8年間の職務停止処分を受けたプラティニ会長が激怒、「現実の道化芝居」

2015.12.22 00:44 Tue
▽欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長(60)が、21日に国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会から科された8年間の職務停止処分に対して、「現実の道化芝居」と痛烈に非難。また、処分不服として上訴する意向であることを発表した。フランス『レキップ』が伝えている。

▽倫理委員会は今年10月、2011年2月にFIFAのゼップ・ブラッター会長(79)がFIFAを通じてプラティニ氏に支払った200万スイスフランが「書面による契約ではない」不当なものであるとし、両氏に対して90日間の暫定的な活動停止処分を科していた。

▽その後、調査を進めた結果、同委員会は汚職容疑がかけられている両氏に対して、8年間の職務停止という重い処分を科すことを決定した。
▽18日に行われた聴聞会をボイコットしていたプラティニ氏は、『AFP』に送った声明文の中で今回の処分を痛烈に非難すると共に、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴する意向であることを宣言した。

「今回の決定は、私を驚かせるものではない。それは金曜日(18日)に私がボイコットした聴聞会を前に決定していたものと同じ結果だったと言えるだろう。私の運命は聴聞会が行われる前に既に決していた。この評決は私をフットボールの世界から排除したいという感傷的な願望から決定したものだと確信している」
「私はスポーツ仲裁裁判所への照会を行うと共に、自分の無実を証明すると固く決心している。また、同様に裁判の手続きを行う中で生じる私の損害賠償を請求するために民事訴訟を起こす準備を進めている」

▽なお、今回の処分を受け、FIFA次期会長候補と見られていたプラティニ氏は、来年2月の会長選に出馬できなくなった。

▽また、プラティニ氏と同様に8年間の職務停止を受けたブラッター氏も21日にCASへ上訴する意向を示している。

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