【原ゆみこのマドリッド】先行き不安だ…

2016.03.29 13:30 Tue
▽「ベティス戦はまだいいかもしれないけど」そんな風に私が嘆いていたのは月曜日、AS(スペインのスポーツ紙)に載っていた仮想CBコンビの組み合わせを見ていた時のことでした。いやあ、レギュラーのゴディンとヒメネスは代表戦週間に入る前にどっちも太ももにケガをして、それでも前者が木曜にはマハダオンダ(マドリッド近郊)のグラウンドに姿を現し、上手くいけば4月5日のCL準々決勝バルサ戦1stレグに間に合いそうだと聞いて、ほくそえんでいたんですけどね。

▽そこへ何がどうなったのか、先週末は各国代表に出向している選手たちが次々とFIFAウィルスに感染。スペインU21でサウルがクロアチア戦で足首を捻挫したのに始まって、フランスU21でもルーカスが背筋を痛めて帰国。更にはベルギー代表に行ったついでに地元メディア、Het Nieuwsblad紙の取材を受け、「ボクが愛して一緒に住む女性には何かをしていてほしい。家にいたら退屈してしまうだろうからね。自分の仕事を持ってお金を稼がないと」と語り、玉の輿狙いの婚活女性たちをガッカリさせていたカラスコ(22歳、独身)まで、2月半ばのヘタフェ戦で捻った捻挫が再発したというニュースが入って来た日には、私の頭がクラクラしてしまったのも仕方ない?

▽実際、それの何が問題になるかというと、ウルグアイ代表コンビが使えない場合、サビッチもまだ全快通知が出ないうちに先週はモンテネグロ代表の仲間たちを応援に行ってしまっていたため、DFラインの軸としてルーカス、そのヘルプに2年前にラージョにレンタルされていた時にCBの修行もしてきたサウルが考えられていたんですけどね。その2人もプレーできなくなった結果、プランCはボランチのガビor/andクラネビテルをコンバート、そこへルーカスの年子の弟、テオやモンサルベスといったカンテラーノ(アトレティコBの選手)を組み合わせるという、今季はサモラ(リーガで最少失点率のGKに与えられる賞)獲得を確実視されているオブラクが泣いてしまいそうな布陣が考えられていたから。
▽いえ、これだって普通のチームが相手なら、相互援助で何とかなるかもしれませんけどね。MSN(メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの頭文字)を擁したバルサだったりしたら、もう、先日6-0で負けた弟分チーム、ヘタフェ並みのgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を喰らってしまうかもしれないじゃないですか。うーん、そうこうするうちに月曜夕方、先週は故郷のアルゼンチンに里帰りしていたシメオネ監督の到着と合わせて行われた今週最初の練習では、サビッチがようやくグラウンドでのセッションに参加。まだ代表でケガしてきた選手たちの回復予定はわかりませんが、今やシーズンたけなわ、なるたけ早く治ってくれないと困ってしまいますよね。

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