【原ゆみこのマドリッド】FW増やせば点取れるって訳ではないらしい…
2016.11.08 19:55 Tue
▽「先越されちゃったわね」そんな風に私が感じていたのは金曜日、来週のスペイン代表戦に向けた招集リストの内容を知った時のことでした。いやあ、先月はロペテギ監督がアメリカ旅行のついでにMLSのニューヨークシティの試合を観戦。未だにゴールへの執念に満ち溢れているビジャが彼の地でもガンガン得点を挙げているのを見てきたと聞いて、もしや代表再招集もあるんじゃないかと内心、楽しみにしていたんですけどね。フタを開けてみれば、復帰したのは34歳の彼ではなく、前日のヨーロッパリーグ4節ヘンク戦で、クリスチアーノ・ロナウドやメッシ以外、滅多にお目にかかれない1試合5得点という快挙を達成した35歳、アドゥリス(アスレティック)の方。
▽その一方で、サウル(アトレティコ)やアセンホ(マドリー)は来年のユーロ出場が懸けて、オーストリアとプレーオフを戦うU21へ応援に行きますが、でもねえ。たった2試合しかないのに総勢25人って、ロペテギ監督がイロイロ、見てみたいのはわかりますが、まったく出場できない選手が複数、出てしまいそうなのは気の毒ですよね。
▽え、今は代表戦のことより、今週のCL4節がどうだったかの方を知りたいって? そうですね、早くもグループリーグ突破決定を目前にしていたマドリッドの両雄ですが、どちらも相手はグループ内最弱チーム。そのせいか、指揮官による戦術に迷走があったようなアトレティコとマドリーでしたが、とりあえず、火曜に一足早く、ビセンテ・カルデロンにロシアのロストフを迎えた前者の結果は吉と出ることに。いえ、このところは夜の試合にウルトラダウンぐらいは必須ですが、遥かに暖かいマドリッドでの試合に体もノビノビ動いたか、3節よりずっと活発だった相手にアトレティコが苦労しなかった訳ではないんですけどね。
▽何か1つに集中すると、他が疎かになってしまう辺り、いかにもアトレティコ的ではありますが、やはり1-1のままではいけないと、シメオネ監督は後半開始からチームに一斉攻勢を指示。早くも12分にはサウルを引っ込め、ガメイロを投入、フェルナンド・トーレス、グリースマン、カラスコとの4人FW体制となって、4-2-4のような状態で相手を囲い込んでいましたが、全員で守るロストフの砦は崩せません。カラスコをコレアに代えてもラチが明かず、いよいよロスタイムに入ったため、引き分けでも突破は決まるしと、私もスタンドを降りて出口に向かったんですが…。
▽これって、前回、ロシアのチームとの試合で帰りかけた時、それこそ階段の踊り場でCKにアセンホまで上がっていたアトレティコがカウンターを受け、最後はルビン・カザンに1-2で負けてしまったシーンを目の当たりにしたイヤな思い出のせいだったんですかね。その日もちょっと心配で立ち止まっていたところ、真逆なことが起こったから、驚いたの何のって! そう、それはアトレティコ・ファンにとっては魔の時間、2年前のCL決勝でセルヒオ・ラモスが奇跡の同点ヘッドを決めた、93分のことでした。センター付近から放り込まれたロングボールが一緒にジャンプした、ピンチの時にはCFに転身するゴディンではなく、ガツカンの頭を経てゴール前へ。またしても抜け出していたグリースマンがそれをネットに蹴り入れ、土壇場でアトレティコに勝ち越し点が入るって、一体、彼らはいつからお隣さんのような奇跡体質になった?
