【原ゆみこのマドリッド】急に現実が見えてきた…

2016.02.02 12:30 Tue
▽「結局、バレンシアなんだ」そんな風に私が驚いていたのは今年の冬の移籍市場がクローズする月曜日。夕方過ぎになって、レアル・マドリーのチェリシェフがバレンシアに今季末までのレンタル移籍という記事をスポーツ紙のサイトで見つけた時のことでした。前日のエスパニョール戦後にジダン監督は、彼がチームを出ることを認めていたためどこかに行くんだろうなとは思っていたんですけどね。土曜日の時点ではリバプール、日曜日にはセビージャと相手がコロコロ変わり、最終的にバレンシアへ。このバレンシアですが、レンタル移籍での復帰を目指したビジャレアルのほとんどお隣さん。ビジャレアルと言えば、昨年12月のコパ・デル・レイ32強対決1stレグでチェリシェフが出場停止処分を受けていることを教えてくれず、マドリーがコパ敗退になっただけに、ちょっと嫌味に思えなくもない?

▽さらにバレンシアは日曜日、アトレティコから左SBのシケイラを来シーズン終了までのレンタルで獲得。シケイラは夜にメスタジャでのスポルティングとの試合を観戦していました。チームはサナブリアに決められたPKによる1点を返せずに0-1で負けて、とうとうリーガ戦11試合白星なしというドツボにはまっているようで…。シケイラはネビル監督のチームの惨状を目の辺りにしたのではないかと。その分、今いる不調の選手たちに代わって、自分が使ってもらえるかもしれないという可能性に賭けたのかもしれませんけどね。おまけに、敗退したアトレティコとは違いコパの試合も残っていて、今週水曜日にはバルサとの準決勝が控えています。規約上、2人に出場資格はないですが、リーガとのローテーションもあるでしょうから、やっぱりプレーするチャンスは増えるかと。

▽他にもアトレティコは清水の舞台から飛び降りるような気持ちで、ジエゴ・コスタに帰ってもらえるよう、移籍金4500万ユーロ(約59億円)のオファーをチェルシーにしたものの断られ…。それでも市場が閉じる月曜日の深夜零時(日本時間火曜午前8時)まではどう転ぶかわからないと聞き、何となく落ち着かない週明けなんですが…。とりあえず、土日に行われたリーガの様子をお伝えしておかないと!! 今節、先陣を切ったのはそのアトレティコなんですが、いやあ、さすが彼らですね。カンプ・ノウでの首位決戦は誰もが想像だにしていなかった、とんでもない展開になったから、私も冷静に振り返ってみられるまで、かなりの時間を要することに…。
※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

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