【倉井史也のJリーグ】まったく近頃の若いもんはとブツブツ?! の巻

▽いちど「縦読み」の原稿を書くと、だいたい次もそうなってるんじゃないかって、まず頭の文字だけ読んでしまう読者って結構いらっしゃるんですよ。特に最初の文字がひらがなだったりすると、すごく探しちゃう、みたいな。で、何もなかったら編集部に「どうして縦読みじゃない!」ってプレッシャーかけてくる、的な。

▽かんたんにそんな原稿書けませんって。でも、こうやって今週も頭の字を全部平仮名にしたから、引っかかった人もいるだろうなぁ、うしし。ま、こんな軽口を叩ける様になったのも、U-23日本代表がリオ五輪出場を決めてくれたからなんですけどね。

▽らくに勝てた試合なんて1つもなかったから、本大会に行ってどうなるか、本当に心配だけど、その実、今回は出場できないかもしれないという悲観論がずっとあったのも事実。そんな心配をはね除けて勝ち上がってくれたのだから、この年代の根性はしっかりしていると思っていいんじゃないですか? 確かに攻撃力とか構成力は不安だけど、時折ドッキリするくらい素晴らしい縦パスを入れる場面もあったし、経験を積めばますますよくなるんじゃないでしょうかね。
▽かんこくとの決勝戦は、お互いにプライドだけがかかっているけれど、ここでしっかり勝ってアジアの中での苦手意識を払拭してほしい! そういえば、28年ぶりに五輪出場を決めたアトランタ五輪最終予選でも、決勝は韓国戦でした。ただ、そのときは1-2の敗戦。ドーハ、イラク、アディショナルタイムといろいろ昔の悪い思い出を塗り替えてきたのですから、決勝もお願いします!

▽ただ、ケガだけは止めてねって感じ。だってもうJリーグの前期日程が明らかになってリーグ戦は目の前なんです。せっかくここまで奮闘して、視聴率も良くて、みんなから注目してもらってるのだから、開幕戦で活躍して、このカタールで蓄えた熱をJリーグにもたらしておくれ、って思ってますよ。それでも30日23時45分になったらテレビの前で「勝て～」って言っちゃうんですけど。▽しかし、今年のJには目玉選手が少ないと思っていたら若い選手の活躍でサッカーが注目を集めるなんて、近頃の若いもんはすごいじゃないですか。思わず縦読みの原稿を作るという労力を使って褒め称えちゃいましたよ。え? 下から読んだら、あなたもきっとそう叫びます。はい、大きな声で!

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【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。