▽幸い、オフサイドを主張するロストフの抗議も認められず、最後の1分程もしのいだアトレティコはこれで2-1で勝利。グループリーグ4戦全勝として、その日、スポルティングに勝ったバイエルンと共に突破を決めましたが、試合の後のシメオネ監督は「He tomado malas decisiones en varios momentos del encuentro/エ・トマードー・マラス・デシシオネス・エン・バリオス・モメントス・デル・エンクエントロ(自分はこの試合で何度もマズい判断をした)」と反省することしきりです。それが何だったか、具体的に言うのは控えたため、世間ではもっぱら、マラガ戦の延長で、最初サウルをボランチに置いて、コケを右サイドにしたことではないかと推測されていますが、それでも「los jugadores fueron los que lo resolvieron/ロス・フガドーレス・フエロン・ロス・ケ・ロ・レソルビエロン(選手たちが解決してくれた)」(シメオネ監督)のは本当にラッキーでしたよね。
▽そして同日にはバルサがマンチェスター・シティに予想外の敗北をした後、セビージャがディナモ・ザグレブに4-0と大勝した水曜にワルシャワでの無観客試合に挑んだのがマドリーだったんですが、もしやジダン監督はシメオネ監督の超攻撃的システムに感化されたんでしょうか。BBC(ベイル、ベンゼマ、ロナウドの頭文字)プラス、モラタで4-2-4って、いえ、当人は後で「Era mas un 4-4-2 que un 4-2-4/エラ・マス・ウン・クアトロ・クアトロ・ドス・ケ・ウン・クアトロ・ドス・クアトロ(4-2-4というより、4-4-2だった)」と言っていましたけどね。先発にMFがクロース、コバチッチの2人しかいないって、あまりにレギアを軽く見過ぎていない?
▽それでも開始から1分も経たないうちに、風邪でお留守番になったマルセロの代わりに入ったコエントランのクロスをベイルが見事なvolea(ボレア/ボレーシュート)で叩き込み、先制点を挙げた時には、彼らはCL現チャンピオンだし、別に関係ないのかと私も思ったんですけどね。34分にベイルの折り返しをベンゼマが決めて2点目が入ったのを見て、ますますその気持ちは強まったんですが、いえいえ、とんでもない。40分にオディジャにエリア前から撃ち込まれ、1-2でハーフタイムに入った彼らには、「Nos ha faltado de todo, intensidad, movimiento, ganas/ノス・ア・ファルタードー・デ・トードー、インテンシダッド、モビミエントー、ガナス(ウチにはプレーの激しさ、動き、気力、全てが欠けていた)」(ジダン監督)ことがその後の災いを呼んでしまいます。
▽ええ、後半13分にはラドビッチに同点にされると、ベンゼマをルーカス・バルケスに代え、更にはコエントランとアセンシオにして、3人DFで攻めてみたのも裏目に出て、38分にはモーリンに勝ち越しゴールを入れられてしまうんですから、呆気に取られてしまうじゃないですか。うーん、その直後にモラタから、今季ほとんどプレー時間をもらっていないカンテラーノ(下部組織出身の選手)のFW、マリアーノに代わったのも何だか、意味がわかりませんしね。結局、40分にはコバチッチがレギアの3ゴールと同じようなエリア外からのシュートを決め、何とか同点に持ち込むことができたマドリーでしたが、実際、「ファンの応援があったら、ウチが勝っていた」(ラドビッチ)なんて破目になっていたら、赤っ恥もいいところでしたっけ。
▽え、逆にレギアのサポーターがいたら、pito(ピト/ブーイング)の的になるのは確実だったロナウドが発奮して、彼らは簡単に勝てていたんじゃないかって?まあ、そうかもしれませんが、CLでクラブ史上最速のゴールを挙げたベイルも、「プレーに激しさが欠けていたことから、ボクらは学ばなければならない。こういう大会ではいつもツケを払うことになるからね」と言っていたように、格下相手の時に気を緩めてしまう悪い癖は早く直しておくのが肝心。ただ、元々、マドリーはお隣さんと違って、FW陣が守備に熱心でなくてもスルーされてしまうため、その人数を増やすと失点が増えるのは仕方ないのかもしれませんけどね。
