【原ゆみこのマドリッド】自分のミスは自分で償う…

2016.02.09 13:30 Tue
▽「きっと言い間違いよね」そんな風に私が首を振っていたのは土曜日、部屋でくつろぎながら、TVE(スペイン国営放送)のサッカー番組、Estadio1(エスタデイオ・ウノ)を流してした時のことでした。いやあ、もうその日の試合のサマリーは終わり、翌日にプレーするお隣さんの話の中で、今年もレアル・マドリーが6日のチャイニーズ・ニューイヤーに合わせて作ったビデオが映っていたんですけどね(http://www.realmadrid.com/ja/news/2016/02/real-madrid-send-their-best-wishes-for-the-chinese-new-year)。番組の司会者が「el ano de gato/エル・アーニョ・デ・ガトー(ネコ年)」とマジメな顔で解説していため、去年のcabra(カブラ/ヤギ)とoveja(オベハ/ヒツジ)のこともありましたし、もしや中国には日本にはない干支があるのかと、ついついビデオを見直してしまうことに。

▽いえいえ、もちろんそんな干支はなくて、「ano de mono/アーニョ・デ・モノ(サル年)」が正しいんですが、そういえば同日のマルカ(スポーツ紙)にはここまで5試合連続ゴールのベンゼマを称えて、ネコ年(由来はモウリーニョ元監督がベンゼマをネコに、イグアインを犬に例えたことから)なる記事のタイトルもありましたしね。おまけに中国語のわからない私にしたら、イスコなど、ニャーニャー言っているようにしか聞こえなかったため、そう言いたくなる気持ちもわかりますが…。ビデオのオリジナリティに関しては今回、ネイマールにコントを演じさせた宿敵バルサの方が上を行っていたかもしれません(http://www.fcbarcelona.jp/club/detail/article/fc-barcelona-celebrate-the-new-chinese-year-2016)。

▽まあ、そんなことはともかく、先週末のリーガ戦がどうだったかについてお伝えすることにすると、マドリッドの両雄はどちらもミスを犯した選手が見事に名誉挽回して大団円という形で解決。先に試合があったのはアトレティコなんですが、いえ、エイバルをビセンテ・カルデロンに迎えての土曜の一戦の前半は、「ピッチの状態が悪くて地面でプレーできず、相手もそれをしたがらなかった」(メンディリバル監督)という有様で、ボールが宙を舞うばかりとなって、どちらのチームにも枠内シュートがなかったぐらいなんですけどね。後半に入った途端、それをすっかり忘れてしまったアトレティコの選手が約1名。
▽それはサウルで、「quiero jugarlo con el portero, se me queda a atras por el terreno de juego/キエロ・フガールロ・コン・エル・ポルテーロ、セ・メ・ケダ・ア・アトラス・ポル・エル・テレーノ・デ・フエゴ(GKに送りたかったんだけど、ピッチのせいでボールが後ろに残っちゃった)」って、止めてくださいよ。先日のコパのセルタ戦だって、パスをグイデッティに送ってしまい、そこからgolazo(ゴアラソ/スーパーゴール)で勝ち越し点を奪われたのは運も悪かったんですが、その日の彼はゴディン、サビッチの欠場のせいでCBとしてプレー。自陣エリアすぐ前でそんなミスを犯したりしたら、ラッキーとばかりにエンリッチにボールを奪われて、コケのアトレティコB時代の同僚、ケコに先制点を決められてしまっても仕方ないかと。

※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。

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