ミランがバッカ弾でブロッキ体制の初陣を白星で飾る 本田は出場機会なし《セリエA》

▽セリエA第33節が17日にルイジ・フェラリスで行われ、サンプドリアvsミランは0-1でミランが勝利した。ミランの本田はベンチ入りしたものの、出場機会がなかった。

▽前節、ユベントスに屈したミランは、ベルルスコーニ名誉会長の独断によりミハイロビッチ監督を解任し、プリマヴェーラを率いていたブロッキ監督を昇格させた。注目のブロッキ新体制の初陣は、前節のユベントスからスタメンを1人変更。本田に代えてベルトラッチを起用し、システムはベルルスコーニ名誉会長が愛する[4-3-1-2]に変更された。

▽バッカとバロテッリの後方にボナヴェントゥーラを置いたミランは、開始早々にチャンスを作る。6分、敵陣のボール奪取からクツカのスルーパスを受けたバッカが巧みなドリブルで対面のシルベストレを揺さぶりながら右足でシュート。しかし、これは枠を捉え切れなかった。
▽その後はリカルド・アルバレスやクアリアレッラがミドルシュートを放つサンプドリアが応戦するが、試合は互いにペースを握れずに推移していく。その中でサンプドリアがネットを揺らす。25分、ボックス右のフェルナンドがバイシクルで狙ったボールがゴール前に向かうと、ファーサイドのドドがゴールに押し込む。フェルナンドの時点でドドはオンサイドだったが、オフサイドの判定が下された。フェルナンドのバイシクルをクアリアレッラが先に頭で触れたようにも見え、その場合はドドがオフサイドとなる。

▽判定に助けられたミランも決定機を作り出す。32分、ディアキテのミスから右サイドを突破したアバーテのクロスをバロテッリが頭でフリックし、ファーサイドのバッカが左足で合わせるが、GKヴィヴィアーノのビッグセーブに遭った。結局、互いに見せ場を作った前半はゴールレスで終了する。▽迎えた後半、序盤こそ前へ出たミランだったが、試合の主導権を握るには至らない。するとブロッキ監督は54分、ベルトラッチを下げてポーリを投入。中盤の活性化を図ると、62分にはクツカのスルーパスからボックス左に抜け出したバッカが右足ラボーナでゴールを狙ったが、GKヴィヴィアーノに阻止された。

▽64分にクアリアレッラの決定的なシュートをGKドンナルンマが防いだミランは、65分にボックス右でフリーのクツカが左足でシュートを放つも、枠の左に外してしまう。続く69分、カウンターから3対2の状況を作ったが、バッカがシュートまでいけなかった。

▽チャンスを生かせないミランだったが、ようやく均衡を破る。71分、2人をドリブルでかわしてボックス右に侵入したボナヴェントゥーラがマイナスに折り返したボールを、バッカがコントロールから右足を振り抜いてゴール左に突き刺した。

▽その後はバッカに代えてメネーズ、ボナヴェントゥーラに代えてK・ボアテングを送り出し、逃げ切りを図ったミランが、サンプドリアの反撃を許さずにタイムアップ。本田が負傷以外で今年初めて出場機会のなかったミランが、ブロッキ新体制の初陣を白星で飾った。