▽おかげでバルサやセビージャ同様、グループリーグ突破確定が次節以降に持ち越されてしまいましたが、それだけでなく、もう1つの懸念は首位突破をするためには、下手したら、2連勝が必要になること。いえ、アウェイのスポルティング戦もホームのドルトムント戦もその頃には負傷中のラモスやカセミロも復帰しているでしょうし、マジメにやれば、決して勝てなくはないんですけどね。金曜には恒例のアウディからの車の貸与式をビセンテ・カルデロンに近いカルロス・サインツ・センターで行い、ついでにカートレースを楽しんでいた選手たちですが、今週末のリーガはマドリッドの弟分、レガネスをサンティゴ・ベルナベウに迎えてのホームゲーム。こちらも新参者と甘く見ると火傷しかねませんから、日曜正午(日本時間午後8時)までには皆、しっかり気を引き締めてもらいたいものですが…。
▽その傍ら、土曜にレアル・ソシエダ戦を控えるアトレティコは前日にはサン・セバスティアン入りしているんですが、幸いロストフ戦で打撲を受けたグリースマンも順調に回復し、出場に問題はないとか。ちなみに前日記者会見で、この火水を終えてCLグループリーグ全勝だったのはアトレティコだけという成績に、「Es suerte/エス・スエルテ(それは運)」と答えていたシメオネ監督は、ロストフ戦の反省を踏まえて、この試合ではコケをボランチに戻すよう。
▽曰く、「サウルだと敵エリア内への侵入や空中戦といった別の特性を利用できるが、con Koke jugamos mas rapido tras recuperar la pelota y el equipo tiene mas panorama/コン・コケ・フガモス・マス・ラピド・トラス・レクペラール・ラ・ペロータ・イ・エル・エキポ・ティエネ・マス・パノラマ(コケだとボールを奪取してから、より素早くプレーできて、チームが違う展望を持つことができる)」からだそうですが、ソシエダも前節、レガネスを0-2と破ったおかげもあって現在6位と好調ですからね。土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からの対戦では、初心に戻って堅実な守備を心掛けて、バルサもセビージャ戦が日曜にあるため、たった1日でもいいですから、またリーガ首位の高みに立てるといいですね。
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▽うーん、ロペテギ監督は「以前から注目していた。No ha tenido ninguna influencia los cinco goles/ノ・ア・テニードー・ニングーナ・インフルエンシア・ロス・シンコ・ゴーレス(5ゴールの影響はまったくない)」と言っていましたけどね。何より、この夏のユーロが終わってデル・ボスケ監督が引退して以来、2回の招集リストに入らなかったアドゥリスの凄いところは、ヘンク戦で挙げたゴールのうち、3本がPKだったこと。何せ、PKに関しては数々の逸話を持つメッシを始め、リーガ前節のアラベス戦でロナウドは2回蹴って、2度目は止められてしまったり、アトレティコのグリースマンも昨季のCL決勝から3連続で失敗中と、ゴールを量産するFWたちでさえ、意外と難易度が高い感がありますからね。▽今回、15日のイングランドとの親善試合はともかく、12日のマケドニア戦はイタリアと首位通過をガチンコで争っているW杯予選の大事な一戦なため、確固としたPKキッカーがいないスペインには大きな力になってくれるかも。その他、前回の追加招集からリピートしたイニゴ・マルティネス(レアル・ソシエダ)、モンレアル(アーセナル)、アンデル・エレラ(マンチェスター・ユナイテッド)に加え、GKアセンホ(ビジャレアル)、エスクデロ(セビージャ)、アスピリクエタ(チェルシー)、バルトラ(ドルトムント)、マタ(マンチェスター・ユナイテッド)らが11月の新顔となりますが、とりわけDF陣に変化が多いのはセルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)、ピケ、ジョルディ・アルバ(バルサ)らのレギュラーが負傷中のため。▽え、今は代表戦のことより、今週のCL4節がどうだったかの方を知りたいって? そうですね、早くもグループリーグ突破決定を目前にしていたマドリッドの両雄ですが、どちらも相手はグループ内最弱チーム。そのせいか、指揮官による戦術に迷走があったようなアトレティコとマドリーでしたが、とりあえず、火曜に一足早く、ビセンテ・カルデロンにロシアのロストフを迎えた前者の結果は吉と出ることに。いえ、このところは夜の試合にウルトラダウンぐらいは必須ですが、遥かに暖かいマドリッドでの試合に体もノビノビ動いたか、3節よりずっと活発だった相手にアトレティコが苦労しなかった訳ではないんですけどね。
