【原ゆみこのマドリッド】どのチームも悩みはある…
2017.01.24 09:45 Tue
▽「困っていても補強はできないのよね」そんな風に私が溜息をついていたのは月曜日、リーガのシーズン前半戦が終わったマドリッドの2強に多々、問題が発覚しているのがわかったときのことでした。いえ、クラブW杯のため、2月に延期されたバレンシア戦を済ますまでもなく、“Campeon de Invierno/カンペオン・デ・インビエルノ(冬のチャンピオン)”となったレアル・マドリーは、成績的には文句のつけようがないんですけどね。最悪なのは人手不足で、元々、ベイル、ペペ、カルバハルを負傷で欠き、コエントラン、ハメス・ロドリゲスも容体が定かではないものの、体調不良でしばらくベンチ外が続いている上、前節の試合でマルセロとモドリッチもケガしてしまうことに。
▽これはお隣さんも同じなんですが、アトレティコの場合はとにかくこのままだと、またB級チームに戻ってしまいそうだから。だって、シーズン前半戦の獲得勝ち点が今季はシメオネ監督の5年間で最少、たったの35ポイント(19試合全勝だと57)しかないんですよ。昨季より9、優勝した2013-14シーズンより何と15も少ないそうですし、得点数は34と昨季と変わらないものの、失点数が16と2倍に。現在、負傷者はGKオブラクとチアゴ、ヒザの靭帯断裂で長期離脱のアウグストだけですが、これって要はゴール数をガンガン増やしてくれるアタッカーか、守備力を上げるDFが必要ってことじゃない?
▽何せ、先週末の結果では上位3チームが勝利して、アトレティコは引き分け。4位のままではあったものの、勝ち点差がそれぞれ8、7、6と大きく開き、更にはレアル・ソシエダにも同勝ち点で並ばれてしまいましたからね。もうこうなると、ビセンテ・カルデロンでの最後の試合がCLプレーオフになるかもというのはまだしも、下手したら、9月にオープンする新しいホーム、ワンダ・メトロポリターノでの最初のシーズンは収容人数が大きく増えたのが逆に仇になり、スタンドすかすかのヨーロッパリーグを見ることになるかもしれないという、私の冗談が本当になってしまう恐れもなきにしろあらず。
▽寒波の名残りはあったものの、まだ明るい午後4時過ぎのキックオフだったのに助けられ、サンティアゴ・ベルナベウの暖房の下で比較的快適に私も観戦できた土曜のマドリーvsマラガ戦では、先制点が入る前にアクシデントが発生。そう、開始25分にマルセロがケガしてしまったんですが、ダニーロでなく、イスコが代わりに入ったため、ここから右SBだったナチョが左に移り、ルーカス・バスケスが右SBを務めるように。ただ、それはあまり勝敗に関係なかったんですよね。というのも、クリスチアーノ・ロナウドもベンゼマも不調の今日この頃、キャプテンのセルヒオ・ラモスがチームをしょって立ってくれたから。まず35分にはクロースのCKをヘッドで叩き込み、先日のセビージャ連戦で散々、サンチェス・ピスファンのサポーターから貶められた自分の母親に捧げると、42分にも再びクロースの放ったFKを流し込んで1人で2ゴールをゲット。
▽この2点目は、後半18分にはファンカルのシュートをGKケイロル・ナバスが弾いたボールを落ち着いてシュート、マラガに期待を持たせる1点を決めたファンピも、後で「ここで勝ち点を稼ぐ可能性は最小というのはわかっていたけど、un gol en fuera de juego fastidia/ウン・ゴル・デ・フエラ・デ・フエゴ・ファスティディア(オフサイドのゴールはムカつく)」と言っていた通り、スコアに上がったのは審判のミスだったんですけどね。実際、マラガの選手たちも十分、用心しながら、「A veces Ramos es imposible de frenar/ア・ベセス・ラモス・エス・インポシーブレ・デ・フレナル(時々、ラモスは阻止不可能)」(“ガトー”・ロメロ監督)であるこのセットプレー力は恐るべし。ええ、これで今季リーガ通算6得点としたラモスは、ベンゼマやモラタの5本を抜いて、12本のロナウドに次ぐチーム2番目のストライカーになってしまいましたよ。
