【原ゆみこのマドリッド】落ちるは早し、昇るは大変…
2016.11.01 16:04 Tue
▽「これはまた凄い偶然が」そんな風に私が驚いていたのは月曜日、先週末のリーガ戦で負傷交代していたレアル・マドリーのペペが左太もものケガで全治1カ月程という診断が下ったというニュースを知った時のことでした。いやあ、前節では予想通り、マドリッドの両雄の勝ち点差が3と変わらないままだったため、これを縮めるのはやはり、11月の各国代表戦週間後の19日にやって来るマドリーダービーしかないだろうと思い詰めていたところだったんですけどね。10月のW杯予選でヒザの靭帯を痛めたセルヒオ・ラモスも暇さえあれば、自身のインスタグラム(https://www.instagram.com/sr4oficial/)にリハビリ映像をアップ、マドリーファンにダービーでの復帰に期待を持たせているとはいえ、当初の見立てでは間に合わないというのが一般的な解釈かと。
▽ただ、それもダニーロか、GKケイロル・ナバスがクリアしていれば何てことのないプレーだったんですが、ボールはこの2人を通り越し、フリーで詰めていたデイベルソンの前へ。そのシュートが決まってアラベスが先制してしまったから、驚かせてくれるじゃないですか。ただ、ホームチームのリードは長くは続かず、10分後にはベイルのFKがエリア内で壁を作っていたデイベルソンの腕に当たったとされ、審判への必死の抗議も空しくPKを与えてしまうことに。この時はロナウドが、3年前にはバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場で一緒にトレーニングしていたGKパチェコを破って同点弾をゲット。おかげでここ4試合ノーゴールが続き、ジダン監督曰く、「Cristiano no está ansioso, enfadado puede ser/クリスティアーノ・ノー・エスタ・アンシオーソ、エンファダードー・プエデ・セル(クリスチアーノは焦ってはいないが、怒っているというのはありうる)」という状態も解消されたはずだったんですが…。
▽それどころか、逆に調子に乗っちゃったんですよ。ええ、ケガをしたペペがナチョと交代した後の32分、彼はエリア前からのシュートがフェダルに当たって方向を変え、2点目をマーク。私も後半20分頃にはビセンテ・カルデロンに向かうため、ベンゼマがモラタに代わったところでバルを出たんですが、後でチェックしたところ、最終的に1-4でマドリーが大勝していたのは意外だったかも。その原因は彼らのあまりパッとしないプレーぶりにあったんですが、ジダン監督は「Estan muy bien los dos. Ya esta/エスタン・ムイ・ビエン・ロス・ドル。ジャー・エスタ(2人ともいい調子だ。それだけ)」と議論を避けているものの、近頃ベンゼマより先発にふさわしいんじゃないかと、マスコミやファンに持ち上げられているモラタが39分、マルセロのロングパスを絶妙なタッチでvaselina(バセリーナ/ループシュート)。
▽そしてアトレティコとマラガの対戦が始まったんですが、この日の彼らは今季3度目の満員御礼にしてくれたファンを待たすことはありませんでした。そう開始6分、エリア前でグリースマンはシュートできなかったものの、ボールをカラスコに流すことに成功。すると、このところ絶好調の彼がコネをかわしてゴールを決めてくれたから、嬉しいじゃないですか。おまけに24分、今度はファンフランのクロスを何故か、またしてもコネがクリアミス。ゴール前に上げられて、カバーに入っていたカマチョも慌てたか、ついガメイロの足元に頭で落としてしまうなんて、うーん、いくら懐かしのカルデロンだったとて、かつてのアトレティコのお家芸、開いた口が塞がらない守備の大ポカを披露してしまう辺り、まだ自分の過去を忘れていなかった?