▽それでも前半28分にはカラスコの浮き球のパスをアズモウンがヘッドでクリアしようとしたところ、ボールが敵DFラインとGKの間に入り込んでいたグリースマンへ。彼がジャンプして左足の外側で蹴る、アクロバティックなシュートでゴールにしてくれたため、先制したアトレティコだったものの、その次のプレーでフィリペ・ルイスとゴディンが遅れを取り、アズモウンに同点ゴールを奪われてしまうとはいかに! うーん、昨今では攻撃的なチームになったと、褒められることが多い彼らですが、今季唯一の黒星を喫したリーガのセビージャ戦でのエンゾンジのゴール、勝ったものの、その次のマラガ戦でも2失点してしまいましたからね。
▽何か1つに集中すると、他が疎かになってしまう辺り、いかにもアトレティコ的ではありますが、やはり1-1のままではいけないと、シメオネ監督は後半開始からチームに一斉攻勢を指示。早くも12分にはサウルを引っ込め、ガメイロを投入、フェルナンド・トーレス、グリースマン、カラスコとの4人FW体制となって、4-2-4のような状態で相手を囲い込んでいましたが、全員で守るロストフの砦は崩せません。カラスコをコレアに代えてもラチが明かず、いよいよロスタイムに入ったため、引き分けでも突破は決まるしと、私もスタンドを降りて出口に向かったんですが…。
▽これって、前回、ロシアのチームとの試合で帰りかけた時、それこそ階段の踊り場でCKにアセンホまで上がっていたアトレティコがカウンターを受け、最後はルビン・カザンに1-2で負けてしまったシーンを目の当たりにしたイヤな思い出のせいだったんですかね。その日もちょっと心配で立ち止まっていたところ、真逆なことが起こったから、驚いたの何のって! そう、それはアトレティコ・ファンにとっては魔の時間、2年前のCL決勝でセルヒオ・ラモスが奇跡の同点ヘッドを決めた、93分のことでした。センター付近から放り込まれたロングボールが一緒にジャンプした、ピンチの時にはCFに転身するゴディンではなく、ガツカンの頭を経てゴール前へ。またしても抜け出していたグリースマンがそれをネットに蹴り入れ、土壇場でアトレティコに勝ち越し点が入るって、一体、彼らはいつからお隣さんのような奇跡体質になった?
▽幸い、オフサイドを主張するロストフの抗議も認められず、最後の1分程もしのいだアトレティコはこれで2-1で勝利。グループリーグ4戦全勝として、その日、スポルティングに勝ったバイエルンと共に突破を決めましたが、試合の後のシメオネ監督は「He tomado malas decisiones en varios momentos del encuentro/エ・トマードー・マラス・デシシオネス・エン・バリオス・モメントス・デル・エンクエントロ(自分はこの試合で何度もマズい判断をした)」と反省することしきりです。それが何だったか、具体的に言うのは控えたため、世間ではもっぱら、マラガ戦の延長で、最初サウルをボランチに置いて、コケを右サイドにしたことではないかと推測されていますが、それでも「los jugadores fueron los que lo resolvieron/ロス・フガドーレス・フエロン・ロス・ケ・ロ・レソルビエロン(選手たちが解決してくれた)」(シメオネ監督)のは本当にラッキーでしたよね。
▽そして同日にはバルサがマンチェスター・シティに予想外の敗北をした後、セビージャがディナモ・ザグレブに4-0と大勝した水曜にワルシャワでの無観客試合に挑んだのがマドリーだったんですが、もしやジダン監督はシメオネ監督の超攻撃的システムに感化されたんでしょうか。BBC(ベイル、ベンゼマ、ロナウドの頭文字)プラス、モラタで4-2-4って、いえ、当人は後で「Era mas un 4-4-2 que un 4-2-4/エラ・マス・ウン・クアトロ・クアトロ・ドス・ケ・ウン・クアトロ・ドス・クアトロ(4-2-4というより、4-4-2だった)」と言っていましたけどね。先発にMFがクロース、コバチッチの2人しかいないって、あまりにレギアを軽く見過ぎていない?