▽結局、ファンピに続くチョリのシュートがナバスに弾かれてしまったため、そのまま2-1で勝利。先週末のセビージャ戦、ミッドウィークのコパ・デル・レイ準々決勝セルタ戦1stレグと続いた黒星を2で止めることができたマドリーですが、実はスタジアムの雰囲気はあまり良くなくて、何度かチャンスに失敗したロナウドやベンゼマにはpito(ピト/ブーイング)も飛ぶ始末だったんですけどね。それには試合終了から約1時間半後、ロッカールームのジャグジーで長湯をしているから、いつも出て来るのが遅いんだろうという私の想像とは逆に、冷水浴で筋肉の疲れを癒してからミックスゾーンに登場したラモスも「En los momentos difíciles uno necesita cariño no más palos/エン・ロス・モメントス・ディフィシレス・ウノ・ネセシータ・カリーニョ・ノー・マス・パロス(困難な時には棒で叩かれるのではなく、愛情が必要)」と苦言を呈していましたが、これはいわば、サンティアゴ・ベルナベウの伝統のようなものですからね。
▽またgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)が始まれば、ファンの不満も静まると思いますが、さて。何せ、彼らは今週、1-2で負けたコパ1stレグの結果をバライドスでremontada(レモンターダ/逆転)しないといけませんからね。それもマラガ戦の後半、交代となったモドリッチは抜きで、月曜にはまだ足の甲を痛めたロナウドも、軽傷と言われているダニーロもハメス・ロドリゲスも全体練習に加わっておらず、試合に間に合うかわからない状態で果たさないといけないのは辛いところかと。
▽おまけに相手のセルタはコパを至上優先課題にし、日曜のソシエダ戦ではワス、マルセロ・ディアス、ジョニーをベンチに入れず、エースのイアゴ・アスパスもプレーは数分間だけと、思いっきり主力メンバーを温存。同じ1stレグでバルサに0-1で負けただけ、まだ理論的には突破の可能性もあるソシエダがリーガの方に全力を注ぎ、勝利をもぎ取ったのとは対照的でしたが、奇しくもマドリーの次節の相手はそのソシエダなんですよ。しかもまたホームゲームなので、うっかり水曜午後9時15分(日本時間翌午前5時15分)からのセルタ戦でコパ敗退が決まったりすると、日曜の試合でもファンの愛情は感じづらくなるかもしれませんね。
▽そして土曜の次の時間帯ではレガネスがアラベスとメンディソローサで対戦。2度リードを奪われたものの、その度にゲレロ、インスアのゴールで追いつき、最後は2-2で分けるという熱戦を演じてくれたため、火曜にコパ1stレgでの0-2の負けを引っくり返すべく、同スタジアムに乗り込むマドリッド2部の弟分、アルコルコンに少しは協力してあげられた?いえ、実際はアラベスもコパとリーガでローテーションをしているため、むしろこの日プレーした選手たちは土曜の兄貴分との一戦でリピート、アトレティコの面々が顔を合わすことになるんでしょうけどね。ヨーロッパの大会でミッドウィークにプレーするのに慣れているビッグチームと違い、相手は昇格組だけにそろそろ、息切れもあるかと。レガネスも今週末はセルタ戦なので、体力的には有利になりそうです。
▽え、それでアトレティコはここ4年間、連勝していた新しいサン・マメスでどうして勝ち点を落とすようなことになったのかって?うーん、開始2分には「Yo he centrado y parece que él le había dado/ジョ・エ・セントラードー・イ・パレセ・ケ・エル・レ・アビア・ダードー(ボクはクロスを出して、彼が蹴ったように見えた)」というコケのボールが、前をグリースマンが通ったせいで、GKイライソスを幻惑。そのままネットに入って先制点となった時には、今季も行けると私も思ったんですけどね。でもまさか、それだけで選手たちが満足してしまうとは、これ如何に!