▽当然、このプレーはガメイロのゴールで終わり、早くも試合は軌道に乗ったかと思われたんですが、この日のプチ不幸はようやく、コレアに代わって先発に抜擢されたガイタンが20分には臀部の打撲で交代を余儀なくされたこと。おそらくこの出来事でGKオブラクも気が散ってしまったんでしょうかね。続くエリア左横からのFKをサンドロに意表を突いて直接狙われ、golazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決められてしまうことに。ただそれでも前半終了前には、今度はフィリペ・ルイスから受けたロングパスをグリースマンが自分で撃たず、フランス代表のチームメートに頭で繋いで任せてくれたため、3-1で試合はハーフタイムに入ります。
▽そんな中、予期せぬ逆境が発生したのは後半15分、ちょっと前に今季初のイエローカードをもらっていたサビッチがチョリ・カストロのボールを奪いに行こうとした際に足を滑らせ、相手にぶつかってしまたところ、2枚目のカードが提示に。前節のセビージャ戦のコケに続き、またしてもアトレティコは10人になってしまったから、大変です!いえ、シメオネ監督はすぐさま、グリースマンを下げてルーカスをCBとして入れましたし、先週とは違って、リードしていたため、最初はそんなに大事には見えなかったんですけどね。これがまた選手たちの集中力を削いだのか、その3分後、CKからカマチョにご恩返しのヘッドを決められて、スコアが3-2になってしまったのには、不安を感じたファンも多かったかと。
▽実際、人数的劣勢になったからといって、オタオタするようなアトレティコではないんですが、1点なんて何が原因で取られてしまうかわかりませんからね。その日、2得点と、まだ「no hemos visto al Gameiro del Sevilla todavia/ノー・エモス・ビストー・アル・ガエイロ・デル・セビージャ・トダビア(まだセビージャ時代のガメイロを見せていない)」と当人は謙遜しているものの、ゴールゲッターぶりを披露していたFWをチアゴに代えて守備強化を図らなければならなかった上、28分には、サンドロに触発させられたカラスコが同じような位置からFKを放ち、惜しくも枠に嫌われてしまったことなどもあって、誰もが一刻も早く試合が終わってほしいと願っていたところ…。
▽それが起こったのは42分、自陣からサウルの蹴った長いボールをこんな時間にあっていいと目を疑うような猛ダッシュで追ったのはカラスコでした。いえ、それだけでなく、リカにまとわりつかれながら、エリアに入るか入らないかで撃ったシュートがGKカメニを破り、ファーポストに当たってネットに入ってしまったから、ビックリしたの何のって。いえ、後でシメオネ監督は「El cambio de posicion de Correa y Carrasco fue un acierto./エル・カンビオ・デ・ポシシオン・デ・コレア・イ・カラスコ・フエ・ウン・アシエルト(コレアとカラスコのポジションを変えたのが当たった)」と、CF役を入れ替えた自身の指示の的確さをさり気に自慢していましたけどね。これってもしかして、去年の夏に入団して以来、体力強化メニューを厳しく課してくれたフィジカルコーチのプロフェ・オルテガのお手柄では?
▽うーん、先程のBBC対GCG、ゴール数だけでなく、走行距離合計でも194キロと245キロと、遥かに勝っているアトレティコのFWトリオですからね。体力だけでなく、今季は決定力でもお隣さんに引けを取らないとなれば、CL決勝がまた延長戦になってももう絶対に負けない?まあ、それは私の勝手な先走りですが、結局、この後、チョリ・カストロがやはり2枚目のイエローカードで退場になったなんてこともあって、アトレティコは4-2で勝利。その日は次の時間帯でバルサがグラナダに1-0と勝利したものの、お昼の試合でセビージャがスポルティングと1-1で引き分け、ビジャレルが日曜にエイバルに2-1と負けたため、アトレティコは5位から3位まで上昇することができました。
▽え、リーガはまだまだ長丁場だけど、週明けにはもうグループ突破が見えてきているCLに頭を切り替えないといけないんだろうって?そうですね、水曜にポーランドでレギア・ワルシャワと戦うマドリーの方は余裕があるためか、月曜にはクロース、モドリッチ、ルーカス・バスケスに続いて、最近週1の恒例となっている契約延長にベイルがサイン。2022年までサンティアゴ・ベルナベウでプレーすることになった当人の記者会見があったりしましたが、火曜にロストフを迎えるアトレティコはその夜にはもう合宿入りしています。招集リストからは負傷したガイタンが外れたものの、ようやく長いリハビリを終えたヒメネスが復帰。マラガ戦でヒザを打撲し、夕方の練習でジムでの調整となったガメイロも入っていますが、シメオネ監督は前日記者会見でフェルナンド・トーレスの先発を予告したため、こちらは試合当日にスタンド見学になるかも。