▽それでも開始から1分も経たないうちに、風邪でお留守番になったマルセロの代わりに入ったコエントランのクロスをベイルが見事なvolea(ボレア/ボレーシュート)で叩き込み、先制点を挙げた時には、彼らはCL現チャンピオンだし、別に関係ないのかと私も思ったんですけどね。34分にベイルの折り返しをベンゼマが決めて2点目が入ったのを見て、ますますその気持ちは強まったんですが、いえいえ、とんでもない。40分にオディジャにエリア前から撃ち込まれ、1-2でハーフタイムに入った彼らには、「Nos ha faltado de todo, intensidad, movimiento, ganas/ノス・ア・ファルタードー・デ・トードー、インテンシダッド、モビミエントー、ガナス(ウチにはプレーの激しさ、動き、気力、全てが欠けていた)」(ジダン監督)ことがその後の災いを呼んでしまいます。
▽ええ、後半13分にはラドビッチに同点にされると、ベンゼマをルーカス・バルケスに代え、更にはコエントランとアセンシオにして、3人DFで攻めてみたのも裏目に出て、38分にはモーリンに勝ち越しゴールを入れられてしまうんですから、呆気に取られてしまうじゃないですか。うーん、その直後にモラタから、今季ほとんどプレー時間をもらっていないカンテラーノ(下部組織出身の選手)のFW、マリアーノに代わったのも何だか、意味がわかりませんしね。結局、40分にはコバチッチがレギアの3ゴールと同じようなエリア外からのシュートを決め、何とか同点に持ち込むことができたマドリーでしたが、実際、「ファンの応援があったら、ウチが勝っていた」(ラドビッチ)なんて破目になっていたら、赤っ恥もいいところでしたっけ。
▽え、逆にレギアのサポーターがいたら、pito(ピト/ブーイング)の的になるのは確実だったロナウドが発奮して、彼らは簡単に勝てていたんじゃないかって?まあ、そうかもしれませんが、CLでクラブ史上最速のゴールを挙げたベイルも、「プレーに激しさが欠けていたことから、ボクらは学ばなければならない。こういう大会ではいつもツケを払うことになるからね」と言っていたように、格下相手の時に気を緩めてしまう悪い癖は早く直しておくのが肝心。ただ、元々、マドリーはお隣さんと違って、FW陣が守備に熱心でなくてもスルーされてしまうため、その人数を増やすと失点が増えるのは仕方ないのかもしれませんけどね。
▽おかげでバルサやセビージャ同様、グループリーグ突破確定が次節以降に持ち越されてしまいましたが、それだけでなく、もう1つの懸念は首位突破をするためには、下手したら、2連勝が必要になること。いえ、アウェイのスポルティング戦もホームのドルトムント戦もその頃には負傷中のラモスやカセミロも復帰しているでしょうし、マジメにやれば、決して勝てなくはないんですけどね。金曜には恒例のアウディからの車の貸与式をビセンテ・カルデロンに近いカルロス・サインツ・センターで行い、ついでにカートレースを楽しんでいた選手たちですが、今週末のリーガはマドリッドの弟分、レガネスをサンティゴ・ベルナベウに迎えてのホームゲーム。こちらも新参者と甘く見ると火傷しかねませんから、日曜正午(日本時間午後8時)までには皆、しっかり気を引き締めてもらいたいものですが…。
▽その傍ら、土曜にレアル・ソシエダ戦を控えるアトレティコは前日にはサン・セバスティアン入りしているんですが、幸いロストフ戦で打撲を受けたグリースマンも順調に回復し、出場に問題はないとか。ちなみに前日記者会見で、この火水を終えてCLグループリーグ全勝だったのはアトレティコだけという成績に、「Es suerte/エス・スエルテ(それは運)」と答えていたシメオネ監督は、ロストフ戦の反省を踏まえて、この試合ではコケをボランチに戻すよう。
▽曰く、「サウルだと敵エリア内への侵入や空中戦といった別の特性を利用できるが、con Koke jugamos mas rapido tras recuperar la pelota y el equipo tiene mas panorama/コン・コケ・フガモス・マス・ラピド・トラス・レクペラール・ラ・ペロータ・イ・エル・エキポ・ティエネ・マス・パノラマ(コケだとボールを奪取してから、より素早くプレーできて、チームが違う展望を持つことができる)」からだそうですが、ソシエダも前節、レガネスを0-2と破ったおかげもあって現在6位と好調ですからね。土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からの対戦では、初心に戻って堅実な守備を心掛けて、バルサもセビージャ戦が日曜にあるため、たった1日でもいいですから、またリーガ首位の高みに立てるといいですね。
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