▽ええ、後でサウルも「Creo que cometimos el error de irnos atrás con el 0-1, teníamos que haber ido a por el segundo/クレオ・ケ・コメティモス・エル・エロール・デ・イルノス・アトラス・コン・エル・セオ・ウノ、テニアモス・ケ・アベール・イドー・ア・ポル・エル・セグンド(ウチは0-1で引いてしまうというミスを犯したと思う。2点目を取りに行かなきゃいけなかった)」と反省していたんですが、ボールを敵に渡してカウンター狙いも作戦のうちとはいえ、せっかくグリースマンがロングパスで作ったチャンスもカラスコが枠を外しては。そうこうするうち、勢いがついてきたアスレティックに41分、レクエのエリア外からのシュートで同点にされているんですから、本当に学ばない人たちじゃないですか。
▽それどころか、後半10分にはラウール・ガルシアに古巣へ恩返しクロスを上げられて、エリア内には5人もアトレティコの選手がいながら、デ・マルコスに悠々、ヘッドで2点目を決められる始末。これにはシメオネ監督も焦ったか、フェルナンド・トーレス、コレア、ガイタンと次々アタッカーを投入したんですが、事態を打開してくれたのはソシエダからアトレティコに移籍してきたシーズン、前年までのライバルのホームでハットトリックを挙げて以来、調子に乗っているグリースマンでした。ええ、敗色濃厚となっていた35分、地を這うミドルシュートをゴール左端ギリギリに撃ち込んで、「Una genialidad de Antoine nos ha dado el empate/ウナ・ヘニアリダッド・デ・アントワーヌ・ノス・ア・ダードー・エル・エンパテ(グリースマンの天才的才能がボクらに引き分けを与えてくれた)」(コケ)のですから、どんなにありがたかったことか。
▽これには当人も「C'est ma maison ici!(ここはボクの家だ)」と叫びながら、大喜びしていましたが、うーん、それにつけても悲しいのはアトレティコにもっと沢山、天才的な選手がいないこと。やはりグリースマンだけでは逆転までには及ばず、そのまま2-2で引き分けてしまいましたが…シメオネ監督は「Me voy satisfecho porque vamos creciendo/メ・ボイ・サティスフェッチョー・ポルケ・バモス・クレシエンドー(ウチは成長し続けているから、私は満足して帰れる)」と言っていたものの、この結果じゃねえ。上位に離されるばかりなんですから、きっとまだまだ成長が足りないんでしょう。
▽そんなアトレティコはこの水曜午後7時15分(日本時間翌午前3時15分)から、エイバルとのコパ2ndレグに挑むんですが、リーガがこの調子ですからね。同日、相手がバルサに0-4の大敗を喫したのは何の参考にもならないんですが、先週の1stレグに3-0で勝っているのは心の支えになるかと。ええ、クラブ史上初の準々決勝進出だったにも関わらず、控えメンバーを並べてきたエイバルのメンディリバル監督となれば、これだけ差がついている2ndレグに主力メンバーを投入するとは考えにくいですしね。だったら、グリースマンを温存しても準決勝の切符は何とか手に入れられるのでは?うーん、ここまで来れば、もうコパ獲得は現実的な目標ですが、これに優勝してもヨーロッパリーグ出場権しか手に入らないというのは冷たいけど、厳しい現実です。
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▽後者は筋肉痛ということで、1週間程で治りそうなんですが、とりわけ左太ももの肉離れを起こしたマルセロに至っては全治1カ月。しかもマラガ戦ではベンチにいたものの、ダニーロもヒザを痛めているとなれば、いえ、チームには「もうずっとポジションを変えてプレーしている。同じ試合の中でもね。Es importante jugar y hacerlo bien/エス・インポルタンテ・フガール・イ・アセールロ・ビエン(プレーして、そして上手くやるのが大事なのさ)」というスーパーマルチDF、ナチョがいますけどね。