▽何せここまで3試合全勝ながら、全て1-0ということで、CLではまだリーガのようなgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)力を披露していない彼らですが、このところロストフのように5人DF体制で挑んでくる相手が続き、もうかなり攻略法もマスターしてきていますからね。首位突破は同グループのバイエルンとの兼ね合いもあるため、まだ確定できないんですが、とりあえず、火曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からの試合では勝ってグループ突破を決めてもらいたいかと。そうそう、この日曜からヨーロッパは冬時間になったので、同日のマンチェスター・シティvsバルサ戦もですが、日本で生中継を見るファンは開始時刻が違うのに気をつけてくださいね。
▽そして水曜の同じ時間にプレーするマドリーは、レギアのウルトラが1節のドルトムント戦で大量に発煙筒を炊き、スタンドで騒動もあったため、UEFAから無観客試合の処分を受け、アウェイ戦ながら却って心おきなくプレーできることに。始めに話した通り、ペペがいませんから、バランとナチョのCBコンビの実力が試される、最初の試合にもなります。ただ2週間前の3節ではホームで5-1と一蹴した相手ですからね。
▽こちらも勝てば、同じ勝ち点のドルトムンドがスポルティングに勝利することを条件にグループ突破が決まりますが、ジダン監督も正攻法でBBC揃い踏みか、モラタやルーカス・バルケス、ハメス・ロドリゲス、アセンシオらの若手投入策で行くのか、迷うところかと。この日にはディナモ・ザグレブをサンチェス・ピスファンに迎えるセビージャも突破が決まるかもしれませんしね。どこもリーガ上位争いに関わっているだけに、早いところCLグループリーグに片をつけて、国内戦に専念したいというのが本音のところでしょうか。
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▽となると、ビセンテ・カルデロンで最後となるリーガダービーでCBコンビを務めるのはバランとナチョになるんですが、もしや2シーズン前、アトレティコが4-0と大勝した一戦で先発したのはこの2人じゃなかった?うーん、その試合でゴールを挙げたチアゴ、サウル、グリースマン、マンジュキッチ(現ユベントス)のうち、最後の1人以外はまだアトレティコにいますしね。おまけにクアトロ(スペインの民放)から唐突に命名されてしまったGCG(ヘーセーヘー/グリースマン、カラスコ、ガメイロの頭文字)は今季のリーガでここまで16得点9アシストと、BBC(ベーベーセー/ベイル、ベンゼマ、クリスチアーノ・ロナウドの頭文字)の12得点4アシストを大きく上回る成績を残しているとなれば、当時アンチェロッティ監督(現バイエルン)が味わった悪夢をジダン監督にも体験させることが可能かも。▽まあ、その前には今週末に新弟分のレガネスが憧れのサンティアゴ・ベルナベウデビューを果たす、マドリーミニダービーもありますから、取らぬ狸の皮勘定をしていても仕方ないんですが、とりあえず、土曜の試合がどうだったか、お伝えしていくことにすると。今回、先にアジアン・ゴールデンタイムの午後4時15分枠でスタートしたのはメンディソローサでアラベス戦に挑んだマドリーで、こちらは私も近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)で見ていたんですが、序盤から気勢を挙げてくれたのはアトレティコから年子の兄、ルーカス・フェルナンデスと離れ、レンタルで修業に出ているテオ。3バック制を敷いたペジェグリーノ監督のチームで左SBを務めていたんですが、前半6分には威勢良く上がってゴール前にパスを入れることに成功します。▽それどころか、逆に調子に乗っちゃったんですよ。ええ、ケガをしたペペがナチョと交代した後の32分、彼はエリア前からのシュートがフェダルに当たって方向を変え、2点目をマーク。私も後半20分頃にはビセンテ・カルデロンに向かうため、ベンゼマがモラタに代わったところでバルを出たんですが、後でチェックしたところ、最終的に1-4でマドリーが大勝していたのは意外だったかも。その原因は彼らのあまりパッとしないプレーぶりにあったんですが、ジダン監督は「Estan muy bien los dos. Ya esta/エスタン・ムイ・ビエン・ロス・ドル。ジャー・エスタ(2人ともいい調子だ。それだけ)」と議論を避けているものの、近頃ベンゼマより先発にふさわしいんじゃないかと、マスコミやファンに持ち上げられているモラタが39分、マルセロのロングパスを絶妙なタッチでvaselina(バセリーナ/ループシュート)。
