴り出してゲームを止めるといった、紳士的なプレーをする余裕もあったようですが、丁度、後半に殊勲のガメイロがフェルナンド・トーレスと交代する頃に近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に着いた私だけに、すでに0-3で勝っているアトレティコが何かしてくれるという期待はほとんど抱いておらず。
▽でも、それは単なる早とちりで、この日は交代出場組もハッスル。54分にボアテングが2枚目のイエローカードをもらって退場になったおかげでもあるんですが、74分にはコレアとの息の合った連携でトーマスが4点目を挙げたかと思えば、90分にはフィリペ・ルイスのラストパスが敵DFの鼻先をかすめ、トーレスまでが76日ぶりのゴールを決めてくれるとは、どんなに心強く感じられたことか!結局、0-5の大勝となったんですが、だったら前節0-1で負けたビジャレアル戦に2ゴールぐらい回しておけば良かったのにと思ったのは私だけではなかった?
▽いえ、シメオネ監督は「cuatro días después de esa derrota, hoy resolvieron el partido en dieciocho minutos/クアトロ・ディアス・デスプエス・デ・エサ・デロータ、オイ・レソルビエロン・エル・パルティードー・エン・ディシオチョ・ミヌートス(あの敗戦から4日後の今日、選手たちは18分で試合を決めた)」と大満足だったようですけどね。何せ、これと同じ結果が火曜にも出せれば、どんなにライバルの売りが根性のレモンターダだろうと、今季はバルサがCL16強対戦でPSGに4-0の敗戦から逆転した前例があろうと、来週水曜の2ndレグに比較的、安心して臨めるかと。
▽ただ、そこは全てがメデタシメデタシで終わらないのがアトレティコで、実はボアテングの退場の原因となったプレーの時、ファールを受けたヒメネスが左太ももの筋肉を痛め、その場で交代となっていたんですよ。もうその時は3点差がついていましたし、ラス・パルマスも反撃してこなかったため、シメオネ監督も大丈夫と踏んだんでしょうね。フアンフラン、ベルサリコの負傷で臨時に右SBを務めて3試合目、ようやく板についてきたヒメネスの代わりにMFのトーマスが入ったんですが、何せマドリー戦ではマルセロとマッチアップしないといけないポジションですからね。
▽一応、リーガ次節は累積警告で出場停止となるCBのサビッチがモンテネグロ代表で経験があるようだとはいえ、これで全DFがスタメンで出払うというのはかなり不安かと。月曜にはシメオネ監督も誰に右SBを任せるか、決断できていたようですが、「el que juegue de lateral o carrilero nunca lo ha hecho /エル・ケ・フエゲ・デ・ラテラル・オ・カリレーロ・ヌンカ・ロ・ア・エッチョー(普通のSBか攻撃参加をするSBは1度もやったことのない選手)」と言っていたのは、もしや意外な人選への布石かもしれない?
▽その会見後のベルナベウでの練習では、開始前にコケなどを始め、数人の選手たちがベンチでやたらくつろいでいたのはともかく、肩を痛めていたカラスコが回復していたのを目撃できたのが収穫でしたが、丁度、ニヤミスで前日合宿のため、スタジアムに到着したマドリーの選手たちはベイル、ペペ、コエントラン以外、全員プレーできる状態と言いますからね。スタメンは基本、チームAで、ベイルの代理はバレンシア戦でプレーしなかったイスコになる線が強いようですが、どちらにしろ、誰が出てきても強い相手なのは間違いないんですから、当日、スタンドに駆けつける4000人のアトレティコファンも相当の覚悟を持って応援してあげないと。
▽そんなCL準決勝ダービー1stレグは火曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からキックオフ。キャプテンのガビも「Con el corazón no se ganan las copas, hay que hacer un partido casi perfecto/コン・エル・コラソン・ノー・セ・ガナン・ラス・コパス、アイ・ケ・アセール・ウン・パルティードー・カシー・ペルフェクトー(ハートだけではトロフィーは獲得できない。ほぼ完璧な試合をする必要がある)」と言っていたように、ミスも失点も最小限、できればアウェイゴールを奪えるような展開になってくれるといいのですが…。
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