ネイマールPK弾で競り勝ったバルサが10年ぶりに鬼門アノエタ攻略! ベスト4進出に王手《コパ・デル・レイ》

2017.01.20 07:36 Fri
Getty Images
バルセロナは19日、敵地アノエタで行われたコパ・デル・レイ準々決勝1stレグでソシエダと対戦し、1-0で先勝した。

▽ラウンド16でビルバオ相手に逆転突破を決めた大会2連覇中のバルセロナは、直近のリーガでもラス・パルマス相手に快勝し、公式戦連勝中。今回のコパ準々決勝では、今季のリーガで引き分けるなど、苦手とする鬼門アノエタで好調ソシエダを相手に先勝を目指した。一部主力を温存したラス・パルマス戦から先発7人を入れ替えたバルセロナは、GKシレッセン、ディーニュを除き現状のベストメンバーを起用。ラキティッチが久々のスタメンを飾り、3トップには“MSN”が並んだ。

▽開始11分にユムティティのミスからオヤルザバルに危険な位置でシュートを許すなど、苦手のアノエタでやや硬い入りとなったバルセロナ。それでも、序盤から左サイドで積極的に仕掛けていたネイマールが貴重な先制点をもたらす。21分、ボックス内でDFエルストンドに倒されてPKを獲得したネイマールが、自ら冷静にゴール左隅に流し込んだ。
▽ネイマールのPKで先制に成功したバルセロナは、ここからボールの主導権を掴みながらバランス重視の試合運びを見せる。相手の鋭い出足にやや押し込まれて、その後はなかなか攻撃のチャンスを作れない。また、ネイマールへのファウルが見逃されるなど、フラストレーションを溜める場面も散見されたが、36分のイジャラメンディのミドルシュート以外に決定機を許さず、前半を1点リードで終えた。

▽迎えた後半、前半から足を気にしていたイニエスタに代えてアンドレ・ゴメスをハーフタイム明けに投入したバルセロナは、立ち上がりにそのアンドレ・ゴメスのお膳立てからボックス内のネイマールに決定機も、ここはファーストタッチがうまくいかない。
▽時間の経過と共に鬼門アノエタの完全アウェイの雰囲気に呑まれ始めたバルセロナは、チーム全体の運動量低下も重なり、思うようにゲームをコントロールできない。この状況を受けて、69分にラキティッチを下げてデニス・スアレスを投入した。
▽試合終盤にかけてはボール支配率を増すソシエダが押し込み、バルセロナがロングカウンターで応戦する展開が続く。ソシエダに自陣ボックス付近でのプレーを許すバルセロナだが、枠内シュート0とフィニッシュの精度に問題を抱えるホームチームの拙攻にも助けられ、着実に時間を進めていく。逆に、87分にはゴール前のピケに続けて決定機が訪れるが、続け様のボレーシュートは相手の身体を張ったブロックに遭い、試合を決定付ける2点目を奪うことができない。

▽それでも、ネイマールのPKによる先制点を最後まで守り切ったバルセロナが、鬼門アノエタで2006-07シーズン以来となる10年ぶりの勝利を収めた。そして、来週にカンプ・ノウで行われる2ndレグを前に大きなアドバンテージを手にした。

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