▽これで決まった3点目に続き、残り2分にはマルセロからの折り返しをロナウドが撃ち込んで、その10分前、今度はパチェコにコースを読まれて失敗したPKのせいで逃したハットトリックを執念で達成。生まれ故郷のマデイラ島にある自身のミュージアムに飾るボールを38個に増やしましたが、どうやら終盤のアラベスが、ペジェグリーノ監督が退場させられてしまったこともあって、「nos hemos dejado llevar los últimos 15 minutos/ノス・エモス・デハドー・ジェバール・ロス・ウルティモス・キンセ・ミヌートス(ウチは最後の15分間、流れに任せてしまった)」(アレクシス)と、緊張感が途切れてしまったのもマドリーに有利に働いたようでしたっけ。
▽そしてアトレティコとマラガの対戦が始まったんですが、この日の彼らは今季3度目の満員御礼にしてくれたファンを待たすことはありませんでした。そう開始6分、エリア前でグリースマンはシュートできなかったものの、ボールをカラスコに流すことに成功。すると、このところ絶好調の彼がコネをかわしてゴールを決めてくれたから、嬉しいじゃないですか。おまけに24分、今度はファンフランのクロスを何故か、またしてもコネがクリアミス。ゴール前に上げられて、カバーに入っていたカマチョも慌てたか、ついガメイロの足元に頭で落としてしまうなんて、うーん、いくら懐かしのカルデロンだったとて、かつてのアトレティコのお家芸、開いた口が塞がらない守備の大ポカを披露してしまう辺り、まだ自分の過去を忘れていなかった?
▽当然、このプレーはガメイロのゴールで終わり、早くも試合は軌道に乗ったかと思われたんですが、この日のプチ不幸はようやく、コレアに代わって先発に抜擢されたガイタンが20分には臀部の打撲で交代を余儀なくされたこと。おそらくこの出来事でGKオブラクも気が散ってしまったんでしょうかね。続くエリア左横からのFKをサンドロに意表を突いて直接狙われ、golazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決められてしまうことに。ただそれでも前半終了前には、今度はフィリペ・ルイスから受けたロングパスをグリースマンが自分で撃たず、フランス代表のチームメートに頭で繋いで任せてくれたため、3-1で試合はハーフタイムに入ります。
▽そんな中、予期せぬ逆境が発生したのは後半15分、ちょっと前に今季初のイエローカードをもらっていたサビッチがチョリ・カストロのボールを奪いに行こうとした際に足を滑らせ、相手にぶつかってしまたところ、2枚目のカードが提示に。前節のセビージャ戦のコケに続き、またしてもアトレティコは10人になってしまったから、大変です!いえ、シメオネ監督はすぐさま、グリースマンを下げてルーカスをCBとして入れましたし、先週とは違って、リードしていたため、最初はそんなに大事には見えなかったんですけどね。これがまた選手たちの集中力を削いだのか、その3分後、CKからカマチョにご恩返しのヘッドを決められて、スコアが3-2になってしまったのには、不安を感じたファンも多かったかと。
▽実際、人数的劣勢になったからといって、オタオタするようなアトレティコではないんですが、1点なんて何が原因で取られてしまうかわかりませんからね。その日、2得点と、まだ「no hemos visto al Gameiro del Sevilla todavia/ノー・エモス・ビストー・アル・ガエイロ・デル・セビージャ・トダビア(まだセビージャ時代のガメイロを見せていない)」と当人は謙遜しているものの、ゴールゲッターぶりを披露していたFWをチアゴに代えて守備強化を図らなければならなかった上、28分には、サンドロに触発させられたカラスコが同じような位置からFKを放ち、惜しくも枠に嫌われてしまったことなどもあって、誰もが一刻も早く試合が終わってほしいと願っていたところ…。
▽それが起こったのは42分、自陣からサウルの蹴った長いボールをこんな時間にあっていいと目を疑うような猛ダッシュで追ったのはカラスコでした。いえ、それだけでなく、リカにまとわりつかれながら、エリアに入るか入らないかで撃ったシュートがGKカメニを破り、ファーポストに当たってネットに入ってしまったから、ビックリしたの何のって。いえ、後でシメオネ監督は「El cambio de posicion de Correa y Carrasco fue un acierto./エル・カンビオ・デ・ポシシオン・デ・コレア・イ・カラスコ・フエ・ウン・アシエルト(コレアとカラスコのポジションを変えたのが当たった)」と、CF役を入れ替えた自身の指示の的確さをさり気に自慢していましたけどね。これってもしかして、去年の夏に入団して以来、体力強化メニューを厳しく課してくれたフィジカルコーチのプロフェ・オルテガのお手柄では?
