【日本サッカー見聞録】物足りなさを感じた試合
2015.11.13 12:55 Fri
▽代表メンバー発表の会見や、試合前日の公式会見でもハリルホジッチ監督は6月の「リベンジ」を強調していた。このためシンガポール戦のスタメンも6月とほぼ同じメンバーと予想したところ、埼玉スタジアムで出場した選手は酒井宏、吉田、長谷部、本田の4人だけだった。対するシンガポールも6月の試合に出場した選手はGKイズワンら5人だけ。両チームともメンバーをガラリと入れ替えての再戦となった。
▽試合は20分に、スタメン起用に応えた金崎のビューティフルゴールで日本が先制する。6月はファインプレーの連続で日本の攻撃をシャットアウトしたGKイズワンも為す術のない鮮やかなボレーシュートだった。さらに26分、先制点と同様に武藤のアシストから本田が追加点を決める。いずれも「中は堅いと思うので、一度外に広げて幅を使って攻めたい」(清武)という狙い通りの展開から右サイドを崩してのゴールだった。
▽ただ、蒸し暑さと疲労のためか、後半は攻めこみながらもゴールが遠い。さらに65分過ぎにはクロスからフリーでのヘッドを許し、あわやというシーンも作られた。指揮官は70分に武藤に代え宇佐美、75分に清武に代え香川、さらに83分には本田に代え原口を投入したものの、彼らが攻撃を活性化したとは言い難い。原口の投入はもっと早い時間帯の方が、彼も本来の持ち味を出せるのではないかと疑問に感じざるを得なかった。
▽ようやく日本は87分に右CKの流れから吉田が追加点を奪って勝利を決定づける。それでも正直、物足りなさを感じずにはいられなかったシンガポール戦だった。理由としては、アジア2次予選の相手はシリアやシンガポールに限らず、いずれも“格下”すぎること。ほとんどの時間帯で日本がボールを支配しているため、練習試合の印象が強い。
▽そしてもう1点は、金崎や柏木ら久しぶりに代表復帰した選手はいるものの、選手の顔ぶれにフレッシュさがない点だ。チームの主力は2011年のアジアカップ以来、本田であり香川であり、岡崎である。その後は宇佐美や原口、武藤らが台頭してきたものの、まだ“絶対的”な存在にはなっていない。チームに新陳代謝のないことが、閉塞感につながっている気がしてならない。
【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。
▽試合は20分に、スタメン起用に応えた金崎のビューティフルゴールで日本が先制する。6月はファインプレーの連続で日本の攻撃をシャットアウトしたGKイズワンも為す術のない鮮やかなボレーシュートだった。さらに26分、先制点と同様に武藤のアシストから本田が追加点を決める。いずれも「中は堅いと思うので、一度外に広げて幅を使って攻めたい」(清武)という狙い通りの展開から右サイドを崩してのゴールだった。
▽ただ、蒸し暑さと疲労のためか、後半は攻めこみながらもゴールが遠い。さらに65分過ぎにはクロスからフリーでのヘッドを許し、あわやというシーンも作られた。指揮官は70分に武藤に代え宇佐美、75分に清武に代え香川、さらに83分には本田に代え原口を投入したものの、彼らが攻撃を活性化したとは言い難い。原口の投入はもっと早い時間帯の方が、彼も本来の持ち味を出せるのではないかと疑問に感じざるを得なかった。
▽そしてもう1点は、金崎や柏木ら久しぶりに代表復帰した選手はいるものの、選手の顔ぶれにフレッシュさがない点だ。チームの主力は2011年のアジアカップ以来、本田であり香川であり、岡崎である。その後は宇佐美や原口、武藤らが台頭してきたものの、まだ“絶対的”な存在にはなっていない。チームに新陳代謝のないことが、閉塞感につながっている気がしてならない。
▽遠藤航だけでなく、南野や浅野らさらなる若手選手の台頭に期待したい。
【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。
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「まだ泣くの早いって」と本田圭佑にツッコまれた日本代表サポーター、元Jリーガーの親友だった「親友が世界的にバズってて最高」
