【プレビュー】貫禄の王者vs手負いのガナーズ《バルセロナvsアーセナル》
2016.03.16 08:00 Wed
▽日本時間16日28:45、チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグのバルセロナvsアーセナルがカンプ・ノウでキックオフされる。
▽先月23日に行われた1stレグではアーセナルがカウンターからチャンスを作りながらも決めきれず、バルセロナがメッシによってアウェイゴール2つを獲得し、大きなアドバンテージを手にした。
▽引き分け、0-1の敗戦でも9シーズン連続のベスト8進出となる王者バルセロナは、アーセナル戦後のリーガ4試合を全勝し、2位アトレティコ・マドリーを8ポイント離しての独走態勢を築いている。公式戦37試合無敗を維持しており、万全のチーム状態だ。
▽一方、6シーズンぶりのベスト8進出には少なくとも2点差以上での勝利が必要なアーセナルは、バルセロナ戦後の公式戦5試合を1勝2分け3敗と不調に陥っている。プレミアリーグでは首位レスター・シティに暫定11ポイント差を付けられ、FAカップも敗退し、無冠が濃厚な状況となっている。
▽バルセロナ予想スタメン
GK:テア・シュテーゲン
DF:ダニエウ・アウベス、マスチェラーノ、マテュー、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス、ネイマール
負傷者:ラフィーニャ(ヒザ)、サンドロ(ハムストリング)
出場停止者:ピケ
▽アーセナル予想スタメン
GK:オスピナ
DF:ベジェリン、メルテザッカー、コシエルニー、モンレアル
MF:ウォルコット、コクラン、エジル、エルネニー、サンチェス
FW:ジルー
負傷者:GKチェフ(ふくらはぎ)、MFラムジー(太もも)、MFカソルラ(ヒザ)、ロシツキ(太もも)、チェンバレン(ヒザ)、ウィルシャー(足首)
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。ふくらはぎを痛めていたコシエルニーが復帰できる見込みだが、上記の主力を欠く苦しい陣容だ。ジルーかウォルコットのポジションにウェルベックが起用される可能性がある。
★タクティカル・プレビュー
◆1stレグ以上にバルサ支配の展開
▽少なくとも2点が必要なアーセナルだが、敵地での1stレグでもポゼッション力に優れるアーセナルを相手に70%近いポゼッション率を記録したバルセロナが、ボールを保持する展開で試合は推移するだろう。
◆死角なし~バルセロナ~
▽正直、現在のバルセロナに隙は見当たらない。攻守両面で充実しており、慢心さえなければ勝ち上がりは確実だ。メッシとスアレスが引き続きゴールを量産し、直近のヘタフェ戦でネイマールに5試合ぶりのゴールが生まれ、MSNが躍動している。彼ら3人のアイデアと技術があれば、1stレグ同様にアーセナル守備陣を翻弄できるはずだ。
▽アウェイゴールを許したくないバルセロナとしては、ブスケッツの存在が何より大きい。ゴールを奪うべくハイプレスをかけてくる可能性があるアーセナルだが、そのプレスを難なく受け流せるだけのボールスキルを持つスペイン代表MFの存在によって安定した試合運びを実現できる。
◆要所でロングカウンターを~アーセナル~
▽アーセナルとしては1stレグの戦いを踏襲し、失点せずに2点を奪って延長に持ち込むプランを遂行したい。無理に前がかってはバルセロナのショートカウンターを浴びてしまい、失点のリスクと運動量の低下を招く可能性が高い。
▽逆転突破を目指す現実的な戦い方としては、やはり自陣に引いて耐えつつ、ロングカウンターからサンチェスやウォルコット、ウェルベックらの走力を駆使してバルセロナゴールを目指す策が最善と思われる。1stレグではチャンスを作れていただけに後は決めきる決定力をいかに高められるか。FAカップで約2カ月半ぶりにゴールが生まれたジルーの働きに期待だ。
▽そんな中で中盤から飛び出せるラムジーの負傷は痛手となる。ロングカウンターの強度は落ちてしまうが、代役のエルネニーはコクランと共に守備ブロックを形成し、守備の安定を図る仕事に専念したい。朗報としては、対人能力に優れ、守備を統率できるコシエルニーが復帰したことでMSNに対抗できる可能性が高まっている点だ。
▽先月23日に行われた1stレグではアーセナルがカウンターからチャンスを作りながらも決めきれず、バルセロナがメッシによってアウェイゴール2つを獲得し、大きなアドバンテージを手にした。
▽引き分け、0-1の敗戦でも9シーズン連続のベスト8進出となる王者バルセロナは、アーセナル戦後のリーガ4試合を全勝し、2位アトレティコ・マドリーを8ポイント離しての独走態勢を築いている。公式戦37試合無敗を維持しており、万全のチーム状態だ。
◆バルセロナ◆
【4-3-3】
【4-3-3】

GK:テア・シュテーゲン
DF:ダニエウ・アウベス、マスチェラーノ、マテュー、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス、ネイマール
負傷者:ラフィーニャ(ヒザ)、サンドロ(ハムストリング)
出場停止者:ピケ
▽ラフィーニャ以外にケガ人はいない。GKはカップ戦要員のテア・シュテーゲンが務める。フィールドメンバーはベストメンバーを送り込める状況だ。直近のヘタフェ戦で温存されたスアレスやブスケッツ、マスチェラーノ、ダニエウ・アウベスといった主力が先発に戻るだろう。出場停止のピケの代役はマテューか。
◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】

GK:オスピナ
DF:ベジェリン、メルテザッカー、コシエルニー、モンレアル
MF:ウォルコット、コクラン、エジル、エルネニー、サンチェス
FW:ジルー
負傷者:GKチェフ(ふくらはぎ)、MFラムジー(太もも)、MFカソルラ(ヒザ)、ロシツキ(太もも)、チェンバレン(ヒザ)、ウィルシャー(足首)
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。ふくらはぎを痛めていたコシエルニーが復帰できる見込みだが、上記の主力を欠く苦しい陣容だ。ジルーかウォルコットのポジションにウェルベックが起用される可能性がある。
★タクティカル・プレビュー
◆1stレグ以上にバルサ支配の展開
▽少なくとも2点が必要なアーセナルだが、敵地での1stレグでもポゼッション力に優れるアーセナルを相手に70%近いポゼッション率を記録したバルセロナが、ボールを保持する展開で試合は推移するだろう。
◆死角なし~バルセロナ~
▽正直、現在のバルセロナに隙は見当たらない。攻守両面で充実しており、慢心さえなければ勝ち上がりは確実だ。メッシとスアレスが引き続きゴールを量産し、直近のヘタフェ戦でネイマールに5試合ぶりのゴールが生まれ、MSNが躍動している。彼ら3人のアイデアと技術があれば、1stレグ同様にアーセナル守備陣を翻弄できるはずだ。
▽アウェイゴールを許したくないバルセロナとしては、ブスケッツの存在が何より大きい。ゴールを奪うべくハイプレスをかけてくる可能性があるアーセナルだが、そのプレスを難なく受け流せるだけのボールスキルを持つスペイン代表MFの存在によって安定した試合運びを実現できる。
◆要所でロングカウンターを~アーセナル~
▽アーセナルとしては1stレグの戦いを踏襲し、失点せずに2点を奪って延長に持ち込むプランを遂行したい。無理に前がかってはバルセロナのショートカウンターを浴びてしまい、失点のリスクと運動量の低下を招く可能性が高い。
▽逆転突破を目指す現実的な戦い方としては、やはり自陣に引いて耐えつつ、ロングカウンターからサンチェスやウォルコット、ウェルベックらの走力を駆使してバルセロナゴールを目指す策が最善と思われる。1stレグではチャンスを作れていただけに後は決めきる決定力をいかに高められるか。FAカップで約2カ月半ぶりにゴールが生まれたジルーの働きに期待だ。
▽そんな中で中盤から飛び出せるラムジーの負傷は痛手となる。ロングカウンターの強度は落ちてしまうが、代役のエルネニーはコクランと共に守備ブロックを形成し、守備の安定を図る仕事に専念したい。朗報としては、対人能力に優れ、守備を統率できるコシエルニーが復帰したことでMSNに対抗できる可能性が高まっている点だ。
バルセロナの関連記事
UEFAチャンピオンズリーグの関連記事
|
バルセロナの人気記事ランキング
1
元バルサ逸材のセカンドキャリアは順調…メキシコ最大の石油会社との事業など商才見せる
2021年に現役を引退した元メキシコ代表FWのジョバニ・ドス・サントス氏(35)が、実業家として順調なセカンドキャリアを歩んでいるようだ。 バルセロナのカンテラ出身であるドス・サントス氏は、ロナウジーニョやリオネル・メッシに続く新たなメガクラックとして期待を集めた。しかし、2007-08シーズンにファーストチーム昇格を果たすも、当時黄金期のチームで出場機会を得られず。 以降はトッテナムやマジョルカ、ビジャレアルといったヨーロッパのクラブを渡り歩き、2015年からは母国の隣国アメリカのLAギャラクシー、2019年には父親の古巣である母国クラブ・アメリカでプレーし、2021年限りで現役を退いた。 メキシコ『Claro Sports』によれば、メキシコ代表として通算106キャップを刻んだアタッカーは現在、石油化学会社『ペトロレオス・メキシカーノ(PEMEX)』と関係がある『プロキュラ・メキシコ』のパートナーを務めており、年間40万~50万ドル(約6170万~7710万円)の収入を得ているという。 さらに、メキシコ国内で高級車の売買ビジネスも営んでおり、ここでも成功を収めているとのことだ。 2024.11.16 09:45 Sat2
21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu3
大ケガから復帰のスペイン代表MFガビがバルセロナと2030年まで契約延長、ペドリに続く
FCバルセロナは31日、スペイン代表MFガビ(20)との契約延長を発表した。新契約は2030年6月30日までとなる。 バルセロナのカンテラ育ちのガビは、2021年7月にファーストチームに昇格。当初はあまり出番がなかったが、スペイン代表を当時指揮していたルイス・エンリケ監督に見出され、スペイン代表で先に活躍を見せていった。 その後チームの中心人物となり、ペドリとともに中盤を支える存在となったが、2023-24シーズンにスペイン代表の活動で重傷。右ヒザ前十字じん帯断裂、外側半月板損傷の重傷となり、長期離脱となった。 今シーズンもシーズン序盤は欠場が続いたが、10月に復帰すると徐々に出場時間を伸ばしていき、ラ・リーガで11試合1アシスト、チャンピオンズリーグ(CL)で5試合に出場するなど、復調しつつある状況だ。 バルセロナは30日にペドリとも2030年まで契約を延長しており、中盤を支えるカンテラーノを長期でチームに留まらせることに成功した。 2025.01.31 23:20 Fri4