【原ゆみこのマドリッド】練習が始まった…
2016.07.10 11:30 Sun
▽「随分、差があるじゃない」そんな風に私が驚いていたのは土曜日、マルカ(スポーツ紙)のサイトでレアル・マドリーの選手たちのバケーション写真集を見つけた時のことでした(http://www.marca.com/futbol/real-madrid/album/2016/07/08/577febdee2704ef8788b4689.html)。中でもアドリア海沿岸リゾート、クロアチアのダルマチアで同僚のモドリッチと、同じにユーロから早期敗退した不運を嘆きつつ、代表のお勤めから予想外に早く解放されたのは、それはそれで嬉しかったんでしょうね。旧交を温めた後、海でフライボードを楽しんでいたセルヒオ・ラモスのビデオ(https://www.instagram.com/p/BHnSl1DAf9I/?taken-by=sr4oficial)には、これって契約で禁じられている危険なスポーツじゃないのだろうかと、疑問を持ったもんだったんですけどね。
▽実際、ジダン監督率いるチームがプレシーズン練習開始でベルデベバス(バラハス空港)に集まるのは来週の土曜、それも夏の国際大会がなかったメンバーだけで、ハメス・ロドリゲス(コロンビア、コパ・アメリカ3位)、モドリッチ、コバチッチ(クロアチア、ユーロ・ベスト16敗退)らは、それから10日遅れた25日。すでにカナダのモントリオールでのキャンプに入ってからですし、ラモス、ルーカス・バスケス、あとユベントスから買い戻されたものの、コンテ新監督になったチェルシーから6000万ユーロ(約67億円)のオファーが来ているモラタは合流するのかどうか、わからないものの、スペイン(ユーロ、ベスト16敗退)組の3人は27日から。となれば、今はバケーションを満喫していて当然ですが、それが、この頭がクラクラするような暑さの中、木曜からマハダオンダ(マドリッド近郊)で、がっちりトレーニングを始めたアトレティコの姿とあまりに対照的だったから。
▽そう、もちろんこちらもゴディン、ヒメネス(ウルグアイ、コパ・アメリカ・グループリーグ敗退)らは来週火曜から、今週始めに入団が発表されたベルサリコもクロアチアのメンバーだったため、次の日曜から、アウグストとベンフィカから新加入のガイタンら、アルゼンチン(コパ・アメリカ準優勝)組とコケとファンフランのスペイン代表ペアは20日から、そしてカラスコ(ベルギー、ユーロ準々決勝敗退)は25日と、全員揃うには時間がかかるんですけどね。午前8時に集合した初日には、うーん、これはミラノでのCL決勝の延長戦中、足にこむら返しを起こして交代を余儀なくされたことで、今季は更なる体力が必要と実感したんでしょうか。ブラジル代表でウルグアイと同じく、コパ・アメリカ・グループリーグ敗退を喫して、予定ではゴディンたちと一緒に戻ってくるはずだったフィリペ・ルイスが休暇を自主的に切り上げて参加しているんですから、何とも立派な心掛けじゃないですか。
▽ちなみに初日はその日の朝、ブエノスアイレスからバラハス空港に到着したシメオネ監督が見守る中、1時間半以上に渡るハードなメニューだったんですが、昨季は弟分チームのヘタフェに貸し出されていたため、慣れてなかったんですかね。ベルナルド・メンサーなど、60分間ともたず、ピッチサイドで吐いた後、ロッカールームに戻ってしまうって、これ一体、どこの体育会?とはいえ、他のメンバーは若いサウルやトマス、ルーカスらはもちろん、ベテランのフェルナンド・トーレスやガビらも平気でノルマをこなし、翌日には朝夕のダブルセッションに取り組んでいるんですから、通常のアトレティコの練習レベルと大差があった訳ではありません。