世界中でも話題となり、本田圭佑からもツッコミを受けた日本代表のサポーターが意外な人物と繋がっていたようだ。 1日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループスE最終戦で日本はスペイン代表と対戦。劇的な逆転勝利を収め、グループ首位でベスト16入りを決めていた。 ドイツ代表戦に続いてのアップセットは世界中を驚かせた他、逆転ゴールに繋がった三笘薫の折り返しのシーンがラインを割っていたかどうかが大きな議論を呼ぶことに。国際サッカー連盟(FIFA)が公式見解を示すほどにまで発展していた。 今大会では日本人サポーターが世界中でバズることが多く、ドイツ戦前にFIFAの公式映像に映ったことで、世界中で美女サポーターだと大騒ぎになったSHONOさん、ドイツ戦で「私のボスへ。2週間の休暇を取らせてくれてありがとうございます!」と紙に書いた上、上司から返事をもらった男性サポーターなどがいた。 そんな中、スペイン戦でも1人のサポーターが注目の的に。田中碧の決勝ゴールが決まった後、すでに涙した姿が映し出された男性サポーターが大きな話題に。「ABEMA」で解説していた本田には、「まだ泣くの早いって」とツッコまれてしまったサポーターだが、実は元Jリーガーの親友だったという。 その選手とは、サガン鳥栖やベガルタ仙台、ガイナーレ鳥取、横浜FC、奈良クラブ、栃木シティFCでプレーし、今シーズンは松本山雅FCでGKコーチを務めていたシュナイダー潤之介氏だ。 シュナイダー潤之介氏は、自身のツイッターを更新。「親友が世界的にバズってて最高」とし、その男性サポーターがカメラに抜かれた写真を投稿していた。 ゴミ拾いも含め、何かと注目を集める日本代表関係者。意外な繋がりは他にもまだまだあるのかもしれない。 <span class="paragraph-title">【写真】本田圭佑に「泣くの早い」とツッコまれたサポーターの男性は世界でも話題に</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">親友が世界的にバズってて最高 <a href="https://t.co/QlCar4pxMY">pic.twitter.com/QlCar4pxMY</a></p>— シュナイダー潤之介 (@j_schneider29) <a href="https://twitter.com/j_schneider29/status/1598648612720111616?ref_src=twsrc%5Etfw">December 2, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/Clo2ePCPNB8/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/Clo2ePCPNB8/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; 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「良いチームだったと認めるしかない」インドネシアを指揮した韓国人監督、日本代表を称えるも選手たちを誇りに「16強進出は天の意志に」
インドネシア代表のシン・テヨン監督が、日本代表戦を振り返った。韓国『聯合ニュース』が伝えた。 24日、アジアカップ2023グループD最終節でインドネシアは日本と対戦した。共に勝ち点3で並んだ中での試合。勝利した方が2位でのグループステージ通過が決定し、負けた方が3位という状況だった。 試合は開始早々日本がPKを獲得し上田綺世のゴールで先制。インドネシアは押し込まれる展開となると、後半にも上田のゴールとオウンゴールで3点のビハインドに。後半アディショナルタイムには、武器の1つであるロングスローから一矢報いたが3-1で敗戦となった。 日本戦を終え、3位での通過の可能性を残したインドネシア。シン・テヨン監督は「16強進出は天の意志にかかったようだ」とコメント。25日の過ごし方については「元々試合の翌日はリカバリートレーニングをして休むため、明日は一日休みながら試合結果を見守る。その後に何をするか判断する」と語り、3位での通過ができるかどうかを見守っていくとした。 韓国代表を率いていた時には日本にも勝利しているシン・テヨン監督。インドネシア代表の監督として対戦した日本については「良いチームだったと認めるしかない」とコメント。「前線の良い選手があまりにも多く、攻守の切り替えが良かった。前線でボールを失った時にすぐにプレッシャーをかける部分とカウンターが良く、相手にするのは簡単ではなかった」と日本のトランジションの良さを称えた。 ただ、「結果については認めるが、主審については不満も多い。我々の選手たちが最善を尽くしたことには拍手を送りたい」と語り、判定には不満も。ただ、選手たちの見せたパフォーマンスは良かったとした。 「FIFAランキングが低いインドネシアを率いてアジアのメジャー大会に出場し、やりたいプレーを見せた点はかなり良い経験になったようだ。強い相手とぶつかりながら、かなり成長した姿が見られた」 グループEとグループFの3位チームの結果によってラウンド16に行けるかどうかが決まるインドネシア。あとは“天”に委ねられることとなった。 2024.01.25 21:40 Thu5