とはいえ、SBは左右2人必要なため、彼が両方やる訳にはいきませんし、となると当分、右SBはルーカス・バスケスにお願いするしかない?▽うーん、本人は「Es fácil jugar en cualquier posición en este equipo/エス・ファシル・フガール・エン・クアルキエル・ポシシオン・エン・エステ・エキポ(このチームなら、どこのポジションでプレーするのも易しい)。チームメートが凄いから、どこでも快適だよ」と言っていましたけどね。ベイルが足首の手術のリハビリ中でいない今、右の前線でも頼りにされていた彼だって、同時に上と下にいる訳にもいかないのでは?だったら、こういう時こそ、お金持ちクラブの強みを生かして緊急補強すればいいのにと思いますが、あいにくこの冬のマドリーは未成年選手獲得に対するFIFAの処分で選手の新規登録ができず。▽何せ、先週末の結果では上位3チームが勝利して、アトレティコは引き分け。4位のままではあったものの、勝ち点差がそれぞれ8、7、6と大きく開き、更にはレアル・ソシエダにも同勝ち点で並ばれてしまいましたからね。もうこうなると、ビセンテ・カルデロンでの最後の試合がCLプレーオフになるかもというのはまだしも、下手したら、9月にオープンする新しいホーム、ワンダ・メトロポリターノでの最初のシーズンは収容人数が大きく増えたのが逆に仇になり、スタンドすかすかのヨーロッパリーグを見ることになるかもしれないという、私の冗談が本当になってしまう恐れもなきにしろあらず。
▽いえ、コケなど「queda una segunda vuelta ilusionante/ケダ・ウナ・セグンダ・ブエルタ・イルシオナンテ(期待の持てる後半戦が残っている)」と言っていましたし、組み合わせの妙で、今季ここまで7位以上の6チームの対戦で勝ち点2しか取れていない彼らですが、後半戦はマドリー以外、セビージャ、バルサ、ソシエダ、ビジャレアル、アレティック全てをビセンテ・カルデロンで迎え撃つという地の利はありますけどね。もっと非現実的な夢を言えば、CLに優勝すれば、来季のグループリーグ出場は保証されるんですが、はあ。取らぬ狸の皮勘定をしていても仕方ないので、とりあえず、先週末の試合の様子をお伝えすることにすると…。
▽寒波の名残りはあったものの、まだ明るい午後4時過ぎのキックオフだったのに助けられ、サンティアゴ・ベルナベウの暖房の下で比較的快適に私も観戦できた土曜のマドリーvsマラガ戦では、先制点が入る前にアクシデントが発生。そう、開始25分にマルセロがケガしてしまったんですが、ダニーロでなく、イスコが代わりに入ったため、ここから右SBだったナチョが左に移り、ルーカス・バスケスが右SBを務めるように。ただ、それはあまり勝敗に関係なかったんですよね。というのも、クリスチアーノ・ロナウドもベンゼマも不調の今日この頃、キャプテンのセルヒオ・ラモスがチームをしょって立ってくれたから。まず35分にはクロースのCKをヘッドで叩き込み、先日のセビージャ連戦で散々、サンチェス・ピスファンのサポーターから貶められた自分の母親に捧げると、42分にも再びクロースの放ったFKを流し込んで1人で2ゴールをゲット。
▽この2点目は、後半18分にはファンカルのシュートをGKケイロル・ナバスが弾いたボールを落ち着いてシュート、マラガに期待を持たせる1点を決めたファンピも、後で「ここで勝ち点を稼ぐ可能性は最小というのはわかっていたけど、un gol en fuera de juego fastidia/ウン・ゴル・デ・フエラ・デ・フエゴ・ファスティディア(オフサイドのゴールはムカつく)」と言っていた通り、スコアに上がったのは審判のミスだったんですけどね。実際、マラガの選手たちも十分、用心しながら、「A veces Ramos es imposible de frenar/ア・ベセス・ラモス・エス・インポシーブレ・デ・フレナル(時々、ラモスは阻止不可能)」(“ガトー”・ロメロ監督)であるこのセットプレー力は恐るべし。ええ、これで今季リーガ通算6得点としたラモスは、ベンゼマやモラタの5本を抜いて、12本のロナウドに次ぐチーム2番目のストライカーになってしまいましたよ。