▽うーん、先程のBBC対GCG、ゴール数だけでなく、走行距離合計でも194キロと245キロと、遥かに勝っているアトレティコのFWトリオですからね。体力だけでなく、今季は決定力でもお隣さんに引けを取らないとなれば、CL決勝がまた延長戦になってももう絶対に負けない?まあ、それは私の勝手な先走りですが、結局、この後、チョリ・カストロがやはり2枚目のイエローカードで退場になったなんてこともあって、アトレティコは4-2で勝利。その日は次の時間帯でバルサがグラナダに1-0と勝利したものの、お昼の試合でセビージャがスポルティングと1-1で引き分け、ビジャレルが日曜にエイバルに2-1と負けたため、アトレティコは5位から3位まで上昇することができました。
▽え、リーガはまだまだ長丁場だけど、週明けにはもうグループ突破が見えてきているCLに頭を切り替えないといけないんだろうって?そうですね、水曜にポーランドでレギア・ワルシャワと戦うマドリーの方は余裕があるためか、月曜にはクロース、モドリッチ、ルーカス・バスケスに続いて、最近週1の恒例となっている契約延長にベイルがサイン。2022年までサンティアゴ・ベルナベウでプレーすることになった当人の記者会見があったりしましたが、火曜にロストフを迎えるアトレティコはその夜にはもう合宿入りしています。招集リストからは負傷したガイタンが外れたものの、ようやく長いリハビリを終えたヒメネスが復帰。マラガ戦でヒザを打撲し、夕方の練習でジムでの調整となったガメイロも入っていますが、シメオネ監督は前日記者会見でフェルナンド・トーレスの先発を予告したため、こちらは試合当日にスタンド見学になるかも。
▽何せここまで3試合全勝ながら、全て1-0ということで、CLではまだリーガのようなgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)力を披露していない彼らですが、このところロストフのように5人DF体制で挑んでくる相手が続き、もうかなり攻略法もマスターしてきていますからね。首位突破は同グループのバイエルンとの兼ね合いもあるため、まだ確定できないんですが、とりあえず、火曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からの試合では勝ってグループ突破を決めてもらいたいかと。そうそう、この日曜からヨーロッパは冬時間になったので、同日のマンチェスター・シティvsバルサ戦もですが、日本で生中継を見るファンは開始時刻が違うのに気をつけてくださいね。
▽そして水曜の同じ時間にプレーするマドリーは、レギアのウルトラが1節のドルトムント戦で大量に発煙筒を炊き、スタンドで騒動もあったため、UEFAから無観客試合の処分を受け、アウェイ戦ながら却って心おきなくプレーできることに。始めに話した通り、ペペがいませんから、バランとナチョのCBコンビの実力が試される、最初の試合にもなります。ただ2週間前の3節ではホームで5-1と一蹴した相手ですからね。
▽こちらも勝てば、同じ勝ち点のドルトムンドがスポルティングに勝利することを条件にグループ突破が決まりますが、ジダン監督も正攻法でBBC揃い踏みか、モラタやルーカス・バルケス、ハメス・ロドリゲス、アセンシオらの若手投入策で行くのか、迷うところかと。この日にはディナモ・ザグレブをサンチェス・ピスファンに迎えるセビージャも突破が決まるかもしれませんしね。どこもリーガ上位争いに関わっているだけに、早いところCLグループリーグに片をつけて、国内戦に専念したいというのが本音のところでしょうか。
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