國學院久我山、パスサッカーの原点《六川メルマガ》

2016.01.12 20:00 Tue
▽超ワールドサッカーにて『六川亨の日本サッカー見聞録』を連載している六川亨氏のメールマガジンを、今月も配信します。長年に渡って日本サッカー界を追ってきたベテランサッカージャーナリストの六川氏による、とっておきの情報や試合のプレビュー&レビューなどをメールでお届けします。

▽今回の内容は、11日に行われた高校サッカー選手権大会の決勝に関するお話しです。決勝では、インターハイ王者の東福岡が圧倒的な強さを見せつけて夏冬の二冠を達成しましたが、対する國學院久我山も魅力的なサッカーを披露。試合を重ねる毎に成長していくようにも感じました。今回は、その決勝戦を振り返りつつ、國學院久我山のスタイルに込められた思いにも触れています。なお、先月まで購読していた方も、継続を希望される方は下記リンクからお手続きを行って下さい。今回の配信は1月13日(水)の15~17時頃を予定しております。

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「一言でいうと東福岡が強かった。ベストゲームをやれるようにしたかったが、ベストゲームをしてもかなわなかった。今日のゲームで0-5は、すべてが否定されるわけではない。選手は頑張ってくれたが、東福岡はちょっと違った。微差ではなく、もっと大きい差だが、何とかそれを埋められるようにしたい。インターハイの負けより選手は成長したと思う」

▽1月11日の第94回全国高校サッカー選手権決勝で、東福岡(福岡県)に0-5で大敗した國學院久我山(東京A)を率いた清水監督の、試合後の第一声だ。國學院久我山は、得意のパスサッカーを、東福岡の素早いプレスと屈強なフィジカルに封じられての完敗だった。

▽プレーメーカーの名倉巧には1ボランチの鍬先祐弥がマンマークで影のようにつきまとい、1トップの澁谷雅也もセンターバック2人のハードマークに遭った。それでも足元へのパスだけでなく、右ウイング内桶峻のDF陣の背後への飛び出しからチャンスを作ったが、数少ない好機もU-18日本代表GK脇野敦至の的確なポジショニングに阻まれた。國學院久我山のストロングポイントを確実に“消し”にきていた。

▽ただ、完敗ではあったものの、決勝に進んだからこそ“見えた”課題だったと思う。だからこそ清水監督も「インターハイの負け(1回戦で明徳義塾高に1-2で敗戦)より選手は成長した」と実感したのだろう。

▽それは東福岡の森重監督も感じていて、……

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【六川亨】
▽1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。

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