▽結局、ファンピに続くチョリのシュートがナバスに弾かれてしまったため、そのまま2-1で勝利。先週末のセビージャ戦、ミッドウィークのコパ・デル・レイ準々決勝セルタ戦1stレグと続いた黒星を2で止めることができたマドリーですが、実はスタジアムの雰囲気はあまり良くなくて、何度かチャンスに失敗したロナウドやベンゼマにはpito(ピト/ブーイング)も飛ぶ始末だったんですけどね。それには試合終了から約1時間半後、ロッカールームのジャグジーで長湯をしているから、いつも出て来るのが遅いんだろうという私の想像とは逆に、冷水浴で筋肉の疲れを癒してからミックスゾーンに登場したラモスも「En los momentos difíciles uno necesita cariño no más palos/エン・ロス・モメントス・ディフィシレス・ウノ・ネセシータ・カリーニョ・ノー・マス・パロス(困難な時には棒で叩かれるのではなく、愛情が必要)」と苦言を呈していましたが、これはいわば、サンティアゴ・ベルナベウの伝統のようなものですからね。
▽またgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)が始まれば、ファンの不満も静まると思いますが、さて。何せ、彼らは今週、1-2で負けたコパ1stレグの結果をバライドスでremontada(レモンターダ/逆転)しないといけませんからね。それもマラガ戦の後半、交代となったモドリッチは抜きで、月曜にはまだ足の甲を痛めたロナウドも、軽傷と言われているダニーロもハメス・ロドリゲスも全体練習に加わっておらず、試合に間に合うかわからない状態で果たさないといけないのは辛いところかと。
▽おまけに相手のセルタはコパを至上優先課題にし、日曜のソシエダ戦ではワス、マルセロ・ディアス、ジョニーをベンチに入れず、エースのイアゴ・アスパスもプレーは数分間だけと、思いっきり主力メンバーを温存。同じ1stレグでバルサに0-1で負けただけ、まだ理論的には突破の可能性もあるソシエダがリーガの方に全力を注ぎ、勝利をもぎ取ったのとは対照的でしたが、奇しくもマドリーの次節の相手はそのソシエダなんですよ。しかもまたホームゲームなので、うっかり水曜午後9時15分(日本時間翌午前5時15分)からのセルタ戦でコパ敗退が決まったりすると、日曜の試合でもファンの愛情は感じづらくなるかもしれませんね。
▽そして土曜の次の時間帯ではレガネスがアラベスとメンディソローサで対戦。2度リードを奪われたものの、その度にゲレロ、インスアのゴールで追いつき、最後は2-2で分けるという熱戦を演じてくれたため、火曜にコパ1stレgでの0-2の負けを引っくり返すべく、同スタジアムに乗り込むマドリッド2部の弟分、アルコルコンに少しは協力してあげられた?いえ、実際はアラベスもコパとリーガでローテーションをしているため、むしろこの日プレーした選手たちは土曜の兄貴分との一戦でリピート、アトレティコの面々が顔を合わすことになるんでしょうけどね。ヨーロッパの大会でミッドウィークにプレーするのに慣れているビッグチームと違い、相手は昇格組だけにそろそろ、息切れもあるかと。レガネスも今週末はセルタ戦なので、体力的には有利になりそうです。
▽え、それでアトレティコはここ4年間、連勝していた新しいサン・マメスでどうして勝ち点を落とすようなことになったのかって?うーん、開始2分には「Yo he centrado y parece que él le había dado/ジョ・エ・セントラードー・イ・パレセ・ケ・エル・レ・アビア・ダードー(ボクはクロスを出して、彼が蹴ったように見えた)」というコケのボールが、前をグリースマンが通ったせいで、GKイライソスを幻惑。そのままネットに入って先制点となった時には、今季も行けると私も思ったんですけどね。でもまさか、それだけで選手たちが満足してしまうとは、これ如何に!
