ベルルスコーニ会長、ミラン新体制移行後は退任の意向…時代の区切りを重んじる

2017.04.13 16:15 Thu
ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長はミラン新体制での会長職の就任を辞退する意向だ。イタリアメディア『ANSA』が10日、伝えている。

ベルルスコーニ会長は1986年2月20日にミランのオーナーとなった。これまでの31年間で、イタリア国内、ヨーロッパ、世界のタイトルを合わせて29個獲得してきた。またアッリゴ・サッキ氏やファビオ・カペッロ氏を監督に迎えたことで、現代サッカーの発展に寄与した。しかし自身が好むトップ下の配置を要求するなど選手の起用法を巡って、歴代監督との間で軋轢が生まれることが少なくなかった。

13日にはミラン売却手続きの完了が予定されており、リー・ヨンホン氏ら中国人投資家で形成されるロッソネーリ・スポーツ・インベストメント・ルクセンブルクが新オーナーとなる。ベルルスコーニ会長は、新体制設立後も名誉職への就任を打診されているものの、これを辞退する方針だと伝えられている。

その理由はミランへの愛着からだ。ベルルスコーニ会長は、これまで自身がオーナーとして築き上げてきた31年間のミランの歴史に愛着を感じている。ミランを引き渡すこのタイミングで自身もクラブを去り、1つの時代に終止符を打つことが望ましいと考えている。名物会長として親しまれたベルルスコーニ会長の在職も残りあとわずかとなる。


提供:goal.com

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