【倉井史也のJリーグ】編集部もJリーグもどっちも「無茶」言ってます?!の巻

2016.11.24 22:36 Thu
Getty Images
▽チャンピオンシップには編集部の方々も取材に来てたんですよ。そんでその編集の人が、「次はチャンピオンシップネタですよね。どうして鹿島が勝ったんでしょうね。アメリカ大統領選と関係あるんでしょうね」とか、「無茶」言ってきたわけです。チャンピオンシップと大統領、関係あるか~い!
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▽まぁ、無理矢理こじつけると、カシマとカワサキで、名前が短い方が勝ったって感じ? いやいや、いくらこのコラムでもそりゃないでしょ。▽鹿島の勝たなきゃいけないときに勝つ強さ、と言えばそれまでなんだけど、風間八宏監督の美学が生んだ悲劇とも言えちゃうんじゃないかなと。だって、川崎はスタメンに小林悠も大島僚太も中村憲剛もいなかったでしょ? こんなとき、割り切る監督だったら普段とはまるで違う戦い方すると思うんですよ。だって規定だと引き分けの場合、年間勝点が上の川崎の勝ち上がりってことになるんだから。
▽スタートから5バックで完全にカウンター狙いとか。あるいは最初からダラダラ試合を進めるとか。だけど川崎はそんなことしないし。逆に鹿島は1点取った後に川崎が攻め込んできたら、とりあえずゴール前ガッチリ固めてカウンターに絞り、前に飛び出していく人数も少なくしたり。何より、試合序盤で小笠原満男が相手のキーマンをガチガチ削りに行ったりとか、もう勝負に徹してるワケです。

▽これ、どっちも考え方はわかる気がするんですよ。勝ったほうが正しいという短期的な視点もあるかもしれないけど、川崎が安定して強くなったのは風間サッカーが具現化できていたからだし。
▽決勝も、風間監督と同じように信念を貫いてるペトロビッチ監督率いる浦和ですからね。しかも初戦がカシマスタジアムでしょ? 鹿島にとっては最初にパッと1点取って、残りは全部守って、アウェイでも守り通せば優勝って道筋も出来るんです。これって案外鹿島に優勝の目があるんじゃないですか? とりあえず今後10年はチャンピオンシップって行われそうにないから、記念の意味も込めて他チームのサポーターも楽しめるかも、ですよ。

▽まぁ、最後に言わせてもらうと、チャンピオンシップの取材許可は2日前に来るし、駐車場の連絡は前日だし、当日の記者席は足りないし、記者控え室に場所ないし、ミックスゾーンは狭くて動けないし。それでも代表戦よりは取材陣の数が少ないんだから、サッカー協会に協力をお願いすればいいのに、なんか壁があるんですか、そこって。取材に行く立場としては、こんな混乱があと2試合で終わってくれるのはちょっとうれしいな、っと。ええ、チャンピオンシップも、相当「無茶」ありますよ。

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