▽ええ、後でサウルも「Creo que cometimos el error de irnos atrás con el 0-1, teníamos que haber ido a por el segundo/クレオ・ケ・コメティモス・エル・エロール・デ・イルノス・アトラス・コン・エル・セオ・ウノ、テニアモス・ケ・アベール・イドー・ア・ポル・エル・セグンド(ウチは0-1で引いてしまうというミスを犯したと思う。2点目を取りに行かなきゃいけなかった)」と反省していたんですが、ボールを敵に渡してカウンター狙いも作戦のうちとはいえ、せっかくグリースマンがロングパスで作ったチャンスもカラスコが枠を外しては。そうこうするうち、勢いがついてきたアスレティックに41分、レクエのエリア外からのシュートで同点にされているんですから、本当に学ばない人たちじゃないですか。
▽それどころか、後半10分にはラウール・ガルシアに古巣へ恩返しクロスを上げられて、エリア内には5人もアトレティコの選手がいながら、デ・マルコスに悠々、ヘッドで2点目を決められる始末。これにはシメオネ監督も焦ったか、フェルナンド・トーレス、コレア、ガイタンと次々アタッカーを投入したんですが、事態を打開してくれたのはソシエダからアトレティコに移籍してきたシーズン、前年までのライバルのホームでハットトリックを挙げて以来、調子に乗っているグリースマンでした。ええ、敗色濃厚となっていた35分、地を這うミドルシュートをゴール左端ギリギリに撃ち込んで、「Una genialidad de Antoine nos ha dado el empate/ウナ・ヘニアリダッド・デ・アントワーヌ・ノス・ア・ダードー・エル・エンパテ(グリースマンの天才的才能がボクらに引き分けを与えてくれた)」(コケ)のですから、どんなにありがたかったことか。
▽これには当人も「C'est ma maison ici!(ここはボクの家だ)」と叫びながら、大喜びしていましたが、うーん、それにつけても悲しいのはアトレティコにもっと沢山、天才的な選手がいないこと。やはりグリースマンだけでは逆転までには及ばず、そのまま2-2で引き分けてしまいましたが…シメオネ監督は「Me voy satisfecho porque vamos creciendo/メ・ボイ・サティスフェッチョー・ポルケ・バモス・クレシエンドー(ウチは成長し続けているから、私は満足して帰れる)」と言っていたものの、この結果じゃねえ。上位に離されるばかりなんですから、きっとまだまだ成長が足りないんでしょう。
▽そんなアトレティコはこの水曜午後7時15分(日本時間翌午前3時15分)から、エイバルとのコパ2ndレグに挑むんですが、リーガがこの調子ですからね。同日、相手がバルサに0-4の大敗を喫したのは何の参考にもならないんですが、先週の1stレグに3-0で勝っているのは心の支えになるかと。ええ、クラブ史上初の準々決勝進出だったにも関わらず、控えメンバーを並べてきたエイバルのメンディリバル監督となれば、これだけ差がついている2ndレグに主力メンバーを投入するとは考えにくいですしね。だったら、グリースマンを温存しても準決勝の切符は何とか手に入れられるのでは?うーん、ここまで来れば、もうコパ獲得は現実的な目標ですが、これに優勝してもヨーロッパリーグ出場権しか手に入らないというのは冷たいけど、厳しい現実です。
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