ヴァーディ連発もPK弾などでイングランドがオランダに逆転負け《国際親善試合》

▽イングランド代表vsオランダ代表の国際親善試合がウェンブリー・スタジアムで29日に行われ、1-2でオランダが逆転勝利した。

▽3日前に行われたドイツ代表戦を3-2で劇的逆転勝利したイングランドは、その試合のスタメンから8選手を変更。ララナ、ローズ、スモーリングが引き続き先発となり、ヴァーディやスタリッジ、ミルナーらがスタメンとなった。そして、代表初招集のドリンクウォーターが先発となった。

▽一方、4日前に行われたフランス代表戦を2-3で敗れたオランダは、その試合のスタメンから6選手を変更。ブリントやブルマ、ヴィレムスが引き続き先発となって、デパイやワイナルドゥム、アフェライが先発となった。
▽アンカーにドリンクウォーターを配す中盤ダイヤモンド型の[4-4-2]で臨んだイングランドが押し込む展開で試合は推移。[4-3-3]の布陣を自陣に敷くオランダを相手に、ヴァーディとスタリッジの2トップがボールを引き出して打開にかかるも、崩しきれない状況が続く。

▽すると26分、最初のチャンスはオランダに訪れる。ワイナルドゥムのミドルシュートが枠を捉えたが、GKフォースターのセーブに阻まれた。さらに34分、右CKの流れからワイナルドゥムの放ったシュートが枠の右に飛ぶも、ゴールライン前のDFにカットされる。▽効率的にゴールに迫るオランダが37分に右足を負傷していたプロメスに代えてナルシンを投入したのに対し、前半半ば以降も敵陣でのプレーを続けたイングランドはその直後、バークリーがミドルシュートを放つも、わずかに枠の右へ。それでも41分、イングランドが押し切る。ペナルティアーク中央のララナがボックス右深くまで進入したウォーカーにスルーパスを通すと、トッテナムDFが折り返したクロスをヴァーディが難なく押し込んだ。

▽迎えた後半、50分にヤンセンのシュートでゴールに迫ったオランダは直後、右サイドのナルシンのクロスがボックス内のローズのハンドを誘ってPKを獲得。これをヤンセンが決めて試合を振り出しに戻した。

▽追いつかれたイングランドはスタリッジとローズに代えてウォルコットとクラインを投入。61分にヴァーディがGKズートを強襲するシュートを浴びせ、攻勢を強めていったが、シュートに持ち込めない状況を強いられる。そして、70分にケインを投入し、勝ち越しゴールを目指すも、77分に失点してしまう。

▽ボックス左に侵入したヤンセンが対応したジャギエルカを弾き飛ばしてクロス。これをファーサイドのナルシンが押し込んだ。まさかのビハインドを負ったイングランドは、終盤にかけても押し込み続ける。そしてデレ・アリを投入すると、84分にケインがミドルシュートでゴールに迫ったが、GKズートをこじ開けるには至らずタイムアップ。先日、ドイツに逆転勝利したイングランドだったが、オランダの前に逆転負けを喫してしまった。