【六川亨の日本サッカー見聞録】気になるUAE戦の主審
2017.03.16 23:30 Thu
▽3月23日から始まるロシアW杯アジア最終予選のUAE戦とタイ戦(28日)に臨む日本代表25名が16日に発表された。すでにメンバーとハリルホジッチ監督のコメントはニュースで掲載されているので割愛するが、興味深かったのは指揮官が会見の冒頭と終わりに、3回もレフェリーについて言及していたことだ。
▽終わりの頃の2つの発言は、記者の質問に答えているうちに、話が脱線してレフェリーに話題が及んだものだ。ハリルホジッチ監督は、よほどカタール人レフェリーのアル・ジャシム主審のジャッジに腹が据えかねているようだ。1点目につながったDF吉田麻也の反則は、相手の腕に軽く触れただけで吉田にはイエローカードが出て、FKを与えてしまった。デュエルを求めるなら流してもいいプレーだ。
▽決勝点は3人で囲みながら、MF大島僚太が足を引っ掛けたとしてPKを取られた。このプレーについて、昨年のW杯予選サウジ戦かCSか、記憶は定かではないが、元審判委員長の上川徹とエレベーターの中でご一緒したので、PKかどうか質問したことがある。上川氏の答えは「足が掛かっていたのでPKでしょう」というものだった。
▽昨年のACL決勝はアル・アインと全北現代が対戦した。全北現代は韓国らしいフィジカルを前面に押し出したサッカーで、アル・アインのエース、MFオマル・アブドゥルラフマンに何も仕事をさせなかった。アウェイではあるが、日本もデュエルを前面に押し出して戦えば、UAEは決して怖がらなければならないような存在ではない。ただし、問題はどの国のレフェリーが主審を務めるかだ。
▽まだAFCの公式ホームページに試合のデータはアップされていないため確かめようがないが、できれば中東でも極東でもない第3国となるオーストラリアの審判団を期待したいものだ。23日はUAE対日本戦の3時間30分前に、タイがホームでサウジと対戦する。タイはホームでオーストラリアと引き分けただけに、こちらもサプライズを期待したい。
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▽最初は「選手たちは誰も第1戦(昨年9月のUAE戦、1-2で敗戦)を忘れていないと思う。われわれにとってリベンジの機会でもある。W杯の出場権は誰もプレゼントしてくれない。もしかしたら暴力的なことや挑発もあるかもしれないし、フィジカル的な戦いもあるだろう」とした上で、「そのような中でもスポーツマンシップに則って、ルールに則って戦うことができればと思うし、適正なレフェリングを期待している」と、やんわり牽制した。▽そして終わりの頃には「たとえば初戦、私は思い出すと39度くらい熱が上がるのであまり思い出さないが、内容は悪くはなかった。守備でも攻撃でも興味深い点があった。少し細かいミスがあったが、それにプラスしてレフェリー影響があり、受け入れがたい試合だった。だからこそリベンジしたい」と語り、最後には「レフェリーに厳正な判定を期待したい」と締めくくった。▽決勝点は3人で囲みながら、MF大島僚太が足を引っ掛けたとしてPKを取られた。このプレーについて、昨年のW杯予選サウジ戦かCSか、記憶は定かではないが、元審判委員長の上川徹とエレベーターの中でご一緒したので、PKかどうか質問したことがある。上川氏の答えは「足が掛かっていたのでPKでしょう」というものだった。
▽しかし、すぐに我ながら愚問だと気付いた。PKというジャッジが下された以上、審判経験者が「あれは誤審です」と言うはずがない。立場上、下されたジャッジは認めざるを得ないのが上川氏でもあるからだ。さらに、FW浅野拓磨のゴールも認められなかった。これではハリルホジッチ監督に限らず、レフェリーに文句を言いたくなるものだ。
▽昨年のACL決勝はアル・アインと全北現代が対戦した。全北現代は韓国らしいフィジカルを前面に押し出したサッカーで、アル・アインのエース、MFオマル・アブドゥルラフマンに何も仕事をさせなかった。アウェイではあるが、日本もデュエルを前面に押し出して戦えば、UAEは決して怖がらなければならないような存在ではない。ただし、問題はどの国のレフェリーが主審を務めるかだ。
▽まだAFCの公式ホームページに試合のデータはアップされていないため確かめようがないが、できれば中東でも極東でもない第3国となるオーストラリアの審判団を期待したいものだ。23日はUAE対日本戦の3時間30分前に、タイがホームでサウジと対戦する。タイはホームでオーストラリアと引き分けただけに、こちらもサプライズを期待したい。
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