【原ゆみこのマドリッド】昨年の反省をする時間もない…

2016.01.02 15:55 Sat
▽「天の恵みのようなものね」そんな風に私が喜んでいたのは元旦の朝。アウグストがアトレティコに入団することがクラブのオフィシャルページで発表されているのを見つけた時のことでした。いやあ、この移籍話はチアゴが腓骨骨折で長期離脱となるのがわかってから、すぐに浮上。彼がリーベル・プレート時代に、シメオネ監督の教え子だったこともあり、ほぼ確定的なものとして扱われていたんですけどね。

▽実際、早く契約を結んでも結局、新チームでプレーできるのは1月からになるためか、双方共、ゆっくり構えていたんですかね。おまけにセルタでキャプテンを務める当人が妙なところで律義さを発揮。年内最後となる30日のアスレティック戦にも「nunca fui a especular, nunca quise borrarme/ヌンカ・フイ・ア・エスペクラル、ヌンカ・キセ・ボラールメ(決してためらったりしなかったし、バックレたりもしたくなかった)」と先発でプレーすることに。ベリッソ監督は理解を示してしていただけに、この行動には驚いたの何のって。

▽どちらにしろ、アウグストは年明け4日にサッカー協会が営業を開始して、選手登録手続きをしてくれないと出場できないんだから、別にいいんじゃないかって? まあ、幸いケガもなかったため、それには文句もないんですが…。とりわけその試合で際立ったのは、アトレティコにお勤めすることになった当人のパス成功率。ええ、これがバルサの選手やお隣さんのクロースなどが時々記録する、98%という極めて高いものだったんですよ。
▽何せ同日、ラージョとのミニダービーでの兄貴分はたった53%。1部リーガのチームでは、私ですらついぞ目にしたことのない、2度のパスで1回しか届かないという恐ろしい数字でしたからね。となると、この補強はまさに正解と言うしかないんですが…この週末のリーガ戦にはやはりまだ出られないのは、非常に心細い気がしないでもありません。

※このニュースは一部省略してご紹介させていただいております。全文が気になる方は[コラム]でご覧ください。
【マドリッド通信員】
原ゆみこ
南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している

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