【原ゆみこのマドリッド】きっと今度はゴールが入る…

2016.03.15 13:30 Tue
▽「息抜きのつもりなのかしら」そんな風に私が首を傾げていたのは月曜日、お昼のニュースでアトレティコのグリースマンが前日の夕方、ボウリングにいそしんでいるビデオを見た時のことでした。いやあ、たまたまその日曜はレアル・マドリーの試合まで時間があったため、久々に私もマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場を覗きに行ったんですけどね。次にはいよいよCLベスト16の2ndレグ、準々決勝進出が懸かったPSVとの大一番が火曜に迫っているというのに、出入り口で選手たちを待っていたファンは20人程と少な目。

▽最近の3試合では余裕の勝利が続いているため、皆あまり心配していないという見方もできますが、水曜にアーセナルとの2ndレグ挑むバルサが1stレグで0-2と勝っているのとは話が別で、アトレティコはアイントホーフェンでスコアレスドローだったんですよ。これは1月にコパ・デル・レイ準々決勝で敗退したセルタ戦とまったく同じパターンで、2ndレグをホームでプレーする彼らは引き分けではダメ。とにかくゴールを奪って勝たないことには突破できないという焦りを逆手に取られ、相手に3点も決められてしまった悲劇をどうして忘れられるでしょう。

▽まあ、あの時とはチームの調子も違うため、アトレティコのファンにも安心感があるんでしょうけどね。これでうっかり躓いて、先週はローマを再び下して一足早く、この金曜に開かれる抽選会の切符を手に入れたお隣さんと肩を並べられないとなっては悔しいでしょうし、日曜の試合の後に「Si cae, sería buena noticia para los demás equipos de Europa/シー・カエ、セリア・ブエナ・ノティシア・パラ・ロス・デマス・エキポス・デ・エウロッパ(もし敗退したら、他のヨーロッパのチームにはいいニュースだろう)」なんて言っていたアルベロアを喜ばすのもシャクに触りますからねえ。となれば私も、ボウリングは下手でもゴールを入れるのは得意なグリースマンが5試合連続ゴールを達成してくれることを祈るしかないんですが…。
▽とりあえず、そのへんのことはまた後で話すとして、ここでは先に先週末のリーガの試合を振り返ってみることにすると。土曜の午後4時からはヘタフェがカンプ・ノウで首位バルサに挑むというので、私も遅いお昼ご飯と取りながら、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)で見ることにしたんですが、やはり運気が下がっている時にまみえる相手じゃないですね。ヘタフェの健気な抵抗が持ったのはたったの9分間だけ。しかもジョルディ・アルバのシュートがホァン・ロドリゲスの足に当たってオウンゴールで呆気なく失点しているのでは、早々に心がくじけてしまっても仕方なかった?

▽幸い、そのすぐ後のメッシPKはGKグァイタが弾き、相手もさすが今季7本中、3本失敗していることだけあるなと思わせたんですが、普通のチームであったら大問題でもこのバルサだけは例外。ええ、19分にはそのメッシのアシストでムニルがヘッドで2点目、更にネイマールが続き、最後は当人がエリア外からgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めて、前半だけで4点も取られていてはどうしようもありませんって。
※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。

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