▽え、中には新人でもしっかりアトレティコのフィジカル重視のドレーニングについていった選手たちもいたんだろうって?そうですね、初日からいたのは昨年夏に入団が決まったものの、母国コロンビアのデポルティボ・カリにレンタルで留まっていたFWのサントス・ボレ、昨季中に決まっていたパソス・デ・フェレイラからの移籍が水曜に発表になり、その日は母国の先輩のチアゴの側を離れなかったという攻撃的MFジオゴ・ジョタらは大丈夫だったようですし、1年目はついていけなかったビエットも遅れは取っていなかったよう。いえ、彼の場合はクラブがアルゼンチンの五輪代表招集を拒否して、早いうちに今季のレンタル先を見つけようという思惑があるようですけどね。
▽そんな感じでスペインでは、元チリ代表監督のサン・パオリ氏が指揮官になったセビージャや2部に落ちたラージョから河岸を変えたパコ・ヘメス監督が率いるグラナダ、その他、セルタ、バレンシア、ベティス、ラス・パルマスら、すでにプレシーズン練習を始めているチームはいくつかあるんですが、まだ夏のバケーションも取れていない選手たちが頑張っているユーロについてもお話しておかないと。今週は水木と準決勝が行われ、まずはポルトガルvsウェールズ戦でマドリーのクリスチアーノ・ロナウドとベイルが同僚対決。前半は0-0で終わったものの、後半5分、CKからのプレーでロナウドが地面から76センチも飛び上がり、標高2.61メートルの位置から決めたヘッドで口火を切ると、その3分後には彼が再び狙ったボールをナニが押し込んで、自らバレンシアへの移籍決定を祝います。
▽いえ、ウェールズの方も反撃はしたんですけどね。その日はもう1人の実力派リーグでのプレーヤー、アーロン・ラムジーが出場停止でいなかったおかげで、ポルトガル守備陣はベイルだけ止めれば済みましたからね。結局、そのまま2-0で負けてしまい、試合終了後はロナウドに「君たちはフランスでスターだった。驚くべき大会だったよ」(デイリー・ミラー)とベイルも慰められて、帰国することに。とはいえ、そこは初出場で準決勝進出の大躍進を遂げた代表ですからね。金曜に着いたカーディフではアイスランドやアイルランド同様、街を挙げての歓迎を受け、オープンデッキバスでのパレードやスタジアムでの慰労セレモニーなどは、まるで優勝したかのような華やかさ。トロフィーなしでは空港に迎えに出るファンもほとんどいない、スペインやイタリアの帰国風景とは一線を画していましたが、そうそう、ベイルもロナウドもマドリーの練習に戻るのは8月1日になるそうです。
▽そして翌木曜はドイツvsフランスの大一番だったんですが、またやってくれたんですよ、グリースマンが!ちなみに前半のかなり長い間はずっとボールを相手に支配され、何だか昨季のCL、アトレティコとバイエルンの試合のようだなと私も思っていたんですが、フランスもしぶとく失点せず。いえ、それどころか、ハーフタイム間際にはCK時にシュバインシュタイガーが伸ばした手でボールに触れてしまい、ハンドでペナルティをゲットすることに。すると、丁度自分のところに跳ね返ってきたボールを拾ったグリースマンがそのまま、PKマークの前に立ったから、驚いたの何のって。
▽だって、後で本人も「El penalti fue dificil comparado con el que falle en Liga de Campeones/エル・ペナルティ・フエ・ディフィシル・コンパランドー・コン・エル・ケ・ファジェ・エン・リーガ・デ・カンペオネス(CLで失敗していたから、とても難しいPKだった)」と言っていたように、昨季アトレティコで最後の試合、CL決勝ではPKをGKケイロル・ナバスに止められてしまい、むざむざ同点のチャンスを逃してしまった彼ですからね。ただ、その日のノイアーはCL準決勝のアリアンツ・アレナでも1対1で見事に破った相手だったせいか、あっさり決めて、フランスがリードを奪います。
▽そして後半もボールを持っていたのはドイツだったんですが、27分には再びグリースマンが真骨頂を発揮。ええ、ポグバが粘って上げたクロスをノイアーが弾いたところ、抜け目なくその前にいた彼が左足のつま先でゴールに蹴り入れてしまうって、はあ。何度も言って申し訳ありませんが、これが5月28日のサン・シーロでの試合で起こったことだったら良かったのにと嘆いたアトレティコファンがその瞬間、一体、どれだけいたことか。
▽これで2点をリードされたドイツも得意のティキタカ(短いパスを繋ぐプレースタイルのこと)サッカーで反撃したんですけど、こういうの、最近のスペインでもありがちでしたよね。そう、CFのマリオ・ゴメスをケガで失い、この大会不調のミューラーをfalso nueve(ファルソ・ヌベ/CFの位置に何となくいる選手)に置いてプレーしなければならなかった彼らは、GKロリスのparadon(パラドン/スーパーセーブ)もあったものの、ゴールを決めることだけはできず。いくら「ウチの方がいいチームだった」(レーブ監督)という意見には誰もが賛同するとはいえ、サッカーはポゼッションだけじゃありませんからね。点が取れないのでは準決勝敗退も仕方なかったかと。
▽え、ということは日曜の決勝ではロナウドvsグリースマンのマドリーミニダービーが見られるんじゃないかって?その通りなんですが、ちょっと私が当惑しているのは、いえ、ポルトガルが優勝したら、お隣さんのスーパースターがUndecima(ウンデシマ/11回目のCL優勝のこと)も達成していますし、今年のバロンドール決定という意見に異議はないんですけどね。逆にフランスが勝ったら、グリースマンが同賞に輝くかもしれないというのは、まだ時期尚早な気が。うーん、ここまで6得点を挙げているため、決勝でハットトリックをしない限り、大会ピチチ(得点王)はロナウドに持っていかれなくて済みそうですし、優勝を決めるゴールを入れれば、大会MVPも十分ありうると思いますが、何せ、これは諸刃の剣ですからね。
▽そう、うっかり負けたりしたら、CL、ユーロ連続決勝負けとなって、8月4日にアトレティコに戻ってくるグリースマンのトラウマがひどくなる場合もあるため、あまり事前におだて上げないでほしいかと。対してロナウドはリカルド・カルバーリョと共に2004年の母国開催ユーロの決勝でギリシャに負けたチームの数少ない生き残りであるため、リベンジに燃えて、力みすぎるなんて可能性もなきにしろあらず。そんなポルトガルvsフランス戦は日曜午後9時(日本時間翌午前4時)キックオフ。どちらかというとアトレティコ系のプレーをするフランスはもちろん、ペペのケガも治ったポルトガルも守りの堅いチームのようですから、点の取り合いにはならなさそうですが、もう延長戦だけは勘弁してくださいね。
▽実際、ジダン監督率いるチームがプレシーズン練習開始でベルデベバス(バラハス空港)に集まるのは来週の土曜、それも夏の国際大会がなかったメンバーだけで、ハメス・ロドリゲス(コロンビア、コパ・アメリカ3位)、モドリッチ、コバチッチ(クロアチア、ユーロ・ベスト16敗退)らは、それから10日遅れた25日。すでにカナダのモントリオールでのキャンプに入ってからですし、ラモス、ルーカス・バスケス、あとユベントスから買い戻されたものの、コンテ新監督になったチェルシーから6000万ユーロ(約67億円)のオファーが来ているモラタは合流するのかどうか、わからないものの、スペイン(ユーロ、ベスト16敗退)組の3人は27日から。となれば、今はバケーションを満喫していて当然ですが、それが、この頭がクラクラするような暑さの中、木曜からマハダオンダ(マドリッド近郊)で、がっちりトレーニングを始めたアトレティコの姿とあまりに対照的だったから。
▽そう、もちろんこちらもゴディン、ヒメネス(ウルグアイ、コパ・アメリカ・グループリーグ敗退)らは来週火曜から、今週始めに入団が発表されたベルサリコもクロアチアのメンバーだったため、次の日曜から、アウグストとベンフィカから新加入のガイタンら、アルゼンチン(コパ・アメリカ準優勝)組とコケとファンフランのスペイン代表ペアは20日から、そしてカラスコ(ベルギー、ユーロ準々決勝敗退)は25日と、全員揃うには時間がかかるんですけどね。午前8時に集合した初日には、うーん、これはミラノでのCL決勝の延長戦中、足にこむら返しを起こして交代を余儀なくされたことで、今季は更なる体力が必要と実感したんでしょうか。ブラジル代表でウルグアイと同じく、コパ・アメリカ・グループリーグ敗退を喫して、予定ではゴディンたちと一緒に戻ってくるはずだったフィリペ・ルイスが休暇を自主的に切り上げて参加しているんですから、何とも立派な心掛けじゃないですか。
▽え、中には新人でもしっかりアトレティコのフィジカル重視のドレーニングについていった選手たちもいたんだろうって?そうですね、初日からいたのは昨年夏に入団が決まったものの、母国コロンビアのデポルティボ・カリにレンタルで留まっていたFWのサントス・ボレ、昨季中に決まっていたパソス・デ・フェレイラからの移籍が水曜に発表になり、その日は母国の先輩のチアゴの側を離れなかったという攻撃的MFジオゴ・ジョタらは大丈夫だったようですし、1年目はついていけなかったビエットも遅れは取っていなかったよう。いえ、彼の場合はクラブがアルゼンチンの五輪代表招集を拒否して、早いうちに今季のレンタル先を見つけようという思惑があるようですけどね。
▽何はともあれ、どこへ行っても体力はあった方がいいため、しばらくは頑張ることになるでしょうが、後はクラネビテルが木曜にセビージャに1年レンタルが決まり、金曜にはヘスス・ガメスのニューカッスル(イングランド2部)への移籍が決まったという辺りがアトレティコの近況です。ただし、マハダオンダでの苦行もこの土曜までで、日曜からは、この最初の25人のグループで恒例のロス・アンヘレス・デ・サン・ラファエル(マドリッドから1時間の高原リゾート)での地獄のキャンプがスタート。何せ、あちらでは毎日、ダブルセッション、トリプルセッションが続いても、少しは涼しいですし、何より空気がいいですからね。2週間後にはオーストラリアツアーが控えているため、とにかく今は体をしっかり鍛える時期だということでしょう。
▽そんな感じでスペインでは、元チリ代表監督のサン・パオリ氏が指揮官になったセビージャや2部に落ちたラージョから河岸を変えたパコ・ヘメス監督が率いるグラナダ、その他、セルタ、バレンシア、ベティス、ラス・パルマスら、すでにプレシーズン練習を始めているチームはいくつかあるんですが、まだ夏のバケーションも取れていない選手たちが頑張っているユーロについてもお話しておかないと。今週は水木と準決勝が行われ、まずはポルトガルvsウェールズ戦でマドリーのクリスチアーノ・ロナウドとベイルが同僚対決。前半は0-0で終わったものの、後半5分、CKからのプレーでロナウドが地面から76センチも飛び上がり、標高2.61メートルの位置から決めたヘッドで口火を切ると、その3分後には彼が再び狙ったボールをナニが押し込んで、自らバレンシアへの移籍決定を祝います。
▽いえ、ウェールズの方も反撃はしたんですけどね。その日はもう1人の実力派リーグでのプレーヤー、アーロン・ラムジーが出場停止でいなかったおかげで、ポルトガル守備陣はベイルだけ止めれば済みましたからね。結局、そのまま2-0で負けてしまい、試合終了後はロナウドに「君たちはフランスでスターだった。驚くべき大会だったよ」(デイリー・ミラー)とベイルも慰められて、帰国することに。とはいえ、そこは初出場で準決勝進出の大躍進を遂げた代表ですからね。金曜に着いたカーディフではアイスランドやアイルランド同様、街を挙げての歓迎を受け、オープンデッキバスでのパレードやスタジアムでの慰労セレモニーなどは、まるで優勝したかのような華やかさ。トロフィーなしでは空港に迎えに出るファンもほとんどいない、スペインやイタリアの帰国風景とは一線を画していましたが、そうそう、ベイルもロナウドもマドリーの練習に戻るのは8月1日になるそうです。
▽そして翌木曜はドイツvsフランスの大一番だったんですが、またやってくれたんですよ、グリースマンが!ちなみに前半のかなり長い間はずっとボールを相手に支配され、何だか昨季のCL、アトレティコとバイエルンの試合のようだなと私も思っていたんですが、フランスもしぶとく失点せず。いえ、それどころか、ハーフタイム間際にはCK時にシュバインシュタイガーが伸ばした手でボールに触れてしまい、ハンドでペナルティをゲットすることに。すると、丁度自分のところに跳ね返ってきたボールを拾ったグリースマンがそのまま、PKマークの前に立ったから、驚いたの何のって。
▽だって、後で本人も「El penalti fue dificil comparado con el que falle en Liga de Campeones/エル・ペナルティ・フエ・ディフィシル・コンパランドー・コン・エル・ケ・ファジェ・エン・リーガ・デ・カンペオネス(CLで失敗していたから、とても難しいPKだった)」と言っていたように、昨季アトレティコで最後の試合、CL決勝ではPKをGKケイロル・ナバスに止められてしまい、むざむざ同点のチャンスを逃してしまった彼ですからね。ただ、その日のノイアーはCL準決勝のアリアンツ・アレナでも1対1で見事に破った相手だったせいか、あっさり決めて、フランスがリードを奪います。
▽そして後半もボールを持っていたのはドイツだったんですが、27分には再びグリースマンが真骨頂を発揮。ええ、ポグバが粘って上げたクロスをノイアーが弾いたところ、抜け目なくその前にいた彼が左足のつま先でゴールに蹴り入れてしまうって、はあ。何度も言って申し訳ありませんが、これが5月28日のサン・シーロでの試合で起こったことだったら良かったのにと嘆いたアトレティコファンがその瞬間、一体、どれだけいたことか。
▽これで2点をリードされたドイツも得意のティキタカ(短いパスを繋ぐプレースタイルのこと)サッカーで反撃したんですけど、こういうの、最近のスペインでもありがちでしたよね。そう、CFのマリオ・ゴメスをケガで失い、この大会不調のミューラーをfalso nueve(ファルソ・ヌベ/CFの位置に何となくいる選手)に置いてプレーしなければならなかった彼らは、GKロリスのparadon(パラドン/スーパーセーブ)もあったものの、ゴールを決めることだけはできず。いくら「ウチの方がいいチームだった」(レーブ監督)という意見には誰もが賛同するとはいえ、サッカーはポゼッションだけじゃありませんからね。点が取れないのでは準決勝敗退も仕方なかったかと。
▽え、ということは日曜の決勝ではロナウドvsグリースマンのマドリーミニダービーが見られるんじゃないかって?その通りなんですが、ちょっと私が当惑しているのは、いえ、ポルトガルが優勝したら、お隣さんのスーパースターがUndecima(ウンデシマ/11回目のCL優勝のこと)も達成していますし、今年のバロンドール決定という意見に異議はないんですけどね。逆にフランスが勝ったら、グリースマンが同賞に輝くかもしれないというのは、まだ時期尚早な気が。うーん、ここまで6得点を挙げているため、決勝でハットトリックをしない限り、大会ピチチ(得点王)はロナウドに持っていかれなくて済みそうですし、優勝を決めるゴールを入れれば、大会MVPも十分ありうると思いますが、何せ、これは諸刃の剣ですからね。
▽そう、うっかり負けたりしたら、CL、ユーロ連続決勝負けとなって、8月4日にアトレティコに戻ってくるグリースマンのトラウマがひどくなる場合もあるため、あまり事前におだて上げないでほしいかと。対してロナウドはリカルド・カルバーリョと共に2004年の母国開催ユーロの決勝でギリシャに負けたチームの数少ない生き残りであるため、リベンジに燃えて、力みすぎるなんて可能性もなきにしろあらず。そんなポルトガルvsフランス戦は日曜午後9時(日本時間翌午前4時)キックオフ。どちらかというとアトレティコ系のプレーをするフランスはもちろん、ペペのケガも治ったポルトガルも守りの堅いチームのようですから、点の取り合いにはならなさそうですが、もう延長戦だけは勘弁してくださいね。
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