【倉井史也のJリーグ】簡単そうに思えて難しいのが日本のサッカー?! の巻

2016.01.15 11:00 Fri
▽簡単そうに思えて、その実意外に難しいコトってあるじゃないスか。それって今の日本のサッカーに当てはまると思うんスよ。

▽だってほら、サウジアラビアがタイと引き分けてくれたおかげで、北朝鮮に勝った我がU-23日本代表は、土曜日のタイ戦に勝つと、グループリーグ突破? 的な? あ、思ったより楽だった、的な?

▽でもね、昔はタイってなかなか苦手だったんですよ。ロス五輪の時はピヤポンにハットトリックを許して2-5で敗れたし、93年のワールドカップ予選ではホームもアウェイもギリギリの1-0だったし。個人の技術は高いんですよ、昔から。
▽それに現在のタイはA代表も強い。2018年ロシアワールドカップのアジア2次予選では現在Fグループ1位。もしかしたらアジア3次予選でA代表ともぶつかるかもしれないのです。
だからタイ戦も決してゆったり見てられないですよ、ってことッス。それに北朝鮮を全然いなせなかった選手の緊張ぶりから考えると、今回も苦戦するかもね~って感じじゃないスか。

▽そしてそのタイ戦と時をほぼ同じくして、いろいろなチームがいよいよスタートするのです。あ~長かったよ~! ところが待っていた、そして慣れ親しんでいるはずのJリーグが難しい。
▽今年のJリーグのトレンドは、「移籍していく選手が多くね?」みたいなチーム。普通なら、契約更新した選手のほうが、いなくなってしまう選手よりも多いもんですよね。

▽ところが、14日現在で判明している「移籍していく」「期限付移籍が終了する」「契約更新しない」「引退する」選手を合計して10人を超えるチームがぞろぞろあるのです。ざっと調べると、J1では名古屋の12人。これがJ2やJ3になるとその数が急に増えて、盛岡14人、秋田18人、山形15人、水戸14人、群馬19人、栃木が16人、横浜FC11人、YSCC横浜14人、湘南10人、相模原12人、甲府11人、松本13人、長野10人、金沢13人、藤枝17人、岐阜16人、京都17人、鳥取13人、山口12人、長崎14人、熊本12人、大分11人、琉球17人。

▽そして今のところ最多なのは出血大放出中の千葉! その数なんと21人! いなくなる選手だけで紅白戦できそうな。

▽選手リストは来月早々に公表されそうだけど、もしかしたらそれまでに、まだまだチームを変わる選手が出てくるのかも。ちゅうことで、今年のJリーグは簡単そうに見えても難しいです。選手名鑑を必ず買いましょう。

▽え? もしかしてタイ戦にすんなり勝っちゃったら、Jリーグの移籍も結構簡単に覚えられる感じじゃないかって? いえいえ、J1はチャンピオンシップ、J2は昇格プレーオフ、J3はリーグ戦のレギュレーションが変わったりしてて、それも確認しなきゃでしょ。

▽Jリーグってそのものがますます難しくなってきたのかも……(汗)。


【倉井史也】 試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。

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