新星ロカテッリのスーパーゴールでミランがユーベ撃破《セリエA》

▽セリエA第9節ミランvsユベントスが22日、サン・シーロで行われ、1-0でミランが勝利した。ミランの本田はベンチ入りしたものの出場機会はなかった。

▽ここ5試合で4勝1分けと結果が出ている2位ミラン(勝ち点16)は前節キエーボ戦をクツカとニアンのスーパーミドル弾などで3-1と勝利。そのキエーボ戦と同じスタメンを送り出した。

▽一方、前節ウディネーゼ戦をディバラの直接FK弾とPKで辛勝した首位ユベントス(勝ち点21)は、4日前に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のリヨン戦では守護神ブッフォンの神懸り的な活躍により、公式戦6連勝を飾った。そのリヨン戦のスタメンからエブラとレミナに代えてベナティアとエルナネスを起用した。
▽8万人収容のサン・シーロが満員で埋め尽くされた良い雰囲気の中でキックオフされたビッグマッチ。立ち上がりに仕掛けたのはユベントス。4分にアレックス・サンドロが右足ボレーで、8分にピャニッチが直接FKでゴールを脅かしていった。一方、ニアンのカウンターで牽制するミランは10分、スソのコントロールシュートがGKブッフォンを強襲した。

▽序盤を過ぎて膠着状態に陥りかけた中、22分にユベントスに決定機。アレックス・サンドロの左クロスにディバラが左足ボレーで合わせたシュートはGKドンナルンマの守備範囲に飛んでしまった。▽中盤での攻防が続く中、34分にロングシュートを打った際に右足太ももを痛めたディバラがプレー続行不可能となり、クアドラードとの交代を強いられる。クアドラードはそのまま2トップの一角として起用された。

▽そのユベントスは36分、左サイド絞った位置からのピャニッチのFKが直接ゴール右に決まったが、ゴール前に飛び込んだボヌッチがオフサイドと判定され、ノーゴールに覆った。ハーフタイムにかけては互いにゴール前で集中した守備を見せたことでシュートに持ち込めずゴールレスで後半へ折り返した。

▽後半開始1分過ぎにイグアインのボレーシュートでゴールに迫ったユベントスがクアドラードの仕掛けを軸に押し気味に試合を進めていく。ただ、ミランの集中した守備の前に崩しきるには至らない。

▽すると耐えていたミランは65分、スソが右サイド深い位置でタメを作り、パスを受けたフリーのロカテッリがボックス右まで侵入。思いきり良く右足を一閃すると、これがゴール左上に突き刺さってミランが先制した。

▽スーパーゴールでリードしたミランはニアンに代えてポーリを投入。守備の強度を上げにかかる。一方、ユベントスはベナティアに代えてマンジュキッチを投入し、[4-4-2]へ変更した。

▽2トップとしたユベントスに対し、ミランは終盤に向けてロカテッリに代えてゴメスを入れ、3バックに変更。集中した守備でユベントスの攻撃を跳ね返し続けると、終了間際の追加タイム6分に訪れたケディラのミドルシュートによるピンチをGKドンナルンマがビッグセーブで防いでタイムアップ。逃げ切ったミランがユベントスとのポイント